ワイヤレスイヤホン

Victor HA-A6T レビュー|4000円台で買える!Victor入門モデル

国産老舗・Victorから登場した入門モデル「Victor HA-A6T」。

Victorワイヤレスイヤホンで最安となる価格4,500円で展開。Victorらしいボーカル重視の高音質オーディオを売りにした製品です。

ノイズキャンセリングやマルチポイントといった最新機能には対応しませんが、もとより音楽を聴くため、動画を見るためのワイヤレスイヤホンを探している人ならこれで十分U5000円ワイヤレスイヤホンの中ではTOP3に入る完成度あります。

この記事では、 Victor HA-A6T を実機でレビューしていきます。

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Victor「HA-A6T」製品概要

発売時期2024年11月
相場価格4,500円
販売元メーカーJVCケンウッド(国産)
Bluetoothバージョン5.4
Bluetooth対応コーデックSBCのみ
ノイズキャンセリング
外音取り込み機能
マルチポイント
マルチペアリング対応(最大?台)
ペアリング接続先の上書き切り替え
防水性能IPX4
バッテリー駆動時間イヤホン単体9時間
ケース併用で最大23時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)のみ

Victor HA-A6T は、Victorブランドの最新ワイヤレスイヤホン。2024年11月に発売開始。製品ポジション的には JVC HA-A5T の後継機の位置づけです。

音楽を聴くため、動画を見るための王道スタンダードなワイヤレスイヤホン。ノイズキャンセリングやマルチポイントなど流行りの機能には対応しませんが、その分、価格4,500円とVictorブランド製品にしては手頃な価格で購入できます。

価格に照らして音質は優秀。ボーカルくっきり、低音しっかり鳴ります。

この価格帯のワイヤレスイヤホンにありがちな音こもり感もなし。ボーカルくっきり伸びます。音場も広くて、一見すると格安ワイヤレスイヤホンとは思えぬ高音質仕様です。

Victorは今年6月に中堅モデルとなる「HA-A30T2」(価格9,000円)を発売開始。丁度これの弟分モデルといったところ。ノイズキャンセリングやマルチポイントが使いたい人なら HA-A30T2 を、音楽が聴ければ十分という人なら HA-A6T を選ぶと丁度いいです

なお、Amazonの商品ページには「マルチポイント」との記載ありますが、マルチポイントは非対応です。

 

 

Victor「HA-A6T」の外観・デザイン

イヤホン本体

イヤホン本体は軽量コンパクト。男性・女性・子どもに関係なく、らくらく耳奥に押し込める小さめサイズです。

イヤホン重量は片側3.9gと軽量級。装着してても重さらしい重さを感じません。

イヤホンの装着イメージ。イヤーピースのサイズさえ調整すれば大方の耳に合うかと思います。イヤーピースは4サイズが付属します。

イヤホン外側にはタッチセンサーボタンを搭載。オーディオ操作や着信対応など可能です。タッチ感度は安定。複数回タッチもきちんと認識されます。

スマホ操作コマンド(割り当て変更不可)

左イヤホン右イヤホン
1回タップオーディオ再生/停止
2回タップ音量1下げる次の曲へ進む
3回タップ音量1上げる前の曲に戻る
1秒長押し→手離し音声アシスタント起動イコライザー変更

通話対応コマンド(割り当て変更不可)

左イヤホン右イヤホン
1回タップ着信対応
1秒長押し→手離し通話終了
(着信時のみ)着信拒否

イヤホンの着脱検出には非対応。イヤホン着脱と連動したオーディオ再生/停止は機能せず。都度、手動でオーディオ再生/停止する必要あります。

 

 

充電ケース

ケースサイズはコンパクト。握りこぶし一つで包めるサイズ感です(数値で言うと縦4cm、横5.5cm、厚み3cm)。

ケースを開いたイメージ。

ケース上蓋のニッパー君のロゴ(犬のロゴ)はプリント仕様。経年劣化で禿げそうな気がします。

ケース充電はUSB Type-Cケーブルを使った有線充電のみ対応(ケーブル同梱あり)。ワイヤレス充電(Qi)には対応しません

 

 

Victor「HA-A6T」の音質レビュー

音質はボーカル重視

低音(4)
中音(4+)
高音(4)

音質はボーカル重視。音場は広め。ボーカルくっきり伸びてることもあり、音こもった感じもありません

低音・高音も適度に加味。プラスαでイコライザー調整を変更することで「低音重視」「高音重視」に変更できます。

デフォルトだとボーカル重視の音の作りなので、もとよりボーカル重視の音質を好む人、ライブ配信やラジオなどトーク系コンテンツをよく聴く人だとオーディオ相性は良さげです。

LDACやaptX Adaptiveといったハイレゾ・コーデックには対応しません

 

 

簡易なイコライザー調整に対応

簡易なイコライザー調整に対応。「NORMAL」「BASS」「CLEAR」の3モードが切り替えられます(デフォルトだとNORMAL)。

「BASS」が低音増強、「CLEAR」が高音増強といったところ。「NORMAL」(デフォルト)だとボーカル重視です。

とはいえ、そこまで大きく音質が変化するわけではありません。お気持ち程度です。

イコライザー調整は、右イヤホンのタッチボタンを「1秒長押し→手離し」することで切り替わります。

 

 

Victor「HA-A6T」の機能性レビュー

【✗】ノイズキャンセリングは非対応

ノイズキャンセリング機能は非対応。

 

 

【✗】外音取り込み(ながら聞き機能)は非対応

イヤホンを装着したままスピーカー経由で周囲の音が聞き取れる「外音取り込み」機能には対応せず。

 

 

通話マイク品質

通話マイク性能(3)

通話マイク性能は価格なり。

周囲の音のノイズカットは機能してる形跡なし。風切り音も残ってます。

屋内でビデオ通話マイクとして使うのが限度。屋外や騒音のある場所で通話すると周囲の音がもろに通話音声に乗っかるので勝手悪いです。

 

 

マルチポイント・ペアリング切り替え勝手

マルチポイント
マルチペアリング対応(最大?台)
ペアリング接続先の上書き切り替え

ここらは価格なりの仕様。

Amazonの製品タイトルに「マルチポイント」との記載ありますが、マルチポイントは非対応です

ペアリング接続先の上書き切り替えにも対応せず。他のデバイスにペアリング接続を切り替える場合、先に現在のペアリング接続を解除する必要あり。ワイヤレスイヤホンを複数デバイス間で使いまわそうと考えてる人だと勝手悪いです。

Google Fast Pairには対応しません。

 

 

【補足】新規ペアリングモードの起動コマンドなし

Victorワイヤレスイヤホンは、新規ペアリングモードを起動するための操作コマンドやボタンを搭載せず

初回(1台目のデバイス)のペアリング設定であれば、ケースふたを開けば新規ペアリングモードが立ち上がります。

2台目以降のデバイスと新規ペアリング設定する場合、既存のペアリング済みデバイスのBluetoothを全オフにして再接続できない状態にする必要あり。この状態でケースからイヤホンを取り出して数秒待つとペアリング迷子の状態になり、自動で新規ペアリングモードに切り替わります。

 

 

バッテリー持ち

バッテリー駆動時間イヤホン単体9時間
ケース併用で最大23時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)のみ

バッテリー駆動時間は相場水準。昨今のワイヤレスイヤホンだとケース併用で24時間使えます。

ケース充電はUSB Type-Cケーブル使った有線充電のみ対応。ワイヤレス充電(Qi)には対応しません

 

 

この記事のまとめ

【Good!】Victor「HA-A6T」のよかったところ

  • ボーカル重視の高音質オーディオ
  • 軽量コンパクトなイヤホンデザイン
  • "Victor"ブランド製品としてはコスパよし(価格4,500円)

【Bad...】Victor「HA-A6T」の気になったところ

  • 複数デバイス間で使いまわしにくい
  • 通話マイク性能はごくごく普通(屋内用途)

Victor HA-A6T は、価格4,500円のワイヤレスイヤホンとして考えると非常に優秀。というか完成しきってます。

ボーカル重視の高音質オーディオ、軽量コンパクトなイヤホン、相場同等のバッテリー水準(ケース併用23時間)あり。これにくわえての"Victor"ブランド製品とあり、トータルで見てコスパよく感じる1品です。

ペアリングまわりの勝手が悪く、複数デバイス間で使いまわすためのワイヤレスイヤホンとしては不向きですが、もとよりスマホで使うためのワイヤレスイヤホン(特定1台のデバイスで使うためのワイヤレスイヤホン)として考えれば問題ありません。

音楽を聴くため、動画を見るためのとりあえずの1台を探している人に Victor HA-A6T はおすすめです

 

 

Victor「HA-A6T」のおすすめ代替候補

Victor HA-A30T2(価格9,000円)

HA-A6Tの兄貴分モデル。ノイズキャンセリングとマルチポイントに対応します。イヤホン形状はほぼ同じ。ボーカル重視のVictorサウンドも健在です(レビュー記事を見る)。

ヤマハ「TW-E3C」(価格6,000円)

ヤマハ(YAMAHA)が手がける現行スタンダードモデル。U1万円ワイヤレスイヤホンでは業界No.1と名高い高音質モデル。マルチポイントにも対応(レビュー記事を見る

 

 

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