iPhoneユーザーにも馴染みの存在になった無線イヤホンことワイヤレスイヤホン。
いまや大手メーカー品から格安ノンブランド品まで製品がごまんとあり、「どれを選べばいいのかわからない」との悩みがバカにならない時代だったりします...
この記事では、こうした悩みを解決すべくiPhoneと相性のいいワイヤレスイヤホンだけ抜粋して紹介します。
価格5,000円前後で買えるもの、1万円、2万円、そのほかApple純正のワイヤレスイヤホンをまとめています。iPhone向けのおすすめのワイヤレスイヤホンを探している人は記事をチェックしてみてください。
この記事の目次(タッチで移動)
広告
iPhone向けのワイヤレスイヤホンの選び方
1. 最低限こだわりたいスペックはこれ
2024年現在、iPhone向けのワイヤレスイヤホンを選ぶなら以下3点はこだわりたい。
- AACコーデック対応
- Bluetoothバージョン「5.0〜」対応
- バッテリー駆動時間20時間以上(ケース併用で)
コーデックとは、オーディオをBluetoothで転送するためのデータ圧縮規格のこと。音質や遅延(音ズレ)の程度に影響します。
iPhoneは「SBC」と「AAC」の2つのコーデックに対応。「AAC」コーデックが事実上の上位規格となるため、「AAC」コーデックに対応したワイヤレスイヤホンを選ぶとより高音質になり、動画を見ているときの音ズレも軽減できておすすめです。
バッテリー駆動時間はケース併用で20時間前後使えればとりあえずOK。ワイヤレスイヤホンはイヤホン本体側のバッテリーほか、ケース側に予備バッテリーを搭載。イヤホンをケースに仕舞っておけば自動でケース→イヤホン本体側へと充電できます。
2. AirPodsは古いiPhoneを使ってる人なら検討余地あり
iPhone 7/7 Plus、iPhone 6s/6s Plus、iPhone 6/6 Plusだと「Bluetooth 4.2」での接続が限度。それ以前のiPhoneだと「Bluetooth 4.0」が限度。いくら「Bluetooth 5.0〜」のワイヤレスイヤホンを使おうともBluetooth 4.xでの接続となってしまう。自ずとワイヤレス接続も不安定になりがち...
ここらの古いiPhoneを使っている人だと素直にAirPodsを選びたい。AirPodsはAppleが自社開発した製品チップを搭載。iPhoneでの利用に最適化されており、古いiPhoneであってもワイヤレス接続が安定します。
▼ AirPodsの製品ラインナップを見る(↓スクロールします)
関連記事「AirPods」シリーズの種類の違い・選び方を解説
続きを見る
3. 「aptX」や「LDAC」はiPhoneだと使えないので気にしなくてOK
昨今のワイヤレスイヤホンだと高音質コーデックこと「aptX」や「LDAC」対応を売りにしている製品が多いですが、もとよりiPhoneは「aptX」も「LDAC」も非対応。ここらのコーデックの対応有無を気にする必要はありません。
最新のiPhoneを含めてiPhoneが対応しているコーデックは「SBC」「AAC」だけ。仮に「aptX」「LDAC」に対応しているワイヤレスイヤホンを使ってもiPhone接続時だと「SBC」「AAC」コーデックで接続代替されます。
5000円くらいで買える!iPhoneと相性いいワイヤレスイヤホンはこれ
概略
- ヤマハ「TW-E3C」(価格6,000円)
- SOUNDPEATS Clear(価格3,980円)
- JBL WAVE BUDS(価格5,000円)
- Anker「Soundcore P40i」(価格7,990円)
無難なところでヤマハ「TW-E3C」がおすすめ。U1万円ワイヤレスイヤホンの中ではNo.1の高音質オーディオモデルです。
機能性を重視する人ならAnker「Soundcore P40i」の検討余地あり。価格7,990円ながらノイズキャンセリング、マルチポイント、ケース併用60時間バッテリーなど搭載します。
1. ヤマハ「TW-E3C」(価格6,000円)
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.2 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、aptX Adaptive |
ノイズキャンセリング | × |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX5 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体9時間 |
ケース併用で最大24時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
YAHAMA TW-E3C は、楽器メーカー「ヤマハ」(YAMAHA)が手がける現行スタンダードモデル。
価格6,000円と安価ながら非常に音質の良いワイヤレスイヤホンとして知られます。中音域〜高音域の解像度が高く、ボーカルや楽器の音が聞き取りやすい。ヤマハのイメージどおりの優しく丁寧な音質です。
低音をガンガン鳴らしたいような人を除けば、老若男女、万人におすすめできます。知人・友人へのプレゼントとしてもハズレありません。
さりげなくマルチポイント機能にも対応。2台のデバイスを同時接続。なにかしらオーディオ再生を開始したデバイス側から自動でオーディオ出力できます。
iPhoneだけでなくノートPCやNintendo Swtichなど他のデバイスも含めてワイヤレスイヤホンを使いまわしたい人であれば、マルチポイント対応がプラスαのセールスポイントになります。
2. SOUNDPEATS Clear(価格3,980円)
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | × |
外音取り込み機能 | × |
マルチポイント | × |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体7時間 |
ケース併用で最大40時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
SOUNDPEATS Clear は、中華オーディオ・ブランド「SOUNDPEATS」(サウンド・ピーツ)が展開するエントリーモデル。
流行りのスケルトン・ボディを採用。透けてるプリント基板が良い味出てます。
見てくれだけでなく性能面も優秀。バッテリー駆動時間はケース併用で40時間とスタミナ仕様。この価格帯のワイヤレスイヤホンではトップのバッテリー駆動時間。できるだけ充電しなくていいワイヤレスイヤホンを探している人だと評価ポイントです。
音質はごく普通の低音イヤホンですが、音場が広めなので音こもった感じは少なめ。iPhone向けの専用アプリを使えばイコライザー調整(音質カスタム)もできます。音質が気に食わない人ならカスタマイズしたい。
概して3,980円という製品価格に照らしてコスパよい1品。Amazonの公式ショップで購入すれば1年間の製品保証も付きます。
3. JBL WAVE BUDS(価格5,000円)
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.2 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | × |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | × |
防水性能 | IP54 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体8時間 |
ケース併用で最大32時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
スピーカー製品でおなじみ米JBL。JBLワイヤレスイヤホンのエントリーモデルに相当するのが JBL WAVE BUDS 。
ボーカルくっきりした、音こもらないクリアな音質がなにより魅力。
この価格帯のワイヤレスイヤホンだと低音こもって聞きづらい製品が多めですが、JBL WAVE BUDS は明瞭サウンドそのもの。さながらスピーカーを思わす聞き取りやすい音。ボーカル重視で音楽を聞きたい人、YouTuberの配信動画などよく見る人だとオーディオ相性は抜群です。
iPhone向けに専用アプリの配信あり。イコライザー調整(音質カスタム)が可能。バッテリー駆動時間はケース併用32時間となかなか優秀。そのうえ価格5,000円とあり、全体的に見てコスパよい製品です。
4. Anker「Soundcore P40i」(価格7,990円)
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX5 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体12時間 |
ケース併用で最大60時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
モバイルバッテリー製品で有名なAnker。Soundcore P40i は、2024年4月に発売開始したAnkerの最新ワイヤレスイヤホン。
立ち位置的には入門者向けの製品ですが、そうとは思えぬ豪華な仕様。ノイズキャンセリング、マルチポイント、ケースのワイヤレス充電(Qi)などもろもろ対応します。
バッテリー駆動時間は業界ほぼトップとなるケース併用60時間。イヤホン単体でも12時間持つ超絶スタミナモデルに。できるだけ充電しなくていいワイヤレスイヤホンを探している人だとこれ以上の製品はありません。
音質はごく普通の低音イヤホンですが、iPhone向けの専用アプリを使えばイコライザー調整が可能。もとより音質が気に食わなければカスタムしたい。
U1万円の全部盛りワイヤレスイヤホンを探している人だと Soundcore P40i は第一検討候補としておすすめです。
1万円台で買える!iPhoneと相性いいワイヤレスイヤホンはこれ
概略
- JVCケンウッド「Victor HA-A30T2」(価格1万円)
- パナソニック「Technics EAH-AZ40M2」(価格1.5万円)
- ソニー「WF-C700N」(価格1.4万円)
- JBL LIVE PRO 2(価格1.7万円)
無難なところでパナソニック「Technics EAH-AZ40M2」がおすすめ。高音質オーディオ、ノイズキャンセリング、マルチポイント(最大3台)機能をカバーしてて文句なし。
他のワイヤレスイヤホンはプラスαでブランド名(メーカー)を重視したい人が検討したい。
1. JVCケンウッド「Victor HA-A30T2」(価格1万円)
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体11時間 |
ケース併用で最大27時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
2024年6月に発売開始したVictorブランドの新作ワイヤレスイヤホン「Victor HA-A30T2」。
価格的に敷居が高いVictor製品の入門モデルとして展開。1万円の製品ながらもVictorらしいクリアで力強いオーディオが楽しめます。音こもらない、適度に強い低音を堪能したい人だと特にオーディオ相性は抜群です。
ノイズキャンセリングやマルチポイントなど流行りの機能にも対応。
ノイズキャンセリングは実用水準の性能あり。機能ONにするとそれとなく周囲の音を中和・低減できます。ノイズキャンセリングの勝手を知るには丁度いい仕上がり。
2台のデバイスを同時接続できるマルチポイント機能にも対応。iPhoneだけでなくノートPCやNintendo Swtichなど他のデバイスも含めてワイヤレスイヤホンを使いまわしたい人であれば、マルチポイント対応がプラスαのセールスポイントになります。
2. パナソニック「Technics EAH-AZ40M2」(価格1.5万円)
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大3台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体5.5時間 |
ケース併用で最大18時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
パナソニックの高級オーディオブランド「Technics」(テクニクス)。その通常版モデルとなるのが「Technics EAH-AZ40M2」。
1万円台のワイヤレスイヤホンの中ではNo.1の高音質モデル。中音域〜高音域にかけて音の解像度が高め。さながらハイレゾ音源を思わす、”淀みない”と表現するのが相応しいクリア・サウンド。ただひたすらにクリアな音を堪能したい人だとオーディオ相性は抜群です。
イヤホン筐体も高級感あり。磨き上げたステンレスが高級オーディオ筐体そのもの。軽量コンパクトなイヤホン設計とあり、見た目の重厚感のわりにイヤホン重量は軽め。女性でも難なく装着できます。
業界初となる3台同時接続できるマルチポイント機能にも対応。iPhoneだけでなくノートPCやNintedo Swtichも含めてワイヤレスイヤホンを使いまわそうと考えてる人だと便利。数日も使えば”ペアリング切り替え”なる概念を喪失する勝手のよさあり。
バッテリー駆動時間がケース併用18時間と相場よりも短めですが、この1点を除くと欠点らしい欠点なし。友人知人へのプレゼントとしてもハズレない1品です。
3. ソニー「WF-C700N」(価格1.4万円)
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.2 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体10時間 |
ケース併用で最大20時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
ソニー「WF-C700N」は、2023年に登場したソニーの中堅モデル。
中音域を重視したソニーらしい高音質オーディオを価格1.4万円で実現。ソニー独自の音質補正機能「DSEE」にも対応。機能ONにして使えば中音域〜高音域にかけて音が明るくなり、ボーカルや楽器の音が聞き取りやすくなります(DSEEはiPhone接続時でも利用可能)。
ノイズキャンセリングやマルチポイントなど最新のトレンド機能にも対応。
ノイズキャンセリング性能は上位版モデルには劣るものの、それでも実用十分な性能あり。機能ONにすると明確に周囲の音がトーンダウン。騒音のある場所であっても音量を上げずに動画のオーディオなど聞き取れるようになる。
価格1.4万円で購入できるソニーの中堅モデルとしては完成度高し。"ソニー"ブランドのワイヤレスイヤホンを探している人だとなおよし。
4. JBL LIVE PRO 2(価格1.7万円)
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.2 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX5 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体10時間 |
ケース併用で最大40時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
スピーカー製品でおなじみ米JBL。JBLワイヤレスイヤホンの中堅モデルに相当するのが JBL LIVE PRO 2。
鏡面仕立てのおしゃれイヤホン。ジュエリー小物感あります。装着すると耳元でちらりと光ってよきアクセントになる。デザイン重視でワイヤレスイヤホンを選びたい人だとこれ以上の製品なし。
オーディオは低音域〜中音域を重視。力強くてクリアな音で聞き心地よし。iPhone向けの専用アプリを使えばイコライザー調整も可能です。
機能面も充実。ノイズキャンセリング、外音取り込み機能(ながら聞き機能)、マルチポイントに対応。バッテリー駆動時間はケース併用で40時間と業界トップクラス水準。ケースはQi充電にも対応します。
イヤホンデザイン、高音質オーディオ、機能性、いずれも備えた実力重視のワイヤレスイヤホンを探している人に JBL LIVE PRO 2 はおすすめです。
2万円〜買える!iPhoneと相性いいワイヤレスイヤホンはこれ
概略
- ソニー「LinkBuds S」(価格2万円)
- JBL TOUR PRO 2(価格2.7万円)
- BOSE「QuietComfort Ultra Earbuds」(価格3.3万円)
- パナソニック「Technics EAH-AZ80」(価格3.7万円)
いずれもフラッグシップモデルとあり、どれを選んでもハズレない。
コスパ重視ならソニー「LinkBuds S」、ギミック重視なら JBL TOUR PRO 2 、低音&ノイズキャンセリング重視ならBOSE「QuietComfort Ultra Earbuds」、クリア・サウンド重視ならパナソニック「Technics EAH-AZ80」がおすすめ。
1. ソニー「LinkBuds S」(価格2万円)
Bluetoothバージョン | 5.2 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体9時間 |
ケース併用で最大30時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
LinkBuds S は、ソニー・ワイヤレスイヤホンの見本市モデル。通常のシリーズラインと異なり”LinkBuds"なる製品ブランドで展開されます。
ソニーのフラッグシップモデル「WF-1000XM5」(価格3.3万円)と同等のハイエンド機能を搭載。価格2万円で現在のソニー技術を余すことなく堪能できる非常にコスパよい1品です。
主な対応機能
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み機能(ながら聞き機能)
- マルチポイント
- 通話時ノイズカット
- DSEE Extreme
特に注目したいのがソニー独自機能「DSEE Extreme」への対応。
機能ONにすると通常オーディオをハイレゾ相当に高音質補正。体感レベルで理解できる明るい、きらびやかな音に変化します。音こもりないクリアなオーディオを好む人だと重宝する”神”機能です(DSEEはiPhone接続時でも利用可能)。
予算に余裕のある人ならソニーのフラッグシップモデル「WF-1000XM5」(価格3.3万円)を検討してもいいかもしれませんが、とかくコスパ重視でソニーの最新機能や高音質オーディオを試してみたい人だと LinkBuds S がおすすめです。
2. JBL TOUR PRO 2(価格2.7万円)
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX5 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体10時間 |
ケース併用で最大40時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
JBLの現行フラッグシップ「JBL TOUR PRO 2」。2023年度にAmazonや家電量販店でトップクラスの売り上げ記録した人気製品。
低音域〜中音域を重視した高音質オーディオ、高性能ノイズキャンセリング、ケース併用で40時間使えるスタミナ・バッテリーを備えた。紛うことなきフラッグシップモデル。
なおかつ、1番の注目ポイントは充電ケース。充電ケースに1.45型タッチディスプレーを搭載。充電ケースでオーディオ操作できるギミックあり。
充電ケース操作は、オーディオ音量を調整したり、曲の先送り・前送りするくらいが限度ですが、やはりそのギミック感に惹かれる人は多し。特にガジェオタ界隈で人気でした。
普通のワイヤレスイヤホンに興味を見いだせない人だと JBL TOUR PRO 2 のギミック要素がプラスαのセールスポイントとなりそうです。
3. BOSE「QuietComfort Ultra Earbuds」(価格3.3万円)
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、aptX Adaptive |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体6時間 |
ケース併用で最大24時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
BOSEの現行フラッグシップモデル「QuietComfort Ultra Earbuds」。
現行ワイヤレスイヤホンの中でNo.1と名高い高性能ノイズキャンセリング、そしてBOSEのホームスピーカーを思わす低音サウンドあり。さながら防音室で爆音鳴らしてるような錯覚ある最強モデルです。
音質はBOSEサウンドそのもの。力強い低音、くっきり伸びやかなボーカル。今作より対応した空間オーディオ再生と組み合わせることで音場も広くなり、BOSEのホームスピーカーを思わす臨場感も堪能できます。
ノイズキャンセリングは業界トップの遮音性能あり。機械的な遮音精度の高さもちろん、イヤホンハード構造による物理的な遮音性も高い。屋外で歩きながら使うと危険なレベルの静けさなので注意(※ノイズキャンセリング機能はOFFにもできる)。
低音サウンドとノイズキャンセリングをただただ堪能したい人だとBOSEの「QuietComfort Ultra Earbuds」はハズレない1品でおすすめです。
4. パナソニック「Technics EAH-AZ80」(価格3.7万円)
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大3台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体7時間 |
ケース併用で最大24時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
パナソニックの高級オーディオブランド「Technics」(テクニクス)。その最上位モデルとなるのが「Technics EAH-AZ80」。
業界トップクラスの高音質モデルとして名高い1品。Technicsの高級イヤホン(有線イヤホン)「EAH-TZ700」の技術を転用。原音ありのままの音の描写・再現に磨きをかけた。
淀みなく、歪みない、クリア・サウンドを堪能したい人だと Technics EAH-AZ80 はまず間違いなくおすすめ。あまりに美音すぎて今後一生、下手なワイヤレスイヤホンを使えなくなるレベルの完成度あり。
業界初となる3台同時接続できるマルチポイント機能にも対応。iPhoneだけでなくノートPCやNintedo Swtichも含めてワイヤレスイヤホンを使いまわそうと考えてる人だと勝手のよさは明らか。数日も使えば”ペアリング切り替え”なる概念を喪失します。
【Apple純正】AirPodsならこれがおすすめ
1. AirPods Pro 第2世代(価格3.4万円)
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | △(Appleデバイス間のみ可) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体6時間 |
ケース併用で最大30時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi/MagSafe(無線) |
AirPods Proの上位版モデル「AirPods Pro」。現行モデルは2022年9月に登場した第2世代。
通常版AirPodsを土台にノイズキャンセリング機能、外音取り込み機能を追加。ノイズキャンセリングは業界トップクラスの静けさ。機能ONにすると機械的に周囲の音をトーンダウン。オーディオ再生を止めた状態ならデジタル耳栓としても活用できます。
とはいえ、AirPods Proの本骨頂は外音取り込み機能(ながら聴き機能)。機能ONにするとイヤホンを装着したままスピーカー通じて周囲の音の9割方が聞き取れます。音こもりや音の反響もゼロに近く、クリアな音そのもの。骨伝導イヤホン代わりにして使いたい人にもおすすめです。
2. AirPods 第3世代(価格2.8万円)
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | ✗ |
外音取り込み機能 | ✗ |
マルチポイント | △(Appleデバイス間のみ可) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体6時間 |
ケース併用で最大30時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi/MagSafe(無線) |
ノイズキャンセリング非対応の通常版AirPods。現行モデルは2021年10月に発売開始した第3世代。
イヤーピースを使わない昔ながらのAppleイヤホン。長時間のイヤホン装着でも耳が疲れにくい。夏場だとイヤホン蒸れも少なくてよし。
ただ、イヤホンを耳穴の入口に引っ掛けてるだけなので、ふとしたタイミングでイヤホンが抜け落ちそうなユルさが残る。屋外でイヤホンを使う機会が多い人だと紛失に注意。
ノイズキャンセリングや外音取り込み機能には対応せず。もとよりここらの機能を使いたい人であれば上位版モデルのAirPods Proを選びたい。
【関連記事】AirPodsシリーズを詳しく探す
「AirPods」シリーズの種類の違い・選び方を解説
続きを見る
【Apple純正】Beatsならこれがおすすめ
(注記)Beatsこと"Beats by Dr.Dre"は2014年にAppleが買収。現在はApple傘下のオーディオ・ブランドとして展開されます。
1. Beats Fit Pro(価格2.2万円)
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | △(Appleデバイス間のみ可) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体7時間 |
ケース併用で最大30時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
Beatsブランドの上位版モデル「Beats Fit Pro」。さながらBeats版AirPods Pro。
AirPodsシリーズ同様にApple自社開発チップを搭載。AirPods同等機能がもろもろ使えます。
主な対応機能
- Appleデバイス間のマルチポイント接続機能
- 空間オーディオ再生
iPhone接続時であればApple独自の空間オーディオ再生も利用可能。
Beatsは土台が低音イヤホンですが、空間オーディオ再生により音場が広くなり、より臨場的な低音サウンドに変化。さながらホームスピーカーのよう。動画コンテンツ視聴時など重宝します。
2. Beats Studio Buds +(価格1.8万円)
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | × |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体9時間 |
ケース併用で最大36時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
Beats Studio Buds+ はBeatsの現行スタンダードモデル。
Beatsサウンドを堪能するのに特化したオーディオ・チューニング。Beatsらしい低音サウンドにくわえ、今作では空間オーディオ再生を思わす音場の広さを加味。音こもりにくい低音サウンドが楽しめます。
iPhoneで使う場合なら初回のペアリング設定も簡単。AirPodsシリーズ同様に専用のポップアップ画面から1タップで設定できます。ワイヤレスイヤホンの勝手がよくわからない人でも迷わず使えておすすめ。
なお、Beats Fit Proとは異なりApple自社製チップは搭載せず。Appleデバイス間のマルチポイント接続や空間オーディオ再生は使えないので注意。
3. Beats Flex(価格9,000円)
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | × |
外音取り込み機能 | × |
マルチポイント | △(Appleデバイス間のみ可) |
防水性能 | × |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体12時間 |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
Beats Flex は、Beats唯一のネックバンド型ワイヤレスイヤホン。
"完全”ワイヤレスイヤホンではありませんが、BluetoothでiPhoneと接続するのは変わらず。イヤホンの紛失リスクを軽減したい人だとケーブルが程よく残った Beats Flex が勝手いいかもしれません。
価格9,000円の安価帯モデルながらApple自社製チップを搭載。Appleデバイス間ならマルチポイント接続できる絶対的な強みあり。手元デバイスをApple製品で固めていて、iPhoneだけでなくMacBookやApple Watchでもオーディオ再生したい人だと重宝します(なお、空間オーディオ再生には対応せず)。
【関連記事】Beatsシリーズを詳しく探す
Beats(ビーツ)ワイヤレスイヤホンの選び方&おすすめ5選【2024年版】
続きを見る
この記事のまとめ
iPhoneと相性いいワイヤレスイヤホンは数多くありますが、おおよそこの記事で紹介した製品が人気です。
U1万円ならヤマハの「YAHAMA TW-E3C」(価格6,000円)、無難なところでパナソニックの「Technics EAH-AZ40M2」(価格1.5万円)、価格度外視ならBOSEの「QuietComfort Ultra Earbuds」(価格3.3万円)がおすすめ。いずれも音質よし。機能面も充実。iPhoneとの相性も悪くありません。
【関連記事】他のワイヤレスイヤホンを探す
【2024年】完全ワイヤレスイヤホンの新製品&人気製品まとめ(発売予定含む)
続きを見る
空間オーディオ対応のワイヤレスイヤホンの選び方&おすすめ製品まとめ(2024年)
続きを見る
マルチポイント対応の完全ワイヤレスイヤホンおすすめ18選(2024年)
続きを見る