国産老舗オーディオブランド・Victorから登場した新作ワイヤレスイヤホン「Victor HA-A20T」をレビュー。
相場6,000円で購入できる同機。ボーカルくっきりしたクリアな音質、軽量コンパクトなイヤホン・デザイン、相場同等の24時間使えるバッテリーを搭載。音楽を聴くため、動画を見るための王道スタンダードなワイヤレスイヤホンです。
ノイズキャンセリングやマルチポイントといった流行りの機能こそ搭載しませんが、音楽を聴くためのとりあえずの1台としては最適。Victorブランド製品とあって知人友人へのプレゼントとしても丁度いい1品です。
この記事では、Victor HA-A20T を実機でレビューしていきます。
この記事の目次(タッチで移動)
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Victor HA-A20Tの製品概要
発売時期 | 2023年5月 |
市場価格 | 6,000円前後 |
販売元メーカー | Victor(JVCケンウッド)(国産) |
Bluetoothバージョン | 5.2 |
Bluetooth対応コーデック | SBCのみ |
ノイズキャンセリング | ✗ |
外音取り込み機能 | ✗ |
マルチポイント | ✗ |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | ✗ |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体7時間 |
ケース併用で最大24時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
Victor HA-A20T は、Victorワイヤレスイヤホンの現行スタンダードモデル。2023年5月に発売開始。
音楽を聴くため、動画を見るための王道スタンダードなワイヤレスイヤホン。ボーカルを重視した高音質オーディオ、軽量コンパクトなイヤホンデザイン、相場同等のバッテリー水準(ケース併用24時間)を揃えます。
ノイズキャンセリングやマルチポイントといった最新機能こそ対応しないものの、価格6,000円(相場5,000円)くらいで買える、とりあえずのワイヤレスイヤホンを探している人であれば実用性は十分な製品です。
Victor HA-A20T の外観デザイン&イヤホン装着感
イヤホンは業界屈指の軽量コンパクト仕様
イヤホンサイズは非常に小ぶり。一見するとおもちゃのように感じるコンパクトサイズ。
イヤーピースのサイズさえ調整すれば耳の形問わず、違和感なく装着できます。イヤホン重量も片方4gと軽量級。長時間のイヤホン装着でも疲れにくい。
イヤホン外側にタッチセンサーボタンあり。所々オーディオ操作できます。
タッチ感度は安定。複数回タッチもきちんと回数分がカウントされます。
スマホ操作コマンド(割り当て変更不可)
左イヤホン | 右イヤホン | |
1回タッチ | 再生/停止 | |
2回タッチ | 音量1ダウン | 次の曲へ進む |
3回タッチ | 音量1アップ | 前の曲へ戻る |
長押し | 音声アシスタント起動 | イコライザー変更 |
通話対応コマンド(割り当て変更不可)
左イヤホン | 右イヤホン | |
1回タッチ | 着信対応 | |
(通話中のみ)マイクミュートON/OFF | ||
2回タッチ | 音量1ダウン | |
3回タッチ | 音量1アップ | |
4回タッチ | イヤホン通話←→マイク通話の切り替え | |
長押し | 着信終了 | |
(着信時のみ)着信拒否 |
ちなみに、犬のマーク(ニッパーくん)はプリント仕様とあり、経年劣化で禿げそうな気がします。
ケースも丸くてコンパクト
イヤホンサイズに負けず劣らず充電ケースも小さめ。数値で言うと縦4cm、横7cm、厚み2.5cmほど。握りこぶし一つで包めるサイズ感。
男性であればズボンのポケットにしろ胸ポケットにしろ仕舞っておけます。
ケース表面の犬のマーク(ニッパーくん)はプリント仕様。経年劣化で禿げるかもしれない。
ケース素材はプラスチック。机にそのまま放置すると擦り傷が付きそうな印象です。
できればケースカバーを使いたいが、2023年6月時点で Victor HA-A20T 向けのケースカバーは見当たらず。Amazonどころか楽天市場、ヤフーショッピングにも製品らしい製品なし。この点、人によってはネックとなるかもしれない。
Victor HA-A20T の音質レビュー
ボーカルくっきり、低音しっかりした音質
ボーカルを重視したオーディオ・チューニング。中音域〜高音域にかけて音が明瞭。音こもった感じがありません。
低音域も中音域〜高音域を邪魔しない程度にしっかり出てる。イコライザー設定から低音増強モードに変更できるので、より低音がほしい人はイコライザー変更して使いたい。
ちなみに、Bluetoothオーディオコーデックが「SBC」しか対応しませんが、一見すると「SBC」とは思えぬ音の明瞭さなので驚きます。なにも知らずに使えば「AAC」接続かと勘違いするレベル。
イコライザー変更も可能
簡易なイコライザー調整に対応。右イヤホンのタッチセンサーの長押し操作でイコライザー変更できます。NORMAL(デフォルト)、BASS(低音強め)、CLEAR(高音強め)の3種類から選べます。
デフォルトの音質だと気持ち高音域がシャリシャリしているように感じる人がいるかもしれない。この場合、BASS(低音強め)に変更すると丁度いい塩梅になります。
Victor HA-A20T の機能レビュー
ノイズキャンセリングは非対応
ノイズキャンセリング機能には非対応。
外音取り込み機能(ながら聴き機能)は非対応
イヤホンを装着したまま周囲の音が聞き取れる「外音取り込み」機能には非対応。
通話マイク品質
通話マイク性能 | (3) |
マイク性能は価格なり。通話時ノイズカットはさして機能せず(というか搭載してない...?)。風切り音を含めて周囲の音が通話マイクにそのまま乗ります。基本的には屋内で使うべきマイクです。
マルチポイント・ペアリング切り替え勝手
マルチポイント | ✗ |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | ✗ |
ここらは価格相応の仕上がり。
ペアリング接続先の上書き切り替えには非対応。違うデバイスにペアリングを切り替える場合、先に現在のペアリング接続を解除する必要あり。そのあとBluetooth設定画面からイヤホン名を選択すれば当該デバイスにペアリング先が切り替わります。
ちなみに、地味に重宝する機能としてペアリング解除機能あり。左右どちらかのイヤホンのタッチセンサーを「1回タッチ→3秒長押し」すれば現在のペアリング接続が解除できます。ペアリング接続先をよく切り替える人だと地味に、ほんと地味ですが重宝します。
バッテリー持ち・充電環境
バッテリー性能 | |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体7時間 |
ケース併用で最大24時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
バッテリー水準は相場同等。イヤホン単体7時間、ケース内充電を含めれば最大24時間使えます。
ケース充電は有線充電のみ。ワイヤレス充電(Qi充電)には対応せず。
この記事のまとめ
【Good!】Victor HA-A20T のよかったところ
- ボーカル重視の高音質オーディオ
- 軽量コンパクトなイヤホンデザイン
- 価格6,000円(実売5,000円)とVictor製品ながら安価
【Bad...】Victor HA-A20T の気になったところ
- 機能面は特筆なし
- マイク性能は価格なり
Victor HA-A20T は、"王道スタンダードなワイヤレスイヤホン”と言うのに相応しい仕上がり。音質、イヤホンの装着感、バッテリー駆動時間、いずれも悪くない。
特に音質はVictor製品とあって価格に照らして完成度が高め。ボーカルくっきりしたクリアな音が聞き心地よし。
ノイズキャンセリングやマルチポイントといった最新機能こそ対応しないものの、音楽を聞くためのイヤホンとして考えれば実用性は十分。価格も6,000円とコスパよし。ワイヤレスイヤホン入門機として、あるいは知人友人へのプレゼントとしてもおすすめです。
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