筆者激推し。筆者のメインスマホたる最強スマホ「Galaxy Note20 Ultra 5G」をレビューしたい。
Galaxy Note20 Ultra 5Gは、Galaxy Noteシリーズの2020年度モデル。シリーズ最大となる6.9インチの有機ELディスプレイ。120Hzのリフレッシュレート。ペンタブ相当の筆圧筆記が可能なSペンなど備える。
Galaxyスマホの代名詞たる3眼レンズカメラも搭載。特に標準レンズは1億800万画素と超高画素数で日常使いでは十分すぎ。かくいう当サイト「100GB.info」のレビュー写真もここ最近はほとんどGalaxy Note20 Ultra 5Gで撮影していたりする。
この記事では、Galaxy Note20 Ultra 5Gをひととおりレビュー。実際に使って感じたメリット・デメリットほか、現役ユーザーの目線で巷の口コミや評判を検証していく。
すでにキャリア販売が終了してて、もっぱら中古購入が主となるかと思うが、購入検討している人がいたらレビューを参考にしてほしい。
この記事の目次(タッチで移動)
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Galaxy Note20 Ultra 5Gの製品概要
Galaxy Note20 Ultra 5Gの製品概要は以下のとおり。
- Galaxy Note2020年度モデル(かつ最終モデル)
- 6.9インチ(3080×1440、120Hz)の大型ディスプレイ搭載
- Sペン内蔵、ペンタブ相当の筆圧(4096段階)で筆記可能
- 5G対応のハイエンドCPU「Snapdragon 865+」採用
- 3眼レンズカメラ搭載、標準レンズは1億800万画素
- おサイフケータイ対応
- 防水/防塵あり
Galaxy Note20 Ultra 5Gは、Galaxy Noteシリーズの2020年度モデル。2020年10月より国内で発売開始した。
Galaxy Noteシリーズはこれにて廃止になったと見られており、2021年モデルは登場せず。2021年12月時点においてもGalaxy Note20 Ultra 5GがGalaxy Note最新モデルの位置づけ。
Galaxy Noteシリーズ最大となる6.9インチの大画面ディスプレイを搭載。リフレッシュレートは最大120Hz。ハイエンドCPU(兼GPU)「Snapdragon 865+」と相まって動画やゲームなどグラフィック再生の迫力はんぱない。これもう体のいいテレビだ。
価格は中古Aランクで10万円前後(2021年12月時点、イオシス参考)。発売当初こそキャリア価格で15万円と割高感あったが、現在ではハイエンドスマホの一つとして購入検討できる価格にまで落ち着いてきた。
すでにキャリア(ドコモ・au)での販売は終了しているため、中古を狙うかExpansysあたりで海外版モデルを漁る必要あり。なお、海外版はいずれのモデルも技適を取得していないので、そこらの事情は各々鑑みてほしい。
スペックシート(国内版準拠)
メモリ | 12GB |
本体容量 | 256GB(+microSD最大1TB) |
CPU | Snapdragon 865+ |
画面サイズ | 6.9インチ(3080×1440、120Hz) |
カメラ | 外側①1億800万画素(標準広角)、外側②1200万画素(超広角)、外側③1200万画素(望遠) |
内側①1000万画素 | |
ワイヤレス充電(Qi) | ○ |
おサイフケータイ(felica) | ○ |
DSDV | × |
そのほか | 5G対応、防水/防塵対応 |
スペックは言うことなしのハイエンド。CPUは2020年度モデルだが、あえてケチをつける必要もないレベルに動く。
国内版はドコモ版(SC-53A)、au版(SCG06)の2バージョン展開。いずれも5G通信に対応。Sub-6だけでなくミリ波にも対応しているので次3年〜4年と長く使いたい人でも問題ない。
国内版であればfelica(おサイフケータイ)が利用できる。ただ、その代わりに海外版で搭載されたDSDV(2枚のSIMカードの同時通信機能)は省かれた。
地味なセールスポイントとしてmicroSDカード対応が挙げられる。
2021年以降のGalaxyのハイエンドスマホはmicroSDカードスロットが廃止されてしまったが、Galaxy Note20 Ultra 5Gは2020年モデルとあり、かろうじてmicroSDカードが使える。
どうしてもmicroSDカードが使いたい人だと地味だが堅実なセールスポイントとして響くこと違いない。
初期OS | Android 10 |
画面サイズ | 6.9インチ(3080×1440、120Hz)※有機EL |
本体サイズ | 縦16.5cm、横7.7cm、厚さ0.8cm〜1.1cm |
本体重量 | 208g |
メモリ | 12GB |
ストレージ | 256GB(+microSD最大1TB) |
CPU | Snapgragon 865+(8コア) |
カメラ | 外側①1億800万画素(標準広角)、外側②1200万画素(超広角)、外側③1200万画素(望遠) |
内側①1000万画素 | |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電(Qi) | ○ |
イヤホンジャック | × |
指紋センサー | ○(画面内) |
おサイフケータイ(felica) | ○ |
DSDV | × |
そのほか | 5G対応、防水/防塵 |
Galaxy Note20 Ultra 5Gの外観デザイン
筆者が購入したのはミスティックブロンズ色。
派手色かと思われがちだが、思いのほか落ち着きある。"ラグジュアリー”という言葉が相応しい大人シックな色合いで下手にギラつきすぎることもない。
従来モデルよりも分厚く印象的なデザインへと変貌を遂げたカメラ(カメラユニット)。厚みは0.4mmほど、100円玉1.5枚分ほど。
分厚さの原因は望遠レンズによるもの。光学5倍ズーム可能な望遠レンズ(ペリスコープ式レンズ)が埋め込まれており、異様なまでの分厚さに。今までのGalaxyスマホの中でトップの分厚さ、そして存在感がある。
電源ボタンと音量ボタンはディスプレイ側正位置の端末右側にまとめて配置。Bixbyボタンは廃止された(使っていた人の方がレアかと思うが)。
同左側にはボタンなし。
端末上部にSIMスロット、通話マイク(ノイズカットマイク)あり。
端末下部に充電ポート、スピーカー、Sペンが並ぶ。ちなみに、端末下部にも通話マイク(ノイズカットマイク)を搭載。
Galaxy Noteシリーズの代名詞たるSペンも内蔵。ペンタブ相当(4092段階)の筆圧で線画できる。
パームリジェクション仕様なのでペン先だけで線画できる(手指は触れても反応しない)。
ディスプレイ表面。端末上部中央にインカメラ、受話口(スピーカー)あり。
指紋認証はディスプレイ内蔵型。超音波で認証する。
認証精度は悪くない。同じ指を2回づつ指紋登録しておけば認証成功率は90%超える。物理的な指紋センサーを使った指紋認証よりも精度こそ落ちるが、実用レベルで運用できる範疇なので文句ない。
【メリット】Galaxy Note20 Ultra 5Gのここが良い
圧巻のカメラ性能、手元写真の撮影に強い
Galaxy Note20 Ultra 5Gは、標準レンズ、超広角レンズ、望遠レンズの3枚のレンズを搭載する。
うち標準レンズは1億800万画素と1億画素の大台を突破。接写能力が強化され、最短60mm(6cm)くらいで焦点が合わせられる。
マクロレンズほどでないにしても接写能力が異様に高いので、SNSやブログ、あるいはメルカリ出品で使う手元写真を撮影するとき重宝する。かくいう筆者も当サイトのレビュー写真用カメラとして重宝してる。
レーザーAFを搭載しており、背景のボケ描写も上手い具合に調整される。
さながら一眼レフで撮影したような風合いになるが、一方では勝手にボケすぎてボケてほしくない箇所までボケることがある。
レビュー写真で言うと以下のような写真とか。写真左上の時刻(11:59)のあたりが手ブレっぽくなってるが、あくまでボケ加工。中央から離れた場所ほど勝手にボケがち。
従来のGalaxyスマホ同様にカメラ設定を自動で調整する「シーン別に最適化」機能も搭載している。もっぱら飯の写真などシャレた風合いの写真になる。
超広角レンズ、超望遠レンズのサンプル写真
ここまで標準レンズの性能を見てきたが、超広角レンズ、超望遠レンズも相当なスペック。
超広角レンズは歪み補正がきちんと機能してる。おかげで歪みない平行一直線の超広角写真が簡単に撮影できる。
次に超望遠レンズで撮影。
5倍までは光学ズーム(機械ズーム)。デジタルズームではないので写真がぼやけない(↑写真クリックで拡大できるのでチェックあれ)。
デジタルズームなら最大50倍まで寄れる。これもう本当に盗撮以外で何に使えばいいのかわからんが、ガジェオタ好みのロマンあるスペックとして評価したいところ。
テレビ映像かと勘違いする高輝度ディスプレイ
Galaxy Note20 Ultra 5Gは6.9インチの大型ディスプレイ、サムスンいわくの「ダイナミック有機EL 2X ディスプレイ」を搭載している。
もとよりリフレッシュレートが120Hz駆動なのでグラフィック処理がなめらかだが、これにくわえてのGalaxyスマホ伝統の有機ELディスプレイの発色のよさ、底の底から明るい1500nit(輝度)の高輝度ディスプレイとあり、これもう体のいいテレビ。
YouTubeで動画一つ再生するにしてもテレビ映像かと勘違いする迫力でテンション上がる。自宅であっても”あえて”スマホで動画が見たくなる、そんな欲求を掻き立てられる。
3Dゲームグラフィックが予想以上にヌルサクしてて次元違う
土台のハイエンドスペックにくわえて、ディスプレイのリフレッシュレートが120Hz駆動対応なので3Dゲームなどヌルサク動く。
リフレッシュレートとは1秒間に画面が書き換わる回数のこと。120Hzだと1秒間に120回画面が書き換わる。60Hzだと同60回だ。
パラパラ漫画と同じ要領で60Hzよりも120Hzの方が1秒間あたりの画面パラパラ回数が多い。これにより動画や3Dグラフィックの動きも滑らかに見える。特に画面の書き換えが多い荒野行動ほかFPSゲーム、3Dゲームだと重要になってくる要素だ。
筆者個人の見解として、荒野行動など60Hz時代でも苦労してないし満足していたのだが、いざ120Hzでプレイしたら明確に別世界で驚いた。
映像が滑らかよりかは、操作キャラクターの動きが滑らか。視点移動、周回移動などヌルヌル動くし、敵もまたタイムラグもブレもなく動くので照準が合わせやすい。テレビ映像でゲームプレイしてるように脳が錯覚する。
ハイエンドCPU/GPU「Snapdragon 865+」を搭載していることもあり、120Hz駆動に伴う処理能力の重さに耐えられないこともない。
また、6.9インチの大型ディスプレイも活きてる。名実ともに視野が広がる。ゲーミングスマホとしての採用もおすすめだ。
(サイズ的に)電子書籍ビューアーとしても丁度いい
画面6.9インチなのでKindle代わりに運用可能。小説やテキスト主体の書籍であれば全画面がフルに活用できる。勝手はKindleと変わらない。
Kindleよりも縦長ディスプレイとあり、4:3比の漫画や雑誌を表示する場合は画面上部に余白が入ってしまう。ただ、それでも土台6.9インチの大型ディスプレイなので漫画の台詞など都度ズームせずに読める。ビジュアル的には気になるかもしれないが、実用面では問題ない...かと。
【デメリット】Galaxy Note20 Ultra 5Gのここがダメ
片手操作は無理ではないが、文字入力は難しい
Galaxy Note20 Ultra 5Gは横に長い。本体サイズの横幅は7.7cm。一般的なスマホよりも0.5mm〜1cmほど長い。このせいで片手持ちしたときなど端末の端から端までホールドしにくい。
男性の手のサイズであればとりあえずは片手操作できると思うが、スクロールしたりタッチ操作する程度に留めた方がいい。文字入力する場合だと片手だと辛いし、無理に片手で操作すると重量バランスを崩してスマホを落下させそうだ。
Sペン、使わない...?
Galaxy Noteシリーズの代名詞たるSペンだが、正直あまり使ってない。というかほとんど使ってない。
Sペン使わないのになんでGalaxy Note買ったんだ?と思われがちだが、それは君6.9インチの大型ディスプレイだからだよと言いたい。
画面OFFの状態でSペンを引き出せば簡易メモ機能が立ち上がる。ペンタブ同等の筆圧(4092段階)筆記も可能。パームリジェクション仕様のタッチペンなので手指、手首が画面に触れても反応しない。ペン先だけで線画できる。
ーーーいざSペンを使うと書き心地いい。フェルトペンのような気持ちいい書き心地。
なので、なにか、なにかに活用したいなと思うのだが、その”なにか”が思いつかない。結果としてSペンを使っていないのが正直なところだったりする。
(国内版だと)DSDV非対応、eSIM非対応
海外版だといずれも対応しているのだが、国内版からは省かれた。従来どおり物理SIMカード1枚でしか使えない。
DSDVとeSIMと引き換えに国内版はfelica(おサイフケータイ)に対応している。
言い換えれば、おサイフケータイを使う予定がない人なら海外版を購入した方がDSDVとeSIMが使えて勝手よさそうだ。なお、技適(以下略)
ディスプレイ指紋認証が機能する液晶保護フィルムを探すのがめんどい
Galaxyスマホ恒例の超音波式のディスプレイ指紋認証を採用していることもあり、下手な格安フィルムを使うと指紋認証できなくなる。
サムスン純正フィルムを使えば問題ないのだが、どうしてもサードパーティ製品のフィルムを使いたい人だと「指紋認証対応」との説明ある製品を探す必要がある。
筆者もサードパーティ製品の保護フィルムを使っているのだが、以下の製品は問題なかったので情報をシェアしておく。
【検証】Galaxy Note20 Ultra 5Gの口コミ・感想、どこまでが事実?
バッテリー持ちが悪い
Galaxy Note20 Ultra 5Gのデメリットとしてよく挙げられるバッテリー持ちの悪さだが、いざ使うとそこまでバッテリー持ちは悪くない。
待機メインでスマホを使っている人はもちろん、通話連絡したり、SNSやニュースを見たり、動画を見たりする程度の使い方の人なら1日は余裕でバッテリーが持つ。
バッテリー容量は4500mAhと大容量。ソフトウェア処理によるバッテリー消費もきちんと低減されてて特段にバッテリー持ちが弱い製品には思えない。ディスプレイ光量なども含めてガチ調整すれば2日と充電せずに使えた。
Galaxy Note20 Ultra 5Gを使っていてバッテリー持ちを悪く感じるのはもっぱら以下のような人かと思う。
- リフレッシュレート120Hzのまま数時間と荒野行動などリッチゲームをプレイし続けるような人
- 数時間とビデオ通話を繋ぎっぱなしにする人
ここらの用途だとスマホ関係なくバッテリー減りは早い。あえてGalaxy Note20 Ultra 5Gの固有のデメリットとして挙げるには論拠が弱い気がしてる。
本体重量が重い
Galaxy Note20 Ultra 5Gの本体重量は208g。ケース付けて220g前後。
昨今だと軽いスマホで150g前後、重いスマホで190g前後、200g超のスマホはヘビー級と言ってしまって過言ではない。
ただ、Galaxy Note20 Ultra 5Gは、6.9インチスマホとして相対比較すると意外にも軽い方だ。
本体重量 | 画面サイズ | |
Galaxy Note20 Ultra 5G | 208g | 6.9インチ |
kindle Paperwhite(2021) | 207g | 6.8インチ |
Google Pixel 6 | 207g | 6.4インチ |
Xperia PRO-I | 211g | 6.5インチ |
Galaxy S21 Ultra 5G | 228g | 6.8インチ |
iPhone Pro Max 13(2021) | 238g | 6.7インチ |
Galaxy Z Fold3 | 272g | 7.6インチ |
数字で見れば重い。間違いなく重い。
ただ、6.9インチデバイスにしては軽いこともあり、いざ使うと「ずっしり感はあるけど、思っていたよりも重くないな」と感じる人が多いと思う。脳内バグなのかもわからないが。
この記事のまとめ
Galaxy Note20 Ultra 5Gをレビューしてきた。
Galaxy Note20 Ultra 5Gは映像グラフィックがきれいなスマホ... よりかはテレビみたいなスマホといった方が正しいかもしれない。
有機ELで120Hz駆動でGalaxyスマホとあれば当然ながらグラフィックが最強なんだけど、これにくわえて1500nitのスマホトップクラスの高輝度ディスプレイを搭載していることもあり、テレビのような底の底から明るい映像になる。
そのせいかYouTubeで動画一つ見るにしてもテレビで映像を見ているかのように脳が錯覚する。スマホよりかはテレビ。テレビスマホだ。動画コンテンツを楽しむためのエンタメデバイスとして100点満点のデバイスだと思っている。
端末価格は発売当初こそ15万円とバカ高かったが、昨今では中古美品で10万円前後で購入できる(2021年12月時点)。これでも高額ではあるが、それでも一般的なハイエンドスマホの価格帯まで落ちてきた。
中古でも大手ショップなら製品保証あり。イオシスだと購入後3ヶ月、じゃんぱらだと購入後1ヶ月は初期不良に対する製品保証が適用される。まだまだ高額なスマホなのでヤフオクやメルカリではなく、きちんとした中古ショップでの購入がおすすめだ。
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