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ワイヤレスイヤホン

パナソニック「Technics EAH-AZ40M2」レビュー|1万円台で業界No.1の高音質モデル

2024年5月27日

国産ワイヤレスイヤホンの中でも人気高いパナソニック「Technics」(テクニクス)シリーズ。

高音質オーディオもちろん、マルチポイントに対応していたり、ペアリング接続先の上書き切り替えが可能だったり、複数デバイス間で使いまわしやすいワイヤレスイヤホンとして人気です。

そのTechnicsシリーズの最新モデルとなる「EAH-AZ40M2」が登場。従来モデルから約2年ぶりリニュアル。従来と変わらぬ価格(1.5万円)ままで新たにノイズキャンセリングやLDACに追加対応しました。

また、業界初となるマルチポイントの3台接続にも対応。これもう"ペアリング切り替え”なる概念を喪失する勝手のよさ。ワイヤレスイヤホンを複数デバイス間で使いまわそうと考えてる人だと特に重宝する1品です。

この記事では、Technics EAH-AZ40M2 を実機レビューしていきます。

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パナソニック「Technics EAH-AZ80」の製品概要

スペックシートを確認

発売時期2023年10月
市場価格1.5万円
販売元メーカーパナソニック(日本)
Bluetoothバージョン5.3
Bluetooth対応コーデックSBC、AAC、LDAC
ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
マルチポイント対応(最大3台)
マルチペアリング対応(最大10台)
ペアリング接続先の上書き切り替え対応
防水性能IPX4
バッテリー駆動時間イヤホン単体5.5時間
ケース併用で最大18時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)のみ

【Good!】よかったところ

  • マルチポイント3台接続が可能
  • ハイレゾ思わす淀みない高音質オーディオ
  • ノイズキャンセリングは実用水準の性能あり

【Bad...】気になったところ

  • バッテリー駆動時間が少し短め(ケース併用18時間)
  • ケースがワイヤレス充電(Qi)非対応
  • ケースカバーがほぼ売ってない

Technics EAH-AZ40M2は、Technicsワイヤレスイヤホンの通常版モデル。

従来モデル「EAH-AZ40」の後継ポジションの製品。約2年ぶりにリニュアル。価格は従来モデルと同じく1.5万円で展開されます。

従来モデルに比べた主だった進化点は以下のとおり。

  • ノイズキャンセリング初対応
  • LDACコーデック初対応
  • マルチポイントの3台接続に対応

ほぼメジャー・アップデート。特にマルチポイントは業界初となる3台同時接続に対応。紛うことなき EAH-AZ40M2 のセールスポイントです。

マルチポイントは複数デバイスを同時接続できる機能。なにかしらオーディオ再生を開始したデバイスに自動でオーディオ出力先が切り替わります。オーディオ出力先を切り替えるためだけに手動でペアリング切り替えする必要はありません。

他社メーカー品だと最大2台のデバイスしか接続できませんが、EAH-AZ40M2 なら最大3台を同時接続できます。

業界初となるマルチポイント3台接続が可能

音質に関しても文句ない仕上がり。ハイレゾ風味のクリアなサウンドを志向。特に中音域〜高音域の高精細さ、音の粒の細かさ、音の情報量の多さは1万円台のワイヤレスイヤホンの中ではNo.1と言える実力あり。音こもりにくい音質を好む人とのオーディオ相性は抜群です。

LDACコーデックにも対応。大方のAndroidスマホで使う場合ならハイレゾ音域(24bit/96kHz)でオーディオ再生できます。

 

 

上位版モデル「EAH-AZ80」との違い

同時発売された上位版モデル「EAH-AZ80」あり。価格は3.5万円ほど。

LDACコーデックに対応するほか、ノイズキャンセリング、外音取り込み、マルチポイントなどフル搭載。マルチポイントは EAH-AZ40M2 と同じく3台同時接続が可能です

基本的なスペックシートだけ見ると  EAH-AZ40M2 と似たような製品ですが、音質や使い勝手の面では以下のような違いあり。

  • 音の迫力や臨場感がプラス
  • ケースのワイヤレス充電(Qi)対応
  • バッテリー駆動時間がケース併用24時間に向上

EAH-AZ80 の最大のセールスポイントは音質。クリアで高精細な音はもちろん、音の迫力、音の臨場感も合わせて堪能できます。音の力強さのわりに音こもる感じなく、ホームオーディオを思わすリッチな音の仕上がりです。

EAH-AZ40M2 もクリアで高精細な音こそ実現していますが、音の迫力や臨場感では劣る部分あり。音質をなにより重視する人だと EAH-AZ80 を選ぶ理由になります。

また、地味な違いとして EAH-AZ80 はケースのワイヤレス充電(Qi充電)に対応。EAH-AZ40M2 はワイヤレス充電に非対応です

もっぱら音質を重視する人、音の迫力や臨場感を重視する人だと上位版モデル「EAH-AZ80」を選びたい。

EAH-AZ80のレビュー記事を見る

 

 

【補足】中間モデル「EAH-AZ60M2」について

EAH-AZ40M2EAH-AZ80 と同時発売された中間モデル「EAH-AZ60M2」あり。価格は2.8万円ほど。

製品の土台はほぼ EAH-AZ40M2 ですが、プラスαで充電ケースのワイヤレス充電(Qi)に対応します。また、バッテリー駆動時間はケース併用で25時間に向上しました(EAH-AZ40M2は同18時間)。

オーディオハード設計は EAH-AZ40M2 とほぼ変わらず、自ずと音質も似たような感じ。

最上位モデル「EAH-AZ80」はオーディオハード設計自体が異なる音質特化モデル。価格2.8万円で EAH-AZ60M2 を買うのであれば、価格3.5万円出してEAH-AZ80 を買った方がコスパいいかもしれません...

 

 

パナソニック「Technics EAH-AZ40M2」を項目別にレビュー

音質はクリア

EAH-AZ40M2 はスタンダードモデルの位置付けですが、それでもTechnicsの代名詞たる淀みないクリア・サウンドは健在。特に中音域〜高音域にかけて音の解像度が高め。音場も適度に広く、音こもった感じもない。

低音をガンガン鳴らしたいような人を除けば万人におすすめ。いたずらにうるさい感じなく、耳をいたわる優しい音です。聴く曲のジャンルに関係なく無難に高得点が出せる優等生モデルといっても過言ではありません。

前作モデルで搭載が見送られた「LDAC」コーデックにも対応。大方のAndroidスマホで使う場合ならハイレゾ音域(24bit/96kHz)での高音質オーディオ再生が可能です(※iPhoneはLDAC非対応)。

 

 

ノイズキャンセリング性能は価格に照らして優秀

ノイズキャンセリング性能は実用水準。機能ONにすると明確に周囲の音がトーンダウン。電車やバスの中で使うと走行音が中和され、音量を上げずともオーディオだけが浮かび上がってくる実力あり。

イヤホンサイズが小さく、イヤホンを耳奥まで押し込めるので物理的な遮音性能も高め。ノイズキャンセリング利用に伴うホワイトノイズ(”サー”っといった機械音)も発生なく、オーディオ再生を止めた状態ならデジタル耳栓としても活用できます。

概して価格1.5万円のノイズキャンセリングとして考えると優秀。ノイズキャンセリング狙いの人にもおすすめ

 

 

外音取り込み機能(ながら聴き機能)は高性能

EAH-AZ40M2 の隠れたセールスポイントたる外音取り込み機能。機能ONにするとイヤホンマイク通じて周囲の音を集音。イヤホンを装着したままでもスピーカー通じて周囲の音が聞き取れます。

価格に照らして非常に高性能。というか圧倒的に完成度が高い。イヤーピース装着による物理的な音こもりこそ残るものの、周囲の音の9割方が取り込めてる。常時機能ONで使ってても気持ち悪さなし。

 

 

バッテリー駆動時間は相場よりも短め(ケース併用18時間)

同製品の数少ない弱点がバッテリー駆動時間。イヤホン単体5.5時間、ケース併用18時間と相場よりも短め。昨今のワイヤレスイヤホンだとケース併用で24時間前後使えるものが一般的です。

また、ケース充電は有線のみ(USB Type-C)。ワイヤレス充電(Qi)には対応せず。ワイヤレス充電は上位版モデルのみ対応です。

EAH-AZ40M2 は全体的に費用対効果のいい製品ですが、充電まわりでいくらかコストカットした形跡が見られます

 

 

【業界初】マルチポイントは3台接続が可能

マルチポイント機能に対応。最大3台のデバイスを同時接続。なにかしらオーディオ再生を開始したデバイスにオーディオ出力先が自動で切り替わる。

他社ワイヤレスイヤホンだと2台のデバイスを同時接続するのが一般的ですが、EAH-AZ40M2 なら最大3台のデバイスを同時接続できます。

数日も使えば”ペアリング切り替え”なる概念を喪失するレベルの勝手のよさあり。もとより複数デバイス間でワイヤレスイヤホンを使いまわす予定の人であればマルチポイントの3台接続が紛うことなきセールスポイントになります。

なお、3台接続時はLDACが使えず、AAC接続になるので注意

 

 

ペアリング接続先の上書き切り替え可能

ペアリング接続先の上書き切り替えに対応。違うデバイスにペアリング接続を切り替える際、Bluetooth設定画面からイヤホン名をタップするだけで切り替わる。都度、現在のペアリング接続を解除したり、ワイヤレスイヤホンの電源を入れ直す必要はありません。

もともとマルチポイントで3台接続が可能ですが、4台目〜のデバイスにペアリングを切り替える場合でもストレスなく使えます。

 

 

この記事のまとめ

【Good!】よかったところ

  • マルチポイント3台接続が可能
  • ハイレゾ思わす淀みない高音質オーディオ
  • ノイズキャンセリングは実用水準の性能あり

【Bad...】気になったところ

  • バッテリー駆動時間が少し短め(ケース併用18時間)
  • ケースがワイヤレス充電(Qi)非対応
  • ケースカバーがほぼ売ってない

Technics EAH-AZ40M2 は、音質、機能ともに優秀なワイヤレスイヤホン。1万円台のワイヤレスイヤホンの中では最優良クラスの製品としておすすめできます

音質はハイレゾ風味のクリアで高精細な音。ノイズキャンセリングは実用水準の性能あり。なによりマルチポイントは3台接続が可能。ワイヤレス充電に対応しない点がせめてもの欠点でしょうか。これを除くと欠点らしい欠点はありません。

イヤホン・デザインも非常に高級感あり(特にローズゴールド色)。自分で使うのはもちろん友人・知人へのプレゼントとしてもハズレない1品です。価格1万円台で無難に優秀、かつ最新のトレンド機能を抑えてるワイヤレスイヤホンを探している人であれば Technics EAH-AZ40M2 をお試しあれ

 

 

パナソニック「Technics EAH-AZ40M2」のおすすめ代替候補

パナソニック「Technics EAH-AZ80」(価格3.5万円)

Technicsワイヤレスイヤホンの現行・最上位モデル。Technicsの高級イヤホン(有線イヤホン)「EAH-TZ700」の技術を転用したオーディオ特化仕様。ホームスピーカーを思わす音の迫力と臨場感をプラスした。マルチポイント(最大3台)やノイズキャンセリングも使える(レビュー記事を見る)。

ソニー「WF-C700N」(価格1.4万円)

2023年に登場したソニーの中堅モデル「WF-C700N」。ノイズキャンセリング&マルチポイントに対応。ボーカル重視のソニー・サウンドも健在。ソニー独自機能「DSEE」と組み合わせればより高音質に(レビュー記事を見る)。

 

 

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