商品提供:SOUNDPEATS JAPAN

今年6月に登場した中国SOUNDPEATSの新作ワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS Air3 Deluxe」。
価格6,000円ながら高音質Bluetoothオーディオコーデック「aptX Adaptive」に対応。そのコスパが注目を集めた。
これのLDAC版こと「SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS」が10月22日より日本国内で発売開始に。
LDACはaptX Adaptiveと並ぶ高音質Bluetoothオーディオコーデック。日本国内で展開される主要なAndroidスマホであればLDAC対応。「SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS」と組み合わせることでLDAC接続&再生が可能になる。
今回、「SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS」を販売元のSOUNDPEATS JAPAN様から提供いただいたので先行レビューしていく。
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS 製品評価

| 発売時期 | 2022年10月 | 
| 直販価格 | 7,180円 | 
| 販売元メーカー | SOUNDPEATS(中国) | 
▼ 主要機能の対応有無
| ノイズキャンセリング | × | 
| 外音取り込み機能 | × | 
| ハイレゾ相当再生 | 対応(LDAC) | 
| マルチポイント | × | 
| ペアリング接続の上書き切り替え | × | 
▼ SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS の製品評価は以下のとおり。
| 低音 | (4.5) | 
| 中音 | (3.5) | 
| 高音 | (4) | 
| イヤホンの装着感 | (4) | 
| ノイズキャンセリング | -- | 
| 外音取り込み機能 | -- | 
| マイク性能 | (3.5) | 
| バッテリー性能 | (3) | 
ここがGood!!
- 音こもりの少ない低音オーディオ
- AndroidスマホならLDAC接続&再生が可能
- イコライザー調整(音質カスタム)可能
- イヤーピースない軽量イヤホン、長時間のイヤホン装着でも疲れない
ここがBad...
- イヤホンの抜け落ちリスクはくすぶる(イヤーピースなし)
- 遮音性が低め、周囲の音がうるさい場所だとオーディオが聞き取りづらい
- バッテリー駆動時間はイヤホン単体5時間、ケース併用20時間と少しばかり短め
製品カラーリングは1色
カラーリングはブラックのみ。
この記事の目次(タッチで移動)
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SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS の製品概要
SOUNDPEATS(サウンドピーツ)とは?

SOUNDPEATSは中国のオーディオブランド。2010年に中国で設立。日本国内では2015年より公式販売を行っている。
オーディオブランド云うように、オーディオ製品に特化した製品開発および販売を行う。完全ワイヤレスイヤホンが主たる製品ラインナップだ。
日本国内向けに購入後1年の製品保証を提供。購入後30日以内であれば返品も受け付ける。
スペックシート抜粋

| Bluetoothバージョン | 5.2 | 
| Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC | 
| ノイズキャンセリング | × | 
| 外音取り込み機能 | × | 
| マルチポイント | × | 
| 防水性能 | IPX4 | 
| バッテリー駆動時間 | イヤホン単体5時間 | 
| ケース併用で最大20時間 | |
| ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ | 
| 専用アプリ | あり(iOS、Android) | 
付属品

USBケーブル、取扱説明書が付属する。
イヤーピースを使わないインナーイヤー型イヤホンのため、イヤーピースは付属しない。
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS のペアリング仕様
ペアリング仕様抜粋

| Google Fast Pair | × | 
| マルチポイント | × | 
| マルチペアリング | 対応(最大?台) | 
| Bluetooth設定画面からのワンタップでのペアリング切り替え | ×(先に現在のペアリングを解除する必要あり) | 
| 新規ペアリングモードの起動方法 | ケースに左右イヤホンをセット → ケースふたを開いた状態でペアリングボタンを3秒長押し | 
Google Fast Pair とは?
Google Fast Pairは、Googleが提供するペアリング簡素化システム。
Android OS 6.0以上のスマホであれば、専用のポップアップ画面からワンタッチでペアリング設定できる。
マルチポイントとは?
マルチポイントとは、複数デバイスを同時接続できる機能のこと。
なにかしらオーディオ再生しているデバイスに自動で音声出力元が切り替わる。
マルチペアリングとは?
マルチペアリングとは、複数デバイスのペアリング情報が記録できる機能のこと。
1度記録してしまえば次回以降に再度セットアップする必要がなくなり、ケースふたを開くだけでデバイスと再接続できる。
昨今のワイヤレスイヤホンだとおおよそ5台〜10台のデバイスのペアリング情報が記録できる。
Bluetooth設定画面からのワンタップでのペアリング切り替えとは?
複数デバイス間でペアリングを切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要がある。
一部のワイヤレスイヤホンであれば現在のペアリングを解除せず、切り替えたいデバイスのBluetooth設定画面でイヤホン名を選択するだけでペアリングを上書きして移せる(関連記事:スマホ←→PC間のペアリング切り替えが簡単な完全ワイヤレスイヤホンまとめ)。
新規ペアリングモードの起動方法について
初回設定時はケースふたを開くだけで自動で新規ペアリングモードが起動する。
2回目(2台目)以降のペアリングを行う場合は新規ペアリングモードを手動で起動する必要がある。
新規ペアリングモードの起動方法

ケース前面にペアリングボタンあり
新規ペアリングモードの起動方法は簡単。
ケースに左右イヤホンをセット。ケースふたを開いた状態でケース前面のペアリングボタンを3秒長押しするだけ。
初回(デバイス1台目)のペアリングであればケースふたを開くだけで新規ペアリングモードが起動する。
複数デバイス間のペアリング切り替え方法

複数デバイス間でペアリング接続先を切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要あり。
とはいえ、ペアリングボタンを搭載しているため、複数デバイス間のペアリング切り替えは簡単。
新規ペアリングモードを起動するとそのまま現在のペアリングが解除される。この状態でペアリングを移したいデバイスのBluetooth設定画面からイヤホン名をタップすればペアリングが切り替えられる。
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS の機能レビュー
バッテリーまわりのこと

| バッテリー駆動時間 | イヤホン単体5時間 | 
| ケース併用で最大20時間 | |
| ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ | 
バッテリー駆動時間は相場よりも短め。昨今だとケース併用で24時間前後の製品が相場一般的。LDAC接続時だともう少しばかりバッテリー持ちが短くなる。
充電はUSB Type-Cケーブルで可能。
ワイヤレス充電(Qi充電)には対応せず。
通話マイク仕様

| 通話時ノイズカット機能 | 対応 | 
| 風切り音カット | △(それとなく除去できてる) | 
通話マイク性能はまずまず優秀。
周囲の騒音や風切り音(マイクに風が当たった"シュバババ"といった音)を除去。通話転送時には口元の音だけ極力拾ってくれる。
音の打ち消し音がものすごい”ゴニョゴニョ”してて、逆にノイズ音になってしまっている感はあるが、それでもノイズカット自体は機能している。屋外で通話する場合でも少しばかりの騒音であれば乗り切れそう。
ボタン操作

| ボタン種類 | タッチセンサー | 
| 操作コマンドの割り当て変更 | △(部分オフのみ対応) | 
イヤホン本体にタッチセンサー内蔵。オーディオ操作、通話操作、音声アシスタント起動などひととおり可能。
タッチ反応処理は安定。専用アプリを使えば「1回タッチ」操作が機能OFF(割当なし)に変更できるので、誤タッチが鬱陶しい人ならカスタムしたい。
スマホ操作コマンド(一部のみ割り当て変更可能)
| 左イヤホン | 右イヤホン | |
| 1回タッチ | 音量1DOWN | 音量1UP | 
| 2回タッチ | 再生/停止 | |
| 3回タッチ | ゲームモードON/OFF | 音声アシスタント起動 | 
| 1.5秒長押し | 曲戻し | 曲送り | 
「1回タッチ」操作のみ機能OFF(割当なし)に変更できる。
通話対応コマンド(割り当て変更不可)
| 左イヤホン | 右イヤホン | |
| 2回タッチ | 着信対応/終了 | |
| 1.5秒長押し | 着信拒否 | |
イヤホン着脱検出(装着検出)

| イヤホンの着脱検出(装着検出) | 対応 | 
U1万円ワイヤレスイヤホンでは珍しくイヤホンの着脱検出(装着検出)に対応。
オーディオ再生中にイヤホンを耳から外すとオーディオ再生が自動停止。イヤホンを耳に装着し直すとオーディオ再生が自動開始する。
必要なければ機能OFFにもできる(専用アプリから)。
防水性能

| 防水性能 | IPX4(IP4) | 
| 防塵性能 | × | 
防水性能はIPX4と相場相当。雨や汗が防げるのでスポーツ中の利用くらいなら問題なし。
低遅延モード

| 低遅延モード | あり | 
| 遅延性能 | 非公表 | 
| ゲーム以外での利用 | × | 
低遅延モード(ゲームモード)の提供あり。
遅延性能は非公表だが、使ってみた限り、そこまで目立って高性能というわけではない。
おそらく他社同等レベル(100ms前後)。ポチゲーをプレイする程度なら問題なし。もとより音ゲーをやる人だとアプリ側でタイミング調整した方がいい。
専用アプリ

| 専用アプリ | あり(iOS、Android) | 
| イコライザー調整 | 対応 | 
| タッチ操作コマンドの割り当て変更 | △(1回タッチのON/OFFのみ可) | 
| 低遅延モード(ゲームモード)ON/OFF | 対応 | 
| イヤホンを探す | ー | 
専用アプリ「SOUNDPEATS」をiOS、Android向けに提供。
ひととおりのカスタム機能は揃う。アプリを使わずイヤホン単体でも問題なく利用できるが、もっぱらイコライザー調整したい人だとアプリもセットで使いたい。
iPhoneとの相性

| iPhoneとの相性 | (非常によい) | 
| AACコーデック | 対応 | 
| iOS向け専用アプリ | あり | 
iPhoneとの相性は非常によい。
iPhoneで主流のBluetoothオーディオコーデックである「AAC」に対応するほか、専用アプリもそのまま利用できる。
ただ、SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS のセールスポイントたる「LDAC」コーデックはiPhoneだと使えない。iPhoneユーザーが”あえて”LDAC対応の同ワイヤレスイヤホンを購入すべきかは微妙なところだ。
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS の外観デザイン&イヤホン装着感
イヤホンは軽量でつけ心地よし、一方で抜け落ちリスクはくすぶる

イヤホン外側

イヤホン内側

イヤホン横側
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS の代名詞たるイヤホンデザイン。
AirPodsシリーズと同じくイヤーピースを使わないイヤホン構造(いわゆる"インナーイヤー型イヤホン")。イヤーピースならではの耳穴への圧迫感がなく、長時間のイヤホン装着でも疲れにくいメリットがある。
イヤホン重量も非常に軽い。片側4gと相場の5〜6gよりも一段と軽い。"軽い”言うのが形容表現ではなく物理表現そのもの。

他方、イヤーピースを使わないイヤホンとあり、イヤホンが抜け落ちそうなユルさは否めない。言ったところでイヤホンを耳穴の入り口部分に引っ掛けてるだけ。
有線イヤホンであればケーブルが残っているので耳から抜け落ちても問題ないが、ワイヤレスイヤホンだと抜け落ちればそのまま紛失することも。これに精神衛生上の不安を覚える人もいそう。

また、遮音性もそこまで高くない。電車やバスの中で使うと周囲の音がうるさくてオーディオが聞きづらい印象。概してここらはイヤーピースなしイヤホンならではのデメリットだ。
ケースはツヤ仕上げ
 
  
  ケースサイズはコンパクト。数値で言うと縦5cm、横6cm、厚さ2cmほど。
 ケースサイズはコンパクト。数値で言うと縦5cm、横6cm、厚さ2cmほど。
握りこぶし1つで握りこめるサイズ感。男性ズボンのポケットもちろんシャツの胸ポケットにもらくらく入る。
ケース外装素材はプラスチック。公式の商品写真を見ると鏡面仕様っぽく見えるが、実製品はどちらかと言うとツヤが出てるプラスチック。そこまで高級感のようなものは感じられない。

手で持つと指紋がつきやすいので指紋が気になる人ならシリコンカバーケースなど使いたい。ケースカバーは「SOUNDPEATS Air3 Deluxe」(aptX Adaptive版)のものが転用できる。
SOUNDPEATS Air3 Deluxs HS の音質
デフォルトの音質は低音強め

ドライバーサイズが14.2mmと大口径とあり、デフォルトの音質は低音強め。
とはいえ、イヤーピースなしのイヤホンなので、そこまで音がこもった感じはならない。きちんと音が抜ける。音場(音の広がり)もそこそこ広く、低音域の強さが緩和されてる印象だ。
逆に音が抜けるため、音の締まりが悪い。特に中音域〜高音域。ボーカルがバックサウンドに溶け込んでしまう。ボーカルが悪目立ちしない一方、やはり店内BGMを思わすのっぺり感は否めない。
概して音こもりの少ない低音イヤホンとして使いたい人におすすめ。イヤーピースなしイヤホンならではの音の開放感に加え、適度な低音の強さが評価ポイントとなりそう。
イコライザー調整にも対応

iOS、Android向けに配信している専用アプリ「SOUNDPEATS」からイコライザー調整可能。
音楽シチュエーションに合わせたテンプレ設定を用意しているため、そこまでオーディオが詳しくない人でもワンタップでイコライザー調整できる。
目盛り単位で細かくチューニングすることも可能。こだわりたい人ならこっち。
Androidスマホであれば「LDAC」接続でオーディオ再生可能

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS はBluetoothオーディオコーデック「LDAC」(エルダック)に対応。
ワイヤレスイヤホンだと有線イヤホンよりも音質が劣化する。その劣化を極力抑え、ワイヤレス環境下でもできるだけハイレゾに近い高音質オーディオを再現したBluetoothオーディオコーデックが「LDAC」だ。
音質それ自体が激変するわけではないので必須機能とは言いがたいが、LDAC対応のAndroidスマホを使っている人であればお試し程度に使ってみては(iPhoneはLDAC非対応)。
LDACの設定方法

AndroidスマホであればBluetooth設定画面に「LDAC」の設定項目がある
LDACは日本国内で展開される大方のAndroidスマホで利用できる(最低基準はAndroid OS 8.0以上)。iPhoneはLDAC非対応。
LDACに対応しているAndroidスマホであれば、「設定」アプリのBluetooth設定画面からLDACのON/OFF可能。スマホ機種ごとに文言が異なるが、おおよそペアリングした同イヤホンの詳細設定画面にLDACの設定項目があるはず。
SOUNDPEATS Air3 Deluxs HS の気になったところ(あるいはデメリット)
イヤホンの抜け落ちリスクはくすぶる

AirPodsなどと同じくイヤーピースを使わないインナーイヤー型のワイヤレスイヤホンとあり、イヤホンのつけ心地は非常に軽い。
ただ、その一方で人によってはイヤホンが抜け落ちそうなユルさ拭えず。有線イヤホンまだしも、ワイヤレスイヤホンだとイヤホンを耳穴の入り口部分に引っ掛けてるだけなので、ふとしたタイミングでイヤホンが抜け落ちそうな気がしてならない。
また、イヤホンの遮音性も低いので電車やバスなど周囲の音がうるさい場所だとオーディオが聞き取りづらい。
"ながら聞き”イヤホンのようにそれとなく音楽が聞ければ問題ないシチュエーションまだしも、しっかりと音楽を聞きたい、動画を見たいシチュエーションだと勝手が悪そう。
この記事のまとめ

ここまで SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS をレビューしてきた。
ドライバーサイズが14.2mmと典型的な低音イヤホンだが、イヤーピースを使わないイヤホンとあり、そこまで音がこもらない。適度に強い低音イヤホンとして丁度いい仕上がりに。
イヤホン本体は非常に軽く、長時間のイヤホン装着でも疲れにくい。物理的な開放感あるイヤホンを探している人だとSOUNDPEATS Air3 Deluxe HS はまたとない選択肢となりそうだ。
10月中の購入であればクーポンコード(A3DHSYTBR9)とAmazon上で提供中の発売記念クーポンが利用可能。オリジナル価格7,180円だが、これが4,941円で購入できる。購入検討している人はこちらも忘れずに。
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