AnkerのUSB PD対応モバイルバッテリー「Anker PowerCore Slim 10000 PD 20W」を購入したのでレビュー。
昨今ではUSB PD充電器が数多く市場に出回っているが、同製品はまさしくUSB PD仕様のモバイルバッテリー。最大20W出力できるのでスマホやタブレットはもちろんMacBook AirなどのノートPCも充電カバー範囲となる。
かくいう筆者もMacBook Airの購入に伴い調達した口。MacBook Airシリーズは最大30W充電、実測20W台での充電となるので、最大20W出力できる同モバイルバッテリーとの相性は抜群だ。
以下、MacBook Airでの充電レビューを含めてひととおりレビューしていきたい。
この記事の目次(タッチで移動)
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【レビュー対象製品】Anker PowerCore Slim 10000 PD 20W
製品の特徴
- 最大20W出力できるUSB PD仕様のモバイルバッテリー
- スマホ向けモバイルバッテリーと勘違いするコンパクトデザイン
- バッテリー容量は10000mAhと相場平均的
主なデメリット
- MacBook Air充電だとバッテリー50%分しか確保できず
発売時期 | 2021年2月 |
直販価格 | 3,990円(税込) |
カラーリングは黒1色のみ展開。
Anker PowerCore Slim 10000 PD 20W レビュー
製品概要
Anker PowerCore Slim 10000 PD 20W は最大20W出力できるUSB PD仕様のモバイルバッテリー。
巷のモバイルバッテリーよりも高出力モデルとあり、どれだけゴツいモバイルバッテリーかと身構えてしまう人もいるかもしれない。
ただ、安心してほしい。予想以上にコンパクトでスリムだ。縦15cm、横6.9cm、厚さ1.5cmとスマホのようなサイズ感にとどまっている。
スマホの裏に被せて充電したいときでも問題ない。片手でスマホと一緒にホールドできる。厚みが1.5cmしかないので手の小さな女性でも片手ホールドは余裕だ。
本体重量は211g。少し重いスマホといったところ。片手で持ち続けるのも辛くない。
残量ランプあり(1個25%×4個)。
同梱品は、専用ポーチ、USB Type-Cケーブル(50cm)、USB Type-Aケーブル(50cm)の3つ。
同USB Type-CケーブルはUSB PD充電時の充電ケーブルとしてそのまま利用できる。
専用ポーチは100均に売ってそうなペラペラポーチ。クッションなど付いておらず、落下させたときの衝撃には耐えられなさそうだが、とりあえずの薄傷、線傷防止には使えそう。
旧式モデル、類似モデルとの違い
【旧式モデル】Anker PowerCore Slim 10000 PD(価格3,999円)
Anker PowerCore Slim 10000 PD は旧式モデル。USB PD仕様のモバイルバッテリーで最大18W出力できる。
レビュー品「Anker PowerCore Slim 10000 PD 20W」は同製品の出力を18W→20Wに変更しただけ。
iPhone 12シリーズ(2020)が最大20W充電に対応したことを受け、各社ともに18W充電器やモバイルバッテリーを20Wモデルとしてリニュアルする動きが続いており、Ankerも同様の変更を行った。
【謎アップデート版】Anker 523 Power Bank(PowerCore 10000)(価格4,590円)
2022年6月に新登場した同製品。
物自体は「Anker PowerCore Slim 10000 PD 20W」と同じ(ほぼ同じ)。ただ、USB PD出力が最大18Wに引き下げられた。
代わりにUSB Type-Aポートの出力が最大12W→22.5Wに引き上げ。
USB Type-Aポート狙いの人なら丁度いいアップデートではあるが、MacBook Air充電だとどちらにしろUSB PD(USB Type-Cポート)を使わざるを得ないのでいまいちメリットがわからない。
【USB PD非対応モデル】Anker PowerCore Slim 10000(価格2,999円)
非常に似てて厄介なのが「Anker PowerCore Slim 10000」。
これは最大12Wでしか出力できない通常出力のモバイルバッテリー。USB PD充電には対応せず。
いかんせん価格が安く(直販2,999円)、ついつい購入してしまいたくなるが、MacBook Air充電では使えないので注意したい。
実際に充電してみる
スマホ充電は問題なし
iPhone 12 miniを充電したところ、USB Type-Cポートで約14W、USB Type-Aポートで約11Wで充電できた。
iPhoneシリーズは急速充電「USB PD」に対応しているので、USB Type-Cポートで充電すれば理論上は最大20Wで充電できる。USB Type-Aポートだと12W止まりだ。
タブレットも問題なし
iPad Pro 10.5を充電したところ、USB Type-Cポートで約18Wで充電できた。USB Type-Aポートだと11Wだった。
iPad Proもまた「USB PD」に対応しているのでUSB Type-Cポートを使えば最大30Wで充電できる。ただ、Anker PowerCore Slim 10000 PD 20W はスペック的に最大20Wしか出力できない。
MacBook Airも充電可能
MacBook Airで充電したところ、USB Type-Cポートで約19Wで充電できた。USB Type-Aポートでは充電できず。
MacBook Airは最大30Wで充電できるが、あくまで理論値であり、実測では25W前後といったところ。実測19Wあればフルスピードとは行かずも問題なく充電できる。
MacBook Airで作業しながら充電して気持ち50%くらいのバッテリーが溜められる。外出時の予備バッテリーとして考えれば十分かと思う。
ワイヤレスイヤホンも充電できる(低電流モード搭載)
ワイヤレスイヤホン(Galaxy Buds Live)を充電したところ、約1Wで充電できた。
出力を小さく調整する「低電流モード」に対応しているのでワイヤレスイヤホンなども最適かつ最速な充電出力に調整できる。
なお、低電流モードは電源ボタンを2秒長押しすることでONになる。低電流モードだとバッテリーランプの一つが緑色に光る。
モバイルバッテリー本体への給電時間は4時間ほど
モバイルバッテリー本体への給電はUSB Type-Cポートから行う。USB PD準拠の最大18W出力で給電できるので、USB PD充電器を使えば4時間くらいでMAX給電できる。
実測15WくらいだったのでMacBook Airに同梱されるApple純正充電器あたりを使えば問題ないと思う。
この記事のまとめ
ここまで Anker PowerCore Slim 10000 PD 20W をレビューしてきた。
スマホやタブレットはもちろんMacBook Airも充電できるので汎用性は高い。おまけに軽量コンパクトなモバイルバッテリーとあって持ち運びにも便利で言うことない。
数少ない欠点といえば、やはりMacBook Airのバッテリーが50%分しか確保できない点だろうか。
もとより10000mAhのモバイルバッテリーなのでしょうがないが、どうしてもMacBook Airのバッテリーを100%分確保したい人だと上位版の「Anker PowerCore III 19200 60W 」など検討した方がいい。
MacBook Airの予備バッテリーとして、いざというときの保険程度のモバイルバッテリーとして考えれば、Anker PowerCore Slim 10000 PD 20W でも十分。MacBook Airユーザーなら採用検討してみてはどうだろうか。
レビュー対象製品
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