
Apple純正ワイヤレスイヤホン「AirPods」(エアポッズ)。
2016年に初代モデルが登場。2025年現在、以下2製品が現行モデルとして展開されます。
- AirPods Pro(第3世代)
- AirPods(第4世代)
この記事では同2製品を比較。そもそも何が違うのか。どういった人に、どっちのAirPodsがおすすめなのか解説します。
「AirPodsの種類の違いがわからない」「結局どっちを買えばいいの?」と迷っている人など記事を参考にしてみてください。
この記事の目次(タッチで移動)
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AirPodsシリーズの概略
スペックシート比較
| AirPods Pro(第3世代) | AirPods(第4世代) | |
![]() | ![]() | |
| 製品の立ち位置 | 上位版モデル | 通常版モデル |
| 現行モデルの発売時期 | 2025年9月 | 2024年9月 |
| 公式価格 | 39,800円 | 21.800円〜29,800円 |
| 搭載CPU | Apple H2 | |
| Bluetoothバージョン | 5.3 | |
| Bluetoothコーデック | SBC、AAC | |
| 防水性能 | IPX4 | |
| ケースの充電ポート | USB Type-C | |
| ワイヤレス充電 | 対応(Qi、MagSafe) | 対応(Qi) |
| ノイズキャンセリング | 対応 | 対応 or 非対応 |
| 外音取り込み機能 | 対応 | 対応 or 非対応 |
| 空間オーディオ | 対応 | |
| Apple版マルチポイント | 対応 | |
| AirTag相当の「探す」機能 | 対応 | ー |
| 心拍センサー | あり | ー |
| バッテリー駆動時間 | 24時間〜30時間 | 20時間〜30時間 |
| (イヤホン単体8時間〜10時間) | (イヤホン単体4時間〜5時間) | |
| Amazon直販で見る | Amazon直販で見る | |
AirPods Proが上位版モデル。AirPods(無印)が通常版モデルの位置付け。
これまで「ノイズキャンセリング」と「外音取り込み機能」はAirPods Proの専売特許でしたが、AirPods(第4世代)にて通常版AirPodsにも機能が移植。
今現在では上位版モデル、通常版モデルともにノイズキャンセリング・外音取り込み機能が使えま
なお、通常版AirPodsに関してはノイズキャンセリング(&外音取り込み機能)非対応版も展開あり。こっちは定価21,800円。ノイズキャンセリング機能が必要ない人なら検討余地ありです。
スペックシート上の主な違い
1. バッテリー駆動時間

| バッテリー駆動時間 | |
| AirPods Pro 3 | イヤホン単体8時間〜10時間、ケース併用24時間〜30時間 |
| AirPods 4 | イヤホン単体4時間〜5時間、ケース併用20時間〜30時間 |
| AirPods 4(ノイキャン非対応版) | イヤホン単体5時間、ケース併用30時間 |
バッテリー持ちはAirPods Proの方が優秀。
ノイズキャンセリングONの場合はイヤホン単体8時間、ケース併用24時間。外音取り込みONの場合はイヤホン単体10時間、ケース併用で最大30時間使えます。
AirPods Proは外音取り込み機能を使った"ながら聴き"用途に特化している側面あってか、ノイズキャンセリングよりも外音取り込み利用時の方がバッテリー持ちが長くなります。
対してAirPods 4のバッテリー駆動時間が短め。ノイズキャンセリングON(あるいは外音取り込みON)の場合だとイヤホン単体4時間、ケース併用20時間とまり。OFFだとイヤホン単体5時間、ケース併用30時間です。
2. MagSafe充電の対応有無

| MagSafe充電の対応有無 | |
| AirPods Pro 3 | 対応あり |
| AirPods 4 | ー |
| AirPods 4(ノイキャン非対応版) |
初見では見逃す微妙な違いがこれ。充電ケースの仕様の違い。
いずれもQi充電には対応しますが、MagSafe充電はAirPods Proのみ対応。AirPods 4は非対応です。
MagSafeとQiは互換性があるので、そこまで対応・非対応の違いを気にする必要はありません。ただ、MagSafe非対応だとMagSafe充電器にくっつきません。MagSafeを前提とした斜め型のワイヤレス充電器だとずり落ちるので注意。
3. AirTag相当の「探す」機能の対応有無
| AirTag相当の「探す」機能の対応有無 | |
| AirPods Pro 3 | 対応あり |
| AirPods 4 | ー |
| AirPods 4(ノイキャン非対応版) |
AirPods Pro 3 のみ充電ケースがAirTag仕様の「探す」機能に対応。他者のAppleデバイスをビーコン代わりにして位置情報が探れます。
太平洋上のど真ん中で紛失したようなシチュエーションでもなければ、おおよそ機能するのでいざというときは死ぬほど重宝します。
なお、AirTag仕様の「探す」機能はあくまでも充電ケース側を探索しており、イヤホン本体側は最後にペアリングしていた場所までしか辿れません。イヤホン単体での紛失には注意。
AirPods 4は通常の「探す」機能のみ利用可能。最後にペアリング接続していた場所は辿れます。
4. 心拍センサーの有無

| 心拍センサーの有無 | |
| AirPods Pro 3 | あり |
| AirPods 4 | ー |
| AirPods 4(ノイキャン非対応版) |
AirPods Pro 3にて心拍センサー初搭載。イヤホン装着時は常に心拍モニタリングできます。
「ヘルスケア」アプリほか主要な健康測定アプリと連携可能。勝手としてはApple Watchと同じです。
必要なければ機能OFFにも変更可能(OFFだと多少なりにバッテリー持ちがよくなります)。
まとめ
スペックシートに関してはなんだかんだでAirPods Proが優遇されてる感じはあります。言ったところで上位版モデルです。
| AirPods Pro 3 | AirPods 4 | |
| バッテリー駆動時間 | イヤホン単体8時間〜10時間 | イヤホン単体4時間〜5時間 |
| ケース併用で最大24時間〜30時間 | ケース併用で最大20時間〜30時間 | |
| MagSafe充電 | 対応 | ー |
| AirTag相当の「探す」機能 | 対応 | ー |
| 心拍センサー | あり | ー |
特にバッテリー駆動時間ですね。AirPods Proはかなり優秀。
外音取り込みONの場合だとイヤホン単体10時間使えるので"ながら聴き”のためにイヤホンを付けっぱなしにしておきたい人でも勝手いいです。
使い勝手の主な違い
1. イヤーピースの搭載有無に伴う装着感の違い

| イヤーピースの搭載有無 | |
| AirPods Pro 3 | あり |
| AirPods 4 | なし |
| AirPods 4(ノイキャン非対応版) |
AirPods Pro 3のみイヤーピースの搭載あり。
対してAirPods 4はイヤーピースなしの昔ながらのインナーイヤー型イヤホンです。
イヤーピースの搭載有無による使い勝手の違いは以下いろいろありますが、まずは装着感が違います。
AirPods Pro 3だとイヤーピースを通じてイヤホンが耳穴としっかりとフィットします。イヤホン揺れも少なめです。
対してAirPods 4はイヤーピースがないので軽い装着感に強み。夏場だと蒸れなくてなおよし。一方、イヤホンが揺れがち。ズボラな人だとイヤホンが抜け落ちてることも。
2. ノイズキャンセリング性能の違い

| 性能評価 | |
| AirPods Pro 3 | (5+) |
| AirPods 4 | (4.5) |
| AirPods 4(ノイキャン非対応版) | ー |
ここは主にイヤーピースの搭載有無による物理的な遮音性能差ですね。
機械的な遮音性能だけで言えば誤差の範囲ですし、耳だけで違いを判断できる人はまれでしょう。
ただ、物理的な遮音性能に関してはイヤーピースの有無がもろに影響。体感レベルだとAirPods Pro 3の方が静かかと思います。
人の話し声など中〜高周波音に関しては機械的なノイズキャンセリングだけでは除去しにくく、まだまだイヤーピースを使った物理的な遮蔽に頼って音を低減している側面あります。
それゆえ、とことんまでにノイズキャンセリング性能を重視する人であればイヤーピースありのAirPods Pro 3を選んだ方がいいです。
3. 外音取り込み性能の違い(耳周りの開放感の違い)

| 性能評価 | |
| AirPods Pro 3 | (5) |
| AirPods 4 | (5+) |
| AirPods 4(ノイキャン非対応版) | ー |
これも甲乙つけがたい評価ですが、やはりイヤーピースを搭載しないAirPods 4の方が耳周りの開放感は抜群ですね。
外音取り込みは、イヤホンを装着したまま周囲の環境音が聞き取れる機能。Podcastやラジオのながら聴きしたい人だと常時機能ONにして"ながら聴き"イヤホン代わりに使っている人もいます。
AirPodsシリーズは業界No.1と名高い外音取り込み性能あり。AirPods Pro 3、AirPods 4、いずれを選んでも機械的な性能は文句ありません。
一方でAirPods Pro 3はイヤーピースを搭載している分、ごくごくわずかにですかイヤーピース装着による物理的な遮蔽感、音こもり感が残ります。
それに比べてAirPods 4はイヤーピースなしイヤホンとあり、周囲の音の9割どころか10割そのまま耳に入ってくる圧倒的な開放感あり。それこそイヤホンを装着していないように錯覚する開放感あって感動ものです。
4. 音質の違い

| 音質の違い | |
| AirPods Pro 3 | 中音域〜高音域メイン、低音も強化 |
| AirPods 4 | 中音域メイン |
| AirPods 4(ノイキャン非対応版) | 中音域メイン |
昨今のAirPodsシリーズは概して中音域〜高音域を重視した、Hi-Fiオーディオ路線のクリアな音を志向した作りになってます。
プラスαでAirPods Pro 3に関しては低音域も強め。土台の中音域〜高音域を補強する程度ですが、それとなく低音ブーストしており、音がリズミカルに感じます。
また、イヤーピースを搭載するイヤホンとあってか、きちんと音もこもりやすいです。
AirPods 4は低音域がそこまで強くありません。
イヤーピースを搭載しないインナーイヤー型イヤホンとあってか、そこまで音がこもらず。低音もAirPods Pro 3に比べて弱めです。
音が抜けて聞き取りづらくなるのを防ぐためか、より中音域を重視したボーカル重視の音の作りになってます。
5. 音量調整機能の有無

| スワイプ音量調整機能 | |
| AirPods Pro 3 | 対応 |
| AirPods 4 | 非対応 |
| AirPods 4(ノイキャン非対応版) |
AirPods Pro 3 のみイヤホン本体を通じて音量調整が可能。感圧ボタン部分を上下スワイプするだけで音量アップ・ダウンします。
AirPods 4は音量調整する手段なし。都度スマホ側から調整する必要あります。
ものいっそ地味な違いですが、しょっちゅう音量調整する機会がある人ならAirPods Pro 3を選ぶ理由になります。
まとめ
使い勝手の違いで見ると、やはりイヤーピースの有無による使い勝手の違いがそのまま出てきますね。
| AirPods Pro 3 | AirPods 4 | |
| イヤーピースの有無 | あり | ー |
| ノイズキャンセリング性能 | + | |
| 外音取り込み性能 | + | |
| 音質 | 中音域〜高音域重視(+低音強化) | 中音域重視 |
| 音量調整機能 | あり | ー |
ノイズキャンセリング性能を重視するならAirPods Pro 3。外音取り込み性能を重視するならAirPods 4を選びたい。
いずれも機械的な性能だけを見ると同等レベルですが、イヤーピースなる物理的な障壁の有無が体感的な性能差を生む要因となってます。

音質に関してはAirPods Pro 3の方が音の情報量やボリューム感が多めに感じますね。
AirPods 4はイヤーピース非搭載とあり、もとより音が抜けるの前提で中音域を強めてボーカルくっきり残した感じです。
AirPods Pro(第3世代)をおすすめできる人
- ノイズキャンセリング性能を重視する人
- イヤホンの紛失リスクをできるだけ減らしたい人
- バッテリー性能を重視する人

AirPods Pro 3 は、やはりイヤーピースありのイヤホンとあり、AirPods 4に比べてノイズキャンセリング性能が優れてます。
また、音のボリューム感もありますし、イヤホン装着も安定しますし、イヤホンの抜け落ちリスクも軽減されます。
充電ケースはAirTag仕様なので、いざ紛失した場合でもiOSアプリ「探す」から高精度な位置情報が探れます。
失くしものをしがちの人だとAirPods Proの方がイヤーピースにしろAirTagにしろ精神衛生上の安心材料が多くて心置きなく使えるかと。
バッテリー駆動時間もAirPods 4に比べて長めなので、そこまでしょっちゅう充電する必要なし。ズボラな人にもおすすめです。
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AirPods(第4世代)をおすすめできる人
- 外音取り込み機能(ながら聴き機能)を重視する人
- イヤーピースが嫌いな人
- コスパ重視の人

AirPodsは第4世代にてノイズキャンセリング・外音取り込み機能に対応。いずれもAirPods Proに劣らずの性能あり。
「通常版AirPods」よりかは「イヤーピースなしのAirPods Pro」と見るべき完成度の高い製品です。
イヤーピースを搭載しておらず、ノイズキャンセリング性能こそAirPods Proに劣りますが、逆に外音取り込み性能はAirPods Pro以上の性能あり。さながら骨伝導イヤホンのような開放感あります。
"ながら聴き”イヤホンとして主に使いたい人だとイヤーピースなしの通常版AirPodsを選ぶ理由になります。
なお、通常版AirPodsはノイズキャンセリング・外音取り込み機能に対応しない格安版(21,800円)も展開あり。
機能性を重視しておらず、とりあえずで音楽が聞ければ十分という人であれば、こちらもコスパの観点から検討余地ありです。
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