Galaxy Budsシリーズから最新モデルが登場「Galaxy Buds3 FE」。
Galaxyユーザーにはおなじみ"FE"(Fun Edition)名義の製品ですね。名前どおりGalaxy Buds3の廉価版といったところです。
いくらか機能が省かれたもののGalaxy Buds3と違ってイヤーピースを搭載するカナル型イヤホンとあり、イヤホン装着の安定感やノイズキャンセリング性能を重視する人だと廉価版以上の価値がありそうです。
この記事では、Galaxy Buds3 FE をレビュー。実機で使い勝手を見ていきます。
この記事の目次(タッチで移動)
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Galaxy Buds3 FE の製品概要
スペックシート
発売時期 | 2025年9月 |
直販価格 | 21,780円 |
販売元メーカー | サムスン(韓国) |
Bluetoothバージョン | 5.4 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、Samsung Seamless |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | △(Galaxyデバイス間のみ可) |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | 対応 |
イヤホンの着脱検出 | 対応 |
防水性能 | IP54(イヤホン本体のみ) |
バッテリー駆動時間(※) | イヤホン単体8.5時間 |
ケース併用で最大30時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
※ノイズキャンセリング常時ONの場合はイヤホン単体6時間、ケース併用で最大24時間
製品概要
製品概要
Galaxy Buds3 FE は、2025年9月に発売開始した韓国サムスンのワイヤレスイヤホン。
Galaxy Buds3を土台にした廉価版の位置付け。ケースのワイヤレス充電(Qi)が省かれたほか、防水防塵はIP57→IP54にダウンしてます。
これ以外はGalaxy Buds3と変わらぬ仕様。Galaxyスマホ専用のハイレゾ・コーデック「Samsung Seamless」も使えます。
ノイズキャンセリング機能にも対応あるほか、Galaxy Buds3に搭載なかった「外音取り込み機能」にもなぜか対応します。
定価は21,780円(税込)。カラーリングは黒とグレーの2色展開。
Amazon直販などで購入すれば購入後12ヶ月の製品保証も付きます。
Galaxy Buds3 FE の外観デザイン・使い勝手
イヤホンデザイン
レビュー
イヤホン形状は他のGalaxy Buds3シリーズと変わらず。王道のスティック形状デザインです。
他のGalaxy Buds3シリーズに比べて素材のプラスチック感が強いですが、マットな風合いなので安っぽさは感じません。
イヤホン重量は片側5gと軽量仕様。長時間の装着でも辛くありません。
イヤホン装着感
レビュー
スティック型イヤホンとあり、装着感は可もなく不可もなく無難な仕上がり。
装着するとイヤホンが自然と内側を向くのでイヤホンが抜けにくいです。
また、イヤーピースのサイズ調整すればイヤホン揺れも軽減できるのでスポーツ中、ランニング中に使いたい人でも問題ないかと思います。
イヤーピースは3サイズが付属します。
操作性
レビュー
ステム部分(筒の部分)に感圧ボタンを搭載。オーディオ操作、音量調整、着信対応など可能です。
感圧ボタンなのでイヤホン着脱時に指腹が触れても誤反応なし。少しばかり力を入れないと反応しません。
イヤホンの着脱検出にも対応。イヤホン着脱と連動してオーディオが自動再生/停止します。ただ、ときどき反応しないことがあって動作不安定ですね。
イヤホン本体の防水等級はIP54。生活防水+砂泥耐性といったところ。日常使いであれば問題らしい問題はないかと。
デフォルト仕様
左イヤホン | 右イヤホン | |
1回押し | 再生/停止 | |
2回押し | 次の曲に進む | |
3回押し | 前の曲に戻る | |
長押し(変更可能) | ノイズキャンセリング切り替え | |
上下スワイプ | 音量アップ・音量ダウン |
Android向けの専用アプリを使えば「長押し」コマンドのみ変更可能(iPhoneだと変更不可)。
以下の操作コマンドから選べます。
- ノイズキャンセリング切り替え(デフォルト仕様)
- 音声アシスタント起動
- マインドフルネスON
- Spotify再生
- Samsung Music再生
- 反応なし
左イヤホン | 右イヤホン | |
1回押し | 着信対応・終了 | |
長押し | 着信拒否 |
通話操作コマンドは機能OFFに変更可能(割り当て変更は不可)。
充電ケース仕様
レビュー
充電ケースは他のGalaxy Buds3シリーズとほぼ同型・同サイズ。ケースカバーも使いまわせます(→ Amazonでケースカバーを探す)。
縦5cm、横5.5cm、厚み2cm。ほぼ片手で握り込めるサイズ感です。
ケース素材はプラスチック。上蓋のみスケルトン仕様。
レビュー色が黒色のせいか、わりと指紋が付きやすい印象ありますね。
ワイヤレス充電(Qi)には対応せず。他のGalaxy Buds3シリーズは対応していますが、ここは廉価仕様。充電する場合はUSB Type-Cケーブルが必要です(ケーブル同梱なし)。
Galaxy Buds3 FE の音質レビュー
音質はすっきりクリア
低音 | (4) |
中音 | (4.5) |
高音 | (4.5) |
レビュー
デフォルトの音質はすっきりクリアな印象。
全体的にフラットに近い音ですが、なかでも中音域〜高音域にかけて丁寧に描写。1音1音がきちんと聞き取れる明瞭さあります。
イヤーピースを搭載している分、Galaxy Buds3に比べて低音域のボリュームも多め。音の密閉感も堪能できます。
なおかつ、Galaxyスマホであれば専用のハイレゾ・コーデック「Samsung Seamless」が使えることもあり、より体感レベルで理解できる力強くて明瞭な音になります。
ただ、iPhoneと接続したときの音の悪さが気になります。
ものいっそゴチャゴチャした音になって聴くに耐えず。歴代Galaxy Budsシリーズの中でもiPhoneとの相性はトップクラスに悪いです。
Galaxy BudsをあえてiPhoneで使う人もいない...?かと思いますが、iPhoneでの利用を検討している人は注意あれ。
イコライザー調整に対応
レビュー
Android向けの専用アプリ「Galaxy Wearable」からイコライザー調整が可能(iPhoneだとイコライザー調整不可)。
音楽シチュエーションに合わせたプリセット変更ほか、一から調整するカスタム・イコライザーも作成できます。
Galaxyスマホで使う場合であれば「低音ブースト」と組み合わせると音に迫力が出てよさげ。音こもらず低音だけ加味できます。
空間オーディオ対応(Galaxyスマホ専用)
レビュー
空間オーディオ(3Dオーディオ)機能の提供あり。
Galaxyスマホ専用で利用可能。音楽、動画、ゲーム等々アプリの種類に関係なく一律で音が立体化します。
空間オーディオの完成度は高め。音場が広くなり、ボーカルはくっきりした音の鳴り方に変化。
なおかつ、音質の劣化らしい劣化はありません。
Galaxyの自社製品に限った空間オーディオと言うこともあり、AirPodsの空間オーディオに並ぶ完成度の高さあり。Galaxyスマホユーザーなら常時機能ONでもいいかも。
【✗】LC3コーデック(LE Audio)非対応
Bluetooth 5.4のワイヤレスイヤホンですが、LE Audio(およびLC3コーデック)には非対応です。
Galaxy Buds3 FE の機能レビュー
ノイズキャンセリング【★4-】
ノイズキャンセリング性能 | (4-) |
遮音強度の調整 | 対応 |
レビュー
ノイズキャンセリングは微妙な性能ですね。
低周波音はそこそこ静かになりますが、中高周波音は多分に残ってます。トータルで見るとそこまで静かに感じない、なんとも微妙な性能です。
イヤーピースがある分、Galaxy Buds3よりは明確に静か。
ただ、同等価格帯のワイヤレスイヤホンと比較すると性能的には「中の下」「下の上」くらいでしょうか。定価21,780円が割高に感じます。
もとよりノイズキャンセリング重視の人なら最上位モデル「Galaxy Buds3 Pro」を検討した方がよさそうです。こっちは業界トップクラスの静けさあります。
外音取り込み機能(ながら聴き機能)【★4.5】
音の取り込み性能 | (4.5) |
取り込み量の調整 | 対応 |
レビュー
イヤホンマイクで周囲の音を集音。イヤホンを装着したままスピーカー経由で周囲の音が聞き取れる「外音取り込み」機能に対応。
ノイズキャンセリングよりも高性能。機能ONにすると明確に周囲の音が明るくなります。
取り込みに伴うホワイトノイズ(サーっと言った機械音)も微弱で気になりません。
オーディオ音量を下げた状態であれば"ながら聴き"運用も可能なレベル。通勤・通学中に安全を考慮しながらイヤホン再生したいとき(音楽やラジオを聴きたいとき)に重宝します。
通話マイク品質【★3.5】
通話マイク性能 | (3.5) |
レビュー
上位版モデルに比べて劣化具合が目立つのが通話マイク性能。
ほとんどノイズカットできてないですね。製品価格に照らして凡庸すぎて逆に驚きました。
風切り音も多分に残っており、屋外で風が強い場所だと通話が難しそうです。
屋内でビデオ通話マイクとして使うくらいなら問題ないかと思いますが、それでも周囲の音が通話マイクに乗りがちなので選挙シーズンだと辛そう。
マルチポイント・ペアリング切り替え勝手【★4.5】
全体的な勝手のよさ | (4.5) |
マルチポイント | △(Galaxyデバイス間のみ可) |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | 対応 |
Google Fast Pair | ー |
レビュー
ここらは上位版モデルと変わらず。
マルチポイントはGalaxyデバイス専用。他社メーカー品は組み込めません。
ペアリング接続先の上書き切り替えにも対応あり。
違うデバイスにペアリング接続先を切り替えるとき、現在のペアリング接続を解除する必要なし。切り替えたいデバイスのBluetooth設定画面からイヤホン名をタップするだけで上書きで切り替わります。
もとより複数デバイス間でワイヤレスイヤホンを使いまわしたい人だと重宝します。
ケース底にはペアリングボタンの用意あり。新規ペアリングモードの起動も簡単です(4秒くらい長押し)。
バッテリー持ち・充電環境【★4】
バッテリー性能 | (4) |
(イヤホン単体8.5時間、ケース併用30時間) | |
ワイヤレス充電 | ー |
急速充電 | ? |
レビュー
バッテリー持ちは相場同等。
ノイズキャンセリング常時ONでもイヤホン単体6時間、ケース併用で最大24時間と相場クラスです。
ワイヤレス充電(Qi)には対応なし。また、急速充電も対応が確認できません。ここらは"FE"モデルならではの廉価仕様ですね。
【補足】Galaxy Buds3との違い
スペックシート上の違いは「ワイヤレス充電の対応有無」ほか
Galaxy Buds3 FE は Galaxy Buds3 を土台にした廉価版モデルの位置づけ。
韓国サムスンが展開する"FE"(Fun Edition)シリーズの製品です。
そのうえでスペックシート上の違いは以下のとおり。
スペックシート比較
Galaxy Buds3 FE | Galaxy Buds3 | |
定価 | 21,780円 | 27,800円(相場2万円) |
Bluetoothバージョン | 5.4 | |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、Samsung Seamless | |
ノイズキャンセリング | 対応 | |
外音取り込み機能 | 対応 | ー |
マルチポイント | △(Galaxyデバイス間のみ可) | |
防水性能 | IP54 | IP57 |
バッテリー駆動時間(イヤホン単体) | 8.5時間 | 6時間 |
バッテリー駆動時間(ケース併用) | 最大30時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
※バッテリー駆動時間はいずれもノイズキャンセリングOFFの状態の数値で比較
スペックシート上の目立った違いだと、やはりワイヤレス充電(Qi)の対応有無があります。
Galaxy Buds3 FE はワイヤレス充電(Qi)非対応。スマホ充電などで日常的にワイヤレス充電器を使っている人だと地味に気になるデメリットかもしれません。
また、通話マイク性能に関しても Galaxy Buds3 FE は弱め(Galaxy Buds3に比べて)。
ノイズカットがほとんど機能せず、風切り音も多分に入ります。評価的にはGalaxy Buds3が★5満点中★4.5だとすれば Galaxy Buds3 FE は★3.5です。
使い勝手の主たる違いは「イヤーピースの有無による違い」
同2製品の最大の違いと言えるのがイヤーピースの有無。
Galaxy Buds3はイヤーピースなしのインナーイヤー型イヤホン。対して Galaxy Buds3 FE はイヤーピースありのカナル型イヤホン。
これに伴い以下のような勝手の違いがあります。
Galaxy Buds3 FE | Galaxy Buds3 | |
イヤーピース | あり | なし |
ノイズキャンセリング性能 | 普通(-) | 弱め() |
低音域の強さ | 普通 | 弱め |
イヤホン装着の安定感 | 安定 | ゆるめ |
Galaxy Buds3はイヤーピースを使わないインナーイヤー型イヤホンとあり、やはりイヤホン装着感は軽いです。
ただ、イヤホンの開放感がありすぎてノイズキャンセリング効果はほぼ皆無。
低音域はよくも悪くもこもらず。また、運動中に使うとイヤホン揺れも大きめだったりします(個人差あるかもしれませんが)。
Galaxy Buds3 FE はイヤーピースを搭載するカナル型イヤホンとあり、ここらの弱点は回避できてます。
FEシリーズの廉価版モデルとはいえ、実使用においては「イヤーピースありのGalaxy Buds3」と考えた方が間違いなさそうです。
▼ Galaxy Buds3 FE
▼ Galaxy Buds3
この記事のまとめ
【Good!】Galaxy Buds3 FE のよかったところ
- 音質はすっきりクリアで聴き心地よし
- Galaxyスマホならハイレゾ・コーデックが利用可能
- 外音取り込み機能は意外にも高性能(ながら聴きも可能なレベル)
- イヤーピース搭載による装着安定感
【Bad...】Galaxy Buds3 FE の気になったところ
- ノイズキャンセリング性能は微妙
- 通話マイク性能は凡庸
- ケースのワイヤレス充電(Qi)非対応
Galaxy Buds3 FE はGalaxy Buds3を土台にした廉価版モデルの位置付けですが、実際のところは「Galaxy Buds3のイヤーピースあり版」といった感じですね。
スペックシートはほぼ同じ。一方でイヤーピースの有無に伴うノイズキャンセリング性能の強さ、低音域の強さ、イヤホン装着の安定感の良し悪しが実質的に差別化されてます。
ワイヤレス充電が使えなかったり、通話マイク性能が低かったりもしますが、ここらが気にならない人なら Galaxy Buds3 FE でも問題なし。
「イヤーピースありのGalaxy Buds3」として丁度いいポジションにある製品かと思います。
Galaxy Buds3 FE のおすすめ代替候補
Galaxy Buds3(価格2万円前後)
Galaxy Buds3の通常版モデル。イヤーピースなしのインナーイヤー型イヤホン。定価27,500円も相場2万円前後で購入可能(レビュー記事を見る)
BOSE「QuietComfort Earbuds」(第2世代)(価格2.4万円)
BOSEの通常版モデル。業界トップクラスのノイズキャンセリング性能あり。マルチポイントやワイヤレス充電も完備(レビュー記事を見る)
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