2020年10月より発売開始となったApple純正充電器にしてUSB PD充電器「Apple 20W USB-C電源アダプタ」。
同製品は以前レビューした Apple 18W USB-C電源アダプタ のリニュアル版となる。iPhoneはこれまで最大18WでUSB PD充電できたが、iPhone 12シリーズは同20Wにアップグレード。これに伴い18W充電器が20W充電器としてリニュアルされた。
巷では30W〜45WのUSB PD充電器が増えており、あえて最大20Wの同USB PD充電器を選ぶ理由も薄くなっている。ただ、やはりそこはApple純正品であり、Apple純正品こその価値を見いだしている人も多いかと思う。そうした方に向けて以下レビューしていく。
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【レビュー対象製品】Apple 20W USB-C電源アダプタ
発売時期 | 2020年10月 |
直販価格 | 2,200円(税込) |
カラーリングはホワイト1色。
・Apple純正のUSB PD充電器
・iPhoneやMagSafe充電器での出力最適化
× ダメなところ
・出力は最大20W止まり
・コスパは微妙(プラス数百円で30W充電器が買える)
Apple 20W USB-C電源アダプタ レビュー
製品概要
Apple 20W USB-C電源アダプタ は、2020年10月より発売開始になったApple純正充電器。直販価格は2,200円(税込)。従来のApple 18W USB-C電源アダプタは直販3,180円(税込)だったので1,000円近く値下げされた。
電源アダプタと名乗ってはいるものの物自体はUSB PD充電器であり、USB PD規格で最大20W出力できる。iPhone 12シリーズはもちろんUSB PD充電に対応しているAndroidスマホやノートPCも問題なく充電できる。
充電器の正確な出力値は以下のとおり。18W充電器だと9V出力が9V/2Aで設計されているが、20W充電器だと9V/2.22Aとなる。
iPhoneで使うためにはApple純正ケーブル、あるいはMFi認証ケーブルが必要
iPhoneシリーズはライトニング端子を使った特殊なUSB PD充電となるため、USB PD充電を行うためにはApple純正ケーブルかMFi認証ケーブルを用意する必要がある。
ちなみに、iPhone 12シリーズに同梱されるApple純正ケーブルは、まさしく同USB PD充電のためにケーブルとなる。Apple 20W USB-C電源アダプタ と合わせて使うことでiPhone向けのUSB PD充電、急速充電が可能となる。
従来のApple 18W USB-C電源アダプタと比較
リニュアルモデルとあり、ビジュアルだけで見れば従来の18W充電器となんら変わりない。
おそらく筐体はそのまま同じものを使っているのだろう。電源プラグが折りたためないのも変わっていなかった(折りたためたらよかった...)。
他方、スペック面での主な変更点は以下3つだ。
- 最大出力が18W→20Wに
- 本体重量が60g→58gに
- 直販価格が3,180円→2,200円に
2W増え、2g減り、980円安くなった。
スペックだけを見るとリニュアル版を名乗るほどでもないが、価格が圧倒的に安くなっているので、あえて18W版を購入する理由もなくなったと思う。
充電レビュー
iPhone充電
Apple 20W USB-C電源アダプタ でiPhone SE(2020)を充電したところ、約12.9Wで充電できた。18W充電器で充電しても13.2Wとほぼ同出力だった。
iPad Pro充電
iPad Pro 10.5を充電したところ、約17.7Wでの充電となった。18W充電器だと17.6Wとほぼ誤差の範囲内だった。
なお、iPad Proシリーズは最大30Wを上限にUSB PD充電できるので、あえて20W前後のUSB PD充電器を使うメリットは薄い。
この記事のまとめ
Apple 20W USB-C電源アダプタ をレビューしてきた。
・Apple純正のUSB PD充電器
・iPhoneやMagSafe充電器での出力最適化
× ダメなところ
・出力は最大20W止まり
・コスパは微妙(プラス数百円で30W充電器が買える)
スペック、価格ともに従来の18W充電器のリニュアル版だ。もとより18W充電器の購入を考えていた人であれば購入して損はない。
最大20WのUSB PD充電器なのでタブレットやノートPCの充電だと出力が少し足りないが、もっぱらスマホの充電器として考えれば丁度よいスペックだろう。それこそiPhone 12とセットで使うのが王道かつ妥当な使い方だと思う。Apple製品で周辺機器をまとめている人であれば購入を検討してみては。
レビュー対象製品