2024年仕様のBeatsの新作エントリーモデル「Beats Solo Buds」。
Beatsは上位版モデルにBeats Fit Pro、通常版モデルにBeats Studio Budsを展開。Beats Solo Budsはこれよりも下位モデルの位置づけです。
価格1.2万円とBeatsワイヤレスイヤホンの中で最安ながら、Beatsらしいバックミュージックが映える低音サウンドは健在。Beatsサウンドの入門機という意味で丁度いい価格帯の製品です。
この記事では Beats Solo Buds を実機レビューしていきます。
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Beats Solo Buds の製品概要
発売時期 | 2024年6月 |
公式価格 | 12,800円 |
販売元メーカー | Apple(米国) |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | ✗ |
外音取り込み機能 | ✗ |
マルチポイント | ✗ |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | 対応 |
防水性能 | ✗ |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体18時間 |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
Beats Solo Budsは、2024年6月に販売開始したBeatsの新エントリーモデル。
価格は1.2万円。ノイズキャンセリングやマルチポイントといった最新機能は省いてコストカット。あくまで音質に特化、バックミュージック重視のBeatsの低音サウンドを堪能することに特化したエントリーモデルです。
完全ワイヤレスイヤホンでは珍しくイヤホン本体側のみにバッテリー搭載。ケース側には予備バッテリーなし。フル充電すれば18時間使いまわせます。充電し忘れがちな充電ズボラの人からすれば、1回の充電で18時間使えるワイヤレスイヤホンは意外と勝手いいかもしれない。
スマホからの逆充電にも対応。USB Type-Cケーブルでスマホとイヤホンをつなげばスマホのバッテリーを分け与える形でバッテリーチャージできます。
赤色モデルに限り、ケースが透明仕様(トランスペアレント仕様)に特別カスタム。スケルトンカラーが好きな人だと赤色モデルを選びたい。
Beats Solo Buds レビュー
音質
低音 | (4) |
中音 | (3) |
高音 | (4) |
低音イヤホンよりかはBeatsイヤホン。ビィービーなる低音、シャンシャン明るい高音あり。instrumental(インストゥルメンタル)やカフェ系BGMなどボーカル抜きの楽曲だと特に音が映えます。
ボーカル描写は微妙。よくも悪くもバックミュージックが映えすぎててボーカルが埋もれてるのは否めない。いざボーカル込みの楽曲だったり、YouTuberの配信動画を見る場合だと音こもった感じがあって不満を感じる人もいそうです。
YOASOBIでたとえるなら、ikuraのボーカルよりもAyaseの楽曲サンプリングに心惹かれる人だとBeats Solo Budsがおすすめ。逆にikuraのボーカルをしっかり聞きたい人だと上位版のBeats Studio Buds+、あるいはソニーやパナソニックあたりの他社メーカー品を選びたい。
通話マイク品質
通話マイク性能 | (4.5) |
通話マイクは高性能。自分の声のノイズ除去、周囲の音のノイズ除去ともに機能してます。風切り音が少しばかり目立つが、出先で強風オールバック状態で通話するような状況でもなければ問題ないかと思う。
マルチポイント・ペアリング切り替え勝手
マルチポイント | ✗ |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | 対応 |
Beats Solo Buds はBeats製品ですが(Apple製品ですが)、Appleデバイス間のマルチポイント接続には対応せず。Beatsワイヤレスイヤホンで同Apple版マルチポイントに対応するのはBeats Fit Proのみ。
ペアリング接続先の上書き切り替えには対応。ペアリング接続先の切り替え都度、現在のペアリング接続を解除したり、イヤホンの電源を落とす必要なし。Bluetooth設定画面からイヤホン名を選択するだけでそのまま切り替わります。
バッテリー持ち・充電環境
バッテリー性能 | (3.5) |
(イヤホン単体18時間) | |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
完全ワイヤレスイヤホンでは珍しくイヤホン本体側のみにバッテリー搭載。ケース側には予備バッテリーなし。フル充電すれば18時間使いまわせる。
他社ワイヤレスイヤホンだとイヤホン単体6時間前後、ケース併用で30時間前後のバッテリー持ちが一般的。充電し忘れがちな充電ズボラの人からすれば、1回の充電で18時間使えるワイヤレスイヤホンは意外と勝手いいかもしれない。
イヤホン本体を充電する場合はケースを経由する必要あり。ケース背面のUSB Type-Cポート通じてイヤホン本体側に充電します。スマホからの逆充電にも対応するので(充電ケーブルさえあれば)外出時でも安心。
イヤホンの装着感
イヤホンの装着感 | (4.5) |
丸くて小さなイヤホンとあり、イヤホンの装着感は安定してます。イヤーチップのサイズを調整すれば大方の耳に合う理想的なイヤホン形状かと。イヤーチップは4サイズ分が付属します。
耳から飛び出てる面積も少なく、耳元ですっきり収まります。マスクの着脱時にイヤホンがマスク紐にひっかかる心配もなし。
【注意点】空間オーディオ(ステレオを空間化)は利用不可
Apple版空間オーディオ(ステレオを空間化) | 非対応 |
空間オーディオ楽曲への最適化 | なし |
AppleがAirPods向けに提供するiPhone・iPad専用の空間オーディオ再生(ステレオを空間化)には非対応。
Beats Solo BudsはApple自社製チップを搭載せず。空間オーディオ再生も使えません。BeatsワイヤレスイヤホンでApple版空間オーディオに対応するのはBeats Fit Proだけ。なにがなんでも空間オーディオ再生を使いたい人だとBeats Fit Proを選びたい。
なお、BeatsはApple Musicで提供される空間オーディオ楽曲(ドルビーアトモス楽曲)の再生に最適化したワイヤレスイヤホンのことを「空間オーディオ対応」とも宣伝していますが、Beats Solo Budsは同様の最適化も行われず。
まとめ
【Good!】よかったところ
- バックミュージックが映える音質
- イヤホン単体で18時間のバッテリー駆動が可能
- 軽量コンパクトなイヤホン(装着感よし)
【Bad...】気になったところ
- ボーカル音声が聞きづらい
- Apple版マルチポイントは利用不可
- Apple版空間オーディオ(ステレオを空間化)は利用不可
Beats Solo BudsはBeatsワイヤレスイヤホンの中で入門モデルの位置付け。Beatsならではの低音サウンドを堪能したい人に向けたニーズ・ドンピシャリな製品です。
一方でボーカル描写は微妙。もとよりボーカル重視で音楽を聴きたい人なら通常版モデルのBeats Studio Buds+を選びたい。
また、AirPods向けに提供されるApple版マルチポイント、Apple版空間オーディオ再生も利用不可。ここらの機能を使いたい人だと最上位モデルのBeats Fit Proを選びたい。
Beats Solo Budsはコスパ重視でBeatsサウンド(低音&バックミュージック重視)を堪能したい人にこそおすすめです。
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Beats Solo Budsのおすすめ代替候補
ソニー「WF-C700N」(価格1.4万円)
オーディオ・コンセプト的にBeatsと対極にあるソニー。音質はボーカル重視。低音こもらず、ボーカルくっきりした音質を好む人だとオーディオ相性よし。ノイズキャンセリングやマルチポイントにも対応する(レビュー記事を見る)。
Anker「Soundcore P40i」(価格7,990円)
機能性を重視する人ならこれ。ノイズキャンセリング、マルチポイント、空間オーディオ再生などもろもろ使える。バッテリー駆動時間は60時間と業界トップクラス。専用アプリを使えばイコライザー調整も可能。
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