人気オーディオメーカー「Beats by Dr.dre」。
2008年に創業。2014年にAppleが買収し、現在はApple傘下のオーディオブランドとして展開される。
AirPodsシリーズ以外では唯一となるApple自社製チップを搭載。AirPodsシリーズ同等のワイヤレス接続の安定感や使い勝手を備える。
この記事では、ここ数年に登場したApple版「Beats」ワイヤレスイヤホンを一挙ラインナップ。おすすめ機種も紹介していく。
Beats製品の購入を検討している人、AirPodsのような安定感のあるワイヤレスイヤホンを探している人は記事を活用してほしい。
この記事の目次(タッチで移動)
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「Beats」ワイヤレスイヤホンの基本3つ
1. Beatsは現在Apple傘下の会社、AirPodsシリーズと同じApple自社製チップ搭載
Beatsは2014年にAppleに買収され、以降はAppleが製品開発に携わっている。
AirPodsシリーズに搭載されるApple自社開発チップ「Apple W1」「Apple H1」などBeats製品にも搭載。Beats製品であってもAirPodsシリーズ同等のワイヤレス接続の安定感を実現している。
外っ面はBeats製品でも中身だけ見ればAirPodsそのものだ。
2. Appleデバイス間の自動接続切り替え対応(一部モデル除き)
AirPodsシリーズは同一のApple IDでサインインしたAppleデバイス間であれば、オーディオ再生しているデバイスに自動でペアリングが切り替えられる。
AirPodsと同じApple自社開発チップを搭載しているBeats製品であれば、同切り替え機能がそのまま利用できる。
3. 充電ポートはLightningのもの、USB Type-Cのものが混在
Beats製品だと完全ワイヤレスイヤホンはUSB Type-Cポートの製品が多いが、ヘッドフォンはLightningポート、あるいはmicroUSBポートを搭載していたりする。
2021年なお充電ポートが統一される気配なく、おそらく今後も混在したままになりそうだ。
「Beats」ワイヤレスイヤホンの製品ラインナップ
完全ワイヤレスイヤホン(完全ケーブルレスイヤホン)
【注意】Beats Studio BudsのみApple自社製チップを搭載せず。Appleデバイス間の自動接続切り替えにも対応しない。
ワイヤレスイヤホン(首かけモデル)
製品名 | 発売時期 | 直販価格(税込) | Amazon直販リンク | |
Beats Flex | 2020年10月 | 5,940円 | Amazon | |
Powerbeats | 2020年3月 | 14,800円 | Amazon | |
Beats X | 2017年2月 | 14,800円 | 生産終了 |
ワイヤレスヘッドフォン
製品名 | 発売時期 | 直販価格(税込) | Amazon直販リンク | |
Beats Solo Pro Wireless | 2019年10月 | 32,780円 | Amazon | |
Beats Solo3 Wireless | 2019年8月 | 22,880円 | Amazon | |
Beats Studio3 Wireless | 2018年10月 | 38,280円 | Amazon |
Beatsワイヤレスイヤホン(&ヘッドフォン)、おすすめモデルはこの3機種
1. Beats Studio Buds
発売時期 | 2021年8月 |
直販価格 | 17,800円 |
搭載チップ | 非公表(Apple自社製チップは搭載せず) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体8時間、ケース併用で最大24時間 |
充電ポート | USB Type-C |
ノイズキャンセリング(ANC) | ○ |
外音取り込み機能 | ○ |
Beats最新モデル「Beats Studio Buds」
2021年8月に発売開始した最新モデル「Beats Studio Buds」。
これまでBeatsの完全ワイヤレスイヤホンは耳かけ式のワイヤレスイヤホンに留まってて、今回初の丸ころデザインの完全ワイヤレスイヤホンとして発表された。
Beatsらしいドンシャリ・サウンドにくわえ、ノイズキャンセリング(ANC)や外音取り込み機能に対応。
また、ケース併用24時間のバッテリー、IPX4の防水性能、Appleが提供する「Fast Pair」(ポップアップ画面通じたペアリング接続設定)が使えるなどAirPods準拠の性能・機能を揃えた。
ただ、現行のBeats製品では珍しくApple自社製チップを搭載せず。そのせいでAppleデバイス間の自動接続切り替え(マルチポイント)が使えない。
手元デバイスをApple製品で揃えていて、Appleデバイス間の接続切り替え機能を狙ってのBeats製品の購入を検討している人は注意あれ。
▶ Beats Studio Buds のレビュー記事はこちら
Beats Studio Buds レビュー【Beats版AirPods】
続きを見る
「AirPods」と「Beats」何が違う?Apple現行ワイヤレスイヤホン5製品を比較する
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2. Beats Flex
発売時期 | 2020年10月 |
直販価格 | 5,940円 |
搭載チップ | Apple W1 |
防水性能 | × |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体12時間 |
充電ポート | USB Type-C |
ノイズキャンセリング(ANC) | × |
外音取り込み機能 | × |
Apple自社製チップを搭載したBeatsエントリーモデル「Beats Flex」
2020年10月に登場した首かけイヤホン「Beats Flex」。
直販5,940円で購入できるエントリーモデル。初代AirPods(2016)に搭載されたApple自社製チップ「Apple W1」を搭載することでコストカットしつつAirPods同等の使い勝手を実現した。
iPhoneとのペアリング接続は簡素化され、iPhoneとペアリングした場合のワイヤレス接続も安定。Appleデバイス間の自動接続切り替え(ペアリング切り替え)にも対応している。さながら5,940円で購入できるAirPodsと言っても過言ではない。
バッテリー駆動時間は12時間(ケース充電できず)。充電ポートはUSB Type-C。
オーディオ性能は価格なり。単なる低音が強めのイヤホンといったところ。Beatsらしいとことんまでに突き抜けたドンシャリを求めてはいけない。
あくまで直販5,400円で購入できるAirPodsとして、Appleデバイス間の接続切り替えの簡素化を目的としたAppleイヤホンとして購入を検討あれ。
3. Beats Solo Pro Wireless
発売時期 | 2019年10月 |
直販価格 | 32,780円 |
搭載チップ | Apple H1 |
防水性能 | × |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体22時間(ノイキャンOFFで最長40時間) |
充電ポート | Lightning |
ノイズキャンセリング(ANC) | ○ |
外音取り込み機能 | ○ |
AirPods Proと同じApple自社製チップを搭載したノイキャン・ヘッドフォン
Beatsヘッドフォンの中で現行最上位に位置づけられるモデル。AirPods Proと同じ「Apple H1」チップを搭載した。
ノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込み機能に対応。特にノイズキャンセリングはAirPods Pro同等クオリティの徹底した静けさ。ノイズキャンセリング狙いで購入しても損はない。
Apple自社製チップを搭載していることもあり、Appleデバイス間の接続切り替えも自動で行える。
オーディオは低音強めだが、Beatsらしい荒々しさは消え、よりApple製品らしいクセのない感じに。
実際のところ、ここ数年のBeats製品はAppleに牙を抜かれ、ドンシャリを残しつつも、より万人受けを意識したオーディオ製品に変貌している。昔のBeatsオーディオを知っている人だと物足りなさを感じそうだが、はじめてのBeats製品として使ってみるには丁度いいのかもしれない。
この記事のまとめ
ここまでBeatsのワイヤレスイヤホン(ヘッドフォン)をまとめてきた。
ここ数年のBeats製品はApple自社製チップを搭載することもあり特にiPhoneとの相性は抜群。AirPodsシリーズの代わりにBeatsを選ぶのも現実的だ。
それこそBeatsらしいドンシャリとAirPodsらしいワイヤレス接続の安定感を併せ持ったサラブレッドなので、AirPodsのドンシャリ版くらいのノリで購入を検討してもいいかもしれない。
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