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Anker Soundcore

Anker Soundcore P40i レビュー|2024年仕様のU1万円コスパモデル筆頭

コスパと機能性に定評あるAnkerのワイヤレスイヤホン「Soundcore」。2024年仕様の新たな看板モデル「Soundcore P40i」が発売開始になりました。

ノイズキャンセリング、マルチポイント、空間オーディオ再生など流行りのトレンド機能を網羅。バッテリー駆動時間はケース併用60時間と業界トップクラスのスタミナ仕様に。なおかつ、価格は7,990円(直販)とコスパ抜群です。

AnkerのU1万円ワイヤレスイヤホンと言うと、これまでSoundcore Life P3が看板モデルの位置付けでしたが、次2〜3年くらいはSoundcore P40iがU1万円の看板モデルとなりそうです。

この記事では、Soundcore P40i を実機レビュー。実際の使い勝手はどうなのか、レビューしていきます。

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Anker Soundcore P40i の製品概要

スペックシートを確認

発売時期2024年4月
直販価格7,990円
販売元メーカーAnker(中国)
Bluetoothバージョン5.3
Bluetooth対応コーデックSBC、AAC
ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
マルチポイント対応(最大2台)
マルチペアリング対応(最大?台)
ペアリング接続先の上書き切り替え
防水性能IPX5
バッテリー駆動時間イヤホン単体12時間
ケース併用で最大60時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)、Qi(無線)

Soundcore P40i は、2024年4月に登場したAnkerのワイヤレスイヤホン。

2024年仕様の最新トレンド機能を網羅。ノイズキャンセリング、外音取り込み機能、マルチポイント、空間オーディオ再生、ケースのワイヤレス充電(Qi)など揃えます。

また、バッテリー駆動時間は業界トップクラスとなるケース併用60時間。これらを価格7,990円で実現したコスパ特化モデルです。

Bluetoothオーディオコーデック「LDAC」には非対応ですが、この1点を除くと不満らしい不満はありません。2024年現在、U1万円で詰め込める機能をすべて詰め込んだ1品と言えます。

音質に関して典型的なドンシャリ・サウンドですが、iOS・Android向けの専用アプリを使えばイコライザー調整が可能。各々好きな音にカスタムして使えます。

 

 

現行Ankerワイヤレスイヤホンとの比較

2024年現在、以下4製品がAnkerワイヤレスイヤホンの主要モデルの位置付け。

【フラッグシップモデル】【中間モデル】【エントリーモデル】
製品名Soundcore Liberty 4Soundcore Liberty 4 NCSoundcore P40iSoundcore A25i
直販価格14,990円12,990円7,990円4,990円
ノイズキャンセリング対応対応対応
外音取り込み機能対応対応対応
マルチポイント対応対応対応
LDAC対応対応
空間オーディオ対応対応対応
防水対応(IPX4)対応(IPX4)対応(IPX5)対応(IPX4)
ワイヤレス充電(Qi)対応対応対応
バッテリー駆動時間28時間50時間60時間28時間
(イヤホン単体9時間)(イヤホン単体10時間)(イヤホン単体12時間)(イヤホン単体9時間)

Ankerはフラッグシップモデルとして「Soundcore Liberty 4」、その兄弟モデル「Soundcore Liberty 4 NC」あり。

いずれも機能フル搭載ですが、Soundcore Liberty 4のみ音質特化モデルとして展開。空間オーディオ再生の完成度も圧倒的に高い。対してSoundcore Liberty 4 NCはそこまで音質は重視せず。音質重視の人、空間オーディオ狙いの人だとSoundcore Liberty 4 を選びたい。

当記事でレビューしている Soundcore P40i は中間モデルの位置付け。LDACに対応しない点を除き、ほぼフラッグシップモデルと変わらぬ機能を備える。(後述するが...)音質は普通。空間オーディオ再生の完成度も低い。基本的には機能性重視の人が選びたい。

エントリーモデルとして Soundcore A25i あり。現行Ankerワイヤレスイヤホンの中では最安となる4,990円で購入可能。

オーディオを聞くためのオーソドックスなイヤホン。iOS・Android向けの専用アプリを使えばイコライザー調整が可能。機能面は特筆すべき点なし。「イヤホンなんて音楽が聞ければ十分」くらいの人なら Soundcore A25i も検討余地あり。

そのほかAnkerワイヤレスイヤホン一覧は以下記事でまとめています。

Anker「Soundcore」ワイヤレスイヤホンおすすめ3選&歴代モデルを発売順に紹介(2024年版)

続きを見る

 

 

Anker Soundcore P40i のデザイン

イヤホン形状は無難にAirPods

イヤホン形状はよくも悪くもAirPods。安定した使い勝手が強みのステムデザイン(筒が伸びたスティック形状のイヤホンデザイン)です。

見た目こそAirPodsですが、なんだかんだで使い勝手はいいですし、装着感も安定します。イヤーピースのサイズさえ調整すれば無難に使えます。イヤーピースは5サイズが付属します。

イヤホン側面にはタッチセンサーボタンを搭載。オーディオや音声アシスタントが操作できます。

iOS・Android向けの専用アプリを使えば操作内容の割り当て変更も可能。音量調整やタッチ反応OFFも用意あり。

変更できる操作内容一覧

タッチセンサーボタンなので、ふとしたタイミングに指腹が触れて誤反応する可能性はありますが、気になる人なら「タッチ反応OFF」(カスタマイズなし)を割り当てておきたい。

 

 

ケースはたまご型デザイン

ケースはAnkerワイヤレスイヤホンの王道・たまご型。片手で握り込めるサイズ感です。

ケース外装は普通のプラスチックですが、底面部分のみラバー素材に。擦り傷が付きにくい仕様です。

ケースの上蓋を開いたイメージ。

ケースはワイヤレス充電(Qi)に対応。スマホ向けのワイヤレス充電器を使っている人ならそのまま使いまわせます。有線で充電する場合はUSB Type-Cケーブルが必要です。

地味な新機能としてスマホスタンド機能あり。ケース内部の爪を起こしてスマホスタンドとして使えます。

意外にもしっかりしたスマホスタンド。スマホを45度の角度でホールドできます。ケース底面部がラバー素材ということもあり、グリップ力もしっかりしてます。

スマホスタンドは横置き専用ですが、出先での動画視聴のときなど活用できそうです。

 

 

Anker Soundcore P40i の音質レビュー

音質はドンシャリ

低音(4.5)
中音(3.5)
高音(4)

音質はAnkerワイヤレスイヤホンらしいドンシャリ・サウンド。低音域と高音域が強め。

今作は低音域がものいっそ強い。ホームスピーカーのような震える低音の臨場感が再現できてる。Anker独自のBassUp技術を使っており、無理やり鳴らしてる感のない自然で力強い低音です。

高音域もきらびやか。音の粒が細かく、楽器の音などきれいに描き分けられてます。シャリつかない適度な高音域にとどまっており、ドンシャリはドンシャリでも格安ワイヤレスイヤホンのような音が刺さるような気持ち悪さはありません。

 

 

イコライザー調整にも対応

iOS・Android向けの専用アプリからイコライザー調整が可能。

プリセット変更ほか目盛り単位の細かなオーディオ・チューニングに対応。また、Anker独自のパーソナライズ・イコライザー設定(HearID)も作成できます。

 

 

空間オーディオ再生にも対応(完成度は低め)

Anker独自の空間オーディオ再生「ムービーモード」(イマーシブモード)に対応。iOS・Android向けの専用アプリから機能ON/OFFできます。機能ONにするとアプリ関係なくオーディオ再生そのものが一律で空間オーディオに変更されます。

ただ、空間オーディオ再生の完成度は低め... 低音域がものいっそ汚くなります。空間オーディオっぽい音の拡散こそ再現できてますが、低音域のまとまりと解像度が致命的に崩壊。聴くに耐えません。常用するには辛いかと思います。

空間オーディオ狙いの人であればAnkerのフラッグシップモデル「Soundcore Liberty 4」、あるいは他社メーカー品がおすすめです。

 

 

Anker Soundcore P40i の機能レビュー

ノイズキャンセリング

ノイズキャンセリング性能(4)

ノイズキャンセリングは実用水準。機能ONにすると明確に周囲の音を中和・低減できます

高価格モデルのような周囲の音を"遮断”するノイズキャンセリングではないものの、それとなく周囲の音がトーンダウンするので実用水準の性能と言ってしまって問題ないかと思います。

ノイズキャンセリング利用に伴うホワイトノイズ(サーッと言った機械音)も発生なし。オーディオ再生を停止した状態であればデジタル耳栓としても活用できます。

 

 

外音取り込み機能(ながら聴き機能)

外音取り込み性能(4)

イヤホンマイクで周囲の音を集音。イヤホンを装着したままスピーカー経由で周囲の音が聞き取れる「外音取り込み」機能に対応。

実用水準の取り込み性能あり。機能ONにすると周囲の音が1トーン、2トーンくらい明るくなります。音の取り込みに伴うホワイトノイズ(サーッと言った機械音)が全く発生しておらず、U1万円ワイヤレスイヤホンの中ではかなり優秀な部類です。

出先で安全を考慮しながら音楽を聴きたいときなど、機能ONにしつつオーディオ音量も下げておけば”ながら聴き”運用も可能なレベルです。

 

 

通話マイク品質

通話マイク性能(4)

通話マイクは優秀。自分の声のノイズ除去、周囲の音のノイズ除去(トーンダウン)ともに機能してます。風切り音がちょい残り気味ですが、声はピックアップできてるので通話自体は可能です。

 

 

マルチポイント・ペアリング切り替え勝手

マルチポイント対応(最大2台)
マルチペアリング対応(最大?台)
ペアリング接続先の上書き切り替え

U1万円ワイヤレスイヤホンでも標準化してきたマルチポイント機能。Soundcore P40i ももれなく対応します

マルチポイントは最大2台のデバイスを同時接続できる機能。なにかしらオーディオ再生を開始したデバイス側に自動でオーディオ出力先が切り替わります。手動でオーディオ出力先を(というかペアリング接続先を)切り替える必要はありません。

ペアリング接続先の上書き切り替えには非対応。マルチポイント接続外のデバイスにペアリングを切り替える場合、先に現在のペアリング接続を解除する必要あり。そのあとBluetooth設定画面からイヤホン名を選択すると当該デバイスにペアリング先が切り替わります。

ちなみに、Ankerワイヤレスイヤホンでは初?となる「Google Fast Pair」にも対応。Androidスマホで使う場合なら初回のペアリング設定が簡素化されます。「音声の切り替え」(Audio Switch)には非対応です。

 

 

バッテリー持ち・充電環境

バッテリー性能(5+)
(イヤホン単体12時間、ケース併用60時間)
ワイヤレス充電対応(Qi)

バッテリー駆動時間は業界トップクラス。イヤホン単体で12時間、ケース併用で最大60時間と使いまわせる。昨今の相場だとケース併用24時間〜30時間くらい。紛うことなき業界トップクラスのスタミナです。

U1万円ワイヤレスイヤホンでは珍しくワイヤレス充電(Qi)にも対応。スマホ向けのワイヤレス充電器で置くだけ充電できます。なお、通常どおり有線ケーブルで充電する場合はUSB Type-Cケーブルが必要です(付属あり)。

 

 

 

まとめ

【Good!】Anker Soundcore P40i のよかったところ

  • 価格7,990円で最新のトレンド機能を全部盛り
  • マルチポイント対応
  • 60時間使える業界トップクラスのスタミナ・バッテリー
  • スマホスタンド機能が地味に便利(実用性あり)

【Bad...】Anker Soundcore P40i の気になったところ

  • 空間オーディオ再生の完成度は低い
  • LDAC非対応
  • 音質はやはりAnker(ドンシャリ)

Soundcore P40i はコスパと機能性を重視したAnkerワイヤレスイヤホンとして文句ない完成度

価格7,990円でノイズキャンセリング、マルチポイント、ケース併用で60時間使えるスタミナ・バッテリーを搭載。普段使いのワイヤレスイヤホンに求められるツボは抑えてる。

音質に関しては微妙。空間オーディオ再生も完成度は低め。ただ、もとより音質を求める人ならAnkerワイヤレスイヤホンなど選ばないかと思う。似たような価格で音質重視の人だとヤマハオーディオテクニカなど国産モデルを選びたい。

Soundcore P40i は、2024年仕様のコスパと機能性を重視する人におすすめ。音質はカスタムして使う人ならこれで十分です。

 

Anker Soundcore P40i のおすすめ代替候補

ヤマハ「TW-E3C」(価格6,000円)

国産楽器メーカーのヤマハ(YAMAHA)が手がける現行モデル。U1万円ワイヤレスイヤホンではNo.1の高音質モデル。マルチポイントも使える(レビュー記事を見る)。

オーディオテクニカ「ATH-CKS30TW」(価格7,000円)

オーディオテクニカの現行スタンダードモデル。「クリアな重低音」をコンセプトにしたオーディオ特化モデル。マルチポイントにも対応する。価格1.1万円のカスタムモデルならノイズキャンセリングも利用可能(レビュー記事を見る)。

 

 

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