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ワイヤレスイヤホン

BUTTONS Air X レビュー|日本初上陸したガチ仕様の低音ワイヤレスイヤホンを試す

2020年11月14日

【商品提供記事】
当記事はメーカー元より商品提供を受けた上での無償レビューです。記事の内容の一切は筆者個人の見解に委ねられます。

クラウドファンディングサイト「Makuake」でプロジェクト中のワイヤレスイヤホン「BUTTONS Air X」を先行レビュー。

同製品は米音楽グループ「Black Eyed Peas」のメンバー、ウィル・アイ・アムが立ち上げたオーディオ・ブランド「BUTTONS」の最新モデル。ウィル・アイ・アム直々にチューニングした厚みのある低音、またシリーズで初対応となるノイズキャンセリング機能を強みとする。

写真提供:MadSpace Japan

今回のクラウドファンディング実施に際して販売元のMadSpace社様から同製品のサンプルを提供いただいたので以下ひととおりレビューしていく。

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レビュー対象製品

https://www.makuake.com/project/buttons?from=suggest&keyword=BUTTONS&disp_order=1

BUTTONS Air X レビュー

製品概要

BUTTONS Air X は、中国上海に拠点を置くMadSpace社が販売するワイヤレスイヤホン。米音楽グループ「Black Eyed Peas」のメンバー、ウィル・アイ・アムが立ち上げたオーディオ・ブランド「BUTTONS」の最新モデルとして展開される。

今回、クラウドファンディングサイト「Makuake」通じて日本初上陸。2020年11月13日よりプロジェクトが開始され、税込17,900円から支援(購入)できる。なお、日本上陸に際して技適を取得したので国内で使っても問題ない。

特筆すべきは、やはりそのオーディオ品質だろう。10mmダイナミックドライバーにウィル・アイ・アムこだわりのチューニングが加味され、さながら高級オーディオのような厚みのある低音が楽しめる。

また、流行りのノイズキャンセリング(アクティブノイズキャンセリング)にも対応しているので、オーディオ再生時は騒音を気にせずに、オーディオ停止時は耳栓のようにして静寂が味わえる。

BluetoothコーデックはSBC、AAC、aptXに対応。クアルコム社のBluetoothチップを搭載したTWS Plus対応モデルなので、TWS Plusに対応している一部スマホとペアリングして使えばより安定したワイヤレス品質でオーディオ再生できる。

 

デザイン

ダイヤモンドをイメージした角張ったデザインが特徴的。Apple製品はじめとした、ここ最近の丸みを帯びた製品とは一線を画する、潔いまでのカクカクボディだ。製品ビジュアルからは、シャープ、クール、ミニマルといった印象を受ける。

カラーはピンクとブラックの2色展開。今回レビューしているのはピンクだが、くっきりとした輪郭のせいか、そこまでフェミニン色は強くない。暗めの秋冬ファッションのよきアクセントカラーになるだろう。

 

つけ心地

カナル型(耳栓型)イヤホンなので耳穴への収まりはよい。スクリュー型のイヤホン構造とあり、イヤホンをねじるようにして耳穴に押し込むとしっかりとホールドされる。AirPodsシリーズのようにイヤホンを耳たぶに垂らすわけではないので紛失リスクも軽減されている。

(追記)写真と文章の一部を削除、修正しました。イヤホンの装着方法を勘違いしたままレビューしており、当初のレビュー内容が適切でないと判断しました。

 

性能レビュー

BUTTONS Air X 総合評価

※評価はSが最高、Cが最低

評価コメント
ノイズキャンセリング性能Aキツすぎない自然なノイズカット
外音取り込み機能A実用できるクオリティ維持
オーディオ性能(音質)A低音強め、10mmドライバー搭載
接続安定性SiPhoneでもAndroidでも安定感あり
ペアリング勝手B複数デバイスを跨いで使う時に難
バッテリー持ちSケース併用で30時間使える
充電環境AUSB Type-Cで充電、ワイヤレス充電には対応せず
マイク性能AcVc8.0仕様のノイズカットあり
タッチ操作性B古典的なタッチセンサー操作なので一部不安あり
防水BイヤホンはIPX4、ケースはIPX3相当

【コメント】
低音オーディオ、および安定したワイヤレス接続品質が強み。低音オーディオの評価は聞く音楽の趣向にもよるが、もっぱら洋楽やロック系の曲を中心に聞く人であれば丁度よい。以下詳しく見ていく。

 

ノイズキャンセリング【評価A】

ノイズキャンセリングはキツすぎず、薄すぎず、丁度よい具合に効いている。工事の音や電車の音など低周波音を中心に除去している。人の声はじめとした高周波音は比較的残っていて、オーディオ再生を停止した状態だと普通に聞こえる。

AirPods Proのような極端なまでのノイズカットではないが、カナル型イヤホンの遮音性プラスアルファに留まった自然なノイズカットを実現しており、日常使いでストレスない。

なお、ノイズキャンセリングに付きもののホワイトノイズ(サーッと言った音)は発生していないが、代わりに?チュルチュルした微弱な電子音が生じている。オーディオ再生中は問題ないが、オーディオを止めた状態だと結構聞こえるので耳障りに感じる。

 

外音取り込み機能【評価A】

イヤホン側面に集音マイクあり(2つ)

AirPods Proに搭載され注目集めた「外音取り込み機能」。イヤホンを外さずに、イヤホンの集音マイクを通じて周囲の音を聞くことができる機能だ。コンビニレジでの会話だったり、駅のアナウンスを聞くときだったり、安全考慮しジョギング中に使ったりする。

BUTTONS Air X も外音取り込み機能に対応しており、イヤホンのタッチセンサーからワンタッチで起動できる。いざ使ってみると、ごくごく自然に周囲の音が集音でき、会話も問題ない。ホワイトノイズ(サーッといった音)が少し生じているが、他社製品同等レベルだろう。そこまであげつらう酷さではない。

ただ、ホワイトノイズとは別にノイズキャンセリング項で述べたチュルチュルした微弱な電子音が聞こえるので長時間の常用だと雑音として気が散りそうだ。

 

オーディオ性能(音質)【評価A】

ジャンルで言えば低音イヤホンだ。10mmのダイナミック型ドライバーを搭載していることもあり、やはり低音が響く。音の迫力、音の厚みはさながら高級ヘッドホンのようで、音量を上げずとも音が響く気持ちよさがある。単なる低音増強で終わらず、低音を中心とした音の広がりや臨場感のような部分も表現されており、正統派オーディオと言うのが相応しい出来だ。

一方で中〜高音は少し隠れ気味。洋楽前提のガチ仕様チューニングのせいか、軽めの音が聞き取りにくい。そこまで声が図太くない女性ボーカル曲だったり、女性アイドルソングだとバックサウンドが悪目立ちしている印象を受ける。この点、聞く音楽の趣向によって評価が分かれると思う。

オーディオ評価を「A」にしたのもそのせいで、もっぱら洋楽、EDM、ロックなど聞くのであれば「S」評価でも構わない。ただ、王道JPOP系ソング、女性アイドルソング、女性声優ソングなどメインだと「A」あるいは「B」評価が妥当だろう。

 

接続安定性【評価S】

筆者が使っていた限り、屋外や人混みの多い場所でも接続が切れたり、音が飛ぶことはなかった。周囲の電波干渉の具合にもよるだろうが、そこまで接続安定性が悪いわけではなく、下手なワイヤレスイヤホンとは一線を画す安定感がある。

BluetoothコーデックはAACとaptXの双方に対応しているので、iPhoneで使う場合でもAndroidスマホで使う場合でも大方高音質&低遅延のオーディオが楽しめる。

なお、BUTTONS Air X は、クアルコム社のBluetoothチップ(QCC5124)を使ったTWS Plus仕様のワイヤレスイヤホンということもあり、一部Androidスマホとペアリングして使えばより安定した接続品質でオーディオ再生できる。

 

ペアリング勝手【評価B】

ペアリング勝手はあまり良くない。特に複数デバイス間でワイヤレスイヤホンを使い回したい人だと所々ストレスになりそうな部分がある。

新規ペアリング

ケース蓋を開くたびに新規ペアリングモードになる。ペアリング済みのデバイスが近くにあれば、そのまま既存ペアリングされる。物自体はBluetoothイヤホンのためBluetooth設定画面を使えば大方問題ない。

ペアリングボタンは付いておらず、新規ペアリングモードに切り替えるための操作コマンドも用意されない。2回目(2台目)以降の新規ペアリングを行う場合、既存ペアリングされないようペアリング済みデバイスのBluetoothを一度切っておき、その上でケース蓋を開いて新規ペアリングモードにする必要がある。これが少し面倒だ。

既存ペアリング

ケース蓋を開くと最後にペアリングしていたデバイスと自動で接続される。

複数デバイス間のペアリング移動

複数デバイス間でペアリングを移動させる場合、ペアリング移動したいデバイスのBluetooth設定画面から手動で繋ぎ直す。ただ、最後にペアリングしていたデバイスとの既存ペアリングを解除しない限り、高確率で接続に失敗する。この点、普段から複数デバイスで同一ワイヤレスイヤホンを使い回している人だとストレスに感じると思う。

対処法としては、逐一既存ペアリングを解除する(Bluetoothをオフにする)、あるいは、ケース蓋を開いてから既存ペアリングされるまでの数秒の間にBluetooth設定画面から手動で繋ぎ直すなどの方法がある。

 

バッテリー持ち【評価S】

イヤホン単体で10時間、ケース併用で最大30時間のバッテリー持ち。ノイズキャンセリング利用時はもう少し減るだろうが、普段使っていてバッテリー切れが気になるシチュエーションには遭遇しなかった。

 

充電環境【評価A】

充電はUSB Type-Cポートから。ワイヤレス充電(Qi充電)には対応しない。本体ケースの短時間充電の有無は不明。本体ケースに入れたイヤホンは、5分の充電でオーディオ30分相当のバッテリーが充電できる。

 

マイク性能【評価A】

イヤホン内側に通話用マイクを2つ搭載

イヤホンマイクを内蔵しており、マイクを使った着信通話や音声アシスタント操作が可能。

マイク用ノイズキャンセリング規格の「cVc8.0」に対応しており、周囲の騒音などマイクから離れた場所の音が極力除去される。実際に使ってみると多少なりに騒音が入るも、それでも通話の声はきちんと聞き取れており、一定の効果が見られた。

 

タッチ操作性【評価B】

中央のロゴマーク周辺がタッチセンサー

イヤホン外側にタッチセンサーを搭載している。ワイヤレスイヤホンのタッチセンサーなので反応が不安定なのは否めないが、それでも比較的タッチ処理が認識されやすい方だと思う。ただ、タッチ処理がワンテンポ遅いようにも感じた。総じて評価「B」といったところだ。

タッチ操作コマンドについて

タッチ操作コマンドは以下のとおり。専用アプリが配信されていないので、タッチ操作コマンドのカスタマイズ(割り当て変更)は行えない。

▼ 右イヤホンのタッチ操作コマンド

1回タップオーディオ再生/停止、(着信時のみ)着信受け/通話終了
2回タップ音楽の先送り、(着信時のみ)着信拒否
3回タップ音声アシスタント起動
長押し音量1アップ

▼ 左イヤホンのタッチ操作コマンド

1回タップノイズキャンセリングON → 外音取り込み機能ON → OFF → ...以下繰り返し
2回タップ音楽の前戻し
3回タップ音声アシスタント起動
長押し音量1ダウン

左イヤホンの1回タップだが、ノイズキャンセリングONと外音取り込み機能ON/OFFの併用コマンドとなっており、1回タップするごとに上記「→」の順番で切り替わる。

 

防水【評価B】

イヤホン本体はIPX4、ケースはIPX3の防水仕様。正確にはどちらも防滴だが、雨の日に使ったり、ジムやジョギングなど汗かく環境で使う程度であれば問題ない。

 

専用アプリについて

専用アプリは提供されず。

 

この記事のまとめ

BUTTONS Air X をレビューした。特筆すべき低音オーディオはガチ仕様の低音なので聞く曲を選ぶだろう。ただ、それこそBlack Eyed Peasはじめとした洋楽ソングやEDMテイストの曲を聞くのには丁度よい。普段からここらの曲をよく聞く人であれば試す価値ありだ。

また、オーディオ重視のワイヤレスイヤホンは、ワイヤレス接続の安定感を犠牲にしてしまう傾向があるが、BUTTON Air Xのワイヤレス接続は極めて安定しており、日常使いでストレスを感じにくい。この点も多いに評価すべきだし、ワイヤレスイヤホンをオーディオとして楽しみたい人にはプラス材料になると思う。

価格は先行予約で最安17,900円(税込)。オーディオ品質、ワイヤレス接続の安定感、ノイズキャンセリング機能など含めた価格と考えると非常にコスパよい。クラウドファンディングサイト「Makuake」上で来年1月頃まで先行予約を受け付けているので、ぜひ一度覗いてみてほしい。

レビュー対象製品

https://www.makuake.com/project/buttons?from=suggest&keyword=BUTTONS&disp_order=1

注記

当記事はメーカー元より商品提供を受けた上での無償レビューです。記事の内容の一切は筆者個人の見解に委ねられます。

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