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ソニー(SONY)

ソニー「WF-1000XM5」レビュー|軽量コンパクトになった全部盛りフラッグシップ

2023年10月7日

約2年ぶりにリニュアルされたソニーのフラッグシップ「WF-1000XM5」。

前作モデルの高音質オーディオ、機能性をキープしつつ、イヤホンサイズを小型化・軽量化。前作モデルで不評だったイヤホンサイズのデカさ・重さをピンポイントで改善しました。女性でも使いやすい軽量コンパクトなイヤホンです。

ハイエンドはハイエンドでも軽量コンパクトなハイエンドモデルとして考えると WF-1000XM5 は業界で唯一無二に近い製品ポジションにあります。できるだけハイエンドで、できるだけ軽量コンパクトなワイヤレスイヤホンを探している人におすすめの1品です

この記事では、WF-1000XM5 を実機でレビューしていきます。

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ソニー「WF-1000XM5」製品概要

基本情報

発売時期2023年9月
市場価格3.5万円前後
販売元メーカーソニー(国産)

スペックシート

ノイズキャンセリング対応
外音取り込み(ながら聞き機能)対応
マルチポイント対応(最大2台)
ペアリング接続先の上書き切り替え対応
防水対応(IPX4)
Bluetoothバージョン5.3
Bluetooth対応コーデックSBC、AAC、LDAC
バッテリー駆動時間イヤホン単体12時間
ケース併用で最大36時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)、Qi(無線)

 

 

ソニー「WF-1000XM5」の外観・デザイン

イヤホンは軽量コンパクトで装着感よし

イヤホン外側

イヤホン内側

イヤホン側面

前作モデルから打って変わって小さくなったイヤホン本体

イヤホンサイズは飴玉大。イヤホン重量は片側6gとハイエンドモデルにしては軽めです(前作モデルは8.4g)。

前作モデルはイヤホンサイズが異様に大きく重く、長時間のイヤホン装着で耳が痛くなるデメリットありましたが、これをピンポイントで改善。長時間のイヤホン装着でも物理的に疲れにくい構造です。

イヤホン装着で耳穴が押し広げられる感じもなし。イヤーピースのサイズさえ調整すればイヤホンがすぽりと耳にハマります。

耳から飛び出てる面積も少なく収まりよし。

イヤホン外側にはタッチセンサーボタンを搭載。オーディオ操作や着信対応など可能です。iOS・Android向けの専用アプリを使えば操作コマンドの割り当て変更にも対応します。

スマホ操作コマンド(割り当て変更可能)

以下の操作コマンドを左右それぞれ1つづつ割り当て可能。左右同じ割り当て、また、割り当てなし(ボタン反応なし)も選択できます。

1. 再生コントロール

1回タップ再生/停止
2回タップ次の曲へ
3回タップ前の曲へ
長押し音声アシスタント起動

2. 外音コントロール/Quick Access

1回タップノイズキャンセリング←→外音取り込み機能
長押しクイックアテンション起動

クイックアクションは長押ししてる間のみ「外音取り込み」を機能ONにする操作コマンド

X. 左右固定コマンド(変更不可)

(右イヤホン)4回タップ〜音量を上げ続ける
(左イヤホン)4回タップ〜音量を下げ続ける

通話対応コマンド(割り当て変更不可)

左イヤホン右イヤホン
2回タップ着信対応/終了
長押し着信拒否

 

 

充電ケースはコンパクト(ほぼ前作まま)

ケースサイズはコンパクト。握りこぶし一つで包めるサイズ感(数値で言うと縦4cm、横6cm、厚み2cmほど)。ほぼ前作モデルと同じサイズ感です。

ケースを開いたイメージ。

外装素材はプラスチック。触った感じ擦り傷などは付きにくそう。ケースカバーなしの裸運用でもなんとか行けそうです。

ふたの”SONY"ロゴは刻印仕様。経年劣化で剥げることはありません。

ケースはワイヤレス充電(Qi)に対応。スマホ向けのワイヤレス充電器が使いまわせます。有線で充電する場合はUSB Type-Cケーブルが必要です。

 

 

ソニー「WF-1000XM5」の音質レビュー

低音域〜中音域を重視したクリア・サウンド

ソニー王道のボーカル重視サウンド。WF-1000XM5 はプラスαで低音域を強化

ドライバーサイズを8.4mm(従来は6mm台)に大型化。ハードウェアから、製品の土台から低音がしっかり鳴ります。

音場が広いこともあり、低音の強さのわりに音こもった感じなし。低音域〜中音域まで明瞭かつ力強いサウンドが楽しめます。

ハイレゾ・コーデックことLDACにも対応。大方のAndroidスマホならハイレゾ音域(24bit/96kHz)での高音質オーディオ再生が可能です(iPhoneはLDAC非対応)。

 

 

ソニー独自の音質補正機能「DSEE Extreme」対応

WF-1000XM5 はソニー独自の音質補正機能「DSEE Extreme」に対応。iOS・Android向けの専用アプリから機能ONにできます。

機能ONにすると高音域をハイレゾ同等にデジタル補正。非常にきらびやかな、俗に言う”クリアな音”に変化します

デフォルトままだと低音域〜中音域がメインのチューニングですが、DSEE Extremeを機能ONにしておけば高音域のシャンシャンした音も堪能できるようになります。より明るめの音を好む人だと常時機能ONで使うのもおすすめです。

 

 

イコライザー調整にも対応

iOS・Android向けの専用アプリを使ったイコライザー調整にも対応。

プリセット変更(音質テンプレ変更)ほか、目盛り単位で細かくチューニングしたオリジナルのイコライザーも作成できます。

ソニー独自の低音イコライザー機能「CLEAR BASS」も利用可能。通常の低音値(400)をいじるよりもCLEAR BASS経由で低音を引き上げた方が低音が崩れにくく、無理やり鳴らしてる感のないきれいな低音になるのでおすすめです。

なお、イコライザー調整とDSEE Extremeは併用不可。どちらか片方しか機能ONにできません。もっぱら低音がほしい人だとイコライザー調整、高音がほしい人だとDSEE Extremeを活用したい。

 

 

空間オーディオ再生は相変わらず使い物にならず(数年来)

ソニー独自の空間オーディオサービス「360 Reality Audio」に対応

特定の音楽アプリの特定の音源を再生する場合に限り、空間オーディオ仕様の3Dオーディオ再生が可能です。iPhone・Androidスマホに関係なく使えます。

ただ、対応アプリが致命的に少ない。↑上記の4アプリのみ対応。日本ではほとんど知られぬ音楽アプリです。

「360 Reality Audio」は2020年ころから提供を開始したものの、かれこれ今日まで対応アプリが増えず。商品の公式サイトでも大体的にPRしていますが、実用性はほぼ皆無です。もとより空間オーディオ狙いの人であれば他社メーカー品がおすすめです。

 

 

ソニー「WF-1000XM5」の機能性レビュー

ノイズキャンセリングは高性能

WF-1000XM5 はノイズキャンセリング機能に対応。機能ONにすると周囲の音を中和・低減できます。

機能ONにすると明確に周囲の音がトーンダウン。電車やバスの中で使うと走行音が中和され、音量を上げずにオーディオだけが浮かび上がってくる錯覚あります。

ソニー独自開発のウレタン製イヤーピースも搭載あり。防音室の要領で物理的な遮音性能も強化。前作モデルに比べて人の話し声など高周波音も低減できてます。

ノイズキャンセリング利用に伴うホワイトノイズ(サーッといった機械音)も発生なし。オーディオ再生を止めた状態ならデジタル耳栓としても活用できます。

 

 

外音取り込み(ながら聞き機能)は実用水準

WF-1000XM5 は「外音取り込み」に対応。機能ONにするとイヤホンマイク通じて周囲の音を集音。イヤホンを装着したままでもスピーカー通じて周囲の音が聞き取れます。

音の取り込みは高性能。多少なりに音こもった感じ、高音域がカサつく感じは残るものの、常時機能ONで使ってても気持ち悪さありません

機能ONにしつつ音量も下げておけば”ながら聞き”運用も現実的。屋外で歩きながら、安全考慮しながらイヤホンを使いたいときに活用したい。

 

 

スピーク・トゥ・チャット(声の自動検出)にも対応

WF-1000XM5 はスピーク・トゥ・チャット機能に対応。

イヤホンマイクが自分の声を検出したとき、自動で外音取り込みが機能ONになる。一定の秒数が経つと自動で外音取り込みが機能OFFになります(秒数は指定可能)。

声の検出精度は高め。実用水準の使い勝手はあります。使うタイミングさえあれば使いたい(いざ使うシチュエーションを見つけるのが難しい...)。

 

 

通話マイク品質

通話マイク性能(5)

通話マイクはかなり優秀。屋内外で問題なく使えます。

周囲の音のノイズカット、および風切り音カットが明確に機能。通話音声から周囲の音の9割方が除去できてます。

ソニー・ワイヤレスイヤホンの弱点だった風切り音(通話マイクに当たった風の音)もほぼゼロに。通話マイクに風切り音を防ぐためのメッシュカバーを搭載しており、物理的に風切り音が発生しにくいです。

屋内でのビデオ通話マイクとして使うのはもちろん、屋外でのハンズフリー通話マイクとして使うのにもおすすめです。

 

 

マルチポイント・ペアリング切り替え勝手

マルチポイント対応(最大2台)
マルチペアリング対応(最大8台)
ペアリング接続先の上書き切り替え対応

ここらは前作モデル同様。

マルチポイント機能に対応。最大2台のデバイスを同時接続。接続したデバイス間であれば、なにかしらオーディオ再生を開始したデバイス側に自動でオーディオ出力先が切り替わります。

ペアリング接続先の上書き切り替えにも対応。マルチポイント接続外のデバイスにペアリング接続先を切り替えるとき、現在のペアリング接続を解除する必要なし。Bluetooth設定画面からイヤホン名を選択すれば当該デバイスにそのままペアリングが切り替わります。

Google Fast Pairにも対応。Androidスマホで使う場合なら初回の接続設定が簡素化。ポップアップ画面からワンタップで接続設定が完了します。

 

 

バッテリー持ち

バッテリー駆動時間イヤホン単体12時間
ケース併用で最大36時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)、Qi(無線)

バッテリー駆動時間は相場よりも長め。昨今のワイヤレスイヤホンだとケース併用で24時間使えるのがスタンダード。対して WF-1000XM5 は同36時間使えます。

ケース充電はUSB Type-Cケーブル使った有線充電、およびワイヤレス充電にも対応します。

 

 

この記事のまとめ

【Good!】ソニー「WF-1000XM5」のよかったところ

  • 軽量コンパクトなハイエンドイヤホン(業界唯一)
  • 低音域〜中音域を重視した高音質サウンドあり
  • ノイズキャンセリングは高性能

【Bad...】ソニー「WF-1000XM5」の気になったところ

  • 空間オーディオ再生は相変わらず使い物にならず

WF-1000XM5 は、前作モデルの弱点だったイヤホンのデカさ・重さを堅実に改善。転じて業界で数少ない(というか唯一無二の)軽量コンパクトなハイエンド・ワイヤレスイヤホンのポジショニングを確立しました。

ハイエンド・ワイヤレスイヤホンは数多しですが、プラスαで軽量コンパクトなイヤホンを探している人だと WF-1000XM5 は有力な選択肢となりそうです。

ただ唯一、空間オーディオ再生だけは微妙。というか実用性ゼロ。昨今だとAirPodsやBOSEの空間オーディオ再生が注目を集めており、これに比べると地味さあります。

空間オーディオ再生にそこまで興味ない人で、軽量コンパクトなハイエンド・ワイヤレスイヤホンを探している人であれば WF-1000XM5 はおすすめです。

 

 

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