Amazon「Kindle」はじめ続々と登場しているE Inkディスプレイを搭載したタブレット端末。
E Inkディスプレイならブルーライトおろかバックライトすら発光しないのでデジタルウェルビーイング用途に最適。
就寝前に使える目に優しいタブレットを探している人なら積極的に検討したいところです。
この記事では、E Inkディスプレイを搭載したタブレット端末の情報をまとめています。日本国内で購入できる端末のみピックアップしました。
”E Inkディスプレイ”前提でタブレット端末を探している人は記事を参考にしてみてください。
この記事の目次(タッチで移動)
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日本国内で購入できるE Inkタブレット(電子書籍ペーパー端末)大枠
日本国内で購入できるE Inkタブレットを大きく分けると以下5つに分類できます(2025年9月時点)。
1. 電子書籍専用モデル
Amazon「Kindle」 | 電子書籍の開拓者「Kindle」。Kindleストア通じて購入した電子書籍のみ閲覧可能。 |
楽天「Kobo」 | 楽天が展開する電子書籍ストア「Kobo」専用の電子書籍タブレット。 |
2. Android OS搭載モデル
Onyx「BOOX」 | 中華メーカー品。日本国内ではSKT株式会社が正規代理販売。製品保証もあり。 |
Bigme(ビッグミー) | 中華メーカー品。日本では並行輸入販売のみもAmazonなどECサイトでは存在感。 |
3. Harmony OS搭載モデル
ファーウェイ「MatePad Paper」 | 中国ファーウェイが展開するE-inkタブレット。日本国内でも公式販売&保証あり(2025年1月時点で公式販売が終了) |
4. 電子メモ専用モデル
富士通「QUADERNO」 | 富士通の電子ノート特化デバイス。 |
キングジム「フリーノ」 | キングジムが展開するデジタル文具の1つ。公式販売は終了(サポートは2026年まで) |
5. 疑似インクペーパー搭載モデル
→ E Inkディスプレイではないが、E Inkディスプレイ相当の色味調整やコントラスト最適化した画面表示が可能な製品帯
TCL NXTPAPER 11 Plus | Android 15タブレット。「インクペーパーモード」搭載あり |
Lenovo Tab P12 | Android 13タブレット。「読書モード」搭載あり |
1. 電子書籍専用モデル
Amazon「Kindle」
おなじみKindle端末。「Kindle」アプリのみ利用できる電子書籍専用モデルです。
現行モデル(2025年8月時点)は以下4機種。
製品名 | 価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
Kindle(無印) | 19,980円 | 6.0インチ(300) | 16GB |
Kindle Paperwhite | 27,980円 | 6.8インチ(300) | 16GB |
Kindle Colorsoft(カラー表示対応) | 39,980円 | 7.0インチ(300、カラー150) | 16GB |
Kindle Scribe | 56,980円〜 | 10.2インチ(300) | 16GB/32GB/64GB |
Kindle Colorsoft はKindle初のカラーE Ink対応モデル。カラー表示時のppiは150(他社メーカー同等レベル)。淡い水彩画のような色合いです。厳密な色確認は難しめ。
Kindle Scribe は電子ノートとしても利用可能。専用のスタイラスペンも標準付属します。
楽天「kobo」
楽天が手がける電子書籍端末「kobo」。
電子書籍サービス「koboストア」で購入した書籍のみ閲覧できます。
Kindleと同じく上位版モデルに限り電子ノート機能あり。
上位版モデル(電子ノートとしても利用可能)
製品名 | 価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
Kobo Sage | 38,800円 | 8.0インチ(300) | 32GB |
Kobo Elipsa 2E | 54,800円 | 10.3インチ(227) | 32GB |
※Kobo Elipsa 2Eのみスタイラスペンが標準付属
通常版モデル(電子書籍の閲覧のみ対応)
製品名 | 価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
Kobo Clara BW | 22,800円 | 6.0インチ(300) | 16GB |
Kobo Clara Colour(カラー表示対応) | 26,800円 | 6.0インチ(300、カラー150) | 16GB |
Kobo Libra Colour(カラー表示対応) | 36,800円 | 7.0インチ(300、カラー150) | 32GB |
Kobo Clara Colour 、Kobo Libra Colourの2機種はカラー表示に対応。ただ、カラー表示時のppiは150と控えめ。水彩画のような淡い色合いです。
2. Android OS搭載モデル
Onyx「BOOX」
Android OS搭載のE Inkタブレットとしては業界最大手。
中華メーカー・Onyxが展開するE Inkタブレット「BOOX」シリーズ。
ディスプレイのみE Ink仕様。中身はAndroidタブレットです。
電子書籍やニュースアプリもちろん頑張れば動画も見れるガジェオタ好みのデバイス(動作はものすごくもっさりしますが...)。
電子書籍だけでなく雑誌読み放題サービスやニュースアプリを使いたい人が選びたい。
日本国内ではSKT株式会社が正規代理販売。購入後1年の製品保証あり。
主な製品抜粋(2025年時点の最新モデル)
製品名 | 価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
BOOX Palma 2 | 52,800円 | 6.13インチ(300) | 128GB |
BOOX Go Color 7(カラー表示対応) | 49,800円 | 7.0インチ(150、モノクロ300) | 64GB |
BOOX Go 10.3 | 76,800円 | 10.3インチ(300) | 64GB |
BOOX Tab X | 148,000円 | 13.3インチ(?) | 128GB |
▶ そのほかBOOXタブレット一覧を見る(販売元のSKT株式会社の公式ページを開きます)
2025年8月時点でAmazon直販での販売がほぼ?終了。楽天市場や自社通販での販売メインに切り替えてるようです。
Bigme(ビッグミー)
中国で2008年に創業したE Inkタブレット・ブランド「Bigme」。
Android OSを搭載したE Inkタブレットとして展開。先に紹介した「BOOX」を意識した製品ラインナップが並びます。
ただ、日本国内では公式展開なし。正規販売店(代理店)もありません。
Amazon Japan上の販売元である「GuoYue-JP」や「BIGME」は並行輸入を専門とした第三者企業であり、Bigmeの正規販売店(代理店)というわけではありません。
製品保証など受けられないため基本的にはチャレンジャー向けです。
主な製品抜粋(2025年時点の最新モデル)
製品名 | 価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
Bigme HiBreak Pro | 62,799円 | 6.13インチ(300) | 256GB |
Bigme B751C(カラー表示対応) | 40,999円 | 7.0インチ(300、カラー150) | 64GB |
Bigme B1051C Lite(カラー表示対応) | 79,999円 | 10.3インチ(300、カラー150) | 64GB |
▶ そのほかBigmeタブレットを探す(Amazonの検索ページを開きます)
(参考)BOYUE「Likebook」(MEEBOOK)
中国のBoyue Technology社が手がけるE Inkタブレット「Lifebook」。
日本国内ではAmazonで代理業者(認定業者)を通じて販売。
ただ、製品保証などが提供されない?ので基本的には玄人向け。
2025年時点でAndroid OS 11を搭載する、かなりジェネリックなタブレット。
メモリ3GB、CPUはクアッドコア仕様(型番は不明)。よくも悪くも勝手知れてる人に向けた玄人向けのタブレットです。
主な製品一覧(2025年時点の最新モデル)
製品名 | 価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
Likebook (MEEBOOK)2024 | 2.7万円前後 | 6.0インチ(300) | 32GB |
Likebook (MEEBOOK)M8 | 3.7万円前後 | 7.8インチ(300) | 64GB |
Meebook P10 Pro Edition | 4万円前後 | 10.1インチ(?) | 64GB |
3. Harmony OS搭載モデル
ファーウェイ「MatePad Paper」
日本国内での公式販売が終了しました(2025年1月時点)
中国ファーウェイが手がける独自OS「Harmony OS」。
MatePad Paperは、同OSを搭載したE Inkディスプレイ・タブレットとして展開されます。
Harmony OSは使えるアプリが多分に限られており、Google関連アプリはじめとした米国産アプリ、および日本産アプリは9割方がダウンロードできず。
とはいえ、Androidアプリのapkファイルを打ち込めばAndroidアプリが動かせるため、ここらの事情に造詣ある人なら特に問題ないかと思います(外部参考記事)。
2025年時点で公式販売が終了したものの第三者企業による販売は継続中。
製品保証こそありませんが、中古感覚で使いたい人なら検討余地ありです。
製品一覧
製品名 | 価格(販売当時) | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
MatePad Paper | 64,800円 | 10.3インチ(227) | 64GB |
2025年1月時点でAmazon整備済製品でも展開中。価格は49,800円前後(整備済製品を探す)
※スリープカバー、スタイラスペンが付属
4. 電子メモ専用モデル
富士通「QUADERNO」(クアデルノ)
富士通の電子ペーパータブレット「クアデルノ」。10.3インチ or 13.3インチの2種類展開。
電子ノート利用に特化。電子書籍の閲覧やAndroidアプリは利用できず(PDFが取り込めるので電子書籍相当の書類の閲覧自体は可能)。
E Inkディスプレイを搭載するほか、筆圧は4096段階に対応(ワコム製ペンタブ仕様)。
WiFi通じたスマホ、PCとのデータ連携も可能です。
2025年時点でGen.2モデル(第2世代モデル)を公式販売中。
製品名 | 公式販売価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
QUADERNO A5 | 49,800円 | 10.3インチ(?) | 32GB |
QUADERNO A4(Gen.2) | 69,800円 | 13.3インチ(?) | 32GB |
※いずれも専用のデジタルペンが付属
キングジム「フリーノ」
2024年時点で公式販売終了(サポート期限は2026年3月まで)
デジタルノート「フリーノ」。アイディア文具で知られるキングジムの商品。
電子ノート機能に特化。筆圧は4096段階に対応。専用ペンと組み合わせて使うことでワコム製ペンタブ同等の書き心地が得られます。
WiFi通じてスマホやPCとデータ連携&移動できるのでノート管理もしやすい。
製品名 | 価格(販売当時) | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
フリーノ | 18,000円 | 6.8インチ(265) | 32GB |
※専用のデジタルペンが付属
5. 疑似インクペーパー搭載モデル
TCL NXTPAPER 11 Plus
2025年に発売開始した新作モデル。
Android OS 15(2024年〜25年次)を搭載する11.5インチタブレットです。
通常ディスプレイ表示ほか、「インクペーパーモード」「カラーペーパーモード」の用意あり。E Inkに近い色味やコントラスト最適化した画面表示できます。
"疑似"E Inkなので厳密にはE Inkではありませんが、ブルーライトカットをそこまで重視しておらず(というか信用しておらず)、E Inkならではの集中環境がほしいだけの人ならこれでも十分かもしれません。
メモリ8GB、ストレージ256GB、microSD対応。CPUはHelio G99でAnTunTuスコア40万点台の性能です。
画面サイズは11.5インチ。2Kディスプレイかつ120Hzリフレッシュレートとあり、電子書籍だけでなく動画を見るときにも重宝します。
価格は定価39,800円。日本国内ではソフトバンクが代理販売。1年間の製品保証あり。
Lenovo Tab P12
レノボの12.7インチタブレット。
2022年発売モデルとあり、OSはAndoid OS 13止まり。新品の販売は続いてます。
独自の「読書モード」(読み上げモード)の搭載あり。E Inkの色味に近い画面の自動調整が可能です。
あくまで擬似E Inkですが、E Inkならではの投入感の再現効果はあります。
メモリ8GB、ストレージ128GB、microSD対応。CPUはMediaTek Dimensity 7050。AnTuTuスコアで60万点前後の性能です。
定価は42,980円。購入後1年間の製品保証あり。純正タッチペンは別売り(Amazonで見る)。
おすすめモデルはこれ
電子書籍を読みたいだけなら「Kindle」で十分
電子書籍を読むだけなら「Kindle」で十分。
他社のE Inkデバイスだとバックライトを点けないと画面が暗かったりしますが、KindleのE Inkディスプレイは非常に明るめ(白め)。
バックライトを最小あるいは完全OFFにした状態でも、さながら紙のような白さです。
かれこれ20年近く展開されるE Ink老舗だけあって完成度は高め。
バッテリーはもれなく1ヶ月〜2ヶ月持つので毎日充電する必要もありません。
Kindleの製品一覧(2025年時点)
製品名 | 価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
Kindle(無印) | 19,980円 | 6.0インチ(300) | 16GB |
Kindle Paperwhite | 27,980円 | 6.8インチ(300) | 16GB |
Kindle Colorsoft(カラー表示対応) | 39,980円 | 7.0インチ(300、カラー150) | 16GB |
Kindle Scribe | 56,980円〜 | 10.2インチ(300) | 16GB/32GB/64GB |
Androidタブレットとして使いたい人だと「BOOX」がおすすめ
Android OS搭載のE Inkタブレットとしては業界最大手・BOOX。
Androidアプリをダウンロードして使えるので電子書籍だけではなくニュースアプリだったり、ウェブサーフィンだったり、雑誌読み放題サービスを使いたい人におすすめです。
全体的に動作感はもっさり。がっつり使い倒すには辛い部分あります。
とはいえ、読書、メモ、ネットサーフィン程度の使い方なら問題なし。というか必要十分です。
BOOXの製品一覧(2025年時点)
製品名 | 価格 | 画面サイズ(ppi) | 本体容量 |
BOOX Palma 2 | 52,800円 | 6.13インチ(300) | 128GB |
BOOX Go Color 7(カラー表示対応) | 49,800円 | 7.0インチ(150、モノクロ300) | 64GB |
BOOX Go 10.3 | 76,800円 | 10.3インチ(300) | 64GB |
BOOX Tab X | 148,000円 | 13.3インチ(?) | 128GB |
▶ そのほかBOOXタブレット一覧を見る(販売元のSKT株式会社の公式ページを開きます)
2025年8月時点でAmazon直販での販売がほぼ?終了。楽天市場や自社通販での販売メインに切り替えてるようです。
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