Google純正スマートウォッチ「Pixel Watch」。
2023年12月時点で「Pixel Watch 2」「Pixel Watch」(初代)の2製品が展開される。
バッテリー駆動時間など細かなハードウェア性能こそ異なるものの、スマートウォッチとしての土台の部分は同じ。スマートウォッチとしてできること・できないこともおおよそ同じだ。
この記事では、Pixel Watchでできること、できないことを現役Pixel Watchユーザーの目線でまとめていく。Pixel Watchの購入を検討している人は参考にしてほしい。
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【メリット】Pixel Watchでできること
Suica、iD、QUICPayなどタッチ決済が使える
Pixel Watchは「Google Pay」アプリ通じたタッチ決済機能に対応。Suica、iD、QUICPayが使える。
Suicaに関しては定期券、グリーン券が使えないものの、そのほか通常のモバイルSuicaと変わらず。各種Suica決済はもちろん、オートチャージもできるし、JRE POINTへの登録も可能だ。
iD、QUICPayに関しては対応クレジットカードが限られるが、人気クレジットカード「Kyash」がQUICPay枠で使えるためおおよそ問題なし。「Kyash」への残高チャージ通じて各種クレジットカードを決済に(間接的に)噛ませられる。
「Fitbit」「Google Fit」の測定デバイスとして利用可能
現在はGoogle傘下にある人気ヘルスケアアプリ「fitbit」。
Pixel Watch向け(Wear OS向け)にも各種アプリの用意あり。Pixel Watchの心拍センサーほか各種センサー通じて測定デバイスとして利用できる。
転倒検出機能やSOS機能などApple Watch同等の安全機能は搭載
Apple Watch界隈で地味なニーズ獲得してる転出検出機能に対応。ものいっそ転倒したら自動で検知。事前に指定した連絡先へのSOS通知も可能だ。
また、リューズボタンの5回連続押しによる緊急SOS通知にも対応。LTE版ならスマートウォッチ単体でも機能する(WiFi版はスマホとペアリングしている場合のみ機能)。
音楽アプリの音楽データをローカル保存&オフライン再生可能
メジャーなところで「YouTube Music」「Amazonミュージック」「Spotify」アプリに対応。
音楽データをPixel Watchのストレージ上に保存。スマホとペアリングしていない状態でもPixel Watch単体で音楽再生できる(オフライン再生できる)。
さながらスマートウォッチ型のミュージックプレーヤー。Pixel Watchはワイヤレスイヤホン(Bluetoothイヤホン)と接続できるため、イヤホン再生も可能だ。運動中やランニング中などスマホを持たず、Pixel Watchとワイヤレスイヤホンだけで完結する。
Pixel Watchに対応している主な音楽アプリ
- YouTube Music
- Amazonミュージック
- Spotify
- AWA
- Audible
(わりかし)サードパーティ製のアクセサリーが多め
Apple Watchにこそ敵わないが、それでもマイナーメーカー品よりはサードパーティ製のアクセサリーが充実。
バンド、保護フィルム、充電スタンドなどAmazonあたりを探せば簡単に見つかる。より自分好みのスマートウォッチにカスタマイズしたい人だとこの点は間違いなく評価ポイント。
【デメリット】Pixel Watchでできないこと
Androidスマホがないとそもそも使えない
Pixel Watch向けの設定アプリ「Google Pixel Watch」「ウォレット」(Google Pay)ともにAndroidのみの提供。
iPhoneユーザーだと同アプリを使う手段なし。初回セットアップの段階で詰む。
心電図機能(不整脈の検知機能)は解禁されず
▼ アメリカだとすでに解禁済み
Pixel Watch 2、Pixel Watch(初代)ともにハードウェアとしての心電図機能(不整脈の検知機能、ECG)を搭載しているものの、日本国内では解禁されず。
心電図機能を使うには医療機器認証が必要となる。Googleの意向だけでどうにかなる話ではない。現時点で解禁見通しは立ってない。
Suica定期券は使えない
Pixel WatchはSuica対応だが、Suica定期券は使えない。現状でSuica定期券に対応するのはApple Watchだけだ。
Pixel WatchのSuicaは、Apple Watch同様にスマホ側の「モバイルSuica」アプリからSuicaを吸い出して使う。そのため、将来的にSuica定期券も吸い出せるようになる可能性はあるが、現時点で解禁見通しは立ってない。
対応アプリは思ってる以上に少ない
スマートウォッチに対応しているアプリ自体が少ないのだが、そのうえPixel Watch向け(厳密にはWear OS向け)に対応しているアプリとなると相当少ない。
GメールやLINEの通知確認を除くと、天気アプリやGoogle Keepアプリくらいしか使わないのが正直なところ。
主なめぼしいアプリ
- 連絡系アプリ(Gメール、LINE、メッセージ、電話など)
- 音楽アプリ(YouTube Music、Amazonミュージックなど)
- fitbit
- 天気
- Google Keep
ちなみに、インターネットブラウザアプリを使ってYouTube動画が見れたりもするのだが、実用性の観点から言うと微妙。というか発展途上。日常的に使う機能とは言えない。
サードパーティ充電器は使えず(Qi非対応)
Pixel Watch 2、Pixel Watch(初代)ともに専用の充電器が必要。
ワイヤレス充電ではあるが、Qi仕様ではなく、サードパーティ製のワイヤレス充電器だと充電できない。Pixel Watch専用かつ純正の充電器が必要だ。
Amazonあたりを探すとサードパーティ製の充電器があったりするが、いずれも非公式の製品なので注意。Google純正品はAmazonで販売しておらず、Google公式ストアでしか購入できない(商品リンク)。
Pixel Watch、どんな人が買うべき?
もっぱら以下のような人におすすめしたい。
- タッチ決済を主に使う(Suica、iD、QUICPay)
- オーディオ・コントローラーとして使いたい
- 「fitbit」「Google Fit」の測定用デバイスとして使いたい
タッチ決済はPixel Watch最大のセールスポイント。Androidスマホ環境でSuica、iD、QUICPayの3点が使えるスマートウォッチはPixel Watchだけだ。
QUICPay枠に人気クレジットカード「kyash」が登録できるため、(kyash残高チャージ通じて)ほぼすべてのクレジットカードをPixel Watch決済に噛ませられる。筆者のPixel Watchの用途も7割くらいはこれ。
fitbitユーザーなら健康ウォッチ、スポーツウォッチとしての活用も現実的。
とはいえ、正直なところ、健康ウォッチを探している人ならApple Watchの方が心電図機能が使えて上手だし、スポーツウォッチとして考えるとGARMINの方が優秀だったりする。
そのため、Pixel Watchの唯一無二のセールスポイントを見出すのであれば、やはりタッチ決済機能だろう。Androidスマホユーザーで日常的にキャッシュレス決済を使ってて、ちょっとした決済の手間暇を省きたい人だとPixel Watchを選びたい。
▼ Pixel Watch 2
▼ Pixel Watch(初代)
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