Amazon「Kindle」はじめ続々と登場しているE Inkディスプレイを搭載したタブレット端末。
E Inkディスプレイならブルーライトおろかバックライトすら発光しないのでデジタルウェルビーイング用途に最適。寝る前に電子書籍を読んだり、電子ノートを取る機会がある人なら積極的に活用したいところ。
この記事では、E Inkディスプレイを搭載したタブレット端末の情報をまとめている。日本国内で購入できる端末のみピックアップした。
”E Inkディスプレイ”に着目してタブレット端末を探している人は記事を参考にしてほしい。
この記事の目次(タッチで移動)
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日本国内で購入できるE Inkタブレット大枠
日本国内で購入できるE Inkタブレットを大きく分けると以下4つに分類できる(2024年時点)。
1. 電子書籍専用モデル
Amazon「Kindle」 | 電子書籍の開拓者「Kindle」。Kindleストア通じて購入した電子書籍のみ閲覧可能。 |
楽天「Kobo」 | 楽天が展開する電子書籍ストア「Kobo」専用の電子書籍タブレット。 |
2. Android OS搭載モデル
Oxny「BOOX」 | Android OS搭載タブレット「BOOX」。中華メーカー品だが、日本国内ではSKT株式会社が正規代理販売。製品保証もあり。 |
3. Harmony OS搭載モデル
ファーウェイ「MatePad Paper」 | 中国ファーウェイが展開するE-inkタブレット。日本国内でも公式販売&保証あり。 |
4. 電子メモ専用モデル
富士通「QUADERNO」 | 富士通の電子ノート特化デバイス。 |
キングジム「フリーノ」 | キングジムが展開するデジタル文具の1つ。公式販売は終了(サポートは2026年まで) |
1. 電子書籍専用モデル
Amazon「Kindle」
おなじみKindle端末。「Kindle」アプリのみ利用できる電子書籍専用モデル。
現行モデル(2024年9月時点)は以下2機種。
製品名 | 価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
Kindle Paperwhite | 19,980円 | 6.8インチ(300) | 16GB |
Kindle Scribe | 47,980円〜 | 10.2インチ(300) | 16GB/32GB/64GB |
Kindle Scribeに限り電子ノートとしても活用可能。専用のスタイラスペンも付属する。
なお、以前は画面6.0インチのKindle(無印Kindle)が展開されたが、2024年現在は販売終了。中古狙いの人だと最終モデルとなる(第11世代)を探したい。
楽天「kobo」
楽天が手がける電子書籍端末「kobo」。電子書籍サービス「koboストア」で購入した書籍のみ閲覧可能。
Kindleと同じく上位版モデルに限り電子ノートとしても利用できる。
上位版モデル(電子ノートとしても利用可能)
製品名 | 価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
Kobo Sage | 36,800円 | 8.0インチ(300) | 32GB |
Kobo Elipsa 2E | 54,800円 | 10.3インチ(227) | 32GB |
※Kobo Elipsa 2Eのみスタイラスペンが標準付属
通常版モデル(電子書籍の閲覧のみ対応)
製品名 | 価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
Kobo Clara BW | 20,980円 | 6.0インチ(300) | 16GB |
Kobo Clara Colour(カラー対応) | 24,800円 | 6.0インチ(300) | 16GB |
Kobo Libra Colour(カラー対応) | 34,800円 | 7.0インチ(300) | 32GB |
Kobo Clara Colour 、Kobo Libra Colourの2機種はカラー表示に対応。ただ、カラー表示時のppiは150と控えめ。水彩画のような淡い色合いになる。
2. Android OS搭載モデル
Oxny「BOOX」
中華メーカー・Onxyが展開するE Inkタブレット「BOOX」シリーズ。Android OSを搭載したE Inkタブレットとして展開される。
電子書籍だけではなくAndroidアプリを、雑誌読み放題サービスやニュースアプリを使いたい人が選びたい。物自体はごくごく普通のAndroidタブレット。なんならYouTubeも見れる(動作はものいっそもっさりするが...)。
製品一覧(2024年時点の最新モデル)
製品名 | 価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
BOOX Palma | 46,800円 | 6.13インチ(300) | 128GB |
BOOX Go Color 7(カラー対応) | 49,800円 | 7.0インチ(300) | 64GB |
BOOX Go 10.3 | 76,800円 | 10.3インチ(300) | 64GB |
BOOX Tab X | 148,000円 | 13.3インチ(?) | 128GB |
▶ そのほかBOOXタブレット一覧を見る(販売元のSKT株式会社の公式ページを開きます)
(参考)BOYUE「Likebook」(MEEBOOK)
中国のBoyue Technology社が手がけるE Inkタブレット「Lifebook」。
日本国内ではAmazonで代理業者(認定業者)を通じて販売。ただ保証などが提供されない?ので基本的には玄人向け。
2024年時点でAndroid OS 11を搭載する、かなりジェネリックなタブレット。メモリ3GB、CPUはクアッドコア仕様(名称は不明)。よくも悪くも勝手知れてる人に向けた玄人向けのタブレット。
製品一覧(2024年時点の最新モデル)
製品名 | 価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
Likebook (MEEBOOK)2023 | 2.2万円前後 | 6.0インチ(300) | 32GB |
Meebook P10 Pro Edition | 4万円前後 | 10.1インチ(?) | 64GB |
3. Harmony OS搭載モデル
ファーウェイ「MatePad Paper」
中国ファーウェイが手がける独自OS「Harmony OS」。MatePad Paperは、同OSを搭載したE Inkディスプレイとして展開される。
日本国内でも公式販売あり。製品保証も適用される(購入後1年)。
Harmony OSは使えるアプリが多分に限られており、Google関連アプリはじめとした米国産アプリ、および日本産アプリは大方ダウンロードできず。
とはいえ、Androidアプリのapkファイルを打ち込めばAndroidアプリが動かせる。非公式な方法だが、ここらの事情に造詣ある人なら特に問題ないかと思う(外部参考記事)。
製品一覧
製品名 | 価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
MatePad Paper | 64,800円 | 10.3インチ(227) | 64GB |
※スリープカバー、スタイラスペンが付属
4. 電子メモ専用モデル
富士通「QUADERNO」(クアデルノ)
富士通の電子ペーパーツール「クアデルノ」。10.3インチ or 13.3インチの2種類展開。
E Inkディスプレイを搭載するほか、筆圧は4096段階に対応(ワコム製ペンタブ仕様)。WiFi通じたスマホ、PCとのデータ連携も可能。とことんまでに電子ノートとしての使い勝手に特化した。
2024年時点でGen.2モデル(第2世代モデル)を公式販売中。
製品名 | 公式販売価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
QUADERNO A5(Gen.2) | 49,800円 | 10.3インチ(?) | 32GB |
QUADERNO A4(Gen.2) | 69,800円 | 13.3インチ(?) | 32GB |
※いずれも専用のデジタルペンが付属
キングジム「フリーノ」
2024年時点で公式販売終了(サポート期限は2026年3月まで)
メモ機能に特化したデジタルノート「フリーノ」。アイディア文具で知られるキングジムの商品。
メモ機能に特化。筆圧は4096段階に対応。専用ペンと組み合わせて使うことでワコム製ペンタブ同等の書き心地が得られる。
WiFi通じてスマホやPCとデータ連携&移動できるのでノート管理もしやすい。
製品名 | 価格(販売当時) | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
フリーノ | 18,000円 | 6.8インチ(265) | 32GB |
※専用のデジタルペンが付属
おすすめモデルはこれ
電子書籍を読みたいだけなら「Kindle」で十分
電子書籍を読むだけなら「Kindle」で十分。
他社のE Inkデバイスだとバックライトを追加しないと画面が暗かったりするが、KindleのE Inkディスプレイは非常に明るい(白い)。バックライトを最小(あるいは完全OFF)にした状態でも、さながら紙のような白さ。
就寝前に電子書籍を読みたい人、デジタルウェルビーイングを意識している人だと特に相性よし。
Kindleの製品一覧(2024年時点)
製品名 | 価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
Kindle Paperwhite | 19,980円 | 6.8インチ(300) | 16GB |
Kindle Scribe | 47,980円〜 | 10.2インチ(300) | 16GB/32GB/64GB |
ニュースアプリや読み放題アプリも使いたい人だと「BOOX」がおすすめ
Android OS搭載のE Inkタブレットとして知られる「BOOX」。
Androidアプリをダウンロードして使えるのでニュースアプリだったり、ちょっとしたウェブサーフィンだったり、雑誌読み放題サービスを使いたい人におすすめ。
全体的に動作にもっさり感あり、がっつり使い倒すには辛い部分ありますが、読書、メモ、ネットサーフィン程度の使い方なら問題なし。というか十分かと思う。E Inkディスプレイとあり、バッテリーも数週間と持つので便利。
BOOXの製品一覧(2024年時点)
製品名 | 価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
BOOX Palma | 46,800円 | 6.13インチ(300) | 128GB |
BOOX Go Color 7(カラー対応) | 49,800円 | 7.0インチ(300) | 64GB |
BOOX Go 10.3 | 76,800円 | 10.3インチ(300) | 64GB |
BOOX Tab X | 148,000円 | 13.3インチ(?) | 128GB |