Google純正ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」。上位版モデルにPixel Buds Pro、通常版モデルにPixel Buds A-Seriesを展開します。
当記事でレビューする通常版モデル「Pixel Buds A-Series」は、ノイズキャンセリングやマルチポイントこそ対応しないものの、公式価格で11,900円、相場8,000円前後で購入できるコスパのよさが魅力です。
また、この価格帯のワイヤレスイヤホンでは珍しくペアリング接続先の上書き切り替えに対応。違うデバイスにペアリング接続を切り替えるとき、Bluetooth設定画面からイヤホン名を選択するだけで切り替えられます。
他社ワイヤレスイヤホンのように切り替え都度、現在のペアリング接続を解除したり、イヤホンの電源を入れ直す必要はありません。もとより複数デバイス間でワイヤレスイヤホンを使いまわす予定の人だと重宝します。
この記事では、Pixel Buds A-Series を実機レビューしていきます。
広告
Google「Pixel Buds A-Series」製品概要
発売時期 | 2021年8月 |
公式価格 | 11,800円 |
販売元メーカー | Google(米国) |
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | ✗ |
外音取り込み機能 | ✗ |
マルチポイント | ✗ |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | 対応 |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体5時間 |
ケース併用で最大24時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
Pixel Buds A-Series は、Google純正ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」の通常版モデル。
上位版モデルに比べて全体的に特色ない普通のワイヤレスイヤホン。音楽を聴くため、動画を見るためのオーソドックスなイヤホンです。
ただ、この価格帯の製品では珍しくペアリング接続先の上書き切り替えに対応。違うデバイスにペアリング接続を切り替えるとき、Bluetooth設定画面からイヤホン名を選択するだけで切り替わります。
いかんせんワイヤレスイヤホンは複数デバイス間で使いまわしにくい。違うデバイスに接続を切り替え都度、現在のペアリング接続を解除したり、イヤホンの電源を入れ直す必要があります。
こうした作業を面倒に感じている人だとPixel Buds A-Series のペアリング切り替え勝手が紛うことなきセールスポイントとなりそうです。
上位版モデル「Pixel Buds Pro」との違い
Pixel Buds A-Series の上位版モデルとして「Pixel Buds Pro」あり。
よくも悪くも価格差・性能差・機能差が大きめ。特に機能面を重視する人なら Pixel Buds Pro を選んでしまって問題ありません。
Google Pixel 現行モデルの主な違い
Pixel Buds A-Series(レビュー品) | Pixel Buds Pro | |
製品ポジション | 通常版モデル | 上位版モデル |
公式価格 | 11,900円 | 23,800円 |
ノイズキャンセリング | × | 対応 |
外音取り込み機能 | × | 対応 |
マルチポイント | × | 対応 |
空間オーディオ再生 | × | 対応 |
ケースのワイヤレス充電(Qi充電) | × | 対応 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体5時間 | イヤホン単体11時間 |
ケース併用24時間 | ケース併用31時間 |
Pixel Buds Pro はノイズキャンセリング機能、外音取り込み機能ともに高性能。特にノイズキャンセリングは機能ONにすれば明確に周囲の音がシャットアウトできます。オーディオ再生を止めた状態ならデジタル耳栓としても活用できるレベルの静けさです。
また、マルチポイント機能にも対応。最大2台のデバイスを同時接続。なにかしらオーディオ再生を開始したデバイス側に自動でオーディオ出力先が切り替わります。
Pixel Buds A-Series 同様にペアリング接続先の上書き切り替えにも対応しており、もとより複数デバイス間でワイヤレスイヤホンを使いまわす予定の人だと勝手よく感じそうです。
価格が2.3万円と割高ですが、予算の都合がつく人であれば上位版モデルこと Pixel Buds Pro を選ぶのは十分ありです。
Google「Pixel Buds A-Series」を項目別にレビュー
音質はフラット(or のっぺり)
音質は中音域〜高音域がメイン。音場(音の広がり)は狭め。のっぺりした音というのが妥当なところ。
全体的に地味で控えめな音質ですが、音の強弱が少ないので公式いわくの「耳に心地よいサウンド」は嘘偽りなし。長時間のリスニングでも聞き疲れにくいです。
Androidスマホユーザーであれば専用アプリから低音だけ増強カスタム可能。気持ち低音「3」くらいに引き上げると低音こもらず、ボーカル映える丁度いいサウンドになります(iOS向けには専用アプリの配信なし)。
バッテリー駆動時間は相場水準(ケース併用24時間)
バッテリー駆動時間は相場水準。イヤホン単体5時間、ケース併用で最大24時間と使いまわせます。
ケースのワイヤレス充電(Qi)には対応せず。USB Type-Cケーブルを使った有線充電のみ対応です。
ペアリング接続先の上書き切り替え可能(セールスポイント!!)
Pixel Buds A-Series の最大のセールスポイント。ペアリング接続先の上書き切り替えに対応します。
Bluetooth設定画面からイヤホン名を選択するだけで当該デバイスにペアリング接続が切り替わります。他社ワイヤレスイヤホンのようにペアリング切り替え都度、現在のペアリング接続を解除する必要はありません。
もとより複数デバイス間でワイヤレスイヤホンを使いまわそうと考えてる人だと同仕様が紛うことなきセールスポイントになります。
【注意】iPhone向けには専用アプリの提供なし(イコライザー調整不可)
専用アプリ「Pixel Buds」はAndroid向けに提供。iOS向けには配信なし。アプリが使えない主なデメリットは以下2点。
- イコライザー調整不可
- ソフトウェア・アップデート不可
イコライザー調整は低音を調整するだけの簡易なものですが、iPhoneだと低音すらいじれません。
ソフトウェア・アップデートは専用アプリ通じてのみ利用可能。iPhoneユーザーだとアプリが使えないのでアップデートも降ってきません(とはいえ、スタンダード帯の製品であり、そこまで新機能が追加されるとは思えませんが...)。
この記事のまとめ
【Good!】よかったところ
- ペアリング接続の上書き切り替え可能
- イヤホンサイズは軽量コンパクトで装着感よし
- ケース併用24時間使える相場平均的なバッテリー水準キープ
【Bad...】気になったところ
- 音質はごくごく普通(というか特色ない)
- iPhoneだとイコライザー調整できない
- 費用対効果の観点から見ると割高
Pixel Buds A-Series は、複数デバイス間でペアリング切り替えしやすいワイヤレスイヤホンを探している人におすすめ。
音楽を聴くため、動画を見るためのオーソドックスなイヤホンそのもの。機能面は地味です。ただ、ペアリング切り替え勝手のみ優秀。AirPodsシリーズのようにペアリング切り替え都度、現在のペアリング接続を解除する必要なし。
もとよりワイヤレスイヤホンを複数デバイス間で使いまわす予定の人だと Pixel Buds A-Series のペアリング切り替え勝手が紛うことなきセールスポイントとなるはずです。
公式価格は11,800円ですが、すでにAmazonだと9,000円前後で購入可能。イオシスの未使用品なら7,980円で購入できます(在庫あれば)。
Pixel Buds A-Seriesの代替候補
Google「Pixel Buds Pro」(価格2.3万円)
Pixel Buds上位版モデル。ノイズキャンセリング、マルチポイント、ケースのワイヤレス充電(Qi)などもろもろ対応。Pixelスマホとセットで使えば空間オーディオ再生も可能(レビュー記事を見る)。
ソニー「WF-C700N」(価格1.4万円)
2023年に登場したソニーの中堅モデル。ノイズキャンセリング&マルチポイントに対応。なおかつ、ペアリング接続先の上書き切り替えにも対応します(レビュー記事を見る)。
関連記事
U1万円ワイヤレスイヤホンを探す
【コスパ最強】5000円〜1万円で買える!おすすめワイヤレスイヤホンまとめ(2024年版)
続きを見る
iPhone向けのおすすめワイヤレスイヤホンを探す
iPhoneと相性よし!おすすめのワイヤレスイヤホンまとめ(2024年)
続きを見る
Androidスマホ向けのおすすめワイヤレスイヤホンを探す
Androidスマホと相性よし!おすすめワイヤレスイヤホンまとめ(2024年版)
続きを見る
Galaxyスマホと相性よし!おすすめワイヤレスイヤホンまとめ(2024年)
続きを見る
最近のワイヤレスイヤホンを探す
【2024年】完全ワイヤレスイヤホンの新製品&人気製品まとめ(発売予定含む)
続きを見る
【2024年版】完全ワイヤレスイヤホンおすすめランキング|価格別・機能別のNo.1ベスト製品を一挙紹介
続きを見る