日本国内で購入できる大手メーカー品では最安級。直販1,990円で買えるシャオミのワイヤレスイヤホン「Xiaomi Redmi Buds 4 Active」をレビュー。
少し前に登場した格安ワイヤレスイヤホン「Xiaomi Redmi Buds 4 Lite」(価格2,480円)の兄弟機。事実上のイヤーピース搭載版だ。
音質やイヤホンのデザインは価格なりだが、格安ワイヤレスイヤホンとは思えぬワイヤレス接続の安定感がある。屋外で、たとえば電車の中で接続が途切れず使える格安ワイヤレスイヤホンを探している人だと丁度いい選択肢になるかもしれない。
▶ レビュー概略
基本情報
発売時期 | 2023年8月 |
直販価格 | 1,990円 |
販売元メーカー | シャオミ(中国) |
製品仕様(抜粋)
ノイズキャンセリング | × |
外音取り込み機能 | × |
ハイレゾ再生コーデック | × |
マルチポイント | × |
ペアリング接続先の上書き切り替え | × |
防水 | 対応(IPX4) |
製品評価
低音 | (3.5) |
中音 | (3.5) |
高音 | (3) |
イヤホンの装着感 | (4.5) |
ノイズキャンセリング | -- |
外音取り込み機能 | -- |
マイク性能 | (3.5) |
バッテリー性能 | (4) |
イヤホン単体5時間、ケース併用で最大28時間 |
ここがGood!!
- 大手メーカー品では最安級(直販1990円)
- ケース併用28時間使える長時間バッテリー搭載
- 屋外でも使えるワイヤレス接続の安定感
ここがBad...
- 音こもり気味
- イコライザー調整不可
- イヤホン・ケースともに安っぽさ否めず
こんな人におすすめ
Xiaomi Redmi Buds 4 Active は、大手メーカーの格安ワイヤレスイヤホン狙いの人におすすめ。
ノンブランドの格安品と思われがちだが、中華スマホ大手・シャオミが手がけるれっきとした大手品。格安品のようにワイヤレス接続が途切れることもなく、屋内外で普通に使えるのが何より魅力。
一方で音質やイヤホン・デザイン、通話マイク性能などは価格なり。高性能とは言えない。ここらの性能を求める人だと兄弟機の「Xiaomi Redmi Buds 4 Lite」(価格2,480円)の方がおすすめ。
製品カラーリングは1色
カラーリングはブラックのみ。Amazon限定販売。
▶ レビュー詳細
この記事の目次(タッチで移動)
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Xiaomi Redmi Buds 4 Active の製品概要
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBCのみ |
ノイズキャンセリング | × |
外音取り込み機能 | × |
マルチポイント | × |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体5時間 |
ケース併用で最大28時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
イヤホンの装着検出機能 | × |
専用アプリ | 対応(iOS、Android) |
付属品
取扱説明書、替えのイヤーピースが付属する。
充電ケーブルは付属せず。充電それ自体はUSB Type-Cケーブルで可能だ。
Xiaomi Redmi Buds 4 Active のペアリング仕様
ペアリング仕様抜粋
Google Fast Pair | 対応 |
マルチポイント | × |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | × |
新規ペアリングモードの起動方法 | 左右イヤホンのタッチボタンを同時に3回タッチ |
Google Fast Pair とは?
Google Fast Pairは、Googleが提供するペアリング簡素化システム。
Android OS 6.0以上のスマホであれば、専用のポップアップ画面からワンタップで初回のペアリング設定できる。
マルチポイントとは?
マルチペアリングとは?
マルチペアリングとは、複数デバイスのペアリング設定情報が記録できる機能のこと。
1度記録してしまえば次回以降に再度セットアップする必要がなくなり、ケースふたを開くだけでデバイスと再接続できる。
昨今のワイヤレスイヤホンだとおおよそ5台〜10台のデバイスのペアリング設定情報が記録できる。
ペアリング接続先の上書き切り替えとは?
複数デバイス間でペアリング接続先を切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要がある。
一部のワイヤレスイヤホンであれば現在のペアリング接続を解除せず、ペアリングを移したいデバイスのBluetooth設定画面でイヤホン名を選択するだけでペアリングを上書きして切り替えられる。
新規ペアリングモードの起動方法について
初回設定時はケースふたを開くだけで自動で新規ペアリングモードが起動する。
2回目(2台目)以降のペアリングを行う場合は新規ペアリングモードを手動で起動する必要がある。
新規ペアリングモードの起動方法
初回(1台目)
左右イヤホンのタッチボタンを同時に3回タッチすれば新規ペアリングモードに切り替えられる... はずだが、なぜか機能しない。
代替策としては、既存のペアリングデバイスのBluetoothをオフにして、イヤホンをペアリング再接続できない状態にして数秒放置。そのまま自動で新規ペアリングモードに切り替わるのを待つ古典的な方法がある。
複数デバイス間のペアリング切り替え方法
ペアリング接続先の上書き切り替え不可。切り替え都度、先に現在のペアリングを解除する必要あり。
ペアリングを解除するには現在のペアリングデバイスのBluetoothをオフにする。
Xiaomi Redmi Buds 4 Active の機能レビュー
バッテリーまわりのこと
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体5時間 |
ケース併用で最大28時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
格安ワイヤレスイヤホンにしてはバッテリー駆動時間は優秀。ケース併用で28時間使える。昨今のワイヤレスイヤホンだとケース併用で25時間〜30時間使えれば優秀クラスだ。
ケース充電はUSB Type-Cケーブル使った有線充電のみ。ワイヤレス充電(Qi充電)には対応せず。
通話マイク仕様
通話時ノイズカット機能 | △ |
風切り音カット | × |
通話マイクは価格なり。高性能とは言えない。
それとなく周囲の音のノイズカット(トーンダウン)が機能しているように思えるが、多分に周囲の音が通話音声に乗ったままでクリアな音とは言えない。
風切り音(通話マイクに当たった風の音カット)はそのまま残ってる。屋外で通話すると風の音がうるさそう。
イヤホン操作(ボタン操作)
ボタン種類 | タッチセンサー |
操作コマンドの割り当て変更 | × |
装着検出 | × |
イヤホン外側にタッチセンサーボタンあり。タッチ感度は少し鈍い。
音声アシスタント起動、および音楽再生の前戻し(前の曲に戻す)コマンドは用意なし。
スマホ操作コマンド(割り当て変更不可)
左イヤホン | 右イヤホン | |
2回タッチ | 再生/停止 | |
3回タッチ | 次の曲に進む | |
1.5秒長押し(左右同時) | 低遅延モードON/OFF |
通話対応コマンド(割り当て変更不可)
左イヤホン | 右イヤホン | |
2回タッチ | 着信対応 | |
3回タッチ | 着信終了 | |
(着信時)着信拒否 |
防水性能
防水性能 | IPX4(IP4) |
防塵性能 | × |
相場同等のIPX4の防水性能あり。雨、汗など防げる。
専用アプリ
専用アプリ | あり(iOS、Android) |
イコライザー調整 | -- |
操作コマンドの割り当て変更 | -- |
低遅延モード(ゲームモード) | 対応 |
イヤホンを探す | -- |
iOS・Android向けの専用アプリ「Xiaomi EarBuds」を利用可能。
ただ、カスタマイズ項目らしい項目なし。低遅延モードはイヤホンのタッチ操作でもON/OFF可能。現状では特にアプリを使う必要性が感じられない。
Xiaomi Earbuds
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iPhoneとの相性
iPhoneとの相性 | (よい) |
AACコーデック | × |
iOS向け専用アプリ | 対応 |
iPhoneとの相性はよい。
iPhoneで主流のBluetoothオーディオコーデックである「AAC」に対応していないが、オーディオ再生それ自体は可能。
もとより「AAC」非対応のワイヤレスイヤホンとあり、Androidスマホで使う場合と比べて音質などの条件はイーブンだ。
Xiaomi Redmi Buds 4 Active の外観デザイン&イヤホン装着感
イヤホンのサイズは小さめ
イヤホンサイズは小さめ。イヤーピースのサイズさえ調整すれば耳穴にすぽりとハマる。
イヤホン重量は片側4gと軽め。イヤホンを装着すると自然と内側を向くよう設計されており、長時間のイヤホン装着でも疲れにくい。
ケースは安っぽさあり
充電ケースは他社同等のコンパクトサイズ。数値で言うと縦5.5cm、横6.5cm、厚み2cmほど。握りこぶし一つで包めるサイズ感。
丸みを帯びてて、さながら川原の石のよう。投げたくなる。
ケース素材はプラスチック。特に加工らしい加工ない普通のプラスチックで安っぽさは否めない。"Redmi"の刻印だけがシャオミ製品たる唯一のアイデンティティ。
Xiaomi Redmi Buds 4 Active の音質
低音こもり気味(イコライザー調整不可)
デフォルトの音質は低音強め。格安ワイヤレスイヤホンらしい典型的なドンシャリイヤホン。
イヤーピースありの格安品ということもあり、なかなかに音がこもってる。音場(音の広がり)も狭く、あまり聞き心地はよくない。
イコライザー調整にも対応しておらず、オーディオ性能を重視している人だと音質面がマイナス点となりそう。
音質だけで見ると兄弟機の「Xiaomi Redmi Buds 4 Lite」(価格2,480円)の方がおすすめ。こっちも低音イヤホンだが、イヤーピースを使わないオープン型イヤホンとあり、音がこもりにくい。その分、音質もクリアな印象だ。
Xiaomi Redmi Buds 4 Acrive の気になったところ(あるいはデメリット)
低遅延モードの効果は皆無
兄弟機の「Xiaomi Redmi Buds 4 Lite」(価格2,480円)と同じく低遅延モードを搭載。左右イヤホンのタッチセンサーを同時に1.5秒押しすると機能ON/OFFできる(あるいはアプリから操作)。
ただ、効果らしい効果なし。よくも悪くも機能ONで音質が劣化するわけでもなく、極めて効果を感じづらい。
もとより遅延が少ないワイヤレスイヤホンであり、動画を見るくらいであればそのままでも問題なし。音ゲーなどプレイする人なら最初からアプリ内でタイミング調整して対応したい。
デザインは安っぽい
ケースふたの「Redmi」の刻印を除くとシャオミ製品たるアイデンティティは皆無。令和最新版ワイヤレスイヤホンと区別がつかない。
もとより価格1,990円のワイヤレスイヤホンであり、安っぽさは織り込み済み... かと思うが、それでも相当に安っぽいので留意あれ。
この記事のまとめ
ここまで Xiaomi Redmi Buds 4 Active をレビューしてきた。
1,990円という製品価格に照らしてワイヤレス接続が安定。電車の中などでも普通に使える。この点は評価。
また、バッテリー駆動時間はケース併用で28時間と製品価格に照らして優秀だ。
一方で音質やイヤホン・デザインは価格なり。”安っぽい”という意味で価格なり。あまり期待してはいけない。
概して大手メーカーの格安ワイヤレスイヤホンを探している人に Xiaomi Redmi Buds 4 Active はおすすめ。ノンブランドのよくわからん格安ワイヤレスイヤホンで安物買いの銭失いするくらいなら最初から大手メーカー品を選びたい。
レビュー対象製品
事実上のイヤーピースなし版「Xiaomi Redmi Buds 4 Lite」はこちら
価格は2,480円。イヤーピースなしのインナーイヤー型イヤホンとして展開。基本的なスペックはとほぼ変わらず。
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