Beats初の丸ころ完全ワイヤレスイヤホン「Beats Studio Buds」。
Beatsは現在Apple傘下のオーディオブランド。Beats Studio Buds もまたAppleが開発。iPhoneユーザーであればAirPodsのような簡易ペアリング接続だったり、iPhone通じたソフトウェア・アップデートが受けられる。
音質はBeatsらしいドンシャリ・サウンドにチューニング。さながらBeats版AirPodsといった製品に。
価格も1.7万円ほどなので、もとよりAirPodsの購入を検討している人であれば価格的に検討余地あり。AirPodsプラスアルファで音質がほしい人におすすめ。
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Beast Studio Buds 製品概要
基本情報・スペックシート
基本情報
発売時期 | 2021年8月 |
市場価格 | 1.7万円 |
販売元メーカー | Apple(米国) |
スペックシート
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み(ながら聞き機能) | 対応 |
マルチポイント | ✗ |
ペアリング接続先の上書き切り替え | 対応 |
防水 | 対応(IPX4) |
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体6時間 |
ケース併用で最大24時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
外観デザイン
イヤホンサイズは小さめ。装着すると耳の穴の中にきれいに収まる。
イヤーピースのサイズさえ調整すれば、イヤホンの装着感、ホールド感は安定する。
AirPodsシリーズのように耳の外に飛び出すイヤホンデザインではないので、ふとしたタイミングでイヤホンが耳から抜け落ちることもない。
ケースはたまご型デザイン。サイズで言うと縦5cm、横7cm、厚み2.5cmほど。丸みを帯びているので実際に手で持つともっと小さく感じる。
ズボンのポケットに入れておいても邪魔にならない。男性で普段からズボンのポケットにワイヤレスイヤホンを入れてる人でも問題ない。
Beats Studio Buds レビュー
音質はドンシャリ
音質はドンシャリ系。低音ドンドン、高音シャンシャン聞こえる。
Beatsはもともと重低音メインで鳴らすオーディオブランドなのでドンシャリ傾向がわりと強い。Beats Studio Buds もその路線を堅実に引き継いだ。
低音はきちんと響いてる低音。EDMサウンドなど聞くと空気が震えるようにして低音が鳴り響くのでテンション上がる。ただ、少しばかり音こもり気味なのでボーカル重視で音楽を聞きたい人だとオーディオ相性が悪いかもしれない。
ノイズキャンセリング性能はごくごく普通、AirPods Proよりも静音効果は弱め
Beats Studio Buds はノイズキャンセリング(ANC)に対応。機能ONにすれば周囲の騒音を低減できる。
低周波音(濁音ノイズ)を中心に除去。人の話し声などは残っている。
実用水準の性能ではあるものの、業界トップのノイズキャンセリング性能と名高いAirPods Proに比べると雲泥の差。ノイズキャンセリングでとことんまでに静けさを得たい人なら最初からAirPods Proを選ぶべきだ。
ホワイトノイズあり
ノイズキャンセリング利用時に”サーッ”といった機械音(通称ホワイトノイズ)が発生している。オーディオ再生している状態なら気にならないが、オーディオを止めると聞こえる。ノイズキャンセリングを耳栓として活用したい人だと注意。
外音取り込み機能はイマイチ
イヤホンを装着した状態で周囲の音が聞き取れる「外音取り込み機能」に対応。
性能は微妙。取り込みは機能しているが、取り込み音にこもりあり。自然な感じの取り込み音ではない。
また、機能ONままだと自分の声が鼻声ボイスのように聞こえるのでイヤホンを付けたまま会話するときなど違和感ある。駅のアナウンスを聞き取る程度に使うのが限度だろう。常時機能ONで骨伝導イヤホンのように使いたい人には合わない。
ワイヤレス充電(Qi)には対応せず
ワイヤレス充電(Qi充電)には対応せず。USB Type-Cケーブルを使った有線充電のみ対応している。
充電都度ケーブルを抜き差しする必要あり、勝手知れてる人ほど面倒くさく感じそう。
通話マイクは高性能
通話マイクは高性能。ノイズカット機能も搭載しているのでビデオ通話で使いたい人でも問題ない。
口元の音、周囲の音を聞き分け、通話先には口元の音を極力ピックアップして転送してくれる。
いざ使うと口元の音の検出精度は高い。ほぼAirPodsシリーズと変わらぬ精度なので屋外でのハンズフリー通話から屋内でのビデオ通話まで活用できる機会は多そうだ。
物理ボタン搭載
タッチセンサーボタンのように見えるが、実は物理ボタン。”カチカチ”っと押して操作できる。
タッチセンサーのようにふとしたタイミングでの誤タッチ、誤反応がないので使いやすい。
音楽操作コマンド(割り当て変更不可)
(イヤホン左右共通) | |
1回押し | オーディオ再生/停止 |
2回押し | 曲の先送り |
3回押し | 曲の前戻し |
長押し | 再生コントロール(ノイズキャンセリング←→外音取り込み) |
通話対応コマンド(割り当て変更不可)
(イヤホン左右共通) | |
1回押し | 着信対応、着信終了 |
長押し | 着信拒否 |
Appleデバイス間の自動切り替え(Apple版マルチポイント)には対応せず
Beats Studio Buds は、Appleが開発こそしているもののApple自社製チップを搭載せず。
AirPods向けに提供されるApple版マルチポイント(Appleデバイス間の自動切り替え)にも対応せず。都度オーディオ再生したいデバイスに手動でペアリング接続先を切り替える必要がある。
追記)
上位版モデルの Beats Fit Pro であればApple版マルチポイントに対応している。どうしても同マルチポイント機能が使いたい人ならこちらを検討あれ。
関連記事「Beats Fit Pro」と「Beats Studio Buds+」は何が違う?実機で比較する
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イヤホン着脱によるオーディオの自動停止/再生機能なし
AirPodsシリーズだと当たり前に使える機能だが、なぜだか省いてしまったよう。
イヤホンを外したときはオーディオが止まらずに流れ続け、イヤホンを装着したときは手動で再生ボタンを押さないと再生が始まらない。
【まとめ】どういう人におすすめ?
評価ポイント
- 機能性は(ほぼ)AirPods、音質はBeatsの最強サラブレッド
- AirPods相当の防水&バッテリー持ち
- 軽量コンパクトなイヤホンデザイン
- 高性能マイク搭載、口元の音だけ拾ってくれるノイズカット仕様
微妙だったところ
- Appleデバイス間のマルチポイント機能には対応せず
- ノイズキャンセリング性能は普通
- ワイヤレス充電(Qi充電)に対応せず
製品をおすすめできる人
- Beatsサウンド狙いの人
- AirPods同等の使い勝手を重視する人
- コンパクトなイヤホンを探している人
Beats Studio Buds は、AirPodsの購入を検討している人だと悩ましい「AirPodsのBeatsライクなカスタム版」といったところ。
AirPodsが音の強弱が少ないフラットサウンドなのに対して、 Beats Studio Budsは音の強弱が激しいドンシャリサウンド。音質は丁度よく差別化されてる。
ただ、Appleデバイス間のマルチポイント機能に対応せず。iPhone単体で使うならまだしもMacやiPadも使っている人だと考えどころ。
どうしてもAppleデバイス間のマルチポイント機能が使いたい人だとAirPodsを選んだ方がいいかもしれない。
Beats Studio Buds はiPhoneを単体で使っている人、あるいはAndroidスマホなど使っている人にこそおすすめ。
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