最強ズボラ向けワイヤレスイヤホン「JBL Wave」シリーズの第三世代モデル「JBL WAVE BUDS 2」が登場です。
ケースの上蓋がない「ケースの蓋なしイヤホン」として展開される同シリーズ。ケースの上蓋を開ける必要なく、ガムを取り出すようにして片手でイヤホン着脱。そのままスマホとペアリング接続できる、ズボラ歓喜のらくらく仕様です。
同シリーズはエントリーモデルの位置付けでしたが、今作はノイズキャンセリングやマルチポイント機能に初対応。ほぼ中堅モデルです。
価格は8,000円と費用対効果は抜群。JBLワイヤレスイヤホンに興味ある人はもちろん、U1万円の機能全部盛りのコスパよいワイヤレスイヤホンを探している人にもおすすめです。
この記事では、JBL WAVE BUDS 2 を実機でレビューしていきます。
この記事の目次(タッチで移動)
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JBL WAVE BUDS 2 の製品概要
スペックシートを確認
発売時期 | 2024年10月 |
価格相場 | 8,000円 |
販売元メーカー | JBL(アメリカ) |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | ✗ |
防水性能 | IP54 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体10時間 |
ケース併用で最大40時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
製品概要・従来モデルとの違い
JBL WAVE BUDS 2 は、JBLの蓋なしワイヤレスイヤホン「Wave」シリーズの第3世代モデル。前作モデルから約2年ぶりリニュアルです。
前作モデルからの主な進化点・変更点は以下のとおり。
- ノイズキャンセリング機能に初対応
- マルチポイント機能に初対応
- バッテリー駆動時間がケース併用40時間に向上(前作同32時間)
- イヤホンサイズがちょい小型化
- 価格は値上げ(6,600円→8,000円)
従来の勝手そのままにノイズキャンセリング機能、マルチポイント機能を追加。ほぼメジャー・アップデートです。
バッテリー駆動時間もイヤホン単体8時間→10時間、ケース併用32時間→40時間と向上。業界トップクラス水準のスタミナ持ちに。
価格は2,000円近くアップしましたが、昨今だとAnkerやEarfunの中堅モデルがもれなく8,000円前後で展開。これらの製品と価格的・機能的にタイマン張れるどころか"JBL"ブランドを考慮すると非常にコスパよく感じます。
2024年現在の8,000円前後の優良ワイヤレスイヤホン比較
JBL WAVE BUDS 2 | Anker Soundcore P40i | EarFun Air 2 NC | |
相場価格 | 8,000円 | 7,990円 | 7,990円 |
ノイズキャンセリング | 対応 | ||
外音取り込み機能 | 対応 | ||
マルチポイント | 対応 | ||
LDAC | ✗ | 対応 | |
空間オーディオ再生 | ✗ | 対応 | |
防水性能 | IP54(防塵込み) | IPX5 | |
バッテリー駆動時間 | 最大40時間 | 最大60時間 | 最大40時間 |
(イヤホン単体10時間) | (イヤホン単体12時間) | (イヤホン単体9時間) | |
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JBL「Wave」シリーズは従来だとエントリーモデルの位置づけでしたが、JBL WAVE BUDS 2 はノイズキャンセリングやマルチポイントが使える中堅モデルとして考えて問題なし。
JBLブランド製品を探している人はもちろん価格8,000円くらいの機能全部盛りのコスパよいワイヤレスイヤホンを探している人にもおすすめです。
JBL WAVE BUDS 2 のデザイン
イヤホンデザイン
イヤホンデザインは前作モデル同様。JBLいわくの"オーバル型”イヤホン、耳栓型のイヤホンです。
前作モデルよりもイヤホンサイズがほんのわずかに小型化。イヤーピースのサイズさえ調整すれば、耳の穴の奥にらくらくねじ込めます。イヤホンの装着感も安定。ノイズキャンセリングの遮音強度の強化にも貢献します。
イヤーピースは3サイズが付属します。
イヤホン外側にはタッチセンサーボタンを搭載。オーディオや音声アシスタントが操作できます。
iOS・Android向けの専用アプリを使えば操作内容の割り当て変更も可能。音量調整コマンドやタッチ反応OFFコマンドも用意あり。
操作コマンド
以下3パターンから左右それぞれ1つづつ設定可能。「割り当てなし」(タッチ反応OFF)も選べます。
1. 再生コントロール
操作コマンド | |
1回タップ | 再生/停止 |
2回タップ | 次の曲に進む |
3回タップ | 前の曲に戻る |
1回タップ → 長押し | 音声アシスタント起動 |
2.音量コントロール
操作コマンド | |
1回タップ | 音量+1 |
2回タップ | 音量ー1 |
1回タップ → 長押し | 音声アシスタント起動 |
3. アンビエントサウンドの操作
操作コマンド | |
1回タップ | ノイズキャンセリング切り替え |
2回タップ | トークスルーON/OFF |
1回タップ → 長押し | 音声アシスタント起動 |
(左右固定)通話コマンド ※変更不可
操作コマンド | |
2回タップ | 着信対応/終了 |
1回タップ → 長押し | 着信拒否 |
(通話中のみ)マイクミュートON/OFF |
イヤホンの着脱検出には非対応。イヤホン着脱と連動したオーディオ再生/停止は機能しません。
ケースデザイン
初代モデルから続く「蓋なしケース」を採用。イヤホンの取り出し都度、ケース蓋を開く必要なし。
イヤホンとケースはマグネットで固定。ケースをひっくり返してもイヤホンが抜け落ちることはありません。
イヤホンはケース内側から外側にズラすと簡単に取り出せる設計。慣れれば片手でもらくらく取り出せます。
ケースは片手で握り込めるサイズ感。ズボンのポケットやシャツの胸ポケットに入れておいても邪魔になりません。
ケースはワイヤレス充電(Qi)には非対応。USB Type-Cケーブルを使った有線充電のみ対応します(ケーブルの同梱あり)。
JBL WAVE BUDS 2 の音質レビュー
音質はボーカル重視
低音 | (4) |
中音 | (4.5) |
高音 | (4.5) |
歴代シリーズ同様にボーカルくっきりした音質。
前作モデルはプラスαで低音域を強めていましたが、今作は高音域を重視。シャンシャン明るい高音が加味されます。ボーカルや楽器の音を重視して音楽を楽しみたい人だとオーディオ相性は抜群です。
音場も広め。音の臨場感があります。低音域は適度にあり。低音がスカスカというわけではありません。
なお、LDACやaptX Adaptiveといったハイレゾ・コーデックには対応しません。
イコライザー調整にも対応
iOS・Android向けの専用アプリ「JBL Headphones」からイコライザー調整が可能。プリセット変更ほか目盛り単位の細かなオーディオ・チューニングにも対応します。
空間オーディオ再生には非対応
JBLは独自の空間オーディオ機能「空間サウンド」を提供していますが、JBL WAVE BUDS 2 は機能非対応です。
JBL WAVE BUDS 2 の機能レビュー
ノイズキャンセリング
ノイズキャンセリング性能 | (4) |
遮音強度の調整 | ✗ |
ノイズキャンセリングは実用水準。機能ONにすると周囲の音が中和・低減できます。
低周波音を中心に低減。人の話し声など高周波音は残り気味ですが、オーディオ再生している状態ならほぼ聞こえない(気にならない)レベルに持っていけます。
ノイズキャンセリング利用に伴うホワイトノイズ(サーッと言った機械音)や風切り音も発生なし。オーディオ再生を停止した状態であれば簡易なデジタル耳栓としても活用できます。
外音取り込み機能(ながら聴き機能)
外音取り込み性能 | (4-) |
取り込み量の調整 | ✗ |
イヤホンマイクで周囲の音を集音。イヤホンを装着したままスピーカー経由で周囲の音が聞き取れる「外音取り込み」機能に対応。
取り込み性能は実用水準。機能ONにすると周囲の音が明確に明るくなります。機能ONにしつつオーディオ再生停止(あるいは小音量)しておけばコンビニでのレジ会話も可能なレベルです。
ただ、音の取り込みに伴うホワイトノイズ(サーッと言った機械音)の発生あり。実用水準ではありますが、高性能とは言えない微妙なレベルの性能です。
通話マイク品質
通話マイク性能 | (4-) |
通話マイク性能は普通。周囲の音のノイズ除去(トーンダウン)が機能していますが、除去精度はちょい低め。自分の声も消えかかってます。
屋内で使うビデオ通話マイクとして考えれば十分ですが、屋外で強風オールバック状態で使うには実力不足かもしれません。
マルチポイント・ペアリング切り替え勝手
マルチポイント | 対応(最大2台) |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | ✗ |
マルチポイント機能に初対応(歴代Waveシリーズで初)。最大2台のデバイスを同時接続。なにかしらオーディオ再生を開始したデバイス側に自動でオーディオ出力先が切り替わります。手動でオーディオ出力先を(ペアリング接続先を)切り替える必要はありません。
ペアリング接続先の上書き切り替えには非対応。マルチポイント接続外のデバイスにペアリング接続先を切り替えるとき、先に現在のペアリング接続を解除する必要あり。そのあとBluetooth設定画面からイヤホン名を選択すれば当該デバイスにペアリングが切り替わります。
「Google Fast Pair」は非対応。
バッテリー持ち・充電環境
バッテリー性能 | (5+) |
(イヤホン単体10時間、ケース併用40時間) | |
ワイヤレス充電 | ✗ |
バッテリー駆動時間は前作から向上。イヤホン単体8時間→10時間、ケース併用32時間→40時間と順当にアップグレード。というか、ほぼ業界トップ水準のスタミナです。
ケースのワイヤレス充電(Qi)には非対応。USB Type-Cケーブルを使った有線充電のみ対応です(同梱あり)。
まとめ
【Good!】JBL WAVE BUDS 2 のよかったところ
- ボーカル重視の高音質オーディオ
- ノイズキャンセリングやマルチポイントなど最新機能を完備
- ケース併用で40時間使えるスタミナ・バッテリー
- "蓋なしケース”はズボラ歓喜の使い勝手のよさ
【Bad...】JBL WAVE BUDS 2 の気になったところ
- LDACやaptX Adaptiveは非対応
- ケースのワイヤレス充電(Qi)非対応
JBL WAVE BUDS 2 、「買い」ですね。
JBLブランド製品としてはもちろん、U1万円の機能全部盛りのワイヤレスイヤホンとしても十分おすすめ。相場8,000円でノイズキャンセリング、マルチポイント、40時間バッテリーを搭載。コスパに特化したAnkerやEarfunら中華製の中堅モデルとタイマン張れるコスパのよさあります。
これにくわえての「蓋なしケースイヤホン」。イヤホンの取り出し都度、ケースの上蓋を開ける必要なく、毎日ワイヤレスイヤホンを使っている人ほど手間ひま緩和されます。初代モデルに比べても非常に簡単にイヤホンが取り出せるので初見の人でもストレスありません。
JBLブランド、コスパのよさ、蓋なしケースイヤホン、ここらに惹かれる人であれば JBL WAVE BUDS 2 がおすすめです。
JBL WAVE BUDS 2 のおすすめ代替候補
Anker「Soundcore P40i」(価格7,990円)
Ankerが展開する2024年トップクラスのコスパ特化モデル。ノイズキャンセリング、マルチポイント、ケース併用60時間バッテリー揃えた(レビュー記事を見る)。
EarFun Air 2 NC(価格7,990円)
中華オーディオブランド・EarFunが展開するコスパ特化モデル。ノイズキャンセリングやマルチポイントにくわえてLDACにも対応。空間オーディオ再生も使える(かつ完成度も高め)(レビュー記事を見る)。
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