2025年夏に登場したワイヤレス充電規格「Qi」の最新バージョンたる「Qi2.2」。
ワイヤレス充電ながらも最大25Wで充電できる高出力仕様で知られます。
こうしたQi2.2商戦の実質一番乗りと言えるワイヤレス充電器「UGREEN MagFlow 25W」が登場したので筆者もさっそく購入してきました。
AppleやGoogleが6,000円超のQi2.2仕様ワイヤレス充電器を展開する中、UGREEN MagFlow 25W は価格3,290円と良心的な価格設定。
とりあえずでQi2.2を試してみたい人だと手が出しやすい価格ではないでしょうか。
この記事では、UGREEN MagFlow 25W をパパっとレビューしていきます。
この記事の目次(タッチで移動)
広告
【先に確認】そもそものQi2.2(Qi 25W)とは?
Qi2.2とは
Qi2.2は2025年夏に登場したワイヤレス充電規格「Qi」の最新バージョン。
対応するスマホであれば最大25Wで充電可能。ほぼ有線充電と変わらぬ出力で充電できます。
一世代前のQi2.0と同じくMagSafeとの互換性あり。マグネットでくっつけて固定して充電できるのも特徴です。
ちなみに、正式名称は「Qi2.2」ですが、語感の問題か「Qi2 25W」みたいな表記で掲載される場合もあり(※当記事ではQi2.2で統一表記します)。
Qi2.2対応スマホは現状だと限られる
2025年10月時点でQi2.2への対応が確認できるスマホは以下のとおり。
- iPhone 17シリーズ
- iPhone 16シリーズ(iPhone 16eを除く)
- Google Pixel 10 Pro XL
iPhoneはいずれもiOS 26.0以降にソフトウェア・アップデートする必要あり。
Qi2.2は2025年夏に登場した仕様・規格とあり、Apple以外だと対応機種はほぼ皆無ですね(Qi2.0〜はMagSafeを事実上採用)。
Qi2に対応したAndroidスマホはちらほら増えていますが、あくまで「Qi2.0」であり、「Qi2.2」ではありません。
2026年度の各社ハイエンドスマホ商戦では「Qi2.2対応」と言った字面が踊るかもしれません。
【本題】Qi2.2対応ワイヤレス充電器「UGREEN MagFlow 25W」クイックレビュー
これはなに?
UGREEN MagFlow 25W は、中華ガジェットブランド「UGREEN」が展開するQi2.2対応ワイヤレス充電器。
2025年8月に発売開始(日本含む)。サードパーティ製品の中ではQi2.2商戦の一番乗り的な製品です。
価格は3,290円。新品を購入すれば24ヶ月の製品保証が付きます。
外観
充電パッド表面(くっつける方)。
ラバー素材です。爪を立てると爪跡が付きそうな風合い。
充電パッド裏側はステンレス素材
寸法は直径6cmほど。厚みは1cmほど。
ケーブルは編み込み式。折ると折グセが付きます。
外部入力端子はUSB Type-C。
ケーブルの長さは150cmほど。
別途の外部アダプターが必要(出力45W以上)
Qi2.2仕様、最大25出力で充電するには45W以上で出力できる電源アダプター(USB PD充電器)が必要です。
ただ、筆者が試した限り、30W充電器を使っても45W充電器を使った場合と比べて充電の所要時間はおおよそ変わりませんでした。
他社事例を見るとAppleのQi2.2充電器だと30W以上、GoogleのQi2.2充電器だと35W以上が必要としており、情報が錯綜している感はあります。とりあえず30W以上の充電器は確保したいところ。
実測レビュー
iPhone 16を充電してみました。
80%充電までの所要時間で比較すると以下のとおり。
(いずれもバッテリー残量16%時点で充電開始)
80%充電までの所要時間 | |
有線充電時(かつ急速充電) | 80%まで44分 |
Qi2.2充電時 | 80%まで54分 |
通常Qi充電時 | 80%まで1時間以上 |
有線充電だと80%まで44分。対してQi2.2ならワイヤレス充電ながらも80%まで54分。
従来のワイヤレス充電に比べて有線充電との所要時間差がかなり縮まってます。
どうしても充電効率の観点から有線の充電スピードには届きませんが、それでもワイヤレス充電とは思えぬ体感レベルで理解できる充電の速さは感じます。
それこそ10分で10%くらいのペースで充電されます。ワイヤレス充電ながらも見る見るうちに充電されてて感動ものです。
Qi2.2に対応しないデバイスでも充電自体は可能
Qiは後方互換性あるので最新仕様「Qi2.2」に対応しないデバイスも充電自体は可能。
Androidスマホやワイヤレスイヤホンなど充電できるのを確認しました。
とはいえQi2.2に対応しないデバイスだと充電出力は最大15W止まり。Qi2.0に対応しないデバイスだと最大7.5W止まりです。
また、マグネット固定できず、背面にくっつかないので充電ポジションを丁寧に合わせる手間もあります。
UGREEN MagFlow 25W は「Qi2.2対応」を主たるセールスポイントと打ち出しており、Qi2.2充電で使わないのなら買う必要性は薄いです。最初からQi2.0のものを買いましょう(こっちの方が安いです)。
【気になったところ】わりと熱を持つ
ワイヤレス充電ということもあり、充電から数十分もすると熱を持ちやすい印象です。
熱すぎるというわけではありませんが、iPhoneのディスプレイ表面を触って「温かい」と明確に認識できるレベルの温度になります。
昨今のiPhoneは高温だと自動で充電ストップさせる機能あり、特に夏場で高温だとまた違ったネガティブな評価になるかもしれません(レビュー時点で10月)。
また、充電解除後(パット取り外し後)もパットが熱を持ち続けており、心象的な不安材料になりそうです。数時間経っても冷えることなく、パットの奥深くに微弱ですが温かさが残ります。
個体差の問題?かと思いましたが、Amazonあたりの商品レビューを見ると同様の報告がちらほらあり。こういうもんなんでしょうか。
この記事のまとめ
ここまで UGREEN MagFlow 25W をレビューしてきました。
有線充電の充電スピードこそ超えないものの、従来のワイヤレス充電に比べて有線充電との充電時間差がかなり縮まってますね。
充電解除後もパッドが温かいのが気になるところですが、電源アダプターの方は熱くなってないのでギリ許容できるかと。
現状ではQi2.2充電はiPhone 17 / iPhone 16シリーズくらいでしか使えないものの、それでも最新スペック家電とあってやはりロマンがあります。
2026年度の目玉家電となるかもしれませんし、iPhoneユーザーで最新スペック家電がほしい人なら早いうちに買ってドヤりましょう。
関連記事
-
Ankerの巻き取り式ケーブル充電器(35W仕様)クイックレビュー
続きを見る
-
iPhoneと相性よし!おすすめのワイヤレスイヤホンまとめ(2025年)
続きを見る