Victorの2024年モデル「Victor HA-A30T2」が登場です。
Victor HA-A30T の2年ぶりリニュアルモデルとなる同機。新たにマルチポイント機能に対応したほか、ノイズキャンセリング性能を強化。バッテリー駆動時間もケース併用27時間(前作21時間)に向上しました。
Victorらしい高音質オーディオも健在。ボーカルを中心に添えつつ、しっかりした低音が鳴るクリアで力強い音質です。ここら揃って価格は9,000円とコスパよし。ワイヤレスイヤホン・デビューしたい人にもおすすめの1品です。
この記事では Victor HA-A30T2 をレビューしていきます。
この記事の目次(タッチで移動)
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JVCケンウッド「Victor HA-A30T2」の製品概要
発売時期 | 2024年6月 |
市場価格 | 9,000円 |
販売元メーカー | JVCケンウッド(国産) |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | ✗ |
防水性能 | 対応(IPX4) |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体11時間 |
ケース併用で最大27時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
Victor HA-A30T2は、Victor HA-A30Tのリニュアルモデル。2024年6月に販売開始した。
全体的に機能面がアップグレード。従来モデルを土台に新たにマルチポイント機能に対応。最大2台のデバイスを同時接続できるように。
バッテリー駆動時間もケース併用で最大27時間(前作21時間)に向上。iOS・Android向けの専用アプリにも初対応。アプリ通じたイコライザー調整が可能です。
前作モデルのセールスポイントだった高音質オーディオも健在。ボーカルを主軸に添えた音質。低音もしっかり鳴る。ボーカルを中心に音楽を聞きたい人だとオーディオ相性は抜群です。
JVCケンウッド「Victor HA-A30T2」レビュー
音質
低音 | (4) |
中音 | (4.5) |
高音 | (3.5) |
音質は価格に照らして優秀。国産メーカーらしいボーカルを主軸に添えた音質。それでもって低音もしっかり鳴る。音場もそこそこ広く、音こもった感じもなし。ボーカルを中心に音楽を聴きたい人だとオーディオ相性は抜群です。
iOS・Android向けの専用アプリを使えばイコライザー調整も可能。音質シチュエーションに合わせたプリセット変更ほか目盛り単位の細かなチューニングにも対応します。
デフォルトの音質でも十分に完成しているワイヤレスイヤホンですが、よりこだわりたい人だとイコライザー調整を活用したいところ。
ノイズキャンセリング
ノイズキャンセリング性能 | (4-) |
ノイズキャンセリングは実用水準。高価格ワイヤレスイヤホンのような徹底した遮音ではないものの、それとなく周囲の音を中和・低減。静けさが得られます。
ノイズキャンセリングに伴うホワイトノイズも発生せず。オーディオ再生を停止させればデジタル耳栓として使えます。
外音取り込み機能(ながら聴き機能)
外音取り込み性能 | (3.5) |
Victor HA-A30T2 は外音取り込み機能に対応。機能ONにするとイヤホンを装着したままイヤホン・スピーカー通じて周囲の音が聞き取れます。
ただ、外音取り込み性能は微妙。音が取り込めてはいるものの、そこまで明瞭な取り込みとは言えない。多分に音こもった感じ、音が反響する感じあり、実用性は低めです。
昨今だと外音取り込み機能を常時機能ONにして”ながら聴き”のような、骨伝導イヤホンのような使い方をする人が増えてきましたが、こうした使い方には合いません。駅のアナウンスを聞き取るために一時的に使うくらいが限度です。
通話マイク品質
通話マイク性能 | (4) |
通話マイク性能は実用水準。自分の声のノイズ除去、周囲の音のノイズ除去ともに機能してます。風切り音が少しばかり目立つものの、もとより屋内でのビデオ通話マイクとして使うくらいなら問題ないかと思う。
マルチポイント・ペアリング切り替え勝手
マルチポイント | 対応(最大2台) |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | ✗ |
マルチポイント機能に新対応。最大2台のデバイスを同時接続。なにかしらオーディオ再生を開始したデバイス側に自動でオーディオ出力先が切り替わります。
ペアリング接続先の上書き切り替えは非対応。マルチポイント接続外の3台目〜のデバイスに接続する場合、先に現在のペアリング接続を解除する必要あり。
【注意】新規ペアリングモードの起動コマンド(起動ボタン)なし
マルチポイントに対応するワイヤレスイヤホンではあるものの、新規ペアリングモードを起動するための操作コマンドやボタンを搭載せず。
2台目以降のデバイスと新規ペアリング設定する場合、既存のペアリング済みデバイスのBluetoothを全オフにして再ペアリングできない状態にする。この状態でケースからイヤホンを取り出して数秒待つとペアリング迷子の状態になり、自動で新規ペアリングモードに切り替わります。
3台目〜も同様ですが、かなりめんどい。
バッテリー持ち・充電環境
バッテリー性能 | (4.5) |
(イヤホン単体11時間、ケース併用で最大27時間) | |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
バッテリー駆動時間は中の上クラス。昨今だとケース併用24時間前後ですが、同27時間使えます。イヤホン単体でも11時間使えるため、在宅ワークで半日近くイヤホンをつけっぱなしにしてても問題なし。
ケースのワイヤレス充電(Qi充電)には非対応。USB Type-Cケーブルを使って有線充電する必要あり。
イヤホンの装着感
イヤホンの装着感 | (4.5) |
イヤホン形状は小さめ。耳の大きさ問わずねじこめる。イヤーピースが4サイズ分が付属するため、サイズ調整すれば大方の耳にフィットします。
ただ、前作モデル同様に横一直線のイヤホン形状。イヤホンを耳奥まで押し込めず、イヤホンが外に飛び出るような妙な気持ち悪さ残ります。イヤホンのフィット感でハズレを引きやすい人だと注意。
まとめ
【Good!】よかったところ
- ボーカルくっきり、低音しっかりした高音質オーディオ
- 実用水準のノイズキャンセリング性能
- マルチポイント対応
【Bad...】気になったところ
- 新規ペアリングモードに切り替える操作コマンドやボタンなし
- イヤホン形状が特徴的(イヤホンのフィット感の合う・合わないあり)
Victor HA-A30T2は価格9,000円のワイヤレスイヤホンとして考えると非常に優秀。
この価格帯のワイヤレスイヤホンだと多機能を売りにした製品が多いですが、純然たる高音質オーディオで攻めた。音楽、動画、ゲームまで無難に楽しめる。Victorブランド商品として恥ずかしくない完成度です。
マルチポイントにも対応するのでスマホ・PC間でワイヤレスイヤホンを使いまわしたい人にも最適。ただ、新規ペアリングモードを起動するための操作コマンドが用意されないのは注意(↑詳しく)。
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Anker「Soundcore P40i」(価格7,990円)
機能性をとにかく重視する人ならこれ。ノイズキャンセリング、マルチポイント、空間オーディオ再生などもろもろ使える。バッテリー駆動時間は60時間と業界トップクラス。専用アプリを使えばイコライザー調整も可能。
ヤマハ「YAMAHA TW-E3C」(価格6,000円)
音質的にVictorと似た路線にあるヤマハ。ボーカルを中心に添えた高音質オーディオを搭載。プラスαで高音域の描写に磨きをかけた。楽器の音など楽しみたい人だとVictorよりもヤマハを選びたい。マルチポイントにも対応する(レビュー記事を見る)。
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