
1964年に創業したアメリカ老舗オーディオメーカー・BOSE(ボーズ)。
学校や公共交通機関などでBOSEならではの明瞭かつ迫力あるスピーカー音を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
BOSEはヘッドフォンやスピーカー製品を主として展開していますが、昨今ではワイヤレスイヤホン製品もラインナップが充実。それこそ業界No.1と名高い高性能ノイズキャンセリングを強みに国内業界シェア4位の人気を誇ります。
この記事では、BOSEワイヤレスイヤホンの選び方を解説。おすすめ製品も紹介します。
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BOSEワイヤレスイヤホンについて

出典:IDC
BOSEはアメリカのオーディオ機器メーカー。1964年に創業した老舗です。
ワイヤレスイヤホン業界では国内市場シェアで4位に位置づけ。Apple、ソニー、サムスン(JBL含む)など人気メーカーと肩を並べます。
その人気の原動力となるのがBOSEの代名詞たるノイズキャンセリング機能。
機械的なノイズカット能力は業界No.1の実力あり。耳栓のようなイヤホン構造と相まって物理的な遮音性能もピカイチ。体感レベルで理解できる圧倒的な静けさあります。
電車やバスの中で使えば走行音も低減。屋内で使う分にはほぼ無音ですね。オーディオ再生を止めればデジタル耳栓そのものです。
フラッグシップモデルは言わずもがなエントリー帯の製品でもノイズキャンセリング機能を全面的にPRしており、ノイズキャンセリング狙いの人ならまず真っ先にBOSEを選びたいところです。
BOSEの現行ワイヤレスイヤホンの選び方(2025年時点)
BOSEの現行ワイヤレスイヤホンは以下4機種
- BOSE QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)
- BOSE QuietComfort Ultra Earbuds
- BOSE QuietComfort Earbuds(第2世代)
- BOSE Ultra Open Earbuds
フラッグシップ狙いならこれ「BOSE QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」

2025年現在のBOSEワイヤレスイヤホンの花形的な製品。Bose QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)。
2000年から続くBOSE伝統のノイズキャンセリング専門ブランド「QuietComfort」を冠った名実ともにノイズキャンセリング特化モデルです。
機械的な遮音性能はワイヤレスイヤホン業界でほぼNo.1。イヤホン構造を通じた物理的な遮音性能も高め。体感レベルで理解できる静けさあります。
これにくわえてBOSE独自の空間オーディオ再生こと「イマーシブサウンド」にも対応あり。ワイヤレスイヤホン再生ながらもホームシアタースピーカーのような多面的かつ臨場的なオーディオ再生が可能です。
定価39,600円と高額な部類のワイヤレスイヤホンですが、その金額を出すだけの価値はあるフラッグシップの極みですね。
コスパ重視でフラッグシップ狙いならこれ「BOSE QuietComfort Ultra Earbuds」

現行フラッグシップのひと世代前のモデル(2023年発売モデル)。BOSE QuietComfort Ultra Earbuds 。
2025年時点で旧式・型落ちモデルの位置付けですが、現在もBOSE公式に値下げ販売中。
定価39,600円でしたが、昨今だと3万円前後で買えます。
BOSEの代名詞たる高性能ノイズキャンセリングは健在。物自体は現行モデルと比べても遜色ない完成度あります。
ケースのワイヤレス充電(Qi)は非対応。7,000円近い純正ケースカバーを装着すればワイヤレス充電できますが、それなら最初から(第2世代)を購入した方が割安な気がします。
最新モデルよりかは実利重視の人だと BOSE QuietComfort Ultra Earbuds はコスパの観点から検討余地ある1品です。
入門モデルなら「BOSE QuietComfort Earbuds(第2世代)」

BOSEの入門モデルがこれ。「Bose QuietComfort Earbuds」(第2世代)。
価格2.4万円で高性能ノイズキャンセリング、空間オーディオ再生、マルチポイントに対応(空間オーディオ再生は今後対応予定)。ワイヤレス充電(Qi)も標準対応します。
BOSEならではの低音サウンドも健在。ぶっちゃけこれでも十分に完成してるBOSEワイヤレスイヤホンです。
ノイズキャンセリングの遮音強度が調整できなかったり、ハイレゾ・コーデック(aptX Adaptive)に対応しないなどマイナス点もありますが、ここらが気にならない人なら「Bose QuietComfort Earbuds」(第2世代)もおすすめ。
ながら聴きしたい人なら「BOSE Ultra Open Earbuds」

2024年に登場したBOSE唯一の”ながら聴き"イヤホンこと「BOSE Ultra Open Earbuds」。
耳の軟骨部分に噛ませて装着。オーディオを聴きながら周囲の環境音も聞き取れます。
屋外で散歩しながら、運動しながら音楽やラジオを聴きたい人にうってつけの製品です。
イヤホン単体で7.5時間駆動するスタミナ仕様。イヤホンを半日近く付けっぱなしにしておきたい人でも問題なし。
BOSEの代名詞たるノイズキャンセリング機能こそ使えませんが、もとより”ながら聴き”用途での利用を考えてる人だと検討余地ありです。
【購入注意】生産終了した過去の歴代ワイヤレスイヤホン
もっぱら2020年以前に展開していた以下シリーズは生産終了。現在購入できるのは第三者の販売品、あるいは中古品だけです。
Bose QuietComfort Earbuds(初代)

現在まで続く「QuietComfort Earbuds」の初代モデル。2020年に発売開始。
Bluetooth 5.1仕様のワイヤレスイヤホンなので現在でも使えるには使えますが、2025年現在あえて使う理由もありません。
Bose Sport Earbuds

2020年にBOSE QuietComfort Earbuds(初代)と同時発表されたスポーツモデル。
2025年現在で生産終了。後継機はありません。
BOSE SoundSport Free

2017年に登場したBOSEワイヤレスイヤホンの元祖モデル。
当時主流だったBluetoothバージョン4.1のワイヤレスイヤホンです。
2025年現在だと購入する手段はほぼありません。というかBOSEコレクターみたいな人を除くと購入する理由もないです。
【抜粋】BOSEのおすすめワイヤレスイヤホン5選
1. BOSE QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)(価格39,600円)

▼ 装着イメージ

スペックシート抜粋
| Bluetoothバージョン | 5.3 |
| Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、aptX(Adaptive) |
| ノイズキャンセリング | 対応 |
| 外音取り込み機能 | 対応 |
| マルチポイント | 対応(最大2台) |
| 空間オーディオ | 対応 |
| 防水性能 | IPX4 |
| バッテリー駆動時間 | イヤホン単体6時間 |
| ケース併用で最大24時間 | |
| ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
2025年現在のBOSEの看板モデル、業界No.1のノイズキャンセリング性能あり
BOSEワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル「Bose QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)。
BOSE伝統のノイズキャンセリング・ブランド「QuietComfort」の名を冠したノイズキャンセリング特化モデルです。
機械的な遮音性能の高さは言わずもがな、イヤホンハード構造による物理的な遮音性能も高め。
イヤホン側面部を覆うシリコンバンドが物理的な遮音を強化。機械的なノイキャンではカットしにくい人の話し声などもカットできてます。
もはや耳栓そのもの。屋外で歩きながら使うと危険なレベルの静けさです。


イヤホン側面部のシリコンバンド(スタビリティバンド)は3サイズ交換可能
BOSEならではの低音サウンドも健在。また、前作モデルから対応したBOSE独自の空間オーディオも利用できます。
空間オーディオ再生だと低音が重低音に化け、音場は広くなり、よりBOSEのホームシアタースピーカーに近い音の鳴り方に変化。体感レベルで満足できる音の臨場感あって病みつきになります。
価格が定価39,600円と割高ですが、価格さえ許容できるのであれば Bose QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代) はまず真っ先におすすめ。
2. BOSE QuietComfort Ultra Earbuds(価格3万円)

▼ 装着イメージ

スペックシート抜粋
| Bluetoothバージョン | 5.3 |
| Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、aptX(Adaptive) |
| ノイズキャンセリング | 対応 |
| 外音取り込み機能 | 対応 |
| マルチポイント | 対応(最大2台) |
| 空間オーディオ | 対応 |
| 防水性能 | IPX4 |
| バッテリー駆動時間 | イヤホン単体6時間 |
| ケース併用で最大24時間 | |
| ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
ひと世代前のフラッグシップ、現在は3万円前後で購入可能
2023年に登場したBOSEの旧フラッグシップ「BOSE QuietComfort Ultra Earbuds」。
2025年現在も販売継続中。定価39,600円でしたが、昨今だと3万円前後で買えます。
現行モデルと違ってケースのワイヤレス充電(Qi)に対応せず。
とはいえ、音質の方向性やノイズキャンセリング性能は現行モデルと大きく変わらず。
ワイヤレス充電が必要ない人ならコスパの観点から旧世代モデルを選ぶのは十分ありです。
補足
ちなみに、BOSE純正のケースカバーを装着すれば旧世代モデルでもワイヤレス充電できるようになります。ただ、純正ケースカバーの価格は7,000円と割高(→ Amazonでケースカバーを見てみる)
3. BOSE QuietComfort Earbuds(第2世代)(価格2.4万円)
▼ 装着イメージ

スペックシート抜粋
| Bluetoothバージョン | 5.3 |
| Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
| ノイズキャンセリング | 対応 |
| 外音取り込み機能 | 対応 |
| マルチポイント | 対応(最大2台) |
| 空間オーディオ | △(対応予定) |
| 防水性能 | IPX4 |
| バッテリー駆動時間 | イヤホン単体8.5時間 |
| ケース併用で最大30時間 | |
| ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
高性能すぎるBOSEの入門モデル、ほぼこれでも完成してる
2024年に登場したBOSEワイヤレスイヤホンの入門モデル「Bose QuietComfort Earbuds」(第2世代)。
上位版モデルから以下のような機能や仕様を省いた廉価版の位置付けです。
- BOSE独自機能「CustomTune」非対応
- ノイズキャンセリングの遮音強度が調整できず
- スワイプ操作による音量調整できず
- aptX Adaptive非対応(aptX関連コーデック非対応)
もっぱらノイズキャンセリングの遮音強度調整に対応せず。
上位版モデルだと「CustomTune」機能、耳穴の形状に合わせた遮音強度の最適化機能が使えますが、Bose QuietComfort Earbuds は同機能に非対応。
また、手動でのノイズキャンセリング強度の調整にも非対応。常時遮音MAXの状態で使う必要あり。
耳が痛くなるような低品質なノイズキャンセリングではありませんが、細かく遮音強度を調整したい人だとこの点がネックになります。
ここらの廉価仕様を除けばBOSE入門モデルとして文句ない仕上がり。
BOSEらしい低音サウンド、高性能ノイズキャンセリングは健在。BOSE独自の空間オーディオ再生も今後対応します(時期未定)。
特に低音サウンドは身体の奥底にまで鳴り響くBOSEサウンドそのもの。”ヴォンヴォン”鳴る、震える低音が病みつきになります。
「ワイヤレスイヤホンに4万円近く出すのはちょっと....」という人であれば、価格2.4万円で購入できる入門モデル「Bose QuietComfort Earbuds」は丁度いい選択肢ではないでしょうか。
4. BOSE Ultra Open Earbuds(価格3.6万円)

▼ 装着イメージ

スペックシート抜粋
| Bluetoothバージョン | 5.3 |
| Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、aptX(Adaptive) |
| ノイズキャンセリング | ー |
| 外音取り込み機能 | ー |
| マルチポイント | 対応(最大2台) |
| 空間オーディオ | 対応 |
| 防水性能 | IPX4 |
| バッテリー駆動時間 | イヤホン単体7.5時間 |
| ケース併用で最大19.5時間 | |
| ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
BOSE唯一のながら聴きイヤホン、耳の軟骨部分に噛ませて装着
2024年に登場したBOSE唯一のながら聴きイヤホン「BOSE Ultra Open Earbuds」。
厳密に言うとイヤーカフ型イヤホン。イヤホンを耳の軟骨部分に噛ませて装着します。
イヤホンが耳穴を完全にふさいでおらず、オーディオ再生しながら周囲の環境音が聞き取れるギミックあり。歩きながら、運動しながら音楽やラジオを聴きたい人だと勝手いい仕上がりです。
ながら聴きイヤホンだと低音がスカスカになりがちですが、そこはやはりBOSE。他のBOSEワイヤレスイヤホンと比べても遜色ない低音サウンドが鳴ります。
装着するとオーディオ・スピーカーが耳奥を向くイヤホン構造とあり、意外にも遮蔽感あり。これが音の質感を生んでますね。
音質重視のながら聴きイヤホンとして考えると BOSE Ultra Open Earbuds は外せぬチョイスです。
5. BOSE QuietComfort Earbuds Ⅱ(中古価格2万円)

▼ 装着イメージ

スペックシート抜粋
| Bluetoothバージョン | 5.3 |
| Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
| ノイズキャンセリング | 対応 |
| 外音取り込み機能 | 対応 |
| マルチポイント | ー |
| 空間オーディオ | ー |
| 防水性能 | IPX4 |
| バッテリー駆動時間 | イヤホン単体6時間 |
| ケース併用で最大24時間 | |
| ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
中古狙いの人なら検討余地あり、BOSEの2世代前のフラッグシップモデル
2022年9月に発売開始したBOSEの旧フラッグシップモデル「BOSE QuietComfort Earbuds Ⅱ」。
1年足らずで次世代モデル「BOSE QuietComfort Ultra Earbuds」が登場し、そのままフェードアウトした不遇の名器です。

BOSE QuietComfort Ultra Earbuds

BOSE QuietComfort Ultra Earbuds(現行モデル)
見てのとおり、イヤホン形状は BOSE QuietComfort Ultra Earbudsと同じ。というか使いまわし。側面部のシリコンバンドもそのまま搭載あります。
機械的なノイズキャンセリング性能は誤差の範囲。BOSE QuietComfort Ultra Earbudsと体感レベルでほぼ変わらないノイズキャンセリング性能あったりします。
空間オーディオやマルチポイントに対応しない旧式モデルならではの側面もありますが、音楽を聞くため、ノイズキャンセリングを使うためのワイヤレスイヤホンを探している人だと BOSE QuietComfort Earbuds Ⅱ でも十分かと思います。
▼ BOSE QuietComfort Earbuds Ⅱ が対応しない主な機能
- 空間オーディオ再生
- マルチポイント機能
- aptX Adaptive(aptX関連コーデック)
もともと3万円くらいの製品でしたが、昨今だと相場2万円前後で買えます。ただ、残ってるのはほとんど中古製品だけですね。
まとめ
2025年現在、BOSEのワイヤレスイヤホンを選ぶなら看板モデルの「Bose QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)」がまずはおすすめ。
高性能ノイズキャンセリング、BOSEの低音サウンド、最新のトレンド機能がすべて揃ってます。定価39,600円と高額ですが、それだけの価値はあります。
とりあえずでBOSEを使いたい人なら入門モデル「Bose QuietComfort Earbuds」がおすすめ。
価格2.4万円で高性能ノイズキャンセリング、BOSEの低音サウンドを揃えます。
ハイレゾ・コーデックが使えなかったり、ノイズキャンセリングの遮音強度が調整できないデメリットこそあるものの、製品の中核となる部分はBOSEそのもの。非常に完成度の高い1品です。
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