Google純正ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」。その上位版モデルたる「Pixel Buds Pro」。
Pixel Buds Pro は音質よりかは機能性を重視したワイヤレスイヤホン。AppleのAirPodsに真正面からタイマン挑めるワイヤレスイヤホンだ。
ノイズキャンセリングやマルチポイントなど最新機能にもろもろ対応。音質がちょい微妙なのもAirPodsそっくり。
Androidスマホユーザーで、音質よりも機能性を重視したAirPodsのようなデジタルガジェット寄りのワイヤレスイヤホンを探している人なら Pixel Buds Pro がおすすめ。
この記事では、 Pixel Buds Pro を実機レビューしていく。
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Google「Pixel Buds Pro」製品概要
発売時期 | 2022年7月 |
公式価格 | 2.3万円 |
販売元メーカー | Google(米国) |
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | 対応 |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体11時間 |
ケース併用で最大31時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
Pixel Buds ProはGoogle純正ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」の上位版モデル。
AirPods Proをベンチマークにしたであろうデジタルガジェット・イヤホン。音質は微妙だが、機能性は充実。ノイズキャンセリング、外音取り込み機能、マルチポイントに対応する。バッテリー駆動時間もケース併用31時間と長め。
Android向けに配信している専用アプリを使えば所々カスタマイズ可能。イコライザー調整や「探す」機能が使える。
一転、iOS向けには専用アプリなし。所々カスタマイズできず、イヤホンのソフトウェア・アップデートも受けられない。基本的にはPixelスマホはじめとしたAndroidスマホユーザーが選びたい。
Google「Pixel Buds Pro」レビュー
音質
低音 | (4) |
中音 | (3.5) |
高音 | (4) |
低音、中音、高音とバランスよく音が鳴るフラット型オーディオ。よくも悪くもAirPodsをベンチマークにしたであろうクセのない仕上がり。音楽、動画、ゲームまで無難に使いまわせる。加点要素はないが、逆に減点要素もない。
ノイズキャンセリング
ノイズキャンセリング性能 | (5) |
ノイズキャンセリングは高性能。低周波音を中心に低減。騒音のある場所でも音量を上げずとも動画の台詞やなど聞き取れる。ノイズキャンセリングに伴うホワイトノイズ(機械音)も発生しておらず、オーディオ再生を止めてデジタル耳栓代わりに使うのも現実的。
ノイズキャンセリング利用による鼻が詰まったような、耳に膜がかかったような気持ち悪さもなし。完全ワイヤレスイヤホンでは初?となるイヤホン内部に気圧センサーを搭載。ノイズキャンセリングによる耳への圧迫感を減圧している。
外音取り込み機能(ながら聴き機能)
外音取り込み性能 | (4.5) |
イヤホンを装着したままスピーカー通じて周囲の音が聞き取れる「外音取り込み機能」。
音の取り込み性能は高め。周囲の音を気持ち8割くらい通してるような錯覚あり。
音こもり、音の反響、ホワイトノイズ(”ジーっ”といった機械的な取り込み音)もほぼ問題なし。常時機能ONで使う場合でも気持ち悪くない。常時機能ONにして骨伝導イヤホン代わりに使うのは現実的だ。
通話マイク品質
通話マイク性能 | (5) |
通話マイクは高性能。通話マイクから周囲の音を取り除き、口元の音だけ極力ピックアップして通話転送できる。風切り音もカットしてる。屋内外で使いまわせるマイク性能あり。
マルチポイント・ペアリング切り替え勝手
マルチポイント | 対応(最大2台) |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | 対応 |
マルチポイント機能に対応。最大2台のデバイスを同時接続。なにかしらオーディオ再生を開始したデバイス側に自動でオーディオ出力先が切り替わる。
なお、マルチポイントは初期状態で機能オフ。機能オンにするにはAndroid向けの専用アプリを使う必要がある。iOS向けには専用アプリが提供されず、iPhoneしか持ってない人だと事実上マルチポイントを機能オンにできないので要注意。
ペアリング接続先の上書き切り替えにも対応。Bluetooth設定画面からイヤホン名を選択するだけでペアリング接続先が切り替わる。都度、現在のペアリングを解除したり、イヤホンの電源を落とす必要はない。
バッテリー持ち・充電環境
バッテリー性能 | (5) |
(イヤホン単体11時間、ケース併用で最大31時間) | |
ワイヤレス充電 | 対応(Qi) |
バッテリー駆動時間は優秀。イヤホン単体11時間、ケース併用で最大31時間と使いまわせる。
充電ケースはワイヤレス充電(Qi)に対応。ワイヤレス充電器に放置しておけば勝手に充電できるのもよし。なお、有線で充電する場合はUSB Type-Cケーブル(&充電器)が必要。
イヤホンの装着感
イヤホンの装着感 | (4.5) |
イヤホンサイズは少し大きめ。とはいえ、イヤーピースのサイズさえ調整すればイヤホンの装着感は安定する。耳穴に沿って吸い付くようにしてイヤホン装着できる。イヤホン揺れも相応に軽減されるため、運動中に使いたい人にも最適。
iPhone向けに専用アプリの提供なし
専用アプリ「Pixel Buds」はiOS向けに配信されない。Android向けのみ配信中。
これにより以下のような専用アプリ通じたカスタマイズが封じられる。
- イコライザー調整できず
- マルチポイントを機能ONにできず(デフォルトはOFF)
- 音声アシスタントの起動設定できず(デフォルトはOFF)
- 長押しタッチコマンドに「音声アシスタント起動」が設定できず
- 「デバイスを探す」が使えず
- イヤホンのソフトウェア・アップデートが受けられず
もとよりGoogle純正ワイヤレスイヤホンとあってか、Androidスマホで使うことを前提にした。iPhoneだと使いにくいのは否めない。特にマルチポイントが使えないのが痛い。iPhoneユーザーでPixel Buds Proを使おうと考えてる人は注意したい。
まとめ
【Good!】よかったところ
- ノイズキャンセリング・外音取り込みともに高性能
- マルチポイント対応&ペアリング接続先の上書き切り替え可能
- 無難な音質(よくも悪くもクセがない)
【Bad...】気になったところ
- iPhoneとは相性悪め
- イヤホンサイズが少し大きめ
- LDACやaptX Adaptiveは使えない
Pixel Buds ProはAirPods Proをベンチマークにしたであろう、Androidスマホ向けの紛うことなきデジタルガジェット・イヤホン。イヤホンに音質よりも機能性を重視している人だと選んで間違いなし。
音質も悪いわけではない。よくも悪くもクセがない。音楽、動画、ゲームまで無難に使いまわせる。Android向けの専用アプリを使えば簡易なイコライザー調整も可能だ。
iPhoneとの相性の悪さは要注意。iOS向けに専用アプリの配信なし。マルチポイントが初期状態で機能OFFになっており、専用アプリが使えないiPhoneユーザーだとマルチポイントが機能ONにできない。この点は特に注意したい。
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ソニー「LinkBuds S」(価格2万円)
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BOSE QuietComfort Ultra Earbuds(価格3.3万円)
音質・機能性を両立したフラッグシップの代表格「BOSE」。業界トップクラスの高性能ノイズキャンセリング、外音取り込み機能を搭載。空間オーディオ再生が使えるほか、BOSEスピーカーのような明瞭かつ迫力あるサウンドも魅力(レビュー記事を見る)。
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