中華スマホ大手・シャオミから登場した新作ワイヤレスイヤホン「Xiaomi Buds 5」。
シャオミのワイヤレスイヤホンの中でもフラッグシップに位置付けられる同機。JBLワイヤレスイヤホンで知られる米ハーマン社(Harman International)と共同開発したオーディオ特化モデルとして展開されます。
ノイズキャンセリングやマルチポイントに対応するなど機能面も豪華ですが、それ以上にやはりオーディオ性能を重視したワイヤレスイヤホンを探している人に Xiaomi Buds 5 はおすすめです。
この記事では、Xiaomi Buds 5 を実機レビュー。実際の使い勝手はどうなのか、実機でレビューしていきます。
この記事の目次(タッチで移動)
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Xiaomi Buds 5 の製品概要
スペックシートを確認
発売時期 | 2024年10月 |
相場価格 | 1.2万円 |
販売元メーカー | シャオミ(中国) |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、aptX Lossless、aptX Adaptive |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | 対応 |
防水性能 | IP54 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体6.5時間 |
ケース併用で最大39時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
Xiaomi Buds 5 は、2024年10月に登場したシャオミのフラッグシップモデル。
シャオミは通常シリーズラインに「Redmi Buds」シリーズを展開。その上位モデルとして「Xiaomi Buds」シリーズを展開します(関連記事)。
通常シリーズラインに比べてオーディオ性能を重視。JBLワイヤレスイヤホンを展開する米ハーマン社(Harman International)と共同開発。ホームシアタースピーカーのような音場の広さ(音の臨場感)を重視した音の作りです。
イヤーピースを使わないインナーイヤー型イヤホンとあり、音こもった感じもなし。クリアで聞き心地よい音質です。
aptX Losslessにも対応。ここ数年で登場したシャオミ、ソニー、シャープあたりのハイエンドスマホであればBluetooth接続ながらもロスレス再生(可逆圧縮でのオーディオ再生)が可能です。
機能面はノイズキャンセリング、マルチポイント、空間オーディオ再生などに対応。
ただ、ノイズキャンセリングはおまけ。イヤーピースを使わないインナーイヤー型イヤホンであり、ほとんど静かになりません。もとよりノイズキャンセリング狙いの人であれば他のワイヤレスイヤホンをおすすめします。
相場価格は1.2万円とフラッグシップモデルにしてはコスパよし。イヤホンデザインもラグジュアリで高見えします。
Xiaomi Buds 5 のデザイン・外観
イヤホンデザイン
イヤホン形状は王道のステムデザイン(筒が伸びたスティック形状のイヤホンデザイン)。可もなく不可もない無難な形状のイヤホンです。
イヤーピースを使わないインナーイヤー型イヤホン。耳穴の入口部分に引っ掛けて使います。
イヤホンの軽い装着感の一方、ハードな使い方をするとイヤホンが抜け落ちそうなユルさも残ります。運動中やランニング中にイヤホンを使いたい人だと気になるところかもしれません。
イヤホン側面には感圧ボタンを搭載。オーディオや音声アシスタントが操作できます。感圧ボタン部分を上下スワイプすれば音量調整も可能です。
感圧ボタンなのでイヤホン着脱時に指腹が触れて誤反応することなし。少しばかり力を入れてボタンを押さないと反応しません。
iOS・Android向けの専用アプリを使えば操作コマンドの割り当て変更も可能です。
操作コマンド一覧
※デフォルト仕様
左イヤホン操作 | 右イヤホン操作 | |
1回押し | 再生/停止 | |
(通話コマンド)着信対応・終了 | ||
2回押し | 次の曲へ進む | |
(通話コマンド)着信拒否 | ||
3回押し | 前の曲に戻る | |
長押し | ノイズキャンセリング操作 | |
上下スワイプ | 音量調整 |
通話コマンドを除き、すべての操作項目を変更可能。左右別々の割り当ても可能。「タッチ反応OFF」も用意あり。
イヤホンの着脱検出にも対応。イヤホンを外すとオーディオ再生が自動で停止。イヤホンを装着し直すとオーディオ再生が自動で開始します。iOS・Android向けの専用アプリを使えば着脱検出を機能OFFにも変更できます。
ケースデザイン
ケースは上半分が鏡面仕様。非常にラグジュアリ感あります。ただ、その一方で指紋がベタベタになりがちです。ケースふたを開くたびに指紋が付きます。
Amazonなど探すと1000円くらいのシリコンケースカバーが売っているので、指紋が気になる人だとケースカバーを付けておいた方がいいかもしれません(→Amazonを見てみる)。
ケースサイズはコンパクト。片手で握り込めるサイズ感です。
ケースの上蓋を開いたイメージ。
イヤホンはマグネットでケースに固定。ひっくり返してもイヤホンが抜け落ちることはありません。
ワイヤレス充電(Qi)には非対応。USB Type-Cケーブルを使った有線充電のみ対応です(同梱あり)。
Xiaomi Buds 5 の音質レビュー
音質はクリアかつ迫力あり
低音 | (4) |
中音 | (4.5) |
高音 | (4.5) |
Xiaomi Buds 5 のセールスポイントたる音質。JBLワイヤレスイヤホンを展開する米ハーマン社(Harman International)と共同開発したオーディオ特化モデルです。
中音域〜高音域を重視。イヤーピースを使わないインナーイヤー型イヤホンとあり、音こもった感じはありません。
なおかつ、音場がものいっそ広い。ホームシアタースピーカーかのような音の広がりあり、音の臨場感が音の迫力を演出してます。音のクリアさ、音の迫力、一見すると相反する要素が併存した、非常に聴き応えあるオーディオです。
aptX Losslessにも対応
aptX Losslessは、ワイヤレスイヤホン再生(Bluetooth再生)ながらロスレス再生できるBluetoothオーディオ・コーデック。
LDACやaptX Adaptiveと異なり可逆圧縮方式を採用。デジタル圧縮音源を劣化なく復元(オーディオ再生)できます。LDACやaptX Adaptiveの実質的に上位に存在するBluetoothオーディオ・コーデックです。
ただ、aptX Losslessに対応するスマホは少なめ。ここ数年で登場したシャオミ、ソニー、シャープあたりのハイエンドスマホがもっぱらの対応機種。PixelやGalaxyといった主要なAndroidスマホだと非対応です(およびiPhoneも非対応)。
イコライザー調整にも対応
iOS・Android向けの専用アプリからイコライザー調整が可能。
プリセット変更ほか目盛り単位の細かなオーディオ・チューニングに対応します。
空間オーディオ再生にも対応(実用性は低め)
シャオミ独自の空間オーディオ再生「イマーシブサウンド」に対応。iOS・Android向けの専用アプリから機能ON/OFFできます。機能ONにするとアプリ関係なくオーディオ再生そのものが一律で空間オーディオに変更されます。
ただ、空間オーディオ再生の完成度は低め。音の解像度が劣化。というか音が崩れてます。
屋内コンサートホールでの演奏のような音の収束・拡散こそ再現できてますが、音が汚くて長時間と聴くに耐えません。もとより空間オーディオ狙いの人であれば 他社メーカー品 がおすすめです。
Xiaomi Buds 5 の機能レビュー
ノイズキャンセリング
ノイズキャンセリング性能 | (3.5) |
遮音強度の調整 | ✗ |
ノイズキャンセリングはほぼオマケ。機能ONにしてもほとんど静かになりません。
もとよりイヤーピースを使わないインナーイヤー型イヤホンとあり、物理的な遮音性が低め。この状況下で機械的なノイズカットしたところで効果はたかが知れてるかと思います。少なからずノイズキャンセリング狙いで選ぶ製品ではありません。
ちなみに、ノイズキャンセリングを機能ONにすると低音が少しこもります。イコライザー調整するよりも自然に低音が強められるため、適度に低音を強めたい人だとノイズキャンセリング常時ONで使うと丁度いいかもしれません(もはや本来のノイズキャンセリング用途とは異なりますが...)。
外音取り込み機能(ながら聴き機能)は非対応
イヤホンを装着したままスピーカー経由で周囲の音が聞き取れる「外音取り込み」機能は非対応。
イヤーピースを使わないインナーイヤー型イヤホンとあり、オーディオ音量を下げておけば周囲の環境音は聞き取れます。
通話マイク品質
通話マイク性能 | (4.5) |
通話マイクは優秀。自分の声のノイズ除去、周囲の音のノイズ除去(トーンダウン)ともに機能してます。除去した音が”ゴニョゴニョ”っと残り気味なのが気になりますが、実用水準といってしまって問題ない性能かと思います。
マルチポイント・ペアリング切り替え勝手
マルチポイント | 対応(最大2台) |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | 対応 |
シャオミいわくの”デュアル接続"、世間一般的に言う”マルチポイント"機能に対応。最大2台のデバイスを同時接続できます。
なにかしらオーディオ再生を開始したデバイス側に自動でオーディオ出力先が切り替わります。手動でペアリング接続先(というかオーディオ出力先)を切り替える必要はありません。
なお、マルチポイント機能はデフォルトで機能OFF。iOS・Android向けの専用アプリから機能ONにする必要あり。
ペアリング接続先の上書き切り替えにも対応。マルチポイント接続外のデバイスにペアリングを切り替える場合、現在のペアリング接続を解除する必要なし。切り替えたいデバイスのBluetooth設定画面からイヤホン名を選択すれば、そのままペアリング先が切り替わります。
「Google Fast Pair」にも対応。Androidスマホで使う場合なら初回のペアリング設定が簡素化されます。「音声の切り替え」(Audio Switch)には非対応です。
バッテリー持ち・充電環境
バッテリー性能 | (5) |
(イヤホン単体6.5時間、ケース併用39時間) | |
ワイヤレス充電 | ✗ |
バッテリー駆動時間は優秀クラス。ケース併用で最大39時間と使いまわせます。昨今だとケース併用24時間〜30時間くらいが相場であり、この水準よりも優れたバッテリー持ちです。
ワイヤレス充電(Qi)には非対応。USB Type-Cケーブルを使った有線充電のみ対応します(ケーブルの同梱あり)。
まとめ
【Good!】Xiaomi Buds 5 のよかったところ
- ホームシアタースピーカーのような音の臨場感
- イヤホンの軽い装着感
- マルチポイント対応
- イヤホンデザインはラグジュアリー感あり
【Bad...】Xiaomi Buds 5 の気になったところ
- ノイズキャンセリング機能はオマケ
- 空間オーディオ再生は完成度低い
- LDAC非対応
Xiaomi Buds 5 は、紛うことなき音質重視のワイヤレスイヤホン。
ホームシアタースピーカーのような音の広がり、音の臨場感が多分にあり。音はクリアで音こもりなし。音の臨場感と音のクリアさが併存した、非常に豪勢かつ聞き心地よいオーディオです。
空間オーディオ再生の完成度が低かったり、ノイズキャンセリングがオマケ機能だったり、ちょいちょい残念な箇所はありますが、そこらの欠点を帳消ししうる音質のよさ。音質重視のワイヤレスイヤホンを探している人であればおすすめです。
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