昨今のワイヤレスイヤホンは総じて長時間バッテリーを搭載した製品が多いですが、またまた新記録更新です。
Ankerの新作ワイヤレスイヤホン「Anker Soundcore P41i 」がついにケース併用100時間の壁を突破。
ケース併用192時間使える変態級スタミナを搭載した新製品を出してきました。
これもう1日3時間くらい使っててもケース内部の再充電だけで約2ヶ月は使いまわせます。ケースそのものの充電を忘れがちなズボラにはありがたすぎる製品です。
この記事では、Anker Soundcore P41i をレビュー。実機でその使い勝手を見ていきます。
この記事の目次(タッチで移動)
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Anker Soundcore P41i の製品概要
スペックシート
発売時期 | 2025年7月 |
直販価格 | 12,990円 |
販売元メーカー | Anker(中国) |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | ー |
イヤホンの着脱検出 | ー |
防水性能 | IPX5(イヤホン本体のみ) |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体12時間 |
ケース併用で最大192時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
製品概要
製品概要
Anker Soundcore P41i は、2025年7月に発売開始したAnkerの新作ワイヤレスイヤホン。
Ankerの今現在の看板モデルたる「Soundcore P40i」を土台にしたカスタム版。イヤホン本体はP40iそのまま。音質や対応機能もそのままです。
充電ケースのみ変更。新たに3000mAhバッテリーを搭載。ケース併用で192時間使える超絶スタミナ仕様にカスタムしました(オリジナル版は同60時間)。
また、モバイルバッテリーとしても利用可能。ケース側面のUSB Type-Cケーブルを使って最大10W出力で給電できます。
カラーリングは黒と白の2色展開。
Amazon直販などで購入すれば購入後18ヶ月の製品保証も付きます。
Anker Soundcore P40iとの違い
Anker Soundcore P41i は、Ankerの看板モデル「Soundcore P40i」のカスタム版。
イヤホン本体は使い回し。イヤホン本体に依存した機能や仕様、音質までまんま同じです。
スペックシート比較
Soundcore P41i(レビュー機) | Soundcore P40i | |
直販価格 | 12,990円 | 7,990円 |
Bluetoothバージョン | 5.3 | |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC | |
ノイズキャンセリング | 対応 | |
外音取り込み機能 | 対応 | |
マルチポイント | 対応(最大2台) | |
マルチペアリング | 対応(最大?台) | |
ペアリング接続先の上書き切り替え | ー | |
イヤホンの着脱検出 | ー | |
防水性能 | IPX5(イヤホン本体のみ) | |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体12時間 | |
ケース併用で最大192時間 | ケース併用で最大60時間 | |
モバイルバッテリー機能 | あり(最大10W、3000mAh) | ー |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
もっぱらの違いは充電ケースですね。
Anker Soundcore P41i は最大192時間使える業界No.1の長時間バッテリーを搭載。なおかつ、モバイルバッテリー機能にも対応します。
ワイヤレス充電機能(Qi)が省かれましたが、ワイヤレスイヤホンとして使うだけなら2ヶ月くらいは外部充電する必要ないので、あえてワイヤレス充電に対応するメリットもないかと。
というか、有線充電ですらケース満充電するのに3時間近くかかるので、いざワイヤレス充電だと途方もない充電時間がかかりそうです。
Soundcore P40i も業界全体で見ればなかなかの長時間バッテリーモデルですが、それでもケース併用60時間止まり。
一方で価格は7,990円とコスパよし。あくまでもイヤホン本体側の機能や仕様や性能は Soundcore P41i と変わらず。
ほどほどのバッテリー持ちで構わない人、コスパ重視の人だとSoundcore P40i で十分かもしれません。
Anker Soundcore P41i の外観デザイン・使い勝手
イヤホンデザイン
レビュー
イヤホン本体はオリジナルモデル「Soundcore P40i」まま。使いまわしです。
イヤホン外側のツヤ感がいくらか減り、マッド仕上げに変更してありますが、イヤホン形状や重量(5g)はそのままです。
ステム(筒)がちょい短めで装着すると見た目シュッと収まります。
イヤホン装着感
レビュー
スティック型イヤホンなのでイヤーピースのサイズさえ調整すれば難なく装着可能。
装着するとイヤホンの重心が自然と内側を向くので装着感も安定します。
イヤーピースは5サイズが付属します。
操作性
レビュー
イヤホン外側にタッチセンサーを搭載。タッチ操作でオーディオ操作や音量調整、着信対応できます。タッチ感度は安定してます。
イヤホンの着脱検出は非対応。イヤホン着脱と連動したオーディオの自動再生/停止機能はありません。
イヤホン本体の防水等級はIPX5。雨や汗くらいなら濡れても問題なし。
左イヤホン | 右イヤホン | |
1回タップ | カスタマイズなし | |
2回タップ | 次の曲に進む | 再生/停止 |
3回タップ | カスタマイズなし | |
長押し | ノイズキャンセリング切り替え |
iOS・Android向けの専用アプリを使えば、いずれの操作枠も割り当て変更可能。以下の操作コマンドから選べます(重複設定可)。
- 再生/停止
- 次の曲に進む
- 前の曲に戻る
- 音量1アップ
- 音量1ダウン
- 音声アシスタント起動
- ノイズキャンセリング切り替え
- 反応なし(割り当てなし)
左イヤホン | 右イヤホン | |
2回タップ | 着信対応・終了 | |
長押し | 着信拒否 |
通話操作コマンドは割り当て変更不可。
充電ケース仕様
レビュー
充電ケースは意外にも小さめ。そして軽い。
ケースサイズは縦6cm、横7cm、厚み2.5cmと小さめ。男性ズボンのポケットにもらくらく入るコンパクトサイズです。
また、本体重量は113gほど。3000mAhバッテリーってこんなに軽いんだっけ?と思う軽さあって驚きます。
ケース側面の充電ケーブルが取り外せないのがネックですが(モバイルバッテリーとして使わない人だと邪魔)、これを踏まえてもズボンのポケットに入れて持ち運べるサイズ感・重量感なのは評価ポイントです。
ケース素材はプラスチック。底面部のみラバー素材に。机の上に置いたときなど吸盤のように吸い付きます。
ワイヤレス充電(Qi)には対応せず。USB Type-Cケーブルを使った有線充電のみ対応です(ケーブル同梱あり)。
スマホスタンド機能
レビュー
オリジナル版(P40i)と同じく充電ケースを活用したスマホスタンド機能を搭載。
ケース内部にある開閉式の爪を折り上げ。スマホを45度の角度で横持ちで保持できます。縦置きは不可。
オリジナル版よりも充電ケースが横広(7cm)とあり、スマホスタンド機能との親和性は高いです。
また、底面部はラバー素材なのでグリップ力もしっかりしてます。
飯食いながら動画を見るときなど地味だが堅実に重宝する機能です。
Anker Soundcore P41i の音質レビュー
音質はドンシャリ
低音 | (4.5) |
中音 | (3.5) |
高音 | (4) |
レビュー
音質はオリジナルモデル「Soundcore P40i」まま。
低音ドンドン、高音シャンシャン鳴る典型的なドンシャリ・サウンドです。
特に低音が強め。Anker独自のBassUp技術を使っており、ホームシアタースピーカーのような震える低音の臨場感あります。
低音好みの人だと特に気に入りそうです。
ボーカルをしっかり聴きたい人だったり、高音のシャンシャン具合が気になる人だとイコライザー調整を活用したい。
補足
LDACやaptX Adaptiveなどハイレゾ・コーデックは非対応。SBC、AACコーデックのみ対応です。
イコライザー調整に対応
レビュー
iOS・Android向けの専用アプリからイコライザー調整が可能。
プリセット変更ほか目盛り単位で調整するカスタム・チューニングにも対応。
Anker独自のパーソナライズ・イコライザー設定(HearID)も作成できます。
デフォルトの音質がドンシャリ気味なので、高音域を気持ち引き下げると丁度いい塩梅かと思います。高音域のシャンシャン具合が気に障る人ならお試しあれ。
空間オーディオ対応
レビュー
空間オーディオこと「ムービーモード」の用意あり。iOS・Android向けの専用アプリ上から機能ON/OFFできます。
アプリの種類に関係なく一律で音が立体化します。
機能ONにするとバックミュージックが優位になり、ボーカルがちょい引っ込んだ感じの音の鳴り方に変わります。
土台がドンシャリ音なので空間オーディオだとボーカルがより聴きづらくなる印象ありますが、バックミュージック主体で音楽を聴きたい人だと相性いい機能かもしれません。
低遅延モード(ゲームモード)対応
レビュー
iOS・Android向けの専用アプリ上から機能ON/OFF可。
変更設定はイヤホン本体側に記録されるため、Nintendo Switchなどスマホ以外のデバイスで使う場合でも低遅延モードが適用されます。
遅延低減効果の程度は不明ですが、Switch向けイヤホンとして使っていても違和感ないレベル(Ankerだとおおよそ50ms〜80msくらいだと思いますが...)。
『スプラトゥーン』でオンライン対戦するようなシチュエーションでもなければ同ゲームモードだけでも十分に使いまわせます。
【✗】LC3コーデック(LE Audio)非対応
Bluetooth 5.3のワイヤレスイヤホンですが、LE Audio(およびLC3コーデック)には非対応です。
Anker Soundcore P41i の機能レビュー
ノイズキャンセリング【★4】
ノイズキャンセリング性能 | (4) |
遮音強度の調整 | 対応 |
レビュー
ノイズキャンセリングは実用水準。機能ONにすると明確に周囲の音を中和・低減できます。
ノイズキャンセリング利用に伴うホワイトノイズ(サーッと言った機械音)も発生なし。オーディオ再生を止めてのデジタル耳栓代わりの運用も現実的です。
iOS・Android向けの専用アプリを使えば遮音強度の調整も可能。頭が痛くなるような低品質なノイズキャンセリングではありませんが、デフォルトだと強度が強くて耳が詰まる... といった人なら活用したい。
外音取り込み機能(ながら聴き機能)【★4】
音の取り込み性能 | (4) |
取り込み量の調整 | ー |
レビュー
イヤホンマイクで周囲の音を集音。イヤホンを装着したままスピーカー経由で周囲の音が聞き取れる「外音取り込み」機能に対応。
これも実用水準の取り込み性能あり。機能ONにすると周囲の音が1トーン、2トーンくらい明るくなります。
音の取り込みに伴うホワイトノイズ(サーッと言った機械音)が全く発生しておらず、かなり優秀な仕上がり。
機能ONにしつつオーディオ音量も下げておけば”ながら聴き”運用も可能なレベルです。
通話マイク品質【★4】
通話マイク性能 | (4) |
レビュー
マイク性能は実用水準。
自分の声のノイズ除去、周囲の音のノイズ除去(トーンダウン)ともに機能してます。
風切り音がちょい残り気味ですが、声はピックアップできてるので屋外での通話も可能なレベルです。
屋内でのビデオ通話マイクとして考えた場合は十分すぎる性能なので特に心配する必要なし。
マルチポイント・ペアリング切り替え勝手【★4】
全体的な勝手のよさ | (4) |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | ー |
Google Fast Pair | 対応 |
レビュー
ここらはほぼAnker仕様。マルチポイントに対応する一方、ペアリング接続先の上書き切り替えには非対応。
マルチポイント接続外の3台目〜のデバイスにペアリングを切り替えるとき、先に現在のペアリング接続を解除する必要あり。
3台以上のデバイス間でワイヤレスイヤホンを使いまわしたい人だとペアリング切り替えにストレスありそう。
新規ペアリングモードの起動コマンド用意あり。充電ケースに左右イヤホンをセットし、充電ケースの上蓋を開いた状態で充電ケース側面にあるペアリングボタンを3秒長押しすれば新規ペアリングモードが起動します。
バッテリー持ち・充電環境【★5+++】
バッテリー性能 | (5+++) |
(イヤホン単体12時間、ケース併用192時間) | |
ワイヤレス充電 | ー |
急速充電 | 対応(10分でオーディオ再生2時間分) |
レビュー
同製品最大のセールスポイントたるバッテリー持ち。
充電ケースの予備バッテリーを含めて最大192時間駆動。1日3時間くらい使ってても約2ヶ月は外部充電する必要なし。もはや変態。
ノイズキャンセリングを常時機能ONにした場合でもイヤホン単体10時間、ケース併用160時間使える異次元クラスの製品です。
ワイヤレス充電(Qi)には非対応。充電する場合はUSB Type-Cケーブルが必要です(同梱あり)。とはいえ、ケースそのものを充電する機会が限りなく少ないのでストレスにはならないかと。
特記
モバイルバッテリー機能の使い勝手レビュー
レビュー
Anker Soundcore P41i は充電ケースに3000mAhバッテリー搭載。最大10W出力のモバイルバッテリーとしても利用できます。
本体一体型のUSB Type-Cケーブルを使った充電必須。出力ポートは備えておらず、同ケーブル以外では充電できません。
ケーブルの長さは伸ばして最大10cmほど。
iPhone 16(標準サイズ)を充電する場合、3000mAhすべて使って約50%のバッテリーチャージが可能です。
最大出力は10W止まり。当然ながら各社メーカーの急速充電には対応しません。
充電速度は限りなく遅いのでモバイルバッテリー機能を主として使いたい人だと微妙。モバイルバッテリーとして運用するにしてもサブのサブバッテリーくらいで考えたい。
この記事のまとめ
【Good!】Anker Soundcore P41i のよかったところ
- 変態的スタミナ(ケース併用192時間、イヤホン単体でも12時間)
- 充電ケースは意外にも軽くて小さめ
- ノイズキャンセリングやマルチポイントなどトレンド機能は網羅
- マルチポイント&ゲームモード対応(Switchでも使える)
【Bad...】Anker Soundcore P41i の気になったところ
- モバイルバッテリーとして見ると微妙な性能
- ケース側面の充電ケーブルが取り外せない
- ペアリング接続先の上書き切り替え非対応
Anker Soundcore P41i は、「モバイルバッテリー対応ワイヤレスイヤホン」よりかは「ケース併用192時間使えるワイヤレスイヤホン」としての価値を見出せる人におすすめ。
3000mAhバッテリーを搭載しているとは思えぬ小さくて軽い充電ケースなので、感覚的には普通のワイヤレスイヤホンそのものです。

男性ズボンのポケットにもらくらく入ります
他方、公式にPRされるモバイルバッテリー機能は微妙。
最大10W出力なので充電スピードは限りなく遅いですし、3000mAh容量をすべて使ってもiPhoneを50%程度しか充電できません。
あくまでもサブのサブ、いざというときの予備のモバイルバッテリーくらいの運用が現実的かと思います。
それゆえ、モバイルバッテリーどうこうよりかは、「ケース併用192時間使えるワイヤレスイヤホン」としての側面に惹かれる人にこそおすすめしたい1品です。
Anker Soundcore P41i のおすすめ代替候補
Anker Soundcore P40i(価格7,990円)
P41iのオリジナル版。基本的な仕様・機能は変わらず。イヤホン本体はP41iと同型。充電ケースのみ通常サイズに。とはいえバッテリー駆動時間は最大60時間と十分にスタミナ仕様です(レビュー記事を見る)
オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW2」(価格2万円)
業界屈指のスタミナモデル。イヤホン単体で25時間駆動。ケース併用だと最大65時間。イヤホン単体での電源ON/OFF機能も搭載(レビュー記事を見る)
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