スケルトン・デザインを採用した格好いい系のワイヤレスイヤホンを探している人におすすめ。
SOUNDPEATS Clear は、中国のオーディオ・ブランド「SOUNDPEATS」が手がける新製品。
公式価格で3,980円と安価ながら音こもりない高音質オーディオ、40時間のロングバッテリー、そしてなによりスケルトン・デザインを採用した意欲作。
特にスケルトン・デザインは目を見張る格好よさ。ガジェオタのロマンあふれる基板スケスケのTech感に胸躍ること間違いなし。
この記事では SOUNDPEATS Clear をレビューしていく。
【レビュー概略】SOUNDPEATS Clear
基本情報・スペックシート
基本情報
発売時期 | 2023年10月 |
市場価格 | 3,980円 |
販売元メーカー | SOUNDPEATS(中国) |
スペックシート
ノイズキャンセリング | ✗ |
外音取り込み(ながら聞き機能) | ✗ |
マルチポイント | ✗ |
ペアリング接続先の上書き切り替え | 対応 |
防水 | 対応(IPX4) |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体7時間 |
ケース併用で最大40時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
評価ポイント
- スケルトン・デザインが格好いい
- ケース併用で40時間使えるロングバッテリー搭載
- 音場が広く、音こもりない高音質オーディオ
- 音質のイコライザー調整に対応
- ここら揃って価格3,980円と破格
一見すると3,980円のワイヤレスイヤホンとは思えぬ安定感あり。
スケルトン・デザインばかり注目されるが、音質やバッテリー駆動時間もなかなか優秀。それこそバッテリー駆動時間はケース併用で40時間。この価格帯のワイヤレスイヤホンの中ではトップクラスのバッテリー水準になる。
音質もよし。格安ワイヤレスイヤホンらしい音こもりなく、長時間のリスニングでも聴き辛さない。iOS・Android向けの専用アプリを使えばイコライザー調整も可能だ。
微妙だったところ(あるいは明確なデメリット)
- ノイズキャンセリングやマルチポイントなど最新機能は搭載せず
- ペアリング接続先の上書き切り替え不可
ノイズキャンセリングやマルチポイントなど最新機能は使えない。もとより価格3,980円のワイヤレスイヤホンとあり、音楽を聞くため、動画を見るためのスタンダードなワイヤレスイヤホンとして割り切るべきだ。
ペアリング接続先の上書き切り替えにも対応せず。
違うデバイスにペアリング接続先を切り替える場合、先に現在のペアリング接続を解除し、そのあとBluetooth設定画面からイヤホン名を選択し直す必要あり。複数デバイス間でワイヤレスイヤホンを使いまわしたい人だと勝手が悪い。
製品をおすすめできる人
- 音楽を聞くための、とりあえずのコスパよいワイヤレスイヤホンを探している人
- スケルトン・デザインに惹かれる人
- ケース併用で40時間使えるロングバッテリーを評価する人
価格3,980円で買える普通に使えるワイヤレスイヤホンとして優秀。というか完成しすぎてる。
同等価格帯の製品でタイマン張れるのは「ヤマハ TW-E3B」「JBL Wave100TWS」くらいだろう(いずれも型落ちモデルだが...)。
ノイズキャンセリングやマルチポイントといった機能が必要なく、音楽を聞くため、動画を見るための王道スタンダードなワイヤレスイヤホンを探している人に SOUNDPEATS Clear をおすすめしたい。
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▶ レビュー詳細
この記事の目次(タッチで移動)
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SOUNDPEATS Clear の外観・デザイン
イヤホンサイズは小さめ、王道のAirPods形状で装着感よし
イヤホンサイズは小さめ。王道のAirPods形状なのでイヤホンの装着感も悪くない。イヤーピースのサイズさえ調整すれば万人の耳に合う。
イヤホン重量は片側4gと軽量級。長時間のイヤホン装着でも耳に疲れらしい疲れなし。
スケルトン・デザインならではのTech感も胸踊る。イヤホン内部の基板が透けてる。このゴチャゴチャ感が好きな人ならデザイン買いして間違いなし。
充電ケースもコンパクト、胸ポケットにも入るサイズ感
ケースサイズはコンパクト。数値で言うと縦5cm、横6cm、厚み3cmほど。
握りこぶし一つで包めるサイズ感。丸みを帯びたケース形状なので手で握るとより小さく感じる。
男性であればズボンのポケットにしろ胸ポケットにしろ仕舞っておける。
外装素材にはポリカーボネート素材(と思われる)硬めのプラスチックを採用。
特にケースカバーを使う必要もないだろう。アスファルト道路に投げつけでもしない限り、擦り傷を含めた傷らしい傷がつきそうにない。
SOUNDPEATS Clear の音質
音質は低音寄り、音の粒は荒め
音質は低音寄り。とはいえ、低音が強すぎて音こもる感じはない。音場が広いせいか、不思議とクリアな音に感じる。
中音域〜高音域は音の粒が荒め。楽器の音がほとんど描き分けられておらず、バラード曲やピアノ曲だと非常にのっぺりした音になる。
そのほか特に文句なし。格安ワイヤレスイヤホンだと低音こもって聴き辛い製品が多いが、SOUNDPEATS Clear はそういったデメリットは見られない。音楽を聞くため、動画を見るためのとりあえずの格安ワイヤレスイヤホンを探している人ならこれで十分だ。
イコライザー調整も可能
格安ワイヤレスイヤホンでは珍しくイコライザー調整に対応。iOS・Android向けの専用アプリ「SOUNDPEATS」から設定できる。
音楽シチュエーションに合わせたプリセット変更(音質テンプレ変更)ほか、周波数帯ごとの細かなチューニング調整も可能だ。
デフォルトの音質で気に食わない人であれば専用アプリからカスタムあれ。
ペアリング仕様
【概略】ペアリング仕様一覧
Google Fast Pair | ✗ |
マルチポイント | ✗ |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | ✗ |
新規ペアリングモードの起動方法 | イヤホンボタンを6秒長押し |
Google Fast Pair とは?
Google Fast Pairは、Googleが提供するペアリング簡素化システム。
Android OS 6.0以上のスマホであれば、専用のポップアップ画面からワンタップで初回のペアリング設定できる。
マルチポイントとは?
マルチペアリングとは?
マルチペアリングとは、複数デバイスのペアリング設定情報が記録できる機能のこと。
1度記録してしまえば次回以降に再度セットアップする必要がなくなり、ケースふたを開くだけでデバイスと再接続できる。
昨今のワイヤレスイヤホンだとおおよそ5台〜10台のデバイスのペアリング設定情報が記録できる。
ペアリング接続先の上書き切り替えとは?
違うデバイスにペアリング接続先を切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要がある。
一部メーカー品であれば現在のペアリング接続を解除せず、デバイスごとのBluetooth設定画面からイヤホン名を選択するだけでそのまま接続先が切り替えられる。
新規ペアリングモードの起動方法について
初回設定時はケースふたを開くだけで自動で新規ペアリングモードが起動する。
2回目(2台目)以降のペアリングを行う場合は新規ペアリングモードを手動で起動する必要がある。
新規ペアリングモードの起動方法
イヤホン本体のタッチセンターボタンを6秒長押しで新規ペアリングモードに切り替えられる(タッチは左右イヤホンどちらでも可)。
なお、ケース底面に物理ボタンあるが、リセットボタンでありペアリングボタンではないので長押し注意。
複数デバイス間のペアリング切り替え方法
ペアリング接続先の上書き切り替え不可。
接続先の切り替え都度、先に現在のペアリングを解除する必要あり。そのあとBluetooth設定画面からイヤホン名を選択すると当該デバイスにペアリング接続先が切り替わる。
ペアリングを解除するには新規ペアリングモードを起動、あるいは現在のペアリングデバイスのBluetoothをオフにする。
細かな機能レビュー
バッテリー持ち・充電環境
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体7時間 |
ケース併用で最大40時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
バッテリー駆動時間は価格に照らして高性能。ケース併用で40時間使える。ほぼ業界トップクラスの水準だ。
ケース充電方法はUSB Type-Cケーブル使った有線充電のみ。ワイヤレス充電(Qi)には対応せず。
通話マイク性能
通話時ノイズカット機能 | △ |
風切り音カット | 対応 |
通話マイク性能は「中の中」と言ったところ。価格に照らして悪くない実力。
通話時ノイズカット(周囲の音の見極め&トーンダウン)は弱め。機能非搭載かと勘違いしてたが、商品ページの説明を読む限り通話時ノイズカット機能が搭載されてる模様。
風切り音に関しては大方カットできてる。
ボタン操作
ボタン種類 | タッチセンサー |
操作コマンドの割り当て変更 | ✗ |
装着装着 | ✗ |
イヤホン側面の「S」マーク部分にタッチセンサーボタンあり。タッチ感度は安定。複数回タッチもきちんと認識される。
スマホ操作コマンド(割り当て変更不可)
左イヤホン | 右イヤホン | |
1回タップ | 音量1下げる | 音量1上げる |
2回タップ | 再生/停止 | |
3回タップ | ゲームモードON/OFF | 音声アシスタント起動 |
1.5秒長押し | 前の曲へ | 次の曲へ |
通話対応コマンド(割り当て変更不可)
左イヤホン | 右イヤホン | |
2回タップ | 着信対応/終了 | |
1.5秒長押し | 着信拒否 |
防水性能
防水性能 | IPX4(IP4) |
防塵性能 | × |
相場相当のIPX4の防水性能あり。雨や汗が防げる。日常使いなら大方問題ない。
専用アプリ
専用アプリ | あり(iOS、Android) |
イコライザー調整 | 対応 |
操作コマンドの割り当て変更 | ✗ |
低遅延モード(ゲームモード) | 対応 |
イヤホンを探す | ✗ |
iOS・Android向けの専用アプリ「SOUNDPEATS」が利用可能。
もっぱらイコライザー調整したい人だとアプリ必須。デフォルトの音質ままで使う人なら特にアプリは必要なし。
SOUNDPEATS
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iPhoneとの相性
iPhoneとの相性 | (非常によい) |
AACコーデック | 対応 |
iOS向け専用アプリ | あり |
iPhoneで使う場合でも問題なし。オーディオ再生、専用アプリ使ったイコライザー調整などそのまま使える。
価格3,980円のワイヤレスイヤホンながら「AAC」コーデックにも対応。iPhoneで使う場合でも高音質オーディオになる。
SOUNDPEATS Clear の気になったところ(あるいはデメリット)
ペアリング接続先の上書き切り替え不可(複数デバイス間で使いまわしにくい)
全体的に粗の少ないワイヤレスイヤホンだが、デメリットを挙げるとすればこれ。
違うデバイスにペアリング接続先を切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要あり。
解除後にBluetooth設定画面からイヤホン名を選択すると当該デバイスにペアリング接続先が切り替わる。
ペアリングを解除するには新規ペアリングモードを起動、あるいは現在のペアリングデバイスのBluetoothをオフにする必要あって面倒。
昨今だと現在のペアリング接続を解除する必要ない、ペアリング接続先が上書き切り替えできるワイヤレスイヤホンも登場しているが、SOUNDPEATS Clear は同仕様に対応せず。
この記事のまとめ
ここまで SOUNDPEATS Clear をレビューしてきた。
価格3,980円とは思えぬ圧倒的な安定感あり。
この価格帯のワイヤレスイヤホンだとワイヤレス接続が不安定だったり、低音こもって音が聞きづらかったりするハズレ製品多しだが、SOUNDPEATS Clear はそういったデメリットは見られない。紛うことなき”当たり”製品だ。
これにくわえてのスケルトン・デザインの格好よさが何よりの評価ポイント。基板スケスケのTech感に胸踊る。コスパと安定感だけでなく何か1つ光るものがほしい人に SOUNDPEATS Clear はおすすめしたい。
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