auから販売されるTypeC共通acアダプタ01(0601PQA)、およびTypeC共通acアダプタ02(0602PQA)。
どちらもUSB Type-C端子の充電器です。理論値最大27W、販売価格も同じであり、ぱっと見では違いがわかりません。以下この2製品の違いについて解説します。
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TypeC共通acアダプタ01と02の根本的な違い
大まかに以下のような違いがあります。
・QuickCharge 2.0/3.0に対応
・海外でも利用可能(※変換プラグアダプタが必要)
・USB PDに対応
・海外では利用不可
TypeC共通acアダプタ01(=QuickCharge充電器)
TypeC共通acアダプタ01は、QuickCharge 2.0/3.0に対応したUSB Type-C充電器です。USB PDには対応しません。
QuickChargeとは、米クアルコム社のCPUを搭載する、もっぱらAndroidのハイエンドスマホで利用できる急速充電規格です。microUSB時代から存在する規格で、Androidスマホを使っていた人であればご存知の方も多いかと思います。
TypeC共通acアダプタ01は、USB Type-C端子のQuickCharge充電器となるため、XPERIAやAQUOS、GalaxyなどのUSB Type-Cスマホで諸々利用できます。auだけでなくドコモやソフトバンクの機種でも問題ありません。
TypeC共通acアダプタ02(=USB PD充電器)
TypeC共通acアダプタ02は、USB PDに対応したUSB Type-C充電器です。QuickCharge 2.0/3.0には対応しません。
USB PDはUSB Type-C端子を使った急速充電規格です。USB Type-Cの普及に伴い、じわじわとシェアを獲得している急速充電規格で、Androidスマホはもちろん、MacBookやNintendoSwitchなどUSB Type-Cを搭載したデバイスなら大方充電できます。
USB PDは理論値最大100Wまでの充電出力が可能ですが、TypeC共通acアダプタ02に関しては最大27W出力が限度となります。そのため、おおよそ以下のようなデバイスが充電対象となります。
TypeC共通acアダプタ02で充電できる主なデバイス(2019年7月時点)
- XPERIA(1、XZ3、XZ2P、XZ2、XZ1)
- AQUOS(R2、R Compact、zero)
- Galaxy(S10シリーズ、S9シリーズ、S8シリーズ)
- Google Pixel
- iPad Pro 2018(USB Type-C採用モデル)
- MacBook 12
- MacBook Air
- NintendoSwitch
TypeC共通acアダプタ01と02、どっちがいいの?
TypeC共通acアダプタ01(QuickCharge充電器)を選ぶべき人
スマホを充電するだけであれば、TypeC共通acアダプタ01で十分です。Androidスマホに限ればUSB PDよりもQuickChargeの方が主流であり、あえてUSB PDを使う必要はありません。
ただ、ここ最近はAndroidスマホでも急速充電としてQuickChrageを廃し、USB PDだけを採用する機種が見受けられます。特にGoogle PixelやGalaxy、XPERIAなどが該当します。今後こうした機種が増える可能性も否めません。
TypeC共通acアダプタ02(USB PD充電器)を選ぶべき人
スマホ以外も充電したいのであれば、TypeC共通acアダプタ02を選びましょう。主にMacBookやiPad Pro 2018などUSB Type-C製品なら「TypeC共通acアダプタ02」を使ってそのまま充電できます。
そもそもUSB PDはスマホの充電規格ではなく、USB製品を網羅する急速充電規格ですので、スマホ充電だけに限る必要はありません。スマホだけを充電するのであれば現行主流のQuickChargeに対応したTypeC共通acアダプタ01の方が安牌です。