Apple Watch以外では数少ないSuica対応スマートウォッチを展開している米GARMIN(ガーミン)。
Suica定期券や残高オートチャージに対応しない簡易版Suicaの扱いだが、それでもスポーツ分野で強みを持つGARMINスマートウォッチとの相性は抜群。運動中、ランニング中に自販機、コンビニ、ロッカーなどでちゃちゃっとSuicaが使えるのは魅力だろう。
この記事では、GARMIN版Suicaで使える機能、使えない機能を解説するとともに、Suicaに対応しているGARMINスマートウォッチを紹介したい。
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先に確認しておきたい。GARMIN版Suicaの基本仕様
iPhone、Androidスマホ、どちらと接続した状態でもSuica利用可能
GARMIN版Suicaは、GARMINの専用アプリ「GARMIN Connect」通じて初期設定やチャージを行う。
専用アプリはiOS、Androidの双方に配信あり。iPhoneユーザーでもAndroidスマホユーザーでもSuicaが使える。
Apple WatchだとiPhoneユーザーしか使えないが、GARMINならAndroidスマホユーザーでも問題ない。
Garmin Connect™
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Suicaは新規発行のみ対応、既存Suicaの引き継ぎ不可
GARMIN版Suicaは新規発行のみ対応。既存Suicaを引き継いで使うことはできない。
GARMIN版Suicaは他のデバイスに引き継げず、都度払い戻しする必要あり
GARMINスマートウォッチを手放す際などSuicaを払い戻す必要あり。払い戻し手数料は220円。
スマホおろか他のGARMINデバイスにもSuicaは引き継げない。
Suica残高チャージはクレジットカードで行う、現金チャージも可能
GARMIN版Suicaは、Google Pay通じたクレジットカード経由で残高チャージする。
iPhone、AndroidスマホかかわらずGoogle Payを使う。Google PayはGoogleアカウントにクレジットカード情報を登録するだけで使えるのでiPhoneユーザーでも問題ない。
駅券売機やコンビニでの現金チャージも可能だが、初回のSuica発行時にはクレジットカード(Google Pay)で最低1,000円はチャージする必要がある。クレジットカードを持っていない人だとSuica発行の段階で詰むので注意。
Suica残高は上限2万円
一般的なSuicaと同じく残高上限は2万円。
なお、GARMIN版Suicaは新規発行から2週間前後はセキュリティ観点から残高上限が5,000円に制限される。
スマホと接続していない状態でもスマートウォッチ単体でSuica決済可能
Suicaの初期設定と残高チャージさえ済ましてしまえば、あとはプラスチックカードSuicaのようにしてスマートウォッチ単体でSuica決済できる。
残高のクレジットカードチャージを行うにはスマホと接続する必要があるが、いざとなれば駅券売機やコンビニレジで現金チャージできるのでスマホも必要なかったりする。
もっぱら運動中やランニング中などスマホを持ち歩きたくない人だと特に利便性が感じられるかと思う。
GARMINスマートウォッチ版Suicaで使える機能、使えない機能
【概略】GARMINスマートウォッチ版Suicaで使える機能、使えない機能
対応可否 | |
鉄道乗車 | ◯ |
バス乗車 | ◯ |
店頭レジ決済 | ◯ |
タッチでGo!新幹線 | ◯ |
スマートEX | ◯ |
エクスプレス予約 | ✗ |
対応可否 | |
Suica定期券 | ✗ |
Suicaグリーン券 | ✗ |
クレジットカードチャージ | ◯ |
残高オートチャージ | ✗ |
現金チャージ | ◯ |
JRE POINT連携 | ◯ |
【重要】Suica定期券は使えない
GARMIN版SuicaはSuica定期券に対応せず。
あくまで駅の券売機で発券できる無記名Suicaの扱いなので、Suica定期券にはアップグレードできない。
どうしてもSuica定期券が使いたい人だとApple Watchを検討あれ。
【重要】残高オートチャージ非対応
クレジットカードを使った残高オートチャージには対応せず。事前チャージしておく必要あり。
【重要】SuicaID番号は発行される(JRE POINTなど登録可能)
GARMIN版SuicaであってもSuicaID番号が付与される。
SuicaID番号はJR東日本のポイントサービス「JRE POINT」はじめ、「タッチでGo新幹線」「スマートEX」などSuicaID番号を紐付けて使うサービスに登録できる。
【補足】Suica利用履歴は翌日朝に一括で更新、即時、即日の履歴確認はできない
GARMINの専用アプリ「GARMIN Connect」からSuica利用履歴を確認可能。
履歴は翌日朝に前日分が一括で更新される。
モバイルSuicaのように即時、即日での履歴更新ではないので、買い物した金額などすぐに確認できない。
Suica対応のGARMINスマートウォッチまとめ
Forerunner(フォアランナー)シリーズ
GARMINを代表するランニングウォッチシリーズ「Forerunner」。価格4万円台から提供。
ランニングしている人、ジムで運動している人ならこれで十分。登山やトライアスロンで使えるガチなスポーツモデルではないが、日常生活プラスアルファのスポーツモデルとして考えればこれ以上の選択肢はない。
シリーズ型番は「255」「745」「955」の3種類あり。数字が大きくなるにつれハイエンドモデル。「955」だとソーラー充電も使える。
Forerunner 255(255S)(価格4.6万円〜)
通常サイズのケース径は45mm、255Sは41mm
Forerunner 745(価格4.6万円前後)
Forerunner 955(価格7万円前後)
Venuシリーズ
Venuはラグジュアリー・デザインを売りにしたスマートウォッチシリーズ。価格3万円台〜提供。
ヨガ、ピラティス、ダイエットといった軽度のワークアウトで活用するのに丁度いい。
Venu 2(2S)(価格4万円〜)
通常サイズのケース径は45mm、2Sは40mm
Venu SQ(Music)(価格2.4万円〜)
SQが通常版。SQ Musicはスマートウォッチ単体で音楽再生(&音楽保存)可能。
vivomoveシリーズ
vivomoveは、物理針と簡易ディスプレイを組み合わせたハイブリッド・スマートウォッチシリーズ。価格2万円台から提供。
スポーツよりかは日常生活レベルで使えるスマートウォッチを探している人におすすめ。デザインが非常にシンプルでビジネス用途でも最適。かくいう筆者も愛用している。
vivomove 3(3S)(価格2.5万円〜)
通常サイズのケース径は44mm、3Sは39mm
vivomove Style(価格3.5万円〜)
vivomove Luxe(価格5万円〜)
この記事のまとめ
GARMINスマートウォッチ版Suicaで使える機能・使えない機能をまとめてきた。
Suica定期券やSuicaグリーン券、残高オートチャージは使えないが、これ以外のSuica機能に関しては大方問題なく使える。
勝手のよさで言えばApple Watch版Suicaに劣るが、Apple WatchだとiPhoneユーザーしか使えないのがネック。
対してGARMINならAndroidスマホユーザーでも問題なし。Apple Watchの恩恵に預かれないAndroidスマホユーザーにもおすすめだ。
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