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JBL LIVE BEAM 3 レビュー|LDAC&スマート充電ケースに初対応したJBL準フラッグシップ

2024年10月16日

2024年仕様のJBLの準フラッグシップモデル「JBL LIVE BEAM 3」が登場です。

JBL LIVE FREE 2 の後継機に位置付けられる同作。JBLワイヤレスイヤホンで初となるLDACコーデックに対応したほか、兄弟モデル「JBL TOUR PRO 2」で初採用されたスマート充電ケースを移植。充電ケース上のタッチディスプレイ通じてオーディオ操作できるギミックが追加されました。

スマート充電ケースのディスプレイには任意の画像・写真を設定可能。簡易なフォトディスプレイになります。オタ活アイテムとしても良さげです。

ノイズキャンセリングやマルチポイントにも対応。バッテリー駆動時間もケース併用48時間とスタミナ仕様です。ただ、やはりそれ以上にスマート充電ケースなるギミックに惹かれる人に JBL LIVE BEAM 3 はおすすめです。

この記事では、 JBL LIVE BEAM 3 を実機レビュー。実際の使い勝手はどうなのか、レビューしていきます。

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JBL LIVE BEAM 3 の製品概要

スペックシートを確認

発売時期2024年5月
価格相場2.6万円
販売元メーカーJBL(アメリカ)
Bluetoothバージョン5.3
Bluetooth対応コーデックSBC、AAC、LDAC
ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
マルチポイント対応(最大2台)
マルチペアリング対応(最大?台)
ペアリング接続先の上書き切り替え対応
防水性能IP55
バッテリー駆動時間イヤホン単体12時間
ケース併用で最大48時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)、Qi(無線)

JBL LIVE BEAM 3 は、2024年6月に登場したJBLの最新ワイヤレスイヤホン。製品ポジション的には準フラッグシップ。最上位モデル「JBL TOUR PRO 2」の1個下のモデルです。

JBLワイヤレスイヤホンで初となるLDACコーデックに対応。大方のAndroidスマホであればハイレゾ音域(24bit/96kHz)での高音質なオーディオ再生が可能です。

ノイズキャンセリングやマルチポイントなど最新機能を搭載するほか、JBL TOUR PRO 2 で初採用されたスマート充電ケースを移植。充電ケースのタッチディスプレイ操作でオーディオ・コントロールしたり、「イヤホンを探す」(イヤホンを鳴らす)機能が使えます。

相場価格は2.6万円前後。新品購入ならJBL公式保証も付きます(購入後1年)。カラーリングはブラック、シルバー、ブルー、パープルの4色展開。

 

 

JBL LIVE BUDS 3との違いは?

事実上の兄弟モデルとなる「JBL LIVE BUDS 3」あり。価格は同じく2.6万円前後。2024年7月より発売開始した。

製品の土台の部分は JBL LIVE BEAM 3 と変わらず。イヤホン形状をオーバル型(耳栓型)に変更したカスタム版の位置付けです

イヤホンが耳の穴の中ですっきり収まるため、運動中に使える落下しにくいイヤホンを探している人だと耳栓型の JBL LIVE BUDS 3 の方が相性いいかもしれません。

対して JBL LIVE BEAM 3 はスティック型のイヤホン形状。そこまでハードコアな使い方をする予定のない人であれば JBL LIVE BEAM 3 で問題ないかと思います。

 

 

JBL LIVE BEAM 3 のデザイン

イヤホンデザイン

イヤホン形状はJBL伝統のショートスティック型。筒が伸びたスティック形状のイヤホンデザインです。

他社メーカーよりもスティックがちょい短め。耳元にすっきり収まります。マスクの紐にも干渉しません。

イヤーピースのサイズさえ調整すれば大方の耳に合う理想的なイヤホン形状かと思います。イヤーピースは4サイズが付属します。

イヤホン側面にはタッチセンサーボタンを搭載。オーディオや音声アシスタントが操作できます。

iOS・Android向けの専用アプリを使えば操作内容の割り当て変更も可能。音量調整コマンドやタッチ反応OFFコマンドも用意あり。

操作コマンド

以下3パターンから左右それぞれ1つづつ設定可能。「割り当てなし」(タッチ反応OFF)も選べる。

1. 再生コントロール

操作コマンド
1回タップ再生/停止
2回タップ次の曲に進む
3回タップ前の曲に戻る
1回タップ → 長押し音声アシスタント起動

2.音量コントロール

操作コマンド
1回タップ音量+1
2回タップ音量ー1
1回タップ → 長押し音声アシスタント起動

3. アンビエントサウンドの操作

操作コマンド
1回タップノイズキャンセリング切り替え
2回タップトークスルーON/OFF
1回タップ → 長押し音声アシスタント起動

(左右固定)通話コマンド ※変更不可

操作コマンド
2回タップ着信対応/終了
1回タップ → 長押し着信拒否
(通話中のみ)マイクミュートON/OFF

イヤホンの着脱検出にも対応(JBLいわくのスマートオートメーション)。イヤホンを外すとオーディオ再生が自動停止。イヤホンを装着し直すとオーディオ再生が自動で開始します。

 

 

ケースデザイン

JBL LIVE BEAM 3 の代名詞たるスマート充電ケース。上蓋(というかケース表面)に1.45型タッチディスプレイを搭載します。

充電ケースは片手で握り込めるサイズ感ですが、ちょいぶ厚め。他社の充電ケースだと厚みはせいせい1.5cm〜2cmくらいですが、JBL LIVE BEAM 3 は3cm近くあり。タッチディスプレイを搭載したせいか分厚くなってます。

ケースの上蓋を開いたイメージ。

ケースはワイヤレス充電(Qi)に対応。スマホ向けのワイヤレス充電器を使っている人ならそのまま使いまわせます。有線で充電する場合はUSB Type-Cケーブルが必要です。

側面部にストラップホールあり。

 

 

スマート充電ケースについて

JBL LIVE BEAM 3 のセールスポイントたるスマート充電ケース。充電ケースに搭載された1.45型タッチディスプレイから所々イヤホン操作できます。

主たる操作内容は以下のとおり

  • オーディオ再生/停止
  • オーディオの先送り・前戻し
  • 音量調整
  • 簡易タイマー
  • イヤホンを探す(イヤホンから音を鳴らす)

ほかにもいろいろありますが、主たる用途としてはここらが無難なところです。

簡易タイマーはスマホを介さずにケース単体で利用できて便利。イヤホン・スピーカーからタイマー音が鳴ります。ただ、タイマーを5分単位でしかセットできない欠点あり。カップラーメンの3分設定できないのは痛いところ...

「イヤホンを探す」はイヤホン本体側とペアリング接続中のみ利用可能。イヤホン・スピーカーから結構な大きな音が流せます。

ロック壁紙は変更可能。iOS・Android向けの専用アプリ「JBL Headphones」から任意の画像・写真が設定できます。

ケースふたを開くたびにディスプレイが点灯。事実上のフォトディスプレイになります。ミニチュアなデジタル小物として考えると愛着わく仕上がりかと思います。オタ活アイテムとしても映えておすすめ。

 

 

JBL LIVE BEAM 3 の音質レビュー

音質はフラット

低音(4)
中音(4)
高音(4)

JBLらしい低音域〜中音域を重視した音質。かつ高音域もしっかり描写。全体的に見るとフラットに近い音です。

低音域は力強く、ボーカルはくっきり伸びて、高音域の粒の細かさもあります。音場は広く、音こもった感じなし。聴く曲のジャンルに関係なく、動画の種類(配信など)に関係なく、無難に楽しめる音質かと思います。

LDACコーデックにも対応。大方のAndroidスマホであればハイレゾ音域(24bit/96kHz)での高音質オーディオ再生が可能です。なお、iPhoneはLDAC非対応。

 

 

イコライザー調整にも対応

iOS・Android向けの専用アプリ「JBL Headphones」からイコライザー調整が可能。

プリセット変更ほか目盛り単位の細かなオーディオ・チューニングにも対応。また、聴覚に合わせたJBL独自のパーソナライズ・イコライザー(Personi-Fi)も作成できます。

 

 

空間オーディオ再生にも対応

JBL独自の空間オーディオ再生「空間サウンド」に対応。iOS・Android向けの専用アプリから機能ON/OFFできます。機能ONにするとアプリ関係なくオーディオ再生そのものが一律で空間オーディオに変更されます。

空間オーディオ再生は、ギリ実用水準の仕上がり。特に「ムービー」モードであればコンサートホールのような、ちょい距離感のある音の鳴り方に変化。閉鎖空間ならではの音の厚みや反響も再現できてます。音が全体的に甲高くなりますが、空間オーディオとはなんたるかを理解できる程度には仕上がってます。

 

 

JBL LIVE BEAM 3 の機能レビュー

ノイズキャンセリング

ノイズキャンセリング性能(4.5)

ノイズキャンセリングは高性能。機能ONにすると明確に周囲の音を中和・低減できます

機械的に無理やり周囲の音を遮断するのではなく、周囲の音を中和し低減するタイプのマイルドなノイズキャンセリングです。長時間のノイズキャンセリング利用でも耳が詰まる(鼻が詰まる)感じがありません。

低周波音を中心に低減。人の話し声など高周波音は残り気味ですが、オーディオ再生している状態ならほぼ聞こえない(気にならない)レベルに持っていけます。

ノイズキャンセリング利用に伴うホワイトノイズ(サーッと言った機械音)や風切り音も発生なし。オーディオ再生を停止した状態であれば簡易なデジタル耳栓としても活用できます。

iOS・Android向けの専用アプリ「JBL Headphones」を使えばノイズキャンセリングの強度調整も可能です。

 

 

外音取り込み機能(ながら聴き機能)

外音取り込み性能(4+)

イヤホンマイクで周囲の音を集音。イヤホンを装着したままスピーカー経由で周囲の音が聞き取れる「外音取り込み」機能に対応。

実用水準の取り込み性能あり。機能ONにすると周囲の音が1トーンくらい明るくなります。機能ONにしつつオーディオ停止(あるいは小音量)しておけばコンビニでのレジ会話も可能なレベルです。

ただ、音の取り込みに伴うホワイトノイズ(サーッと言った機械音)が発生しており、常時機能ONにしておくには気になるところかもしれません。

iOS・Android向けの専用アプリ「JBL Headphones」を使えば取り込み音の大きさ調整に対応します。

 

 

通話マイク品質

通話マイク性能(5)

通話マイクは高性能。自分の声のノイズ除去、周囲の音のノイズ除去(トーンダウン)ともに機能してます。風切り音もほぼ除去。屋内外で問題なく通話できます。

 

 

マルチポイント・ペアリング切り替え勝手

マルチポイント対応(最大2台)
マルチペアリング対応(最大?台)
ペアリング接続先の上書き切り替え対応

最大2台のデバイスを同時接続できるマルチポイント機能に対応。なにかしらオーディオ再生を開始したデバイス側に自動でオーディオ出力先が切り替わります。手動でオーディオ出力先を(というかペアリング接続先を)切り替える必要はありません。

なおかつ、マルチポイントとLDACは併用可能。他社だと併用できない製品が多く、これ地味だが堅実なセールスポイントです。

ペアリング接続先の上書き切り替えにもJBL製品で初対応。違うデバイスにペアリング接続先を切り替えるとき、Bluetooth設定画面からイヤホン名を選択するだけで当該デバイスにペアリングが切り替わります。都度、現在のペアリング接続を解除する必要はありません。

「Google Fast Pair」にも対応。Androidスマホで使う場合なら初回のペアリング設定が簡素化されます。また、「音声の切り替え」(Audio Switch)にも対応。Androidデバイス間に限った擬似的なマルチポイント接続&自動切り替えが可能です。

 

 

バッテリー持ち・充電環境

バッテリー性能(5+)
(イヤホン単体12時間、ケース併用48時間)
ワイヤレス充電対応(Qi)

バッテリー駆動時間は業界トップクラス。イヤホン単体で12時間、ケース併用で最大48時間と使いまわせます。昨今の相場だとケース併用24時間〜30時間くらい。紛うことなき業界トップクラスのスタミナです。

ケースのワイヤレス充電(Qi)にも対応。スマホ向けのワイヤレス充電器で置くだけ充電できます。なお、通常どおり有線ケーブルで充電する場合はUSB Type-Cケーブルが必要です(付属あり)。

 

 

まとめ

【Good!】JBL LIVE BEAM 3 のよかったところ

  • 低音域〜高音域までバランスよく鳴る高音質オーディオ
  • マルチポイントとLDACが併用可能
  • 48時間使える業界トップクラスのスタミナ・バッテリー
  • "スマート充電ケース”なるガジェオタ好みのギミック感

【Bad...】JBL LIVE BEAM 3 の気になったところ

  • スマート充電ケースの操作項目が少ない
  • JBL TOUR PRO 2と価格がそこまで変わらない

スマート充電ケースの見てくればかり注目を集める JBL LIVE BEAM 3 ですが、ワイヤレスイヤホンとしても悪くない。音質、機能性、使い勝手ともに優秀です。

特に音質はJBLらしい低音域〜中音域を重視したサウンドにくわえ、高音域の音の粒の細かさを両立。非常に聴きごたえあります

これにくわえてのスマート充電ケースのギミック感あり。名実ともにガジェオタ好みのガジェットとして仕上がってます。

ただ、相場価格は2.6万円とちょい高め。JBLフラッグシップたる JBL TOUR PRO 2 が2.8万円で購入できてしまうため、あえて2.6万円で JBL LIVE BEAM 3 を選ぶべきか迷うところです。

JBL LIVE BEAM 3 はLDACコーデックに対応しており、この1点のみにおいてJBL TOUR PRO 2よりも優秀です。JBL TOUR PRO 2はフラッグシップとはいえ2023年度モデルとあり、LDACコーデックに対応しません。

LDACコーデックを使いつつ、スマート充電ケースも使いたい人であれば JBL LIVE BEAM 3 を選ぶ理由になります

 

 

JBL LIVE BEAM 3 のおすすめ代替候補

JBL TOUR PRO 2(価格2.8万円)

JBLの現行フラッグシップモデル。2023年度の業界ベストセラー商品。スマート充電ケースを初採用した。音質、機能性ともに1級品だが、LDACコーデックには対応せず(レビュー記事)。

JBL LIVE BUDS 3(価格2.6万円)

JBL LIVE BEAM 3の兄弟モデル。イヤホン形状をオーバル型(耳栓型)に変更したカスタム版。基本的な機能・性能はJBL LIVE BEAM 3と変わらず、LDACにも対応する。価格も含めて純然たる兄弟モデルとして検討余地あり。

 

 

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