Apple純正ワイヤレスイヤホン「AirPods」(エアポッズ)。
2016年に初代モデルが登場。2024年現在、以下2製品が現行モデルとして展開される。
- AirPods Pro(第2世代)
- AirPods(第3世代)
この記事では同2製品を比較。どういった人に、どちらのAirPodsがおすすめなのか解説する。
「AirPodsの種類の違いがわからない」「結局どっちを買えばいいの?」と迷っている人など記事を参考にしてほしい。
この記事の目次(タッチで移動)
広告
AirPodsシリーズの概略
AirPods Pro(第2世代) | AirPods(第3世代) | |
製品の立ち位置 | 上位版モデル | 通常版モデル |
現行モデルの発売時期 | 2022年9月 | 2021年10月 |
公式価格 | 39,800円 | 27,800円 |
Bluetoothバージョン | 5.3 | 5.0 |
Bluetoothコーデック | SBC、AAC | |
防水性能 | IPX4 | |
ケースの充電ポート | USB Type-C | |
ワイヤレス充電 | 対応(Qi、MagSafe) | |
ノイズキャンセリング | 対応 | × |
外音取り込み機能 | 対応 | × |
空間オーディオ | 対応 | |
Apple版マルチポイント | 対応 | |
バッテリー駆動時間 | 30時間 | 30時間 |
(イヤホン単体6時間) | (イヤホン単体6時間) | |
Amazon直販で見る | Amazon直販で見る |
土台の部分はほぼ同一だが、上位版モデルの「AirPods Pro」だとプラスαでノイズキャンセリング機能、外音取り込み機能に対応する。
また、AirPods Proがイヤーピースありなのに対して、通常版AirPodsはイヤーピースなし。イヤホンそのものを耳穴にひっかけて使うインナーイヤー型イヤホンだ。
AirPods Pro(第2世代)をおすすめする人
- 業界トップクラスのノイズキャンセリングを使いたい人
- ながら聴きイヤホン(骨伝導イヤホン)代わりに使いたい人
- イヤホンの紛失リスクをできるだけ減らしたい人
- イヤホン本体から音量調整したい人
1. 業界トップクラスのノイズキャンセリングが使いたい人
AirPods Proのみ対応するノイズキャンセリング機能。機能ONにすれば周囲の騒音を中和・低減できる。
AirPods Proのノイズキャンセリング性能は業界トップクラス。よくも悪くも機械的に周囲の騒音をカット。電車の中で使うと電車の走行音(ガタゴト音)まで低減する。もとより静かな場所であれば無音そのもの。オーディオ再生を止めてのデジタル耳栓代わりの運用も現実的だ。
通常版AirPodsだとノイズキャンセリングに対応せず。もとよりノイズキャンセリング狙いの人だとAirPods Proを選ぶ理由になる。
2. ながら聴きイヤホン(骨伝導イヤホン)代わりに使いたい人
AirPods Proの隠れたセールスポイントと名高い外音取り込み機能。機能ONにするとイヤホン装着したままスピーカー通じて周囲の音が聞き取れる。
AirPods Proの外音取り込み機能は非常に高性能。というか業界トップの性能。周囲の音の9割方が聞き取れる。取り込みに伴うノイズや音こもりもゼロに近く、一見するとイヤホンを装着していないかのように錯覚する。
通勤・通学・運動中など屋外で安全面を考慮しながらイヤホンを使いたい人だと同機能が重宝しそうだ。
3. イヤホンの紛失リスクをできるだけ減らしたい人
AirPods Proのみイヤーピースを搭載。ノイズキャンセリングの遮音性能を高めると同時にイヤホン装着の安定感を確保した。
通常版AirPods(第3世代)はイヤーピースを使わない昔ながらのAppleイヤホン。耳穴にイヤホンをそのまま引っかけて使う。つけ心地の軽さ一方、ズボラな人だとやはりイヤホンの抜け落ちリスク、紛失リスクがくすぶる。
よく失くしものをする人だとイヤーピースありのAirPods Proを選んだ方が紛失リスクが軽減できて精神衛生上の安心材料になりそうだ。
4. イヤホン本体から音量調整したい人
地味だが重宝するかもしれない機能No.1「音量調整」。
AirPods Pro(第2世代)に限り、イヤホン本体の筒の部分を上下スワイプすると音量調整できる。通常版のAirPodsだと対応しない。
かなり地味な機能ではあるが、アプリごとに音量を変更してるような人だと日常的に使う機会があるかもしれない。
あわせて読みたいAirPods Pro(第2世代)レビュー|ノイズキャンセリング&ながら聴き機能に特化した上位版モデル
続きを見る
【AirPods】(第3世代)をおすすめする人
- イヤホンの軽い装着感を重視する人
- コスパ重視の人
1. イヤホンの軽い装着感を重視する人
AirPods(第3世代)はApple伝統のインナーイヤー型イヤホン。イヤーピースを使わず、イヤホンそのものを耳穴の入口部分に引っかけて使う。
長時間のイヤホン装着でも疲れず、蒸れず、窮屈さを感じず。イヤホンを付けっぱなしにしたい人だと相性よい。
ただ、相応にイヤホン装着感のユルさは残る。ふとしたタイミングでのイヤホンの紛失リスクはくすぶる。通勤・通学中に使うワイヤレスイヤホンだったり、運動中に使えるワイヤレスイヤホンを探している人だと相性が悪いかもしれない。上位版のAirPods Proならイヤーピースありだ。
2. コスパ重視の人
AirPods Pro(第2世代)だと公式価格で39,800円と割高だが、AirPods(第3世代)なら27,800円で購入可能。
AirPods(第3世代)はノイズキャンセリングや外音取り込み機能こそ使えないものの、そのほか機能面はAirPods Proと変わらない。もとよりここらの機能が必要ない人ならAirPods(第3世代)で十分だ。
あわせて読みたいAirPods(第3世代)レビュー|空間オーディオ初対応
続きを見る
とことんまでにコスパ重視の人ならAirPods(第2世代)も検討余地あり
通常版AirPodsの旧世代モデル「AirPods」(第2世代)。
2019年に販売開始。2024年現在も値下げしての公式販売が継続中。公式価格1.9万円で購入できる。
ノイズキャンセリングや外音取り込み機能は非対応。また、(第3世代)モデルに比べると使えない機能も多い。
AirPods(第2世代)だと使えない機能一覧
- 空間オーディオ再生
- 防水(IPX4)
- 感圧ボタン
とはいえ、ギリ2019年の製品とあり、Bluetooth 5.0に対応。iPhoneで使う場合なら安定したワイヤレス接続になる。
「イヤホンなんて音楽が聞ければ十分」くらいの人ならAirPods(第2世代)も検討余地あり。下手な格安ワイヤレスイヤホンよりも使い勝手いい。
この記事のまとめ
AirPods Pro(第2世代)はノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能(ながら聴き機能)を主として使いたい人におすすめ。
また、イヤホンの紛失リスクを軽減したい人だと”イヤーピースありのAirPods”という観点から選ぶ理由になる。
AirPods(第3世代)はApple王道のイヤーピースなしイヤホン。イヤーピースならではの窮屈感が嫌いな人が選びたい。
ノイズキャンセリングや外音取り込み機能は対応しないものの、その分、価格は2.7万円とAirPods Proよりも安め。Amazonセール期だと2.3万円で購入できてさらにコスパよい。
とことんまでにコスパ重視の人ならAirPods(第2世代)も検討余地あり。公式価格で1.9万円〜2.3万円で購入できる。
Bluetooth 5.0に対応しているので下手な格安ワイヤレスイヤホンよりもマシ。iPhoneで使う場合ならまだまだ実用水準にある。
なお、ここまで話題をスルーしてきたが、いずれのAirPodsも音質は微妙だ。AirPodsに音質を求めている人もまれかと思うが、音質もこだわりたい人ならApple傘下の「Beats」も検討あれ。
Beats(ビーツ)ワイヤレスイヤホンの選び方&おすすめ5選【2024年版】
続きを見る
関連記事
「AirPods」と「Beats」何が違う?Apple現行ワイヤレスイヤホン5製品を比較する
続きを見る
iPhoneと相性よし!おすすめのワイヤレスイヤホンまとめ(2024年)
続きを見る
【2024年】完全ワイヤレスイヤホンの新製品&人気製品まとめ(発売予定含む)
続きを見る