Suica初対応を果たしたソニーのスマートウォッチ「wena 3」。
専用アプリ「wena 3」を通じてサービス提供される独自仕様のSuicaとなる。
専用アプリは iOS、Android 双方に配信。iPhoneユーザーでもAndroidユーザーでもSuicaが利用できるので、特にApple Watchが使えなかったAndroidユーザーにこそ恩恵が大きいだろう。
一方で、Suica定期券が使えなかったり、オートチャージに対応していなかったりとApple Watch版Suicaとは勝手が異なる部分がある。
この記事では、こうしたwena 3のSuica仕様についてApple Watchと比較してまとめていく。
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wena 3のレビュー記事はこちらから
ソニー「wena 3」レビュー|Suica初対応したwena新作スマートウォッチを試す
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ソニー「wena 3」のSuicaでできること、できないこと
Suica発行
wena 3 | Apple Watch | |
Suica新規発行 | ○ | × |
既存Suicaカードの取り込み | × | ○ |
既存モバイルSuicaの引き継ぎ | × | ○ |
年会費 | 0円 | 0円 |
wena 3のSuicaは、専用アプリ「wena 3」を通じてSuica発行。新規発行のみ対応しており、既存Suicaを引き継いで使うことはできない。
対してApple WatchのSuicaは、iPhoneの「モバイルSuica」アプリに登録したSuicaアカウントを吸い上げて使うため、既存Suicaを引き継いで使う。
Suica残高チャージ
wena 3 | Apple Watch | |
チャージ上限金額 | 2万円※ | 2万円 |
クレジットカード直接チャージ | × | ○ |
Apple Pay通じたクレジットカードチャージ | × | ◯ |
Google Pay通じたクレジットカードチャージ | ◯ | × |
オートチャージ | × | ○ |
店頭レジや券売機での現金チャージ | ○ | ○ |
※Suica新規発行から2週間ほどは上限5,000円に制限される
wena 3は、Google Pay通じたクレジットカードチャージに対応。iPhone、AndroidスマホかかわらずGoogle Payを使う。
Google PayはGoogleアカウントにクレジットカード情報を登録するだけで使えるのでiPhoneユーザーでも問題ない。
現金チャージも可能だが、初回のSuica発行時にはクレジットカード(Google Pay)で最低1,000円はチャージする必要がある。クレジットカードを持っていない人だとSuica発行できないので注意。
定期券・グリーン券の対応有無
wena 3 | Apple Watch | |
Suica定期券の購入・利用 | × | ○ |
Suicaグリーン券の購入・利用 | × | ○ |
wena 3はモバイルSuicaアプリを介さない独自仕様のSuicaとあってか、Suica定期券、グリーン券ともに使えない。
通常Suica利用
wena 3 | Apple Watch | |
鉄道乗車 | ○ | ○ |
バス乗車 | ○ | ○ |
店頭レジ決済 | ○ | ○ |
ここらは問題なし。通常のSuicaとして利用できる。
新幹線乗車
wena 3 | Apple Watch | |
タッチでGo!新幹線 | ○ | ○ |
新幹線eチケットとの紐付け | ○ | ○ |
スマートEXとの紐付け | ○ | ○ |
エクスプレス予約との紐付け | × | ○ |
wena 3は通常のSuicaと同じくSuicaID番号が発行されるので、各種サービスの乗車用(タッチ用)Suicaとして登録できる。
JRE POINT
wena 3 | Apple Watch | |
JRE POINTとの紐付け | ○ | ○ |
JRE POINTポイントを使ったSuica残高チャージ | × | ○ |
JR東日本が提供するポイントサービス「JRE POINT」。こちらもwena 3のSuicaに割り当てられるSuicaID番号を登録することでポイント付与対象のSuicaとして紐付けられる。電車に乗ったり、駅コンビニで買い物するとJRE POINTが付与される。
ただ、JRE POINT特典のポイントを使ったSuica残高チャージには対応せず。
機種変更・再発行など
wena 3 | Apple Watch | |
機種変更(残高引き継ぎ) | × | ○ |
再発行 | × | ○ |
払い戻し | ○ | ○ |
払い戻し手数料 | 220円 | 220円 |
「wena 3」アプリ上で発行したSuicaアカウントは他のデバイスに引き継げず。将来的にwena 3を手放す場合、Suica残高の払い戻しを行い、Suicaアカウントはそのまま放棄(退会)する必要がある。
Suica利用履歴の確認
wena 3 | Apple Watch | |
Suica利用履歴の確認 | ○(翌日) | ○(即時) |
wena 3は、「wena 3」アプリ上でSuica利用履歴が確認できる。
ただ、履歴は即時、即日で反映されず。翌日朝に一括で更新される。
非ペアリング時のスマートウォッチ単体決済
wena 3 | Apple Watch | |
非ペアリング時の単体決済 | ○ | ◯ |
wena 3は、Suicaの新規発行さえ済ましてしまえば、あとはスマホとペアリングせずともスマートウォッチ単体でSuica決済できる。
駅券売機やコンビニレジを使えば現金チャージも可能。さながらプラスチックカードの無記名Suicaのようなポジションで使いまわせる。
予備電力動作
wena 3 | Apple Watch | |
バッテリー切れ時の予備電力動作 | ○(24時間) | × |
wena 3は、バッテリー残量0%の状態でも電子マネー機能に限り予備バッテリーで動作できる。公称24時間、決済5回分ほどの動作が可能なので、運悪く改札内で取り残されることもない。
この記事まとめ
wena 3のSuica仕様についてひととおりまとめてきた。
モバイルSuicaアプリを介さない独自仕様のSuicaとあり、やはり一定の機能制限はみられる。特にSuica定期券に対応していないのは通勤、通学者にとっては痛い。
かろうじてSuicaID番号が発行されるので、「新幹線eチケット」や「スマートEX」など新幹線乗車サービスの入場用Suicaとして登録できる。
また、JR東日本が力を入れている「JRE POINT」にも登録できるので、もっぱらJR東日本エリアに住み、単発的に電車に乗ったり、Suicaを日常の決済手段として活用している人であれば、wena 3は丁度いいガジェットだと思う。
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