アクセサリー感覚で使える次世代ガジェットとして注目を集めるイヤーカフ型イヤホン。
イヤーカフ型イヤホンとは、耳の軟骨部分に装着して使うワイヤレスイヤホンのこと。
イヤホン装着しても耳穴を完全にふさがず。オーディオ再生しながら周囲の環境音も聞き取れる”ながら聴き"イヤホンの位置付けです。
徒歩中にラジオを聞いたり、運動中に音楽を聞いたり、周囲の安全を確認しながらイヤホンを使いたいシチュエーションで重宝します。
この記事では、イヤーカフ型イヤホンの選び方、およびおすすめ製品を紹介します。
この記事の目次(タッチで移動)
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イヤーカフ型イヤホンの概要&選び方
イヤーカフ型イヤホンとは?
イヤーカフ型イヤホンとは、耳の軟骨部分にイヤーカフ感覚で装着できるワイヤレスイヤホンのこと。
イヤホン装着しても耳穴を完全にふさがず。オーディオ再生しながら周囲の環境音も聞き取れます。
イヤホン重量は片側5g〜6gと軽量のものが一般的。なんなら普通のワイヤレスイヤホン(イヤーピース型イヤホン)よりも軽め。
骨伝導イヤホンのように頭を締め付けることもなく、夏場なら蒸れることもなく、アクセサリー感覚で数時間と付けっぱなしにしておけます。
【イヤーカフ型イヤホンの選び方・その1】挟み込む力の強さを確認する
イヤーカフ型イヤホンは、イヤホンを耳の軟骨部分に挟んで装着するトリッキー仕様。
さながら洗濯バサミを耳たぶに挟むようにしてイヤホン装着します。
この挟み込む力の強さの強弱によって、イヤホンの装着感が変わってきます。
もっぱらハードな運動中であってもズレ落ちないイヤホンがほしい人だと挟み込む力が強いものを、日常用途でカジュアルかつ長時間と使いたい人だと挟み込む力が弱いもの(あるいは平均的なもの)を選ぶのがおすすめです。
選ぶポイント
- ハードな運動中でも使いたい人 → 挟み込む力が強いものを選ぶ
- 日常用途かつ長時間と付けっぱなしにしたい人 → 挟み込む力が弱いもの(あるいは平均的なもの)を選ぶ
【イヤーカフ型イヤホンの選び方・その2】音漏れ低減機能の有無を確認する
イヤーカフ型イヤホンはスピーカー部分が外部に露出しているため、通常のワイヤレスイヤホン(イヤーピースありイヤホン)に比べると音漏れします。
それゆえ、イヤーカフ型イヤホンの弱点として音漏れが言われがちですが、昨今の高価格モデルだとノイズキャンセリング機能を活用して音漏れを低減する機能を搭載。
こうした製品であれば電車やバスの中でも音漏れしにくく、わりかしシチュエーションを選ばずにイヤーカフ型イヤホンが使いまわせます。
一方で低価格モデル〜中価格モデルだと機械的な音漏れ低減機能を搭載せず。スピーカーの向きや配置方法でそれとなく音漏れを低減するのにとどまります。
電車やバスの中でもイヤホンを使う予定の人であればノイズキャンセリング機能を活用した音漏れ低減機能を搭載したモデルがおすすめです。
選ぶポイント
- 電車やバスの中でも使いたい人 → 音漏れ低減機能を搭載したモデルを選ぶ(もっぱら高価格帯モデル)
- そのほか → 機能の搭載有無はお好みまでに
【価格1万円以下】イヤーカフ型イヤホンおすすめTOP3
【おすすめNo.1】水月雨 Moondrop Pill(価格6,850円)
▼ イヤホンの装着イメージ
製品評価
耳に挟み込む強さ | 普通(万人向け) |
音漏れ低減機能 | 特になし |
音質 | 中音域〜高音域重視 |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 6.0 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | ー |
外音取り込み機能 | ー |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体8時間 |
ケース併用で最大28時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
イヤーカフ型イヤホンの入門機的な1機。音質とコスパを兼ね備え
中華オーディオ・ブランド「水月雨」(MOONDROP)が展開するイヤーカフ型イヤホンの入門機的な1機。「Moondrop Pill」。
すっきりクリアな高音質オーディオ、軽いイヤホン装着感、半透明カプセルのおしゃれ充電ケースを強みとする製品です。
音の粒が細かく、きらびやか。音場も広め。
なおかつの"耳をふさがない”イヤホンとあり、音の抜けのよさが気持ちよさすら感じます。
価格は6,850円と手頃。音質とコスパを重視しつつ、イヤーカフ型イヤホンを試してみたい人だと Moondrop Pill は理想的な1機です。
2. SOUNDPEATS UUイヤーカフ(価格6,000円)
製品評価
耳に挟み込む強さ | 普通(万人向け) |
音漏れ低減機能 | 特になし |
音質 | 中音域重視 |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.4 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | ー |
外音取り込み機能 | ー |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX5 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体8時間 |
ケース併用で最大30時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
とりあえずの1台としておすすめのU1万円コスパモデル
中華オーディオブランド・SOUNDPEATS(サウンドピーツ)が展開するイヤーカフ型イヤホン「SOUNDPEATS UU」。
ボーカルを重視したクリアですっきりした音が特徴的です。
低音量で使う場合だとボーカル重視の方が音が聞き取りやすめ。Podcast再生との相性もいいです。
イヤホン装着感も軽め。数時間とイヤホンを付けっぱなしにしていても耳が痛くなりにくいです。
音漏れ低減機能などは搭載しませんが、イヤーカフ型イヤホンとして考えると教科書的な1品。
先に紹介した Moondrop Pill に比べるとデザインがいくらか地味ですが、これも価格6,000円で買えるので入門機としては丁度いいかと。
3. Baseus Bass BC1(価格5,500円)
製品評価
耳に挟み込む強さ | 普通(万人向け) |
音漏れ低減機能 | 特になし |
音質 | 低音域重視 |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 6.0 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | ー |
外音取り込み機能 | ー |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IP55 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体7.5時間 |
ケース併用で最大38時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
イヤーカフ型イヤホンでは珍しい低音重視モデル
中華ガジェット・ブランド「Baseus」(ベースアス)が展開するイヤーカフ型イヤホン「Baseus Bass BC1」。
イヤーカフ型イヤホンでは珍しく低音重視のチューニング。
オープンイヤー(耳をふさがないイヤホン)にしては妙にしっかりとした低音が鳴ると話題の1品です。
音漏れ低減機能は搭載なし。低音イヤホンと相まって周囲の環境いかんでは音漏れしやすいですが、在宅で使ったり、ランニングに聞き流すのに使うくらいであれば問題ないかと思います。
【価格2万円以下】イヤーカフ型イヤホンおすすめTOP3
【おすすめNo.1】Anker Soundcore C40i(価格12,990円)
▼ イヤホンの装着イメージ
製品評価
耳に挟み込む強さ | 強め(運動中でもズレない) |
音漏れ低減機能 | 指向性スピーカー搭載 |
音質 | 中音域重視 |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.4 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | ー |
外音取り込み機能 | ー |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体7時間 |
ケース併用で最大21時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
スポーツ中でも使える安定した装着感に強み。Anker謹製イヤーカフ
Ankerのイヤーカフ型イヤホン「Anker Soundcore C40i」。
イヤホンの装着感に特色ある同製品。耳に挟み込む力が強め。ハードな運動中でもイヤホンがズレ落ちない、しっかりとしたイヤホン保持力あります。
また、先端キャップの付け替えで挟み込む領域を3段階に調整可能。
狭めれば相応に耳に挟み込む力が強くなります。運動中に使いたい人だと非常に勝手いい仕様です。
音質は中音域重視。イコライザー調整を活用すれば低音域もそこそこ引き出せます。
運動中だったり、ランニング中だったり、イヤホンがズレ動く可能性あるシチュエーションで使いたい人だと Anker Soundcore C40i はおすすめ。
イヤホンの操作ボタンとして物理ボタンを採用するなど随所にスポーツイヤホンらしさあります。
2. Victor nearphones HA-NP1T(価格1.5万円)
製品評価
耳に挟み込む強さ | 強め(運動中でもズレない) |
音漏れ低減機能 | 特になし |
音質 | 中音域重視 |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | ー |
外音取り込み機能 | ー |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体8時間 |
ケース併用で最大24時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
Victor(ビクター)が展開する高音質すぎるイヤーカフ「nearphones」
国産老舗・Victorが展開するイヤーカフ型イヤホン「Victor nearphones HA-NP1T」。
Victorらしい中音域〜高音域を重視した音質。もとよりイヤーカフ型で音の抜けがよいこともあり、聴き心地よい音が鳴ります。
一見すると通常のVictorワイヤレスイヤホンと区別のつかない高音質。音質重視の人なら選びたい。
ただ、耳に挟み込む力がちょい強め。先のAnkerイヤーカフに比べて長時間のイヤホン装着だと耳が(挟んだ領域)が痛くなりがちです。
数時間とイヤホンを付けっぱなしにする予定のある人だと痛みがネックとなるかもしれません。
とはいえ、やはり音が良いんですよね。音質を重視する人ならぜひとも選びたい1機です。
3. Anker Soundcore AeroClip(価格17,990円)
製品評価
耳に挟み込む強さ | 強め(運動中でもズレない) |
音漏れ低減機能 | 指向性スピーカー搭載 |
音質 | 低音域〜中音域重視 |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.4 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ノイズキャンセリング | ー |
外音取り込み機能 | ー |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体8時間 |
ケース併用で最大32時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
イヤーカフ型イヤホンでは珍しいLDAC対応モデル
Ankerイヤーカフの最上位モデル「Anker Soundcore AeroClip」。
イヤーカフ型イヤホンでは珍しくLDACコーデックに対応。大方のAndroidスマホと接続する場合ならハイレゾ音域での高音質オーディオ再生できます。
下位モデルと同じく先端キャップの付け替えで装着感を変更可能。耳に挟める領域を狭くすることで、結果として耳に挟み込む力を強くできます。
下位モデルに比べてLDAC対応くらいしかセールスポイントがないのがネックですが、そもそものLDACを使いたい人だと検討余地あります。
【価格2万円〜】イヤーカフ型イヤホンおすすめTOP3
【おすすめNo.1】Shokz OpenDots ONE(価格2.7万円)
▼ イヤホンの装着イメージ
製品評価
耳に挟み込む強さ | 弱め(数時間の装着でも問題なし) |
音漏れ低減機能 | 音漏れノイズカット機能あり |
音質 | 中音域〜高音域重視 |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.4 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC |
ノイズキャンセリング | ✗ |
外音取り込み機能 | ✗ |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IP54 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体8時間 |
ケース併用で最大30時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
骨伝導イヤホンで有名なShokzが展開する初のイヤーカフ「Shokz OpenDots ONE」
OpenRunシリーズはじめとした骨伝導イヤホンで有名なShokz。
同社初のイヤーカフ型イヤホンとなるのが「Shokz OpenDots ONE」。
骨伝導イヤホンで培った音漏れ低減技術を余すことなく搭載したイヤーカフ型の本命的1機です。
独自の音漏れ防止技術「DirectPitch 2.0」を搭載。ノイズキャンセリング機能を活用して外に流れていく音を低減。音漏れを減らします。
イヤーカフ型イヤホンだと電車やバスの中では音漏れしやすいので使うのが億劫ですが、Shokz OpenDots ONE なら音量を下げれば辛うじて使えるので重宝します。
音質は中音域〜高音域重視。イコライザー調整にも対応します。
もっぱら音漏れ低減機能を評価する人、電車やバスの中でも使いたい人だと本命的な1機かと思います。
2. Bose Ultra Open Earbuds(価格3.6万円)
製品評価
耳に挟み込む強さ | 普通(万人向け) |
音漏れ低減機能 | 音漏れノイズカット機能あり |
音質 | 低音域重視 |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、aptX Adaptive |
ノイズキャンセリング | ー |
外音取り込み機能 | ー |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体7.5時間 |
ケース併用で最大19.5時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
BOSEの低音サウンドをイヤーカフで実現した異色の高音質モデル
価格さえ許容できるのであればこれも本命。
BOSE初のイヤーカフ型イヤホン「BOSE Ultra Open Earbuds」。
BOSEの代名詞たるキレとエッジのある低音をイヤーカフ型で再現あるいは実現した意欲作。
低音の質感・量感ともにあり。イヤーカフ型ながらも輪郭が残った低音サウンドが楽しめます。
ノイズキャンセリング機能を活用した音漏れ低減機能も搭載あり。電車やバスの中で使いたい人にもおすすめです。
価格が相場3.6万円と割高ですが、価格さえ許容できるのであれば BOSE Ultra Open Earbuds は外せぬチョイスです。
3. ファーウェイ「HUAWEI Free Clip」(価格2.5万円)
製品評価
耳に挟み込む強さ | 弱い(数時間の装着でも問題なし) |
音漏れ低減機能 | 音漏れノイズカット機能あり |
音質 | 中音域重視 |
スペックシート抜粋
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、L2HC |
ノイズキャンセリング | ー |
外音取り込み機能 | ー |
マルチポイント | 対応(最大2台) |
防水性能 | IP54 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体8時間 |
ケース併用で最大36時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)、Qi(無線) |
耳アクセ感覚で使える!ラグジュアリーモデル「HUAWEI Free Clip」
中国・ファーウェイが展開するイヤーカフ型イヤホン「HUAWEI Free Clip」。
ボーカル重視の音質、ノイズキャンセリング活用した音漏れ低減技術の搭載、そしてなによりラグジュアリーなイヤホンデザインを強みとする1機です。
音質はボーカル重視。低音量での再生であっても音がくっきりしてて聞き取りやすいです。
iOS・Android向けの専用アプリを使えばイコライザー調整も可能。ただ、プリセットは4つしか用意なし。カスタム・チューニングは設定できません。
似たようなコンセプト(かつ機能)の製品はありますが、ラグジュアリなイヤホンデザインを評価する人だと HUAWEI Free Clip を選ぶ絶対的な理由になります。
この記事のまとめ
おすすめのイヤーカフ型イヤホンを紹介してきました。
とりあえずで試してみたい人だと「Moondrop Pill」(価格6,750円)が無難なところ。
イヤーカフ型イヤホンとは何たるかが理解できる王道の仕上がりです。
高価格帯のモデルだとやはり「Shokz OpenDots ONE」(価格2.7万円)がおすすめ。
音漏れが非常に少ないので電車やバスの中でも使えます。屋内外に関係なく使いたい人だと重宝します。
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