価格3,700円でLE Audio(およびLC3コーデック)に対応したワイヤレスイヤホン「Creative Zen Air Plus」を買いました。
LE Audioがβ版仕様ということもあり、もとより玄人向けの製品であることは覚悟していましたが、いざ使うと相当に勝手の悪い製品でしたね。
LE Audioまわりの動作不安定で少なからず実用段階の製品ではないです。
いつものごとく総合的にレビューしようと思っていましたが、あまりに微妙だったので供養がてらクイックレビューだけ残します。
LE Audio狙いで Creative Zen Air Plus の購入を検討している人がいたらレビューを参考にしてみてください。
この記事の目次(タッチで移動)
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Creative Zen Air Plus の製品概要
スペックシートを確認
発売時期 | 2023年12月 |
相場価格 | 3,700円 |
販売元メーカー | Creative(シンガポール) |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LC3 |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
マルチペアリング | 対応(最大?台) |
ペアリング接続先の上書き切り替え | ー |
防水性能 | IPX4 |
イヤホンの着脱検出(自動再生/停止) | ー |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体8時間 |
ケース併用で最大32時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
製品概要・大まかなレビュー
Creative Zen Air Plus は、シンガポールの音響機器メーカー・Creativeが展開するワイヤレスイヤホン。
次世代のBluetooth規格「LE Audio」に対応するほか、ノイズキャンセリング、マルチポイント、ケースのワイヤレス充電(Qi)などトレンド機能を価格3,700円で揃えたコスパ特化仕様です。
iOS・Android向けの専用アプリ「Creative」を使えばイコライザー調整、イヤホンのタッチ操作コマンドの割り当て変更などできます(iOS版アプリは動作不安定なので注意)。
ちなみに、製品パッケージに「SXFI」アプリのダウンロードQRコードがありますが、これはイヤホン設定のためのアプリではありません。「SXFI」はCreative社が開発しているオーディオ再生アプリです。
新規ペアリングモードの起動コマンドの用意あり。
充電ケースに左右イヤホンをセットし、充電ケースの上蓋を開いた状態で充電ケース底面部にあるペアリングボタンを3秒長押しすれば新規ペアリングモードが起動します。
デフォルトの音質はジャカジャカした感じですね。ドンシャリをちょい汚した感じです。
ノイズキャンセリング機能、外音取り込み機能はいずれも実用水準の性能あり。意外と静かですし、意外と周囲の音も取り込めてます。
LE Audio接続時の挙動について
Creative Zen Air Plus の一番のセールスポイントとも言えるLE Audio対応ですが、動作が非常に不安定。
LE Audio対応デバイスを使えば接続自体は可能です。新規ペアリングモードを立ち上げるとLE Audio仕様の製品名(Zen Air Plus-LEA)が表示されます。これを選択すれば「LE Audio〜コネクテッド〜」的なアナウンスボイスが流れ、LE Audio仕様で接続できます。
ただ、LE Audio接続時だとオーディオ出力できるとき、できないときがあり、それこそオーディオ再生するタイミングになると接続解除される挙動も確認しました(Google Pixel 7接続時に確認)。
たとえばYouTube動画の再生を開始したり、通話を開始したりすると「ディスコネクト〜」みたいなアナウンスボイスが流れて接続解除されます。
その都度ペアリング設定し直したり、イヤホンをケースに戻して再接続したりと、所々工夫してようやく使えるレベルです。
正直かなり面倒くさい。実用性の観点から言うと微妙です。
同製品の最終アップデートは2023年11月8日付。以降は一切のアップデートなし。
2025年現在、突然のアップデートが来てLE Audioの挙動が安定する...ような展開は正直期待できないですかね。
工夫すればLE Audio対応ワイヤレスイヤホンとして使えこそします。ただ、LE Audio対応ワイヤレスイヤホンに対して実用性を求めている人だと日常的に相当にストレスを感じそうです。
この記事のまとめ
価格3,700円でLE Audioに対応した Creative Zen Air Plus ですが、奇しくもLE Audio狙いの人こそおすすめできない皮肉な1品です。
LE Audio接続時の挙動が不安定ですし、ここ数年とアップデートらしいアップデートもありません(物自体は2023年に発売開始)。
基本的には勝手知れてる人がチャレンジするための製品。実用性よりかはロマンを求める人が選ぶべきです。
実用性の観点からLE Audio対応ワイヤレスイヤホンを探している人だと素直に他の製品を検討した方がよさそうです。
LE Audio対応ワイヤレスイヤホンは以下記事でまとめてます。
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