通勤・通学中のリスニングに役立つノイズキャンセリング機能。
人工的にノイズ音を発生させて周囲の音を打ち消し。静けさが得られます。
ノイズキャンセリングは昨今のワイヤレスイヤホンでは一般的な機能になってきましたが、それゆえ高性能な製品の情報も埋もれつつあります。
そこで、この記事ではノイズキャンセリング性能に特色あるワイヤレスイヤホンだけピックアップ。価格別におすすめ製品を紹介します。
この記事の目次(タッチで移動)
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ノイズキャンセリング ワイヤレスイヤホンの選び方
1. ノイズキャンセリングの種類を理解する【ANCとパッシブの違い】
ワイヤレスイヤホンの人気機能「ノイズキャンセリング」。周囲の騒音をカットできる機能です。
厳密にはノイズキャンセリングには「アクション・ノイズキャンセリング」「パッシブノイズキャンセリング」の2種類あり。
同2種の違いを理解しておくとノイズキャンセリングイヤホン選びで失敗しにくくなります。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)とは?

画像出典:Galaxy Buds2|サムスン
アクティブ・ノイズキャンセリングとは、機械的なノイズキャンセリング機能のこと。
イヤホンマイクで周囲の音を拾い、これと逆相位のノイズ音を発生させて周囲の音を打ち消します。
特に低音域(電車や飛行機の音)への効果が大きく、機能ONにすれば明確な静けさが得られます。
ワイヤレスイヤホン業界でPRされる「ノイズキャンセリング」とは、もっぱらこのアクティブ・ノイズキャンセリングのことです。
パッシブノイズキャンセリング(PNC)とは?
パッシブ・ノイズキャンセリングとは、物理的なノイズキャンセリングのこと(機能よりかは概念に近い)。
イヤーピース、イヤーウィング、イヤホン構造などを通じて物理的な遮音性を強化。間接的にノイズキャンセリング効果を補強します。
アクティブ・ノイズキャンセリングが主に低音域を低減するのに対して、パッシブ・ノイズキャンセリングは中音域〜高音域(人の話し声)を低減。
アクティブ・ノイズキャンセリングとパッシブ・ノイズキャンセリングが組み合わさることで低音域〜高音域までまんべんなく騒音カットできます。
2. より静けさがほしい人だと物理的な遮音性能(パッシブ・ノイズキャンセリング)を重視する
2025年現在、機械的なノイズキャンセリングこと”アクティブ・ノイズキャンセリング”の性能が各社ともに頭打ち。転じて物理的な遮音性(パッシブ・ノイズキャンセリング)を高めることでノイズキャンセリング効果を競い合ってる状況です。
たとえば、大手BOSEはイヤホン側面を巻くシリコン素材のイヤーウィングを用意。
耳穴の隙間をゼロに近づけることで物理的な静けさを補強しています。

BOSEワイヤレスイヤホンはイヤーウィングに強み
ソニーのワイヤレスイヤホンのようにノイズキャンセリング特化の独自イヤーピースを搭載する製品も増えました。
ウレタン素材のイヤーピースとあり、音楽室の壁の吸音素材のごとく周囲の音を低減できます。

ソニー・ワイヤレスイヤホンはウレタン製イヤーピースに強み
また、Technicsのようにイヤホン筐体をコンパクトサイズに成形し、イヤホンのフィット感・装着感を高めることで物理的な遮音性を強化している製品もあります。

Technicsはイヤホンの装着感・フィット感に強み
アクティブ・ノイズキャンセリングはハイエンドモデルであれば優秀なものが多めですが、とことんまでに遮音性がほしい人だとパッシブ・ノイズキャンセリングの仕様も意識して確認したい。
3. 外音取り込み機能(アンビエントモード)の性能も確認する
昨今のノイズキャンセリングイヤホンは本当に静か。
それゆえ、出先で歩きながら使う場合、逆に静かすぎて危険あったりします。
この状況下で役立つのが「外音取り込み機能」。周囲の音をイヤホン本体のマイクで拾い、イヤホン装着したままでもスピーカー通じて周囲の音が聞き取れます。
アクティブ・ノイズキャンセリングと同じ仕組みかつ正反対の機能ゆえ、ノイズキャンセリングが高性能な製品だともれなく「外音取り込み機能」の性能も高め。
下手な製品だと機能ONにしても音こもるだけで変化ありませんが、この記事で紹介するメジャー製品なら「外音取り込み機能」も高性能です。
出先でワイヤレスイヤホンを使おうと考えている人だと「外音取り込み機能」の性能も併せて確認しておきたい。
ノイズキャンセリング ワイヤレスイヤホンおすすめTOP5【2025年版】
TOP5の概要
(製品名をタップすると該当項目までスクロールします)
1. BOSE QuietComfort Ultra Earbuds(価格3.6万円) | |
![]() | 2025年現在で業界No.1のノイズキャンセリング性能あり。機械的ノイキャン、物理的ノイキャン、いずれも最高級(Amazonで見る) |
2. AirPods Pro(価格3.7万円) | |
![]() | 機械的なノイズキャンセリング性能に限れば業界No.1の静けさ。イヤホン装着した瞬間に音が消える(Amazonで見る) |
3. パナソニック「Technics EAH-AZ100」(価格3.9万円) | |
![]() | 機械的ノイキャン、物理的ノイキャンのバランスよし。長時間使ってても耳が痛くなりにくい高品質ノイズキャンセリング(Amazonで見る) |
4. ソニー「WF-1000XM5」(価格3.3万円) | |
![]() | ハイエンド帯では珍しい筐体コンパクトなノイキャンイヤホン。独自開発のウレタン製イヤーピースも搭載(Amazonで見る) |
5. JBL TOUR PRO 3(価格3.9万円) | |
![]() | ノイズキャンセリング機能を含めた総合得点で優秀な多機能・高性能モデル。LC3plusコーデックも使える(Amazonで見る) |
1. BOSE QuietComfort Ultra Earbuds(価格3.6万円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (5) |
物理的な遮音性能(PNC) | (5+) |
外音取り込み性能 | (5) |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、aptX Adaptive |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体6時間 |
ケース併用で最大24時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
2025年現在、ノイズキャンセリング性能でワイヤレスイヤホンを選ぶならこれ。BOSEのフラッグシップモデル「QuietComfort Ultra Earbuds」。
機械的な遮音性能は言わずもがな、イヤホン構造による物理的な遮音性能も含めて業界トップの完成度あり。
イヤホン側面部をシリコンバンドで囲い、耳穴の隙間を限りなくゼロに低減。さながら耳栓。イヤホンを装着するだけでも静かになります。

イヤホン側面部のシリコンバンドでしっかりと遮音できます。
アクティブ・ノイズキャンセリング(機械的なノイズキャンセリング)の遮音強度の調整にも対応。
遮音が強すぎて耳が痛い人ならカスタムして使いたい。iOS・Android向けの専用アプリから調整できます。

遮音強度は調整可能
外音取り込み機能も優秀。機能ONにすればイヤホンを装着したまま周囲の音の9割以上がそのまま聞き取れます。
取り込み音が自然で、さながら骨伝導イヤホンのような使い方が可能。出先で歩きながら音楽を聞きたい人でも安心です。
BOSEのホームシアタースピーカーを思わす”ズンズン"鳴る低音、BOSE独自の空間オーディオ再生、マルチポイント機能などもろもろ対応。
これにくわえての高性能ノイズキャンセリングとあればトータルで見て非常にコスパよく感じるはず。ノイズキャンセリング対応モデルを探している人なら第一検討候補としておすすめです。
2. AirPods Pro(価格3.7万円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (5+) |
物理的な遮音性能(PNC) | (4) |
外音取り込み性能 | (5+) |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | △(Appleデバイス間のみ可) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体6時間 |
ケース併用で最大30時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi / MagSafe(無線) |
BOSEと並ぶノイズキャンセリング特化モデル。AppleのAirPods Pro。現行モデルは第2世代。
機械的な遮音性能だけで比較すればBOSE以上の実力あり。イヤホンを装着した瞬間に"スーッ"と周囲の音が消えていき感動ものです。
低周波音がもろもろ除去できるので、たとえば静かなカフェや図書館で使う場合なら無音そのもの。オーディオ再生を停止した状態ならデジタル耳栓としても活用できます。
物理的な遮音性能は悪くはありませんが、特色もありません。
イヤホン形状は普通のスティック型ですし、イヤーピースも普通のシリコン仕様です。BOSEワイヤレスイヤホンに比べると物理的な遮音性能は低めです。
AirPods Proのノイズキャンセリング以上のセールスポイントが「外音取り込み機能」。
業界No.1と名高い非常に高性能な音の取り込みが可能。ノイズらしいノイズもなく、機能ONにすると周囲の音の10割近くがそのまま聞き取れます。ほぼ骨伝導イヤホンです。

「ノイズキャンセリング←→外音取り込み」はイヤホン操作で切り替え可能
AirPodsシリーズと言うこともあり、基本的にはiPhoneユーザーにおすすめ。
iPhoneユーザーならAppleデバイス専用のマルチポイント機能、Apple独自の空間オーディオ機能が使えます。iOSアプリ「探す」上からイヤホン位置も探れます。
Androidスマホユーザーでも使えるには使えますが、AirPodsシリーズならではの独自機能が封じられるので注意。
3. パナソニック「Technics EAH-AZ100」(価格3.9万円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (5) |
物理的な遮音性能(PNC) | (5) |
外音取り込み性能 | (5) |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大3台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体10時間 |
ケース併用で最大28時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
Technicsシリーズのフラッグシップモデル「EAH-AZ100」。
磁性流体ドライバーを完全ワイヤレスイヤホン業界で初採用。ウォーム感ある、木製ハウジングを鳴らしているよう錯覚する温もりある音がクセになります。
ノイズキャンセリング機能に関しても高性能。低周波音がもろもろ除去できます。
Technicsのノイズキャンセリングは耳が詰まる感じのない、耳に優しいノイズキャンセリング。ノイズキャンセリングに苦手意識ある人にもおすすめです。

遮音強度は調整可能
イヤホン形状はTechnics独自の「コンチャフィット」(耳甲介フィット)形状を採用。耳穴にすぽりとハマります。
イヤホンのフィット感の向上とともに物理的な遮音性能も強化。人の話し声など機械的に除去しにくい音も低減できてます。
ちなみにTechnicsシリーズは業界唯一となるマルチポイントの3台接続が可能。
音質狙いの人、ノイズキャンセリング狙いの人、マルチポイント狙いの人、いずれにもおすすめできる優良機です。
4. ソニー「WF-1000XM5」(価格3.3万円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (5) |
物理的な遮音性能(PNC) | (5) |
外音取り込み性能 | (5) |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.2 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体12時間 |
ケース併用で最大36時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
BOSE、Appleと並ぶノイズキャンセリング特化メーカーたるソニー。
WF-1000XM5 はソニー・ワイヤレスイヤホンの現行フラッグシップモデルです。
ソニーのノイズキャンセリングは周囲の音を"遮断"よりかは"中和"。よりマイルドな、長時間と使ってても耳が痛くなりにくいノイズキャンセリングです。
かといって遮音が弱いわけではなく、しっかり遮音できてます。

遮音強度の調整は不可
物理的な遮音性能も優秀。
ソニー独自開発のウレタン・イヤーピースを標準搭載。音楽室の壁のスポンジのごとく周囲の音を吸音・低減できます。

ソニー独自開発のウレタン・イヤーピースを搭載
ノイズキャンセリング特化モデルでは珍しくイヤホン筐体はコンパクト。
イヤホン装着してても耳穴を押し広げてくる感じなく、耳が痛くなりにくいです。
機械的ノイキャン、物理的ノイキャン、いずれにおいても優しさ重視のノイズキャンセリングイヤホンを探している人だと WF-1000XM5 との相性よさげです。
5. JBL TOUR PRO 3(価格3.9万円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (5) |
物理的な遮音性能(PNC) | (4.5) |
外音取り込み性能 | (5) |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
(ドングル接続時のみ)LC3plus | |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体11時間 |
ケース併用で最大44時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
JBLフラッグシップモデル「JBL TOUR PRO 3」。
充電ケースをドングル代わりにしたLC3plus接続に対応。LC3plusは10ms台で通信できる低遅延コーデック。ゲーミングイヤホンとして使いたい人に人気です。

LC3plusは10ms台で通信できる業界随一の低遅延コーデック
ノイズキャンセリングも高性能。機械的な遮音性能、物理的な遮音性能ともに優秀。
業界No.1ではないけれども5本の指には入る実力あり。ノイズキャンセリング製品としては十分に完成してます。
フォームイヤー仕様の独自イヤーピースも用意あり。人の話し声など高周波音も低減できてます。

イヤーピースは2種類用意(左が通常版、右がフォームイヤー仕様版)
また、耳穴に"すぽり"とハマるイヤホン構造と相まって物理的にも静かです。
外音取り込み機能も優秀。取り込み音が非常にクリア。機能ONにすれば"ながら聞き”運用も可能な実力あり。
とかく全部盛りのフラッグシップで逆に強みが薄れがちですが、ノイズキャンセリング機能、そして充電ケースを使ったLC3plus接続に興味がある人なら選んで間違いありません。
【価格別】1万円以下ならこれがおすすめ
1. EarFun Air Pro 4(価格9,990円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (5) |
物理的な遮音性能(PNC) | (4) |
外音取り込み性能 | (3.5) |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.4 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、aptX Lossless、LDAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX5 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体11時間 |
ケース併用で最大52時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
U1万円ではNo.1の静けさ。中華オーディオブランド「EatFun」が手がけるフラッグシップモデル「EarFun Air Pro 4」。
機能性に全振りしたコスパ特化仕様。ノイズキャンセリング、マルチポイント、LDAC、ケースのワイヤレス充電(Qi)に対応。バッテリー駆動時間はケース併用52時間とスタミナ仕様です。

LDACほかaptX Losslessにも対応
ノイズキャンセリング性能に関してはU1万円とは思えぬ高性能仕様。
数万円台のノイズキャンセリングと同じく周囲の音を”遮断”する、かなり強めのノイズキャンセリングが使えます。オーディオ再生を停止した状態であればデジタル耳栓としても活用できるレベルです。
一方で物理的な遮音性は低め。イヤホン形状は普通のスティック型。イヤーピースも普通のシリコン仕様。ここらはU1万円ならでは。
機械的なノイズキャンセリング、低周波音に効果あるノイズキャンセリングで十分の人なら EarFun Air Pro の検討余地あり。
定価9,990円ですが、実売8,500円前後で買えます。
2. EarFun Air 2 NC(価格7,990円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (4.5) |
物理的な遮音性能(PNC) | (4) |
外音取り込み性能 | (3.5) |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX5 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体9時間 |
ケース併用で最大40時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
中華オーディオブランド「EatFun」の中堅モデル「EarFun Air 2 NC」。
ノイズキャンセリング性能は先に紹介したフラッグシップ「EarFun Air Pro 4」とほぼ変わらぬ静けさあり。体感レベルだと誤差の範囲です。
物理的な遮音性能に関しては普通。ごくごく普通のスティック形状、ごくごく普通のイヤーピースです。ここらは価格なり。
フラッグシップ「EarFun Air Pro 4」に比べてバッテリー駆動時間が短かったり、aptX Lossless非対応だったりと廉価仕様ありますが、ノイズキャンセリングを主として使いたい人ならこれでも十分かもしれません。
定価は7,990円ですが、相場7,000円前後で買えてコスパよいです。
3. Anker「Soundcore P40i」(価格7,990円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (4+) |
物理的な遮音性能(PNC) | (4) |
外音取り込み性能 | (3.5) |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX5 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体12時間 |
ケース併用で最大60時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
Ankerワイヤレスイヤホンの2025年現在の看板モデル「Anker Soundcore P40i」。
定価7,990円でノイズキャンセリング、マルチポイント、ケースのワイヤレス充電(Qi)など対応。
バッテリー駆動時間はケース併用60時間と業界トップクラスのスタミナ仕様です。
ノイズキャンセリングは実用水準+αの性能を確保。機能ONにすると周囲の音が中和・低減。オーディオ再生を止めた状態ならデジタル耳栓としても使えます。
スティック形状の普通のイヤホン構造とあり、物理的な静けさでは特色ありませんが、機械的な遮音性能だけで評価すれば中の上クラスの実力あり。
とりあえずでノイズキャンセリングを使ってみたい人だとコスパ的にも性能的にも丁度いい1品です。
【価格別】1万円台ならこれがおすすめ
1. JBL LIVE BEAM 3(価格1.7万円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (5) |
物理的な遮音性能(PNC) | (4.5) |
外音取り込み性能 | (4+) |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX5 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体12時間 |
ケース併用で最大48時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
JBLの元フラッグシップモデル「JBL LIVE BEAM 3」。
"元”と言うように、もともと価格2.6万円前後のフラッグシップ製品として登場。2024年発売の現行モデルながらも価格1.7万円まで下がってきました。コスパの観点から言えば破格です。
ノイズキャンセリングは高性能。1万円台の比ではない静けさあります。
低周波音を中心に騒音を低減。自宅や屋内なら無音に近い環境に持っていけます。
イヤホン筐体はコンパクトで耳穴にすぽりとハマります。これもまた物理的な遮音性能を強化するのに一助。
1万円台のノイズキャンセリングイヤホンと考えるとこれ以上の製品はないかと思います。
充電ケースには1.45型タッチディスプレイを搭載。
充電ケースを通じてオーディオ操作したり、液晶部分をフォトディスプレイ代わりにして使えます。オタ活アイテムとしても映える1品です。
2. Anker「Soundcore Liberty 4 NC」(価格12,990円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (5) |
物理的な遮音性能(PNC) | (4) |
外音取り込み性能 | (4) |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.2 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体10時間 |
ケース併用で最大50時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
Ankerのノイズキャンセリング特化モデル「Soundcore Liberty 4 NC」。
製品名の"NC"とはノイズキャンセリングのこと。Ankerのフラッグシップモデル「Soundcore Liberty 4」のノイズキャンセリング特化のカスタム版として展開されます。
ノイズキャンセリングはノイズキャンセリングでも機械的な遮音性能が非常に優秀。かなり強めのノイズです。
周囲の音を遮断。"中和"ではなく"遮断”するAirPods Proを思わすノイズキャンセリングが使えます。
なおかつ、iOS・Android向けの専用アプリを使った遮音強度の調整にも対応。いざ使ってみてノイズが強すぎる... 耳が痛い... といった人でもカスタムできるので安心です。

ノイズキャンセリングの遮音強度は調整可能
物理的な遮音性能は普通。
イヤホン形状、イヤーピースともにオリジナルモデル(Soundcore Liberty 4)をほぼ使いまわし。ここらは価格なり。
Ankerワイヤレスイヤホンということもあり、マルチポイントに対応していたり、LDACが使えたり、50時間バッテリーを搭載していたりとコスパのよさが節々にあります。
これにくわえての高性能ノイズキャンセリングと考えると非常にコスパよい1品かと思います。
3. NOTHING Ear (a)(価格14,800円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (5) |
物理的な遮音性能(PNC) | (4) |
外音取り込み性能 | (3.5) |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体9.5時間 |
ケース併用で最大42.5時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
ガジェオタ界隈を賑わす英家電メーカー「Nothing」が展開する「Nothing Ear(a)」。
イヤホン本体、充電ケースともにスケルトン筐体デザインに強み。基板プリントが透けてて良い味が出てます。
ノイズキャンセリング性能にも特色あり。
公称マイナス45dbの遮音性能を謳うだけあって機械的な遮音が強め。機能ONにすると明確に周囲の音がトーンダウンします。
物理的な遮音性能は普通ですが、トータルで見ると高性能な部類に入る1品かと思います。
【価格別】2万円台ならこれがおすすめ
1. BOSE QuietComfort Earbuds(第2世代)(価格2.4万円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (5) |
物理的な遮音性能(PNC) | (5+) |
外音取り込み性能 | (5) |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体8.5時間 |
ケース併用で最大30時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
高性能すぎるBOSEの入門モデル「Bose QuietComfort Earbuds」(第2世代)。
ノイズキャンセリング性能はフラッグシップモデル同等の実力あり。機械的、物理的、いずれも業界トップクラスの遮音性能です。
フラッグシップモデル同様にイヤホン側面部にはシリコンバンド(BOSEいわくのスタビリティバンド)を搭載。耳穴の隙間を限りなくゼロにできます。ほぼ耳栓ですねこれ。
フラッグシップモデルと異なりノイズキャンセリングの遮音強度の調整には対応せず。
遮音強度を調整したい人なら黙ってフラッグシップモデルを選びたい。
この1点を除くと文句ない完成度。名実ともにノイズキャンセリング特化のワイヤレスイヤホンです。
2. ソニー「LinkBuds Fit」(価格2.2万円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (5) |
物理的な遮音性能(PNC) | (4.5) |
外音取り込み性能 | (4.5) |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体8時間 |
ケース併用で最大30時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
WF-1000XM5 と並ぶもう1つのソニー・フラッグシップ「LinkBuds Fit」。
WF-1000XM5 が通常シリーズラインとして LinkBuds Fit はデザイン重視のコンセプトモデルといったところ。
ソニー公式に展開するケースカバーやイヤホン本体のウイングチップ(フィッティングサポーター)を付け替えることで最大144通りのカラーリングの組み合わせが可能です。
ノイズキャンセリング性能も優秀クラス。
機械的な遮音性能はもちろんのこと、イヤホン本体のウイングチップ(フィッティングサポーター)を使った物理的な遮音性能が高め。
ウイングチップは紙のような"くしゃくしゃ”とした素材。装着すると耳穴を塞ぐようにしてジャストフィットします。
音質はボーカル重視の王道ソニー・サウンド。ソニー独自の音質補正機能「DSEE Extrerme」も使ったハイレゾ相当のオーディオ再生も可能です。
ノイズキャンセリング+αで音質やデザイン性を重視したい人だと LinkBuds Fit がおすすめ。
3. AirPods 4(価格29,800円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (5+) |
物理的な遮音性能(PNC) | (3.5) |
外音取り込み性能 | (5+) |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | △(Appleデバイス間のみ可) |
防水性能 | IP54 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体5時間 |
ケース併用で最大30時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
AirPodsシリーズの通常版モデル「AirPods 4」。2024年9月に発売開始した現行モデルです。
上位版モデルの専売特許だったノイズキャンセリング機能・外音取り込み機能を初移植。いずれも業界トップクラスの完成度あります。
ノイズキャンセリングは意外にも静か。イヤーピースを使わないイヤホンとあり、物理的な遮音性は低いはずですが、意外にも静かで驚きます。
屋外だと周囲の音が入りがちですが、屋内で使う場合なら無音に近い状態に持っていけます。デジタル耳栓代わりの運用もおすすめです。
外音取り込み性能は業界No.1と言って文句なし。
AirPodsシリーズならではの高性能な音の取り込みにくわえ、イヤーピースを使わないオープン型イヤホンとあり、これもう骨伝導イヤホンそのものです。
取り込んだ音がイヤーピースに邪魔されず、周囲の音の10割がそのまま耳に入ってきます。
ノイズキャンセリングばかり注目されがちですが、本命は外音取り込み機能かもしれません。
【コスパ重視】型落ちハイエンドならこれがおすすめ
1. BOSE QuietComfort Earbuds Ⅱ(中古価格2万円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (5) |
物理的な遮音性能(PNC) | (5+) |
外音取り込み性能 | (5) |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | ✗ |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体6時間 |
ケース併用で最大24時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
2022年9月に発売開始したBOSEの旧フラッグシップモデル「BOSE QuietComfort Earbuds Ⅱ」。
1年足らずでBOSEの現行フラッグシップモデル「BOSE QuietComfort Ultra Earbuds」が登場し、そのままフェードアウトした不遇の名器です。

BOSE QuietComfort Ultra Earbuds

BOSE QuietComfort Ultra Earbuds(現行モデル)
見てのとおり、イヤホン形状は BOSE QuietComfort Ultra Earbuds(現行モデル)と同じ。というか使いまわし。
イヤホン側面部のシリコンバンドもそのまま搭載あります。
機械的なノイズキャンセリング性能に関しても誤差の範囲。体感レベルでは BOSE QuietComfort Ultra Earbuds(現行モデル)とほぼ変わりません。

イヤホン側面部には現行モデル同様にシリコンバンドあり
以下のような機能が必要ない人であれば BOSE QuietComfort Earbuds Ⅱ でも十分です。
▼ BOSE QuietComfort Earbuds Ⅱ が対応しない主な機能
- 空間オーディオ再生
- マルチポイント機能
- aptX Adaptive(aptX関連コーデック)
もともと3万円くらいの製品でしたが、昨今だと相場2万円前後で買えます。ノイズキャンセリング性能に照らすと非常にコスパよい製品です。
2. パナソニック「Technics EAH-AZ80」(中古価格2.4万円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (5) |
物理的な遮音性能(PNC) | (5) |
外音取り込み性能 | (5) |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大3台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体7時間 |
ケース併用で最大24時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
これどう見ても型落ちではない...! パナソニックの旧フラッグシップ「Technics EAH-AZ80」。
2023年10月に発売開始。2025年1月に事実上の後継モデルである「Technics EAH-AZ100」が登場したため、立ち位置的には型落ちです。
ノイズキャンセリング性能、外音取り込み性能ともに2025年現在も業界トップクラスの完成度あり。
機械的な遮音性能もちろん物理的な遮音性能も高め。
パナソニック独自開発のコンチャフィット形状(耳甲介フィット形状)を採用しており、装着すると耳穴に沿って"すぽり”とハマります。
コンパクト形状なイヤホンながらも耳栓のようにして耳穴を覆えるため、物理的な遮音性能も高めです。
型落ちと言うにはもったいない。まだまだ普通に使えます。ちなみに、マルチポイントの3台接続にも対応してます。
もともとの販売価格は3.7万円でしたが、昨今は相場3.2万円、中古Aランクなら2.4万円前後で買えます(イオシス参考)。
3. ソニー「WF-1000XM4」(中古価格1.3万円)
性能評価
機械的な遮音性能(ANC) | (5) |
物理的な遮音性能(PNC) | (5+) |
外音取り込み性能 | (4.5) |
Bluetoothバージョン | 5.2 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体8時間 |
ケース併用で最大36時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
ソニーの一世代前のフラッグシップモデル「WF-1000XM4」。2021年夏に発売開始。
ノイズキャンセリング機能を大々的に打ち出していた製品だけあってノイズキャンセリング性能は非常に高め。特に物理的な遮音性能がピカイチ。
耳穴をほぼほぼ覆う、さながら耳栓のようなイヤホン形状。イヤホン装着するだけでも相当に静かになります。
ただ、イヤホン筐体サイズが大きめ。イヤホン装着すると耳穴を明確に押し広げてきます。
長時間のイヤホン装着だと耳が物理的に痛くなりがち。これが唯一にして絶対的な弱点でした。この1点さえ許容できるのであればおすすめです。
新品の販売は少なめ。イオシスだと中古Aランク品が1.2万円前後で購入可能。
この記事のまとめ
ここまでノイズキャンセリング性能に特色ある、おすすワイヤレスイヤホンをまとめてきました。
2025年現在、ノイズキャンセリング性能でワイヤレスイヤホンを選ぶならば BOSE QuietComfort Ultra Earbuds がおすすめ。
機械的ノイキャン、物理的ノイキャン、いずれにおいても業界トップの性能あり。これを選んでおけばハズレありません。
コスパ重視の人なら「EarFun Air 2 NC」(価格7,990円)。
U1万円ワイヤレスイヤホンにしてはかなり本格的なノイズキャンセリングが使えます。
中古狙いの人ならTechnicsの旧フラッグシップモデル「Technics EAH-AZ80」がおすすめ。
2025年現在なお現役級のノイズキャンセリング性能あり。高音質オーディオ&マルチポイント3台接続可能なのも魅力です。
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