商品提供:SOUNDPEATS JAPAN
U1万円でノイズキャンセリングが使いたい人ならこれ。「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」。
1万円以下のワイヤレスイヤホンでもノイズキャンセリング(ANC)に対応する製品が増えてきた昨今だが、遮音性能それ自体は微妙なものが多い。"価格なり”と言うべきだろうか。
そうした中で登場したのが中国のオーディオブランド・SOUNDPEATSの新作モデル「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」。直販価格8,640円でノイズキャンセリングに対応したコスパモデルだ。
価格なりのノイズキャンセリング... と思いきや良い意味で期待を裏切られた。これはガチなやつだ。機械的に強制的に周囲の音をトーンダウンさせるノイズキャンセリングそのもの。
U1万円ワイヤレスイヤホンで実用レベルにあるノイズキャンセリング対応製品を探している人であれば、「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」をおすすめしたい。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro 製品評価
発売時期 | 2022年12月 |
直販価格 | 8,480円 |
販売元メーカー | SOUNDPEATS(中国) |
▼ 主要機能の対応有無
ノイズキャンセリング | 対応(-43db) |
外音取り込み機能 | 対応 |
ハイレゾ相当再生 | 対応(LDAC) |
マルチポイント | × |
ペアリング接続の上書き切り替え | × |
▼ SOUNDPEATS Capsule3 Pro の製品評価
低音 | (4) |
中音 | (3.5) |
高音 | (4) |
イヤホンの装着感 | (4.5) |
ノイズキャンセリング | (5) |
外音取り込み機能 | (4.5) |
マイク性能 | (4) |
バッテリー性能 | (5+) |
ここがGood!!
- ハイエンド級のノイズキャンセリング性能(公称マイナス43db低減)
- ケース併用で最大52時間使える超ロングバッテリー搭載(業界トップクラス)
- イコライザー調整(音質カスタム)可能
- イヤホンデザインは高級感あり
ここがBad...
- ノイズキャンセリングの遮音強度の調整できず
- 複数デバイス間のペアリング接続切り換えが面倒くさい
- デフォルトの音質は典型的なドンシャリ
製品カラーリングは1色
カラーリングはブラックのみ。
この記事の目次(タッチで移動)
広告
SOUNDPEATS Capsule3 Pro の製品概要
SOUNDPEATS(サウンドピーツ)とは?
SOUNDPEATSは中国のオーディオブランド。2010年に中国で設立。日本国内では2015年より公式販売を行っている。
中華メーカーだとガジェット製品全般を手がける会社が多いが、SOUNDPEATSはオーディオ製品に特化した製品開発および販売を行う。あくまでもオーディオブランドとして展開される。
日本国内向けに購入後1年の製品保証を提供。購入後30日以内であれば返品も受け付ける。
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.2 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | × |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体8時間 |
ケース併用で最大52時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
専用アプリ | あり(iOS、Android) |
付属品
イヤーピース、USBケーブル、取扱説明書が付属する。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro のペアリング仕様
ペアリング仕様抜粋
Google Fast Pair | × |
マルチポイント | × |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続の上書き切り替え | × |
新規ペアリングモードの起動方法 | ケース側面のボタンを3秒長押し |
Google Fast Pair とは?
Google Fast Pairは、Googleが提供するペアリング簡素化システム。
Android OS 6.0以上のスマホであれば、専用のポップアップ画面からワンタッチでペアリング設定できる。
マルチポイントとは?
マルチペアリングとは?
マルチペアリングとは、複数デバイスのペアリング情報が記録できる機能のこと。
1度記録してしまえば次回以降に再度セットアップする必要がなくなり、ケースふたを開くだけでデバイスと再接続できる。
昨今のワイヤレスイヤホンだとおおよそ5台〜10台のデバイスのペアリング情報が記録できる。
ペアリング接続の上書き切り替えとは?
複数デバイス間でペアリング接続を切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要がある。
一部のワイヤレスイヤホンであれば現在のペアリング接続を解除せず、ペアリングを移したいデバイスのBluetooth設定画面でイヤホン名を選択するだけでペアリングを上書きして切り替えられる。
新規ペアリングモードの起動方法について
初回設定時はケースふたを開くだけで自動で新規ペアリングモードが起動する。
2回目(2台目)以降のペアリングを行う場合は新規ペアリングモードを手動で起動する必要がある。
新規ペアリングモードの起動方法
新規ペアリングモードの起動方法は簡単。
ケースに左右イヤホンをセット。ケースふたを開いた状態でケース底面のペアリングボタンを3秒長押しするだけ。
なお、初回(デバイス1台目)のペアリングであればケースふたを開くだけで自動で新規ペアリングモードが起動する。
複数デバイス間のペアリング切り替え方法
ペアリング接続の上書き切り替えに非対応。他のデバイスにペアリング接続先を切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要あり。
ペアリングを解除するには新規ペアリングモードを起動、あるいは現在のペアリングデバイスのBluetoothをオフにする。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro の機能レビュー
バッテリーまわりのこと
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体8時間 |
ケース併用で最大52時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
バッテリー駆動時間は業界トップクラス。ケース併用で最大52時間使える。
巷のワイヤレスイヤホンだとよくてケース併用30時間前後の製品が多いが、この水準をゆうに上回る。
充電はUSB Type-Cケーブルで可能。ワイヤレス充電(Qi充電)には対応せず。
通話マイク仕様
通話時ノイズカット機能 | 対応 |
風切り音カット | 対応 |
通話マイク性能は優秀。
U1万円ワイヤレスイヤホンながら風切り音を防ぐメッシュカバー仕様の本格マイクを搭載。風切り音はじめ、通話時には周囲の音を除去。口元の音だけ極力拾ってくれる。
室内だけでなく屋外の喧騒の中で通話したい人でも問題ない。
ボタン操作
ボタン種類 | タッチセンサー |
操作コマンドの割り当て変更 | △(部分オフのみ対応) |
イヤホン本体にタッチセンサー内蔵。オーディオ操作、通話操作、音声アシスタント起動などひととおり可能。
タッチ反応処理は安定。専用アプリを使えば「1回タッチ」操作が機能OFF(割当なし)に変更できるので、誤タッチが鬱陶しい人ならカスタムあれ。
スマホ操作コマンド(一部のみ割り当て変更可能)
左イヤホン | 右イヤホン | |
1回タッチ | 音量1DOWN | 音量1UP |
2回タッチ | 再生/停止 | |
3回タッチ | ゲームモードON/OFF | 音声アシスタント起動 |
1.5秒長押し | ノイズキャンセリング←→外音取り込み機能 | 曲送り |
「1回タッチ」操作のみ機能OFF(割当なし)に変更できる。
通話対応コマンド(割り当て変更不可)
左イヤホン | 右イヤホン | |
2回タッチ | 着信対応/終了 | |
1.5秒長押し | 着信拒否 |
イヤホン着脱検出(装着検出)
イヤホンの着脱検出(装着検出) | × |
イヤホンの着脱検出には非対応。
対応モデルだとオーディオ再生中にイヤホンを耳から外すとオーディオ再生が自動停止。イヤホンを耳に装着し直すとオーディオ再生が自動開始する。
防水性能
防水性能 | IPX4(IP4) |
防塵性能 | × |
防水性能はIPX4と相場相当。雨や汗が防げるのでスポーツ中の利用くらいなら問題なし。
低遅延モード
低遅延モード | あり |
遅延性能 | 非公表 |
ゲーム以外での利用 | × |
低遅延モード(ゲームモード)あり。専用アプリから機能ON/OFFできる(左タッチボタンの3回タッチでも可)。
遅延性能は非公表。使ってみた限り、そこまで際立って高性能というわけではない。
ポチゲーをプレイする程度なら問題ないが、遅延が完全にゼロになるわけではないので音ゲーをやる人だとアプリ側でタイミング調整した方がよさそう。
専用アプリ
専用アプリ | あり(iOS、Android) |
イコライザー調整 | 対応 |
タッチ操作コマンドの割り当て変更 | △(1回タッチのON/OFFのみ可) |
低遅延モード(ゲームモード)ON/OFF | 対応 |
イヤホンを探す | ー |
iOS、Android向けに配信される専用アプリ「SOUNDPEATS」を利用可能。
ひととおりのカスタム機能は揃う。アプリは使わなくても問題ないが、もっぱらイコライザー調整したい人だと必需品かと。
SOUNDPEATS
無料posted withアプリーチ
iPhoneとの相性
iPhoneとの相性 | (非常によい) |
AACコーデック | 対応 |
iOS向け専用アプリ | あり |
iPhoneとの相性は非常によい。
iPhoneで主流のBluetoothオーディオコーデックである「AAC」に対応するほか、専用アプリもそのまま利用できる。
ただ、SOUNDPEATS Capsule3 Pro が対応している「LDAC」コーデックはiPhoneだと使えない。LDAC狙いの人は注意。
ノイズキャンセリング対応ワイヤレスイヤホンとして使うだけであればiPhoneユーザーでも問題ない。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro の外観デザイン&イヤホン装着感
イヤホン形状はほぼAirPods Pro、差し色のカッパー色が格好よい
イヤホン形状はほぼAirPods Pro。イヤーピースのサイズさえ調整すれば可もなく不可もなく無難に使える。
イヤホン重量もイヤーピース入れて片側5g程度と軽め。長時間のイヤホン装着でも疲れない。
イヤホン側面に施されたカッパー色のラインが格好いい。着色ではなく、別パーツを埋め込んでいるため、質感も含めてリッチ感あり。
ケースサイズは少し大きめだが、52時間バッテリー内蔵と考えると小さめ
ケースサイズは縦4.5cm、横6.5cm、厚み2cmといったところ。
片手で握り込めるサイズ感だが、他のワイヤレスイヤホンケースに比べると気持ち1割ほどサイズが大きめ。
他のワイヤレスイヤホンを使ったことがある人だとケースが大きめ、太めに感じそうだ。
ただ、SOUNDPEATS Capsule3 Pro はケース併用で52時間使えるロングバッテリーを搭載したモデル。バッテリー水準に照らして考えると「ここまで小さいのか」と逆に評価できる。
ケースサイズをたかだか数mm減らすためにバッテリー駆動時間を削ってるモデルに比べればよほど実利的だと思う。
ケース外装素材はプラスチックだが、適度に磨かれてて触り心地がよい。見た目の高級感もたっぷりだ。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro の音質
デフォルトの音質は低音強め
デフォルトの音質は低音強め。ドンシャリ音と言うべきだろうか。
12mmの大型ドライバーを搭載していることもあり、低音が"ドコドコ"響く。ロックやEDM曲との相性は良い。迫力あるバックサウンドのおかげでMV一つ見るにもテンション上がる。
逆に言えば、低音で音がこもりがちなのでボーカル重視で音楽を聞きたい人、特に女性ボーカル曲を聞きたい人だとオーディオ相性が悪いかもしれない。この場合は専用アプリで提供されるイコライザー調整で対応したい。
イコライザー調整にも対応
iOS、Android向けに配信している専用アプリ「SOUNDPEATS」からイコライザー調整可能。
音楽のプリセット変更(テンプレ変更)ほか、目盛り単位で設定するオリジナル・チューニング機能も用意あり。
デフォルト音質だと典型的なドンシャリなので、より音こもりない、ボーカル重視で音楽を聞きたい人だとイコライザー調整した方がいいかもしれない。
SOUNDPEATS
無料posted withアプリーチ
Androidスマホであれば「LDAC」接続でオーディオ再生可能
SOUNDPEATS Capsule3 Pro はBluetoothオーディオコーデック「LDAC」(エルダック)に対応。
ワイヤレスイヤホンだと有線イヤホンよりも音質が劣化する。その劣化を極力抑え、ワイヤレス環境下でもできるだけハイレゾに近い高音質オーディオを再現したBluetoothオーディオコーデックが「LDAC」だ。
音質それ自体が激変するわけではないので必須機能とは言いがたいが、LDAC対応のAndroidスマホを使っている人であればお試し程度に使ってみては。
LDACの設定方法
LDACは日本国内で展開される大方のAndroidスマホで利用できる(最低基準はAndroid OS 8.0以上)。iPhoneはLDAC非対応。
LDACに対応しているAndroidスマホであれば、「設定」アプリのBluetooth設定画面からLDACのON/OFF可能。
スマホ機種ごとに文言が異なるが、おおよそペアリングした同イヤホンの設定画面にLDACの設定項目があるはず。
【重点レビュー1】ノイズキャンセリングの性能は?
U1万円のワイヤレスイヤホンではトップクラスのノイズキャンセリング性能
SOUNDPEATS Capsule3 Pro はノイズキャンセリング(ANC)に対応。機能ONにすると周囲の音を低減・中和できる。
製品価格に照らして非常に高性能なノイズキャンセリング性能あり。この価格帯の製品では珍しい遮音強度マイナス43db(公称値)の高性能仕様だ。
補足
スタンダードなノイズキャンセリングだとマイナス30〜35db前後、ハイエンド仕様だとマイナス40db〜が一般的。
いざ使ってみると、よくも悪くも機械的に周囲の音を遮断したノイズカットが味わえる。電車やバスの中で使えば走行音(ガタゴト音)が明確に低減する。
AirPods Proはじめとした高価格ワイヤレスイヤホンのノイズキャンセリングがまさにこんな感じ。周囲の音をそれとなく中和して低減するのではなく、周囲の音を遮断して低減する。
U1万円で本格的なノイズキャンセリングを試してみたい人は SOUNDPEATS Capsule3 Pro を選んでしまって損はない。ノイズキャンセリングの勝手を知るには丁度いい。
ノイズキャンセリングの強度調整には対応せず
よくも悪くも高性能なノイズキャンセリングとあり、人によっては耳が詰まるような、鼻が詰まるような違和感を覚える人もいるかもしれない。
高価格ワイヤレスイヤホンだとノイズキャンセリングの強度調整できるものが多いが、SOUNDPEATS Capsule3 Pro はノイズキャンセリングの強度調整に対応せず。
ノイズキャンセリングが合わなかった場合は機能OFFにせざるを得ない。この点、潜在的なデメリット・リスクとして残る。
【重点レビュー2】外音取り込み機能の性能は?
外音取り込み機能は優秀、”ながら聞き”イヤホンとしても活用可能
SOUNDPEATS Capsule3 Pro は外音取り込み機能に対応。機能ONにするとイヤホンマイクを通じて周囲の音を取り込み。イヤホンを装着したままでもスピーカー通じて周囲の音が聞き取れる。
音の取り込み精度は非常に高い。機能ONにすると明確に周囲の音が明るくなる。
機能ONと同時にオーディオ音量も下げておけば、音楽を聞きながら周囲の音も聞き取れる”ながら聞き”イヤホンとしても使いまわせる。
外音取り込み機能は左イヤホンのタッチ長押しでON/OFF可能。また、オーディオ音量を下げるのも左イヤホンの1回タッチで可能。なかなかに考えられてる操作コマンド配置で心証よし。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro の気になったところ(あるいはデメリット)
複数デバイス間のペアリング接続切り換えが面倒くさい
複数デバイス間でペアリング接続先を切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要あり。
昨今だと現在のペアリングを解除せず、Bluetooth設定画面からワンタップでペアリング接続先を切り換えられる製品が登場している(関連記事)。こうした製品に比べるとペアリング勝手は劣る。
スマホ単体で使うワイヤレスイヤホンであればまだしも、複数デバイス間でワイヤレスイヤホンを使いまわそうと考えている人だと日常使いで少しばかりストレスを感じそうだ。
この記事のまとめ
ここまで SOUNDPEATS Capsule3 Pro をレビューしてきた。
概してマイク性能が優秀。ノイズキャンセリング、外音取り込み機能、通話時のノイズカット(口元の音の検出)などU1万円とは思えぬ高性能ぶり。特にノイズキャンセリングは遮音強度マイナス43dbとハイエンドモデル同等レベルの実力あり。
また、バッテリー駆動時間もケース併用で52時間と超絶スタミナ仕様。1日数時間使う程度なら1週間〜2週間は外部充電せずに済む。これもプラスアルファのセールスポイントだろう。
複数デバイス間で使いまわすワイヤレスイヤホンとしては少しばかり勝手が悪いが、スマホ単体で使うためのワイヤレスイヤホンとして考えれば文句なしにおすすめ。
公式販売価格は8,640円。クーポンコード(CPS3PBLG01)とAmazonの商品ページで提供中のクーポンを活用することで6,126円で購入できる(期間は1月2日まで)。気になってる人はチェックしてみてほしい。
レビュー対象製品
他のSOUNDPEATSワイヤレスイヤホンを探す
【おすすめ抜粋】SOUNDPEATSで買うべきワイヤレスイヤホン4選(2024年版)
続きを見る
関連記事
スマホごとに相性のいいワイヤレスイヤホンを探す
iPhoneと相性よし!おすすめのワイヤレスイヤホンまとめ(2024年)
続きを見る
Androidスマホと相性よし!おすすめワイヤレスイヤホンまとめ(2024年版)
続きを見る
新製品ワイヤレスイヤホンを探す
【2024年】完全ワイヤレスイヤホンの新製品&人気製品まとめ(発売予定含む)
続きを見る