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Anker Soundcore

Anker Soundcore Liberty Buds レビュー|ながら聴きイヤホンの1つの選択肢。ノイズキャンセリング性能は微妙

Ankerワイヤレスイヤホンもマンネリ化してきた昨今ですが、久々に尖った製品が出てきましたね。

今年11月に登場した新作「Anker Soundcore Liberty Buds」は、インナーイヤー型イヤホンながらもノイズキャンセリング機能を搭載。

ノイズキャンセリング性能は正直なところ微妙。ただ、よくも悪くも周囲の音が聞き取りやすく、外音取り込み機能も使えるので"ながら聴き"イヤホンとしては1級品の仕上がりです

イヤーウィングも用意あるのでインナーイヤー型イヤホンならではのイヤホン揺れも軽減。運動中やランニング中でも紛失の心配なく使えてよし。

この記事では、Anker Soundcore Liberty Buds をレビュー。実機で使い勝手を見ていきます。

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Anker Soundcore Liberty Buds の製品概要

スペックシート

発売時期2025年11月
直販価格12,990円
販売元メーカーAnker(中国)
Bluetoothバージョン6.1
Bluetooth対応コーデックSBC、AAC、LDAC
ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
マルチポイント対応(最大2台)
マルチペアリング対応(最大?台)
ペアリング接続先の上書き切り替え
イヤホンの着脱検出対応
防水性能IP55(イヤホン本体のみ)
バッテリー駆動時間(イヤホン単体6時間〜7時間
ケース併用で最大26時間〜30時間
ケース充電方法USB Type-C(有線)のみ

ノイズキャンセリングONの場合はイヤホン単体6時間、ケース併用26時間。通常時はイヤホン単体7時間、ケース併用で最大30時間。

 

 

製品概要

Anker Soundcore Liberty Buds は、2025年11月に発売開始したAnkerの新作ワイヤレスイヤホン。

主な製品特徴は以下のとおり

  • 軽量インナーイヤー型イヤホン(重量4.9g)
  • インナーイヤー型ながらもノイズキャンセリング機能が利用可能
  • 外音取り込み機能にも対応あり
  • 11mmドライバー&LCP振動板を搭載
  • LDAC&空間オーディオ再生に対応あり
  • マルチポイント対応あり
  • 着脱可能なイヤーウィングの搭載あり

イヤーピースを使わないインナーイヤー型イヤホンとして展開される一方、アクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載したギミック仕様ですね。

また、インナーイヤー型イヤホンでは珍しくイヤーウィングの用意あり

かつて人気を博したLinkBudsのような装着感。イヤーウィングを耳介の上部まで届く長さに調整し、イヤホン装着の安定感を向上させます。

イヤーウィングは着脱可能(全4サイズ用意)

どうしてもインナーイヤー型イヤホンだとイヤホンの抜け落ちリスクあって屋外で使うのが億劫だったりしますが、Anker Soundcore Liberty Buds なら問題ありません。

カラーリングは黒、白、スカイブルーの3色を用意。定価は12,990円です。

 

 

Anker Soundcore Liberty Buds の外観デザイン・使い勝手

イヤホンデザイン・装着感

物自体はインナーイヤー型イヤホン(イヤーピースなしイヤホン)ですが、他の製品では見ない独特なイヤーウィングの存在感が際立ちます。

イヤーウィングはシリコン素材。着脱可能で全4サイズ調整できます

かつて人気を博したLinkBudsのごとく、イヤーウィングを耳介の上部まで届く長さに調整し、イヤホン装着の安定感を向上させるギミックですね。

かつて人気だった"ながら聴きイヤホンのLinkBuds

イヤーウィングは全4サイズあり。最も長いもので1cm伸ばせます。

通常のインナーイヤー型イヤホンよりも当然ながら装着感は安定します

耳介上部のひだの部分にイヤーウィングが引っかかってるのでイヤホン揺れは多分に軽減。

使い勝手で見ると普通のカナル型イヤホンのよう。イヤホンが抜け落ちそうな雰囲気ありません。運動中やランニング中の利用でも億劫なく使えるかと思います

イヤホン重量は片側4.9gと軽量仕様。イヤーピースを使わないイヤホンとあって装着の窮屈感もなし。長時間と装着し続けても疲れらしい疲れはありません

 

 

イヤホン操作性

タッチセンサーボタンの搭載あり。オーディオ操作、音量調整、通話対応など可能です。

タッチ感度は安定。複数回タッチもきちんと認識されます

イヤホンの着脱検出にも対応あり。イヤホン着脱と連動してオーディオが自動再生/停止します。

イヤホン本体の防水等級はIP55。雨、汗、泥、砂などのシチュエーションは問題なし。防水はIP5なのでイヤホンの水洗いにも耐えられます。




デフォルト仕様(すべて割り当て変更可能)

左イヤホン右イヤホン
1回タップカスタマイズなし(割り当てなし)
2回タップ次の曲に進む再生/停止
3回タップカスタマイズなし(割り当てなし)
長押しノイズキャンセリング切り替え

すべての操作枠を変更可能。左右別々の設定もOK。以下の操作コマンドの用意あり。

  • 再生/停止
  • 次の曲に進む
  • 前の曲に戻る
  • 音量1アップ
  • 音量1ダウン
  • ノイズキャンセリング切り替え
  • 音声アシスタント起動
  • カスタマイズなし(割り当てなし)

デフォルト仕様(変更不可)

左イヤホン右イヤホン
2回タップ着信対応
長押し通話終了・着信拒否

通話操作コマンドは割り当て変更不可。


 

 

充電ケース仕様

充電ケースは小さめ。マカロンサイズの大きさです(寸法は縦横5.5cm、厚み2.5cmほど)。

片手で握り込めるサイズですし、男性であればズボンのポケットに入れておいても邪魔にならないサイズ感です。

外装素材はプラスチック。他のAnkerワイヤレスイヤホンと変わらぬサラサラしたプラスチックです。

Amazon探すとケースカバーも多めなので、擦り傷を防ぎたい人はケースカバーも活用あれ(→ Amazonでケースカバーを探す)。

ケース上蓋はスライド開閉を採用。片手で開け閉めできます。

ケースのワイヤレス充電(Qi)は非対応。USB Type-Cケーブルを使った有線充電のみ対応です(ケーブル同梱あり)。

 

 

Anker Soundcore Liberty Buds の音質レビュー

音質は低音重視(ウォーム感あり)

低音(4+)
中音(4)
高音(3.5)

デフォルト音質だと低音重視、ウォーム感あるチューニング具合です

ボーカル含めてしっかりと描写されてるので音楽からPodcastまで聴く分には問題なし。

ただ、意外にも中音域〜高音域の明瞭さはありません。音場も並。インナーイヤーかつLCP振動板を搭載したイヤホンとあったので多少なりに明瞭さを期待あるいは予想していましたが、総じてウォーム感ある低音イヤホンと言ったところですね。

LDACコーデックにも対応ありますが、LDAC接続時でも音の傾向は大きく変わらず。すっきりした音を好む人だとイコライザー調整は必須です。

 

 

イコライザー調整に対応

iOS・Android向けの専用アプリからひととおりの設定が可能。

プリセット変更、カスタム設定、聴覚に合わせたお好み設定(HearID)の3つから選べます。

Podcastはじめとした会話系コンテンツを主として聴く人だと「アコースティック」がおすすめ。ボーカルくっきりして聴きやすいです。また、3Dオーディオと併用するとボーカル9割で楽しめる完成形になるのでよりおすすめ。

 

 

空間オーディオ(3Dオーディオ)対応

Anker独自の空間オーディオ再生(3Dオーディオ再生)が利用可能。

アプリの種類に関係なくオーディオ再生が一律で空間オーディオ再生に切り替わります。

Anker Soundcore Liberty Buds の空間オーディオは非常にボーカルくっきり。ボーカルだけが前に前に出てきます。Podcastやラジオを聴くには最高の仕上がりです

果たしてこれが空間オーディオなのかはさておき、ながら聴きイヤホンとして考えた場合だと理想形でしょう。常時機能ONで使う価値はあります。

 

 

【✗】LC3コーデック非対応

LE Audio(およびLC3コーデック)は非対応

 

 

Anker Soundcore Liberty Buds の機能レビュー

ノイズキャンセリング【★2】

ノイズキャンセリング性能(2)
遮音強度の調整

ノイズキャンセリングはほぼ効果なし。おまけ機能です

ごくごくわずかに濁音ノイズが低減していますが、遮音らしい遮音はできず。屋外どころか屋内であっても全く静かにならないですね。

ホワイトノイズ(サーっと言った機械音)の発生あり。また、風切り音カット(マイクに風が当たった音の除去)も機能しておらず、屋外だと風量だけ増大してうるさいです。

ノイズキャンセリング機能はAnker公式的にも大々的にPRしてますが、果たして何が目的だったのか不明。

それこそAirPods 4のノイズキャンセリングのような「インナーイヤーなのに意外にも静か!!」みたいな感動を期待したのですが、これとは全く勝負になりません。

 

 

外音取り込み機能(ながら聴き機能)【★4】

音の取り込み性能(4)
取り込み量の調整

イヤホンマイクで周囲の音を集音。イヤホンを装着したままスピーカー経由で周囲の環境音が聞き取れる「外音取り込み機能」に対応あり。

機能ONにするといくらか周囲の音が明るくなります

もともと物理的な遮蔽感が薄いので周囲の音が聞こえており、ながら聴きのための+α機能として使うには十分な性能かと思います。

ただ、風切り音カット(マイクに風が当たった音の除去)が機能しておらず、風が強い屋外で使うと"びゅーびゅー"言った音が入り込んでうるさいです。

 

 

通話マイク品質【★4.5】

通話マイク性能 (4.5)

通話マイク性能は優秀。

自分の声のピックアップ、周囲の音の除去、風切り音カット、いずれも機能してます

ノイズキャンセリングや外音取り込みだと風切り音が除去できませんが、通話マイクとして使う場合なら除去できてる謎仕様。屋外で使っていてもほぼ声だけピックアップできてます。

屋内でビデオ通話マイクとして使うくらいなら十分すぎる性能です。

 

 

マルチポイント・ペアリング切り替え勝手【★4.5】

全体的な勝手のよさ(4.5)
マルチポイント対応(最大2台)
マルチポイントとLDACの併用可能
マルチペアリング対応(最大?台)
ペアリング接続先の上書き切り替え
Google Fast Pair対応

ここらは他のAnkerワイヤレスイヤホンと変わらず。

ペアリング接続先の上書き切り替えには非対応。マルチポイント接続外のデバイスにペアリングを切り替える場合、先にペアリング接続を解除してペアリング枠を空ける必要あり。3台〜のデバイス間でワイヤレスイヤホンを使いまわしたい人だと面倒です。

 

 

バッテリー持ち・充電環境【★4】

バッテリー性能 (4)
(イヤホン単体6時間〜7時間、ケース併用28時間〜30時間)
ワイヤレス充電
急速充電対応(10分でオーディオ再生4時間分)

バッテリー持ちは相場平均的。ノイズキャンセリング常時ONでもイヤホン単体6時間、ケース併用で28時間使えます。

とはいえ、ノイズキャンセリング性能は貧弱なのであえて使う人もいなそうですが。

ながら聴きイヤホンとして考えた場合はイヤホン単体6時間〜7時間使えれば十分でしょう。散歩したり運動するくらいの時間なら余裕でカバーできるかと思います。

ワイヤレス充電(Qi)は意外にも非対応。昨今のAnkerワイヤレスイヤホンだとU1万円モデルでも普通に対応してますが、コストカット目的か省かれました。

 

 

この記事のまとめ

【Good!】Anker Soundcore Liberty Buds のよかったところ

  • ながら聴きイヤホンとしては合格点
  • Podcastを聴くには理想的な音質(イコライザー&3Dオーディオ併用で)
  • イヤホン装着感は安定
  • バッテリー駆動時間は無難に長め(イヤホン単体6時間〜7時間)

【Bad...】Anker Soundcore Liberty Buds の気になったところ

  • ノイズキャンセリング機能はおまけ(静かにならない)
  • ケースのワイヤレス充電(Qi)非対応

Anker Soundcore Liberty Buds、ながら聴きイヤホンとして使いたい人なら良いんじゃないでしょうか。

「インナーイヤー型イヤホンなのにノイズキャンセリング対応!!静か!!」みたいなズレた公式PRのせいで製品に対する期待値が変な方向に飛んでますが、ながら聴きイヤホンとして考えれば普通に使える製品クオリティです

適度な遮蔽感ありつつ、適度な開放感あるので完全オープンなイヤーカフ型イヤホンなどに比べて屋外で使う場合でも音が聞き取りやすいです。

一方でノイズキャンセリング機能はおまけ。ほぼ静かになりません。ノイズキャンセリング狙いで購入するとショボすぎて泣くので注意。

ながら聴きイヤホンとして、散歩やランニング中に周囲の安全面を考慮しながらPodcastや音楽を聞きたい人だと価格的にも性能的にも丁度いいワイヤレスイヤホンになるかと思います。

 

 

Anker Soundcore Liberty Buds のおすすめ代替候補

AirPods 4 ノイズキャンセリング対応版(価格29,800円)

ノイズキャンセリングが使えるインナーイヤー型イヤホンの代名詞。しっかりと静かになる本格仕様です。外音取り込み機能も高性能で"ながら聴き"イヤホンとしての採用もおすすめ(レビュー記事を見る

Anker Soundcore C40i(価格12,990円)

耳の軟骨部分に挟んで使うイヤーカフ型イヤホン(ながら聴きイヤホン)。ながら聴きメインで使えるワイヤレスイヤホンを探している人におすすめ(レビュー記事を見る

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