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オーディオテクニカ

オーディオテクニカ「ATH-CK1TW」レビュー|音楽を聞くための王道スタンダードなワイヤレスイヤホン

2023年9月11日

オーディオテクニカの現行エントリーモデル「ATH-CK1TW」をレビュー。

中音域〜高音域を重視したクリアなオーディオに強みを持つワイヤレスイヤホン。上位版モデルに比べて機能性やカスタム性こそ劣るものの、もとより音楽を聞くため、動画を見るためのワイヤレスイヤホンを探している人であればこれで十分だ。

価格に照らしてイヤホン・デザインも高級感あり。自分で使うのはもちろん知人・友人へのプレゼントとしてもおすすめ。

そきあきら(筆者)
この記事では、 ATH-CK1TW をレビューしていきます

▶ レビュー概略

基本情報

発売時期2021年11月
市場価格6,000円前後
販売元メーカーオーディオテクニカ(国産)

製品仕様(抜粋)

ノイズキャンセリング×
外音取り込み機能×
ハイレゾ相当再生×
マルチポイント×
ペアリング接続先の上書き切り替え×
防水対応(IPX5/7)

製品評価

低音(3.5)
中音(4)
高音(4)
イヤホンの装着感(4)
ノイズキャンセリング--
外音取り込み機能--
マイク性能(3.5)
バッテリー性能(3)
イヤホン単体7時間、ケース併用で最大21時間

ここがGood!!

  • 中音域〜高音域が明るめなクリアな音質
  • イヤホン・ケースともにU1万円とは思えぬしっかりした作り
  • スポーツイヤホン同等のIPX5/7の防水性能

ここがBad...

  • 専用アプリ非対応(イコライザー調整不可)
  • バッテリー駆動時間は相場よりも短め(ケース併用21時間)

こんな人におすすめ

ATH-CK1TW は、音楽を聞くためのスタンダードなワイヤレスイヤホンを探している人におすすめ。

中音域〜高音域を重視したクリアなオーディオ。格安イヤホンで多い音こもりなし。長時間のリスニングでも聞き疲れない。

目立った機能や性能こそないが、音楽を聞くためのスタンダードなワイヤレスイヤホンとして考えればこれでも十分。"オーディオテクニカ”ブランドかつ価格6,000円とあり、コスパもよい。

 

製品カラーリングは4色

カラーリングはブラック、ホワイト、オレンジ、ブルーの4色。レビューはブラックで行う。

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▶ レビュー詳細

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オーディオテクニカ「ATH-CK1TW」の製品概要

スペックシート抜粋

Bluetoothバージョン5.1
Bluetooth対応コーデックSBCのみ
ノイズキャンセリング×
外音取り込み機能×
マルチポイント×
防水性能IPX5/7
バッテリー駆動時間イヤホン単体7時間
ケース併用で最大21時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)のみ
イヤホンの装着検出機能×
専用アプリ×

 

 

付属品

替えのイヤーピース、充電ケーブル(USB Type-C to Aケーブル)、取扱説明書が付属する。

 

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オーディオテクニカ「ATH-CK1TW」のペアリング仕様

ペアリング仕様抜粋




Google Fast Pair対応
マルチポイント×
マルチペアリング対応(最大?台)
ペアリング接続先の上書き切り替え×
新規ペアリングモードの起動方法ペアリング再接続できない状態で数秒放置

Google Fast Pair とは?

Google Fast Pairは、Googleが提供するペアリング簡素化システム。

Android OS 6.0以上のスマホであれば、専用のポップアップ画面からワンタップで初回のペアリング設定できる。

マルチポイントとは?

マルチポイントとは、複数デバイスを同時接続できる機能のこと。

なにかしらオーディオ再生しているデバイス側に音声出力先が自動で切り替わる。

関連記事:マルチポイント対応の完全ワイヤレスイヤホンまとめ

マルチペアリングとは?

マルチペアリングとは、複数デバイスのペアリング設定情報が記録できる機能のこと。

1度記録してしまえば次回以降に再度セットアップする必要がなくなり、ケースふたを開くだけでデバイスと再接続できる。

昨今のワイヤレスイヤホンだとおおよそ5台〜10台のデバイスのペアリング設定情報が記録できる。

ペアリング接続先の上書き切り替えとは?

複数デバイス間でペアリング接続先を切り替える場合、先に現在のペアリングを解除する必要がある。

一部のワイヤレスイヤホンであれば現在のペアリング接続を解除せず、ペアリングを移したいデバイスのBluetooth設定画面でイヤホン名を選択するだけでペアリングを上書きして切り替えられる。

関連記事:スマホ←→PC間のペアリング接続切り替えが簡単な完全ワイヤレスイヤホンまとめ

新規ペアリングモードの起動方法について

初回設定時はケースふたを開くだけで自動で新規ペアリングモードが起動する。

2回目(2台目)以降のペアリングを行う場合は新規ペアリングモードを手動で起動する必要がある。


 

 

新規ペアリングモードの起動方法

初回

初回のペアリング接続設定であれば左右イヤホンをケースから取り出せば自動で新規ペアリングモードに切り替わる。

2回目〜

新規ペアリングモードを手動で起動するための操作ボタンや操作コマンドの用意なし

2回目(2台目)以降のペアリング接続設定を行う場合、既存ペアリングデバイスのBluetoothをオフにして、イヤホンがペアリング再接続できない状態で数秒放置。そのまま自動で新規ペアリングモードに切り替わるのを待つ古典的な方法が必要になる。

 

 

複数デバイス間のペアリング切り替え方法

ペアリング接続先の上書き切り替え不可。他のデバイスに切り替え都度、先に現在のペアリング接続を解除する必要あり。

ペアリングを解除するには現在のペアリングデバイスのBluetoothをオフにする。

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オーディオテクニカ「ATH-CK1TW」の機能レビュー

バッテリーまわりのこと

バッテリー駆動時間イヤホン単体7時間
ケース併用で最大21時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)のみ

バッテリー駆動時間は相場よりも少し短め。昨今だとケース併用で24時間前後のバッテリー製品が一般的だが、ケース併用で21時間止まりだ。

ケース充電はUSB Type-Cケーブルを使った有線充電のみ。ワイヤレス充電(Qi充電)には対応せず

 

 

通話マイク仕様

通話時ノイズカット機能対応
風切り音カット?

通話マイクは価格なり。基本的には室内など静かな場所で使いたい。

周囲の音のノイズカット(トーンダウン)が機能しているが、”ゴニョゴニョ”っとした打ち消し音が多分に音声に残ってる。ハイエンドモデルのようなクリアな音とは言えない。

風切り音(通話マイクに当たった風の音カット)はカットできてる印象あり。というかイヤホンの内側にしかマイクが搭載されておらず、風切り音が入り込まないよう設計されてる。

 

 

イヤホン操作(ボタン操作)




ボタン種類物理ボタン
操作コマンドの割り当て変更×
装着検出×

イヤホン側面に物理ボタンあり。タッチセンサーボタンよりも誤タッチ少なくて使いやすい。

ボタンの押し心地は少し硬め。2回連続タッチなど操作しにくい印象。

スマホ操作コマンド(割り当て変更不可)

左イヤホン右イヤホン
1回タッチ音量1UP再生/停止
2回タッチ音量1DOWN次の曲へ進む
3回タッチ×前の曲へ戻る
2秒長押し低遅延モードON/OFF音声アシスタント起動

通話対応コマンド(割り当て変更不可)

左イヤホン右イヤホン
1回タッチ着信対応
音量1UP×
2回タッチ音量1DOWN×
2秒長押し(着信時)着信拒否
着信終了

 

 

防水性能

防水性能IPX5/7(IP5/7)
防塵性能×

IP5とIP7を兼ねたIP5/7の防水性能あり。

防水等級としてはスポーツイヤホン同等レベル。雨、汗、水かけ、浸水(理論上1mの深さで最大30分)など耐えられる。

 

 

専用アプリ

専用アプリ提供なし
イコライザー調整--
操作コマンドの割り当て変更--
低遅延モード(ゲームモード)--
イヤホンを探す--

専用アプリの提供なし

 

 

iPhoneとの相性

iPhoneとの相性(よい)
AACコーデック-
iOS向け専用アプリ-

iPhoneとの相性はよい。

iPhoneで主流のBluetoothオーディオコーデックである「AAC」に対応していないが、オーディオ再生それ自体は可能。もとより「AAC」非対応のワイヤレスイヤホンとあり、Androidスマホで使う場合と比べて条件はイーブンだ。

専用アプリもiOS・Androidともに提供なし。Androidスマホで使う場合と比べて致命的なデメリットはない。

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オーディオテクニカ「ATH-CK1TW」の外観デザイン&イヤホン装着感

イヤホンは耳から出っ張り気味

イヤホン外側

イヤホン内側

イヤホン側面

イヤホンの装着感よし。イヤーピースを耳奥に突き刺して、イヤホン内側の楕円形部分を耳のひだとフィットさせることで安定した装着感が得られる。

イヤホン重量は片側6gと軽め。イヤーピースのサイズさえ調整すれば違和感なく使える。

ただ、イヤホン外側の飾り部分が耳穴から飛び出るため、見た目が出っ張った印象になる。この点は留意しておきたい。

 

 

ケースは意外にもしっかりした作り

充電ケースは他社同等のコンパクトサイズ。数値で言うと縦4cm、横6cm、厚み3cmほど。

握りこぶし一つで包めるサイズ感。男性であればズボンのポケットにしろシャツの胸ポケットに仕舞っておける。

ケース素材はラバー。しっとりした触り心地。U1万円のワイヤレスイヤホンだとプラスチックで成型されただけの安っぽいケースが多いが、ATH-CK1TW は一転して高級感ある仕上がりに。

ケース底面の接触部もラバー素材に。机で擦っても擦り傷付きにくそうな印象。

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オーディオテクニカ「ATH-CK1TW」 の音質

音はクリアだが、高音域がシャンシャンしすぎてる気も...

音質は中音域〜高音域を重視。

U1万円のワイヤレスイヤホンだともれなくドンシャリ・イヤホン(低音と高音強めイヤホン)が一般的だが、そこはオーディオテクニカ製品。中音域〜高音域を重視したクリアな音。ボーカルくっきりしてて、かつ低音こもった感じがなくて音が聞きやすい。音場も広めだ。

ただ、高音域のシャンシャン具合が気になる人がいるかもしれない。曲の間奏など楽器の音が悪目立ちしがち。よくも悪くもクリアな音を評価する人に向けたオーディオ設計だろう。

 

 

イコライザー調整不可

iOS・Android向けの専用アプリを提供しておらず、イコライザー調整はできない。

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オーディオテクニカ「ATH-CK1TW」の気になったところ(あるいはデメリット)

低遅延モードは効果らしい効果なし

ATH-CK1TW は低遅延モードを搭載。左イヤホンのボタンを2秒長押しで機能ON/OFFできる。

機能ONにすると動画視聴やゲームプレイ時の音と映像のズレを軽減できる... というものの、正直使っててズレの軽減は感じにくい。

もとよりそこまで遅延が酷いワイヤレスイヤホンではないので機能ONでもOFFでもどっちでも問題ないと思う。

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この記事のまとめ

ここまで ATH-CK1TW をレビューしてきた。

エントリーモデルとして過不足ない仕上がり

音こもりないオーディオ、安定したイヤホンの装着感、価格に照らしてリッチなイヤホン&ケースデザインを兼ね備える。価格6,000円のワイヤレスイヤホン、エントリーモデルとして考えるとケチらしいケチのつけようがない完成度。

マルチポイントやノイズキャンセリングなど最新の機能こそ対応しないが、もとより機能面を重視していない人ならこれでも十分。音楽を聞くための王道スタンダードなワイヤレスイヤホンとしておすすめ。

 

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