ワイヤレスイヤホン

Shokz OpenDots ONE レビュー|"音漏れが少ない"異色のオープンイヤー型イヤホン(イヤーカフ型イヤホン)

当記事はメーカー様より商品提供を受けて実機レビューしています。

「OpenRun」シリーズなど骨伝導イヤホンで有名なShokzから初のイヤーカフ型イヤホンが登場。「Shokz OpenDots ONE」。

耳の軟骨部分に挟んで装着。オープンイヤー同等の耳周りの開放感を実現した"ながら聴き”製品です

イヤーカフ感覚で装着できるとあり、やはり通常のオープンイヤー型イヤホンに比べてイヤホンの装着感は軽め。

また、イヤホンのスピーカー部分が耳奥に入り込む形状構造のためオープンイヤー型イヤホンにしては適度な遮蔽感あり。おかげで音漏れも少なく公共スペースでも億劫なく使えて重宝します

今回、Shokz様から Shokz OpenDots ONE の商品サンプルを提供いただいたので以下ひとおおりレビューしていきます。

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Shokz OpenDots ONE の製品概要

スペックシートを確認

発売時期2025年6月
直販価格27,880円
Bluetoothバージョン5.4
Bluetooth対応コーデックSBC、AAC
ノイズキャンセリング
外音取り込み機能
マルチポイント対応(最大2台)
マルチペアリング対応(最大8台)
ペアリング接続先の上書き切り替え
防水性能IP54
バッテリー駆動時間イヤホン単体10時間
ケース併用で最大40時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)、Qi(無線)

 

 

製品概要

Shokz OpenDots ONE は、2025年6月に発売開始したShokz(ショックス)のワイヤレスイヤホン。

Shokzは骨伝導イヤホンで有名なオーディオブランド。

マラソン・大迫傑選手が製品アンバサダーを務める「OpenRun」シリーズなどスポーツ界隈、ランニング界隈では知られた存在です。

今回、同社初のイヤーカフ型イヤホン「Shokz OpenDots ONE」が登場

イヤーカフ感覚で装着できる"ながら聴き”イヤホンの位置付け。イヤホンを装着した状態でも周囲の環境音が聞き取れます。

スポーツ・アウトドア用途よりかは、通勤通学や在宅ワークなど日常的な用途で使いたい人に向けたカジュアル版といったところ。

イヤホン装着感も軽く、特にスポーツやる予定がない人でも違和感なく普段使いできます。

↓ 耳の軟骨部分に装着して使います。

機能面も充実。マルチポイントに対応するほか、ケースのワイヤレス充電(Qi)も搭載します。

バッテリー駆動時間はイヤホン単体10時間とスタミナ仕様。数時間〜半日近くとイヤホンを付けっぱなしにしたい人でも問題ありません。

直販価格は27,880円。カラーリングはグレーとブラックの2色展開(レビュー機はグレー)。

公式販売品であれば購入後2年間の製品保証が付きます。

Shokz公式サイトで見る

 

 

Shokz OpenDots ONE の外観・デザイン

【イヤホン本体】イヤーカフ型、軽い装着感

イヤーカフをイメージしたリング型のイヤホン形状。

軟骨部分に挟んでイヤホン装着します。

イヤホン装着したイメージ。

イヤホンの後方部分を重りにしつつ、スピーカー部分(前側部分)は耳の奥まで深く入り込んでるため、かなりしっかりとイヤホン保持できてます。ランニング中でもズレ落ちることはありません。

イヤホン重量は片側6.5gほど。長時間のイヤホン装着でも耳が疲れにくめ。

骨伝導イヤホンというわけではなく、あくまでスピーカー再生イヤホン(俗に言う空気伝導イヤホン)。

通常のワイヤレスイヤホンと同じくスピーカー部分を耳元に当てる形でオーディオを聞き取ってます。

通常のワイヤレスイヤホンのようにスピーカー穴あり

つなぎ目のワイヤー部分はシリコン仕様。伸縮性あり。おおよそ耳のサイズに関係なく装着できるかと思います。

つなぎ目のワイヤー部分、およびイヤホン後方の支え部分にタッチセンサーボタンあり。

いずれも2回タッチでオーディオ操作や通話対応できます。

タッチセンサーA

タッチセンサーB

必要ない方のタッチセンサーは反応OFFにも変更できます(同時併用も可能)。

オーディオ操作コマンド

左イヤホン右イヤホン
2回タップ or 2回つまみ再生/停止
長押し音量下げる音量上げる

「長押し」コマンドのみ変更可能。以下4つから1つを選択できます。

▼ 割り当て可能内容

  • 音量操作
  • 音声アシスタント起動
  • 次の曲へ・前の曲へ
  • タッチ反応OFF(割り当てなし)

通話コマンド

左イヤホン右イヤホン
2回タップ or 2回つまみ着信対応/終了
長押し着信拒否

イヤホンの着脱検出にも対応あり。イヤホンを耳から外すとオーディオ停止。イヤホンを耳に付け直すとオーディオ再生が開始します。

防水はIP54仕様(防塵・防水仕様)。雨や汗だけでなく泥や砂も問題なし。日常使いどころかスポーツやランニング中に使う場合でも困ることはないかと。

 

 

【充電ケース】握りこぶし1つ分サイズ、ワイヤレス充電(Qi)対応あり

充電ケースは幅広・薄型形状。

数値で言うと縦5cm、横6.5cm、厚み2cmほど。

ズボンのポケット、あるいはシャツの胸ポケットに入れておいてもモッコリしないコンパクトサイズです。

側面が丸みを帯びていることもあり、手で持つとより小さく感じます。

ほぼ片手で握り込めるサイズ感です。

上蓋には「SHOKZ」の印字あり。プリント印字なので経年劣化で剥げる可能性あり。

ケース外装素材はプラスチック。

上蓋部分のみステンレス風味で高級感あります。

傷はそこまで付きそうな印象ありませんが、きれいな状態で保ちたい人だとケースカバーを使った方がいいかもしれません。

Amazonを探すと1,000円くらいのノンブランド品がいくらかあります。純正ケースカバーは展開ありません(→ Amazonでケースカバーを見てみる)。

ケースの上蓋を開いたイメージ。

イヤホンはそのまま真上に取り出せます。

イヤホン・ケースともに左右イヤホンの指定なし

イヤホンをケースに戻すとき、左右関係なく好きな方に戻してOK。ズボラ歓喜のらくらく仕様です。

ケースのワイヤレス充電(Qi)にも対応あり。スマホ向けのワイヤレス充電器が使いまわせます。

有線で充電する場合はUSB Type-Cケーブルが必要です(ケーブル同梱あり)。

ケースは防水対応なし。濡れるの厳禁です(イヤホン本体側のみIP54の防水対応あり)。

Shokz公式サイトで見る

 

 

Shokz OpenDots ONE の音質レビュー

音質はオープンイヤー型とは思えぬ高音質仕様

低音(4-)
中音(4+)
高音(4.5)

全体として中音域〜高音域を重視した音質。

一聴して感じたのはやはり「音の抜けのよさ」と「音の濁りの少なさ」。

すっきりクリアな音が鳴るのはもちろん、オープンイヤー型イヤホンならではの「音の濁り」「音のぼやぼや感」「音のスカスカ感」がほとんどありません

スピーカー部分が耳奥に入り込む形状構造とあり、オープンイヤー型ながらも、ある程度の音の“密閉感”を実現。音が抜けすぎず音の輪郭が残ってます。

それこそ通常の密閉型イヤホンのような低音の質感や量感もあって普通のワイヤレスイヤホン感覚で使えます

筆者個人的にオープンイヤー型イヤホンはそこまで音質がよいイメージなかったのですが、良い意味で裏切られました。

オープンイヤー型イヤホンならではの音の悪さを心配している人ほど感動する高音質オーディオかと思います。

ハイレゾ・コーデック非対応

LDACやaptX Adaptiveなどハイレゾ・コーデックは非対応。SBC、AACコーデックのみ対応です。

 

 

イコライザー調整に対応

iOS・Android向けの専用アプリ「Shokz」からイコライザー調整が可能。

音楽シチュエーションに合わせたプリセット・イコライザー変更ほか、完全オリジナルのカスタム・イコライザーも作れます。

「ボーカル」イコライザーあたりに変更すると、音がよりくっきり明瞭になるのでおすすめ。

音量を低く設定した状態でも音が聞き取りやすいので屋外でオーディオ再生したりPodcast再生するときに重宝しそうです。

そこまで騒がしくない場所で使う分には「スタンダード」(初期状態)で十分かもしれません。

 

 

「Dolby Audio」対応

2Dオーディオ拡張機能「Dolby Audio」に初対応。アプリ上から機能ON/OFFできます。

機能ONにすると音場が気持ち広くなり、音もクリア加工されます。

音場が広がることで音量ボリュームが下がったように感じそうですが、BGM感覚で音を流し聞きしたいシチュエーションなら機能ONでもよさそうです。

 

 

【✗】LC3コーデック(LE Audio)非対応

次世代Bluetoothオーディオコーデック「LC3」には対応せず。

Shokz公式サイトで見る

 

 

Shokz OpenDots ONE の機能レビュー

【✗】ノイズキャンセリングは非対応

ノイズキャンセリング機能は非対応。

もとより"ながら聴き”を目的とした製品であり、あえて機能に対応する必要もないかと。

 

 

【✗】外音取り込み機能は非対応

外音取り込み機能は非対応。

補足

外音取り込み機能は、イヤホンマイクを通じて機械的に周囲の音を集音し、イヤホンを装着したままスピーカー経由で周囲の音が聞き取れる機能のこと

”ながら聴き”目的のイヤホンであり、イヤホンを装着したままでも周囲の音は聞き取れます

むしろ機械的な音の取り込みよりも遥かにクリアな音。周囲の音がそのまま聞き取れます。

屋外で歩きながら音楽を聴きたい人だったり、ランニングしたい人こそ重宝するワイヤレスイヤホンです。

耳穴は完全にはふさいでません

 

 

音漏れ耐性【★4.5】

音漏れ耐性(音漏れの少なさ)(4.5)

オープンイヤー型イヤホンだと気になる音漏れリスクですが、Shokz OpenDots ONE は音漏れ少なめ。

図書館や自習室のような、そもそも無音に近い環境を除けば音量45%くらいでも音漏れしてる印象なし(iPhoneの音量準拠)。

Shokz独自の音漏れ防止技術にくわえ、Shokz OpenDots ONE はスピーカー部分が耳奥に入り込む形状構造のため、一般的なオープンイヤー型イヤホンに比べるとスピーカー再生音が耳穴の中で遮蔽されます。

それこそインナーイヤー型イヤホン(イヤーピースなしイヤホン)に近い使い勝手なので、オープンイヤー型イヤホンにしては思いのほか遮音性あり。音漏れも自ずと少なめです。

 

 

通話マイク品質【★4】

通話マイク性能(4)

通話マイクは実用水準

周囲の音の除去、風切り音の低減が弱めですが、自分の声を中心に添えた、くっきりクリアな通話音声なので普段使いで困るレベルではありません。

屋内でビデオ通話マイクとして使うくらいなら問題なくこなせます。

 

 

マルチポイント・ペアリング切り替え勝手【★4】

全体的な勝手のよさ(4)
マルチポイント対応(最大2台)
マルチペアリング対応(最大8台)
ペアリング接続先の上書き切り替え
Google Fast Pair

マルチポイント対応。最大2台のデバイスと同時接続。なにかしらオーディオ再生を開始したデバイス側に自動でオーディオ出力先が切り替わります。

ペアリング接続先の上書き切り替えは非対応

マルチポイント接続外の3台目〜のデバイスにペアリングを切り替えるとき、先に現在のペアリング接続を解除する必要あり。

そのあとBluetooth設定画面からイヤホン名を選択すればペアリング接続先が切り替わります。

特定2台のデバイス間ならマルチポイントで十分ですが、3台以上のデバイス間でワイヤレスイヤホンを使いまわしたい人だとストレスに感じそう。

新規ペアリングモードの起動方法

ケース背面に新規ペアリングモードを立ち上げるボタンの用意あり。

左右イヤホンをケースに仕舞った状態で、ケース蓋を開き、ケース背面のボタンを3秒長押しすると新規ペアリングモードに切り替わります。

 

 

バッテリー持ち・充電環境【★5】

バッテリー性能 (5)
(イヤホン単体10時間、ケース併用で最大40時間)
ワイヤレス充電対応(Qi)

バッテリー駆動時間は優秀

イヤーカフ型イヤホンながら単体でも10時間駆動。半日近くイヤホンを着けっぱなしにしても問題ありません。

ケースのワイヤレス充電(Qi)にも対応あり。有線で充電する場合はUSB Type-Cケーブルが必要です(ケーブル同梱あり)。

急速充電にも対応(有線充電時のみ)

バッテリー残量が少ないときに限り、10分の充電でオーディオ再生2時間分の急速充電が可能です。

 

 

【補足】遅延が少しある

YouTube動画など見てると、ごくごくわずかに音ズレしてる印象あり。

ゲームプレイ時だとより遅延が目立ちそうです。

「ゲームモード」(低遅延モード)や低遅延コーデックは用意なし。もっぱら音同期が重要なソシャゲしたい人だと勝手悪いかもしれません。

Shokz公式サイトで見る

 

 

この記事のまとめ

【Good!】Shokz OpenDots ONE のよかったところ

  • "ながら聴き”イヤホンにしては音の質感・量感あり
  • 音漏れ少ないイヤホン形状構造
  • 長時間のイヤホン装着でも耳が痛くならない
  • イヤホン単体で10時間駆動

【Bad...】Shokz OpenDots ONE の気になったところ

  • イヤホンのタッチ操作コマンドの選択肢が限られる
  • ペアリング接続先の上書き切り替え不可
  • 遅延が気持ち目立つ

Shokz OpenDots ONE は、"ながら聴き”イヤホンとして考えると非常に完成度が高め

音漏れしにくいイヤホン形状構造なので公共スペースでも億劫なく使えますし、同時に音の質感や量感が保たれ、音がぼやっとすることもありません。

オープンイヤー型イヤホンならではの「音質が悪い」「音漏れしがち」といった弱点が見事に中和され、一見すると普通のワイヤレスイヤホンと区別つかないクオリティに仕上がってます

遅延が少し目立つので音同期が重要なソシャゲとの相性は微妙ですが、これ以外は特に不満らしい不満なし。

屋内外問わず億劫なく使えるオープンイヤー型イヤホンを探している人、あるいはイヤーカフ型イヤホン探している人だと Shokz OpenDots ONE は満足度の高い1品となるはずです。

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