昨今のガジェット・トレンドとなりつつある「巻き取り式ケーブル充電器」。
物自体は昔からある充電ケーブル一体型の充電器ですが、+αで充電ケーブルが巻き尺のように伸縮するギミックあり。
充電するときだけケーブルを引き出し。普段は充電器内にケーブルを収納しておけます。
ガジェオタ好み、あるいはミニマリスト好みの理想的なガジェットではないでしょうか?
2025年くらいからか、ガジェットメーカー各社が「巻き取り式ケーブル充電器」を相次ぎ発表していまして、そうした中で大手Ankerから登場したのが今回レビューする「Anker Nano Charger (35W, 巻取り式 USB-Cケーブル) 」です。
充電ケーブルが巻き取れるのはもちろん最大出力が35Wと高出力仕様。
スマホやタブレットほかMacBook AirやNintendo Switchも充電できる汎用性の高い出力キープしてます。
実際にどういった勝手の製品なのか、以下で実機レビューします。
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Ankerの巻き取り式ケーブル充電器(35W仕様)クイックレビュー
これはなに?
Anker Nano Charger (35W, 巻取り式 USB-Cケーブル) 、はモバイルバッテリー大手・Ankerが手がける「巻き取り式ケーブル充電器」。
2025年8月に発売開始。定価は4,990円。公式品なら24ヶ月〜30ヶ月の製品保証が付きます。
カラーリングは黒1色のみ展開。
急速充電規格「USB PD」準拠の充電器であり、最大35W出力できます。
iPhoneやAndroidスマホなら急速充電できるほか、MacBook AirやNintendo Switchなどちょい大型のデバイスも出力的に充電できます。
外観・重量感
寸法は縦4.5cm、横6.0cm、厚み3.0cmほど。
ほぼ片手で握り込めるサイズ感です。男性ズボンのポケットにもらくらく入る大きさです。
本体重量は108g。充電ケーブル込みの重さなので軽いですね。
他のAnker充電器同様にGaN(窒化ガリウム)素材を使った充電器なので軽量コンパクトに仕上がってます。
電源プラグは折りたためます。
厚みは3.0cmほど。一般的な充電器と同等サイズなのでカフェのデスクコンセントに挿す場合でも大方問題ないかと。
USB Type-Cポートが1つ用意あり。
巻取り式ケーブル側を含めた2ポート同時充電時だと合計で最大35W出力に調整されます(1ポートのみで使う場合も最大35W)。
充電ケーブル
同製品最大のセールスポイントたる巻き取り式ケーブルですね。
巻き尺のようにしてケーブルを伸ばしたり、あるいはケーブルを縮めて収納できます。
ケーブルは気持ち15cm間隔でストッパーがかかるので短めにも調節できます。からなずしもケーブルをすべて引き出す必要はありません。
ケーブルの長さは最長70cmほど(端子部分を含めて)。充電器本体は6cmほどなのでコンセントからだいたい76cmくらいは引き伸ばせます。
カフェのデスク上コンセントで使うシチュエーションなら長さ的に問題ありませんが、在宅用の充電器として考えると長さが短い(というか足りない)シチュエーションもありそうです。
何が充電できる?(出力的に)
最大35W出力とあり、スマホ、タブレット、ノートPC、Nintendo Switchまでもろもろ充電できます。
デバイスごとに必要な充電出力目安
必要な充電出力目安 | |
iPhone | 20W |
Androidスマホ | 20W |
タブレット | 20W〜30W |
ノートPC(13インチ前後) | 20W〜40W |
Nintendo Switch(携帯モード、Lite) | 20W〜30W |
iPhone、Androidスマホはいずれも急速充電の場合の出力。通常充電なら10W前後あれば十分です(充電時間こそかかりますが...)。
Nintendo Switchは携帯モードであれば充電可能。ドック状態だと40W〜60W近く必要となるため、同製品だと出力不足です。
MacBookは充電できる?
MacBook Airであれば充電できます。
MacBook Airはだいたい20W〜30W前後での充電となるため、出力的に相性いいです。
実測でも20W〜25Wで充電できてます。
USB PD仕様なのでバッテリー残量が少ない状況ほど出力が大きくなります。
MacBook Proシリーズだと出力が足りないので充電不可。ほぼMacBook Air向けの充電器です。
MacBookシリーズごとに必要な充電出力目安(2025年時点)
必要な充電出力目安 | |
MacBook Air 13インチ | 30W |
MacBook Air 15インチ | 35W |
MacBook Pro 14インチ | 70W〜96W(コア数により異なる) |
MacBook Pro 16インチ | 140W |
Nintendo Switchは充電できる?
Nintendo Switchシリーズ(携帯モード時、Lite)も充電OK。
いずれも20W〜30W前後で充電できるため出力カバー範囲です。
筆者の手元環境ではSwithc Liteを充電してみましたが、実測20W前後で充電できました。
NintendoSwitchシリーズごとに必要な充電出力目安
必要な充電出力目安 | |
Nintendo Switch(通常版)※携帯モード | 20W |
Nintendo Switch(有機EL版)※携帯モード | |
Nintendo Switch Lite | |
Nintendo Switch(通常版)※TVモード | 40W |
Nintendo Switch(有機EL版)※TVモード | |
Nintendo Switch 2 ※携帯モード | 30W |
Nintendo Switch 2 ※TVモード | 60W |
TVモード時の充電器として使う場合は40W(Switch 2は60W)が必要。
MacBookあたりだと出力が足りなくても何となくで充電できますが、Switchで出力不足だとそもそもTVモードが起動しないので注意。
【気になったところ】ケーブル短くね...?(70cm止まり)
全体的に完成度の高い製品だと思いますが、充電ケーブルが最長70cm止まりなので充電シチュエーションによっては長さが短く感じそうです。
カフェのデスクコンセントで充電したり、新幹線の座席コンセントを使うような状況なら長さ的に問題ありません。
ただ、自宅で壁コンセントに挿して充電したり、ちょい離れた場所から充電中のスマホを手元に引き伸ばすシチュエーションだと70cmがやっぱ短く感じますね。
昨今のMacBookシリーズに付属している充電ケーブルがもれなく2mなのと比べれば短さは明らかでしょう。
出先で使う人まだしも在宅で使おうと考えてる人だと70cmで足りるか事前に確認あれ。
ちなみに、サブの充電ポートも用意こそありますが、こっちを主として使う場合だと「巻き取り式ケーブル充電器」としては本末転倒感あります...
まとめ
ここまでAnker Nano Charger (35W, 巻取り式 USB-Cケーブル) を紹介してきました。
アイディア商品として、ミニマリスト好みの商品として、あるいはガジェオタ好みの商品としては100点満点の出来かと思います。
充電ケーブルの伸縮もスムーズにできてますし、出力も35Wと高出力仕様なのでMacBook AirやNintendo Switchの充電にも使えてよいです。
ただ、思いのほか充電ケーブルが短め。70cmは相当に短いです。
カフェのデスク上コンセントにつなぐような状況なら長さ的に問題ありませんが、もっぱら在宅で使う充電器を探している人だと70cmで足りるか要確認。
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