米スピーカー大手BOSE。2023年現在、現行ワイヤレスイヤホンとして「QuietComfort Ultra Earbuds」「QuietComfort Earbuds Ⅱ」の2機種を展開している。
同2機種は物としては同じ。音質やノイズキャンセリング性能、イヤホン形状など変わらない。充電ケースもまんま使いまわしだ。
ただ、一部機能の対応有無だけが異なる。
この記事では、同2機種の違いを実機で比較して解説する。どちらの製品を購入すべきか迷っている人は記事を参考にしてほしい。
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「QuietComfort Ultra Earbuds」「QuietComfort Earbuds Ⅱ」概略
QuietComfort Ultra Earbuds
2023年に登場した最新モデルに位置づけられる「QuietComfort Ultra Earbuds」。
前モデル「QuietComfort Earbuds Ⅱ」の次世代モデルの位置づけだが、正確に言えばカスタムモデル。製品の土台の部分は同じ。音質やノイズキャンセリング性能も変わらない。
前モデル+αで空間オーディオ再生、マルチポイント機能に追加対応した。もっぱら同2機能を使いたい人が「QuietComfort Ultra Earbuds」を選ぶべきだ。
QuietComfort Earbuds Ⅱ
2022年に登場した旧式モデルに位置づけられる「QuietComfort Earbuds Ⅱ」。
とはいえ、最新モデル「QuietComfort Ultra Earbuds」と物自体は変わらない。音質やノイズキャンセリング性能などそのままだ。
最新モデルに搭載される空間オーディオ再生、マルチポイント機能のみ使えない。その分、価格は3万円と安め(最新モデルは4万円)。
BOSEならではのズンズンした低音だったり、業界トップと名高いノイズキャンセリング機能を使いたいだけであれば QuietComfort Earbuds Ⅱ で十分だ。
「QuietComfort Ultra Earbuds」「QuietComfort Earbuds Ⅱ」何が違う
基本的なスペック、イヤホン形状などは変わらず
2023年に登場した「QuietComfort Ultra Earbuds」は、2022年に登場した「QuietComfort Earbuds Ⅱ」の次世代モデルと位置づけられるものの(BOSEいわく)、実質的にはカスタムモデル。
基本的な機能・性能は変わらない。また、イヤホン形状も変わらず。充電ケースもそのまま使いまわしだ。
スペックシート比較
QuietComfort Ultra Earbuds(2023) | QuietComfort Earbuds Ⅱ(2022) | |
ノイズキャンセリング | 対応 | |
外音取り込み機能 | ||
マルチポイント | 対応 | ✗ |
ペアリング接続先の上書き切り替え | ||
空間オーディオ再生 | ||
aptX Adaptive | ||
防水性能 | IPX4 | |
ケースのワイヤレス充電(Qi) | ✗(別売りの純正ケースカバーを使えば可) | |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体6時間 | |
ケース併用で最大24時間 |
2023年版こと「QuietComfort Ultra Earbuds 」は+αでいくつか追加機能を搭載している。
QuietComfort Ultra Earbuds(2023)のみで使える追加機能はこれ
マルチポイント機能(予定)
正確には対応予定。2023年11月時点で解禁されず。将来的なソフトウェア・アップデートによる解禁を予告している。
マルチポイント対応であれば最大2台のデバイスを同時接続。なにかしらオーディオ再生を開始するだけで音声出力先が自動で切り替わる。都度、現在のペアリング接続を解除したり、手動で切り替える必要はない。
もとよりスマホ・PCなど複数デバイス間でワイヤレスイヤホンを使いまわす予定の人ならマルチポイント対応の QuietComfort Ultra Earbuds との相性よし。
ペアリング接続先の上書き切り替え
違うデバイスにペアリング接続先を切り替える際、現在のペアリング接続を解除する必要なし。各々デバイスのBluetooth設定画面からイヤホン名を選択するだけで接続先が切り替わる。
従来モデルだと同機能に非対応だったが、「QuietComfort Ultra Earbuds」はさりげなく機能対応した。
マルチポイント同様にスマホ・PCなど複数デバイス間でワイヤレスイヤホンを使いまわす予定の人なら相性よい。
空間オーディオ再生
QuietComfort Ultra Earbudsの本命機能たる空間オーディオ再生。
もともとBOSEスピーカーらしさあるズンズン鳴る低音が特徴の同製品だが、これがそっくりそのまま重低音に変わる。
かつ、ボーカルとバッグサウンドが分離することでボーカルもくっきり際立つ。一見するとBOSEスピーカーを使っているのと区別つかない。
昨今、各社が空間オーディオ対応のワイヤレスイヤホンを展開しているが、空間オーディオの本命はBOSEかもしれないと思わす確かな実力あり。
空間オーディオはiOS、AndroidもちろんPC環境でも利用可能。ハード設定レベルで音の鳴り方を変更するため、アプリ・サービス関係なく空間オーディオ再生が可能だ。YouTubeやNetflixもちろんFA◯ZAも空間オーディオ再生になる。
aptX Adaptive(およびaptXコーデック)
従来モデルは「SBC」「AAC」のみ対応だったが、QuietComfort Ultra Earbuds は「aptX Adaptive」も利用可能。
とはいえ、aptX Adaptiveは対応機種が少ない。Androidスマホの一部機種のみ対応。iPhoneだとそもそも利用できない。
なお、aptX Adaptiveは「aptX」コーデックとの互換性あり。aptX Adaptive非対応のAndroidスマホだと「aptX」接続になる。
イヤホンの柄も少しだけ変わった
QuietComfort Ultra Earbuds の表面部分(タッチセンサー部分)がガンメタル仕様に変更された。通常モデルはマット素材だった。
ほんの、ほんのわずかな変化だが、同2製品の違いとして記憶の片隅にでも。
まとめると...
QuietComfort Ultra Earbuds は以下のような点を評価する人が選ぶべきだ。
- マルチポイント対応(対応予定)
- ペアリング接続先の上書き切り替えに対応
- 空間オーディオ再生に対応
- aptX Adaptive(およびaptXコーデック)に対応
- イヤホン・デザインがガンメタル仕様に変更
特に空間オーディオ再生は完成度が高くておすすめ。「空間オーディオなにそれ美味しいの?」くらいの人でも使うとハマること間違いない。
逆にここらの要素に惹かれない、BOSEサウンドが聞ければ十分、ノイズキャンセリングが使えれば十分という人であれば2022年に登場した QuietComfort Earbuds Ⅱ で十分。
QuietComfort Earbuds Ⅱ は物自体は QuietComfort Ultra Earbuds と変わらない。BOSEスピーカーを思わすズンズンした低音、業界トップと名高いノイズキャンセリング性能は健在。
価格も3万円と QuietComfort Ultra Earbuds の4万円に比べればコスパよい。
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