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AirPods・Beats

AirPods(第3世代)レビュー|空間オーディオ初対応

2021年10月29日

Apple純正ワイヤレスイヤホン「AirPods」。その第三世代モデルとなる AirPods(第3世代)が発売開始した。

従来のAirPodsからデザイン一新。見た目シュッとしたクールでコンパクトな印象にイメチェンした今作。

AirPods Proでしか使えなかった空間オーディオ再生に初対応したほか、バッテリー駆動時間はケース併用30時間に向上。従来モデルから機能面も大幅に強化された。

いかんせんAirPodsは見た目変わらず、機能変わらず購入すべきタイミングがわかりにくいが、第3世代モデルは名実ともにメジャーアップデートされたAirPodsなので購入するには丁度いいタイミングだ。

この記事では、AirPods(第3世代)  を実機レビューしていく。

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AirPods(第3世代)製品概要

発売時期2021年10月
公式価格27,800円
販売元メーカーApple(米国)
Bluetoothバージョン5.0
Bluetooth対応コーデックSBC、AAC
ノイズキャンセリング
外音取り込み機能
マルチポイント△(Appleデバイス間のみ可)
マルチペアリング対応(最大8台)
ペアリング接続先の上書き切り替え対応
防水性能IPX4
バッテリー駆動時間イヤホン単体6時間
ケース併用で最大30時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)、Qi/MagSafe(無線)

AirPods(第3世代)は、初代AirPods(2016)の系譜を次ぐ通常版AirPodsの第三世代モデル。2021年に登場した。

音楽を聞くためのオーソドックスなワイヤレスイヤホン。ノイズキャンセリングや外音取り込みといった機能には対応せず。

Apple自社製チップを搭載しておりiPhoneとの相性は抜群。iPhoneはじめとしたAppleデバイス間に限ったマルチポイント接続に対応する。また、iPhoneと接続した場合ならオーディオ再生を「空間オーディオ再生」に変更できる。iPhoneユーザーこそ使うべきワイヤレスイヤホンだ

イヤホン形状は第三世代モデルで全面刷新。AirPodsの代名詞たるイヤホンの筒(ステム)部分が短く切り取られ、見た目シュッとしたイメージに。イヤホン重量も片側4gと軽量化。

上位版モデル・AirPods Proと異なりイヤーピースなしのイヤホンとあり、耳元の窮屈感もない。長時間のイヤホン装着でも耳が疲れにくい。

 

 

AirPods(第3世代)レビュー

音質

低音(4)
中音(3.5)
高音(3.5)

音質はほぼ従来モデルまま。AirPodsは概して音の強弱が少ない平坦な音質だが、AirPods(第3世代) もこれを踏襲した。音質を重視したイヤホンとは言えないが、それでもクセなく、聴き疲れず、音楽・動画のジャンルに関係なく無難に使えるイヤホンという意味では完成してる

低音域に関しては従来モデルよりも気持ち強化Appleいわくの新設計のダイナミックドライバーとカスタムアンプを搭載。重低音とは言わずも、これまでのAirPods比で1割増くらいの芯のある低音あり。

 

 

空間オーディオ

Apple版空間オーディオ対応

AirPods Pro以外のAirPodsでは初の空間オーディオ対応。iPhone・iPadと接続した状態ならYouTubeやNetflix、任意の音楽サブスクまで立体音響仕様(ホームスピーカー仕様)の音の鳴り方に変更できる。

ボーカルの鳴る位置、バックサウンドの鳴る位置が明確に分離。ボーカルがくっきり聞き取れるほか、バックサウンドは厚みが増す。AirPodsとは思えぬ音の強弱が生まれる。

AirPodsの平坦で地味な音質を音楽体験によって補う、AirPodsのキラー機能となりうる実用性の高い機能に仕上がってる。iPhone・iPadユーザーなら常時機能ONにして使いたい。

空間オーディオ再生はiPhone・iPadと接続した場合のみ利用可能

 

 

通話マイク品質

通話マイク性能(5+)

通話マイクは高性能。自分の声のノイズ除去、周囲の音のノイズ除去ともに機能してる。風切り音を除去するメッシュカバーを新搭載したこともあり、屋外で使う場合でも文句なし。マイクにあたった風の音すら除去する。出先で歩きながらマイク通話したい人にもおすすめ。

 

 

マルチポイント・ペアリング切り替え勝手

マルチポイント△(Appleデバイス間のみ可)
マルチペアリング対応(最大8台)
ペアリング接続先の上書き切り替え対応

マルチポイント・ペアリング仕様は前作モデルに準拠。

Appleデバイス間に限ったマルチポイント機能に対応同一のApple IDでサインインしたAppleデバイス間で、なにかしらオーディオ再生を開始したデバイスに自動でオーディオ出力先が切り替わる。iPhone、iPad、Mac、Apple Watchなど手元デバイスをApple製品で固めている人だと日常的に重宝する。

ペアリング接続先の上書き切り替えにも対応。ペアリング接続先の切り替え都度、現在のペアリング接続を解除したり、イヤホンの電源を落とす必要なし。Bluetooth設定画面からイヤホン名を選択するだけでそのまま切り替わる。

 

 

バッテリー持ち・充電環境

バッテリー性能(5)
(イヤホン単体6時間、ケース併用で最大30時間)
ワイヤレス充電対応(Qi/MagSafe)

バッテリー駆動時間は前作モデルよりも向上。イヤホン単体6時間、ケース併用で最大30時間と使いまわせる。前作モデルはケース併用で24時間止まりだった。

充電ケースはワイヤレス充電に対応。QiほかMagSafe充電にも対応する。有線の場合はUSB Type-Cケーブルで充電できる。なお一部の古いモデルだとLightningケーブル仕様の製品が混じっているので中古狙いの人は注意。

 

 

イヤホンの装着感

イヤホンの装着感(5)

イヤホン形状は従来モデルから刷新。AirPodsの代名詞たる下に伸びた筒が短く切り取られ、見た目シュッとしたビジュアルに。

イヤホン装着感も軽め。イヤホン重量は4g。イヤーピースを使っていないこともあり、耳穴への締め付け感もない。「何も付けていないよう」と形容するのが相応しいイヤホン装着感の軽さあり。長時間のイヤホン装着でも耳が疲れない。

ただ、イヤーピースを使わないイヤホンとあり、従来AirPods同様にふとしたタイミングにイヤホンが抜け落ちそうなユルさは残る

Appleいわく「運動中の利用も問題なし」とのことだが、正直なところ運動中に使うとイヤホンが揺れるし、紛失リスクはくすぶる。ズボラ気質な人、よく失くしものをする人だと素直にイヤーピースありのAirPods Proを選んだ方がいいかもしれない。

 

 

まとめ

【Good!】よかったところ

  • イヤホンの装着感は非常に軽い
  • 空間オーディオ再生は実用水準
  • ケース併用30時間使えるスタミナ・バッテリー搭載

【Bad...】気になったところ

  • ノイズキャンセリングや外音取り込みなど対応せず
  • イヤーピースなし(紛失注意)
  • 費用対効果の観点から見ると割高

AirPods(第3世代)はハードウェア面、ソフトウェア面、いずれも第3世代モデルならではの精錬あり。軽量コンパクトなイヤホン・デザイン。シリーズ最長となるケース併用30時間のバッテリー持ち。そして空間オーディオ再生に初対応。

特に空間オーディオ再生はAirPodsの地味な音質を一変させるキラー機能に。ホームスピーカーのような音の強弱のおかげでAirPodsとは思えぬ音の迫力と臨場感あり。日常的にYouTubeやNetflixeをイヤホン視聴してる人だと積極的に使いたい。

空間オーディオ再生はiPhone・iPadと接続した状態でないと使えないが、それゆえiPhoneユーザーであればこそ空間オーディオ狙いでAirPods(第3世代)購入をおすすめしたい

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AirPods(第3世代)のおすすめ代替候補

Apple「AirPods Pro」(価格3.4万円)

AirPods上位版モデル。ノイズキャンセリング&外音取り込み機能に対応。いずれも業界トップクラスの性能あり。イヤーピースも搭載あり、イヤホンの紛失リスクも低い(レビュー記事を見る)。

 

ソニー「LinkBuds S」(価格2.2万円)

音質にこだわりたい人ならこれ。2万円でソニーの音質と最新機能を盛り込んだ見本市モデル。ノイズキャンセリング、外音取り込み機能、マルチポイントに対応するほか、DSEE Extreme(ソニーの音質補正機能)も使える(レビュー記事を見る)。

 

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