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オーディオテクニカ

【Tips】オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW2」をLC3接続(LE Audio)に切り替える手順まとめ

オーディオテクニカの現行ハイエンドモデル「ATH-CKS50TW2」。

追加アップデートでLE Audio解禁。LC3コーデックに対応しました

この記事では、ATH-CKS50TW2 をLE Audioに切り替えるための方法、およびLC3接続を使うための設定方法を解説します。

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そもそものLE Audio(LC3)とは?

LE Audioの概略

LE Audioは、2020年に仕様策定されたBluetoothの新規格。

Bluetooth Low Energy(Bluetooth LE)を使って通信。従来よりも高音質、低遅延、なおかつ省電力での通信を可能にしました。

SBCやAACなど従来コーデックを定義する「Classic Audio」に取って代わる業界統一規格であり、2020年代後半の普及が見込まれます。

 

 

LC3の概略

LC3は、LE Audioで定義される次世代のBluetoothオーディオコーデックの1つ。

特にその低遅延性能に強み。「LC3」なら30msで、より上位の「LC3plus」なら10msでの超・低遅延通信が可能です

SBCやAACなど既存コーデックだと遅延100ms超が一般的。ゲームプレイだとまだまだ遅延が目立ちます。LC3が普及した時代であれば、ワイヤレスイヤホンとはいえ有線イヤホン感覚で使えるようになります。

 

 

LC3に対応するデバイスは限られる(2025年時点)

他のBluetoothコーデック同様にLC3接続するためにはワイヤレスイヤホン側、デバイス側、いずれもLC3に対応している必要があります。

LC3に対応するワイヤレスイヤホンは増えてきましたが、肝心のLC3対応デバイスは少なめ

LC3(LE Audio)への対応状況

LC3(LE Audio)への対応状況
iPhone・iPad非対応
AndroidGoogle Pixel、Xperiaなど一部のメーカー品のみ対応(参考情報
WIndowsWindows 11以上、かつバージョン22H2以降、かつメーカーが機能解禁してる製品のみ対応(参考情報
Mac非対応
Chromebook非対応
Nintendo Switch(Lite含む)非対応
PS5Bluetoothそのものに非対応

いずれも2025年2月時点の情報

WindowsはLC3対応の仕様要件を満たしている製品こそありますが、メーカーごとに対応バラバラで情報錯綜中です。

 

 

オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW2」のLE Audio仕様について

オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW2」のLE Audio仕様

オーディオテクニカのLE Audioは、LE Audio仕様と従来仕様(Classic Audio)のハイブリッド版。

LE Audioに対応するデバイスならLE Audio仕様で、LE Audio非対応のデバイスなら従来仕様(Classic Audio)で接続できます。

仕様ごとの対応コーデックまとめ

対応コーデック
従来仕様(Classic Audio仕様)SBC、AAC、LDAC
LE Audio仕様LC3のみ

現状でβ版のLE Audioであり、非公表(未確認?)のものも含めていくらか不具合あるようです。筆者環境では以下2つの不具合が確認できました。

  • 「接続機器の管理」が使えず
  • 「低遅延モード」が使えず

「接続機器の管理」は、専用アプリ上から新規ペアリングモードを立ち上げたり、接続先デバイスを切り替える機能。ここらの機能が一切使えません。

ただ、他社のLE Audioと違ってマルチポイントは利用可能。LE Audio接続したデバイス、従来接続(Classic Audio接続)したデバイスをマルチポイントで併存して接続するのも可能です。

 

 

イヤホン本体のファームウェアver.は「1003」以上が必要

ATH-CKS50TW2 は、2024年10月にリリースされたファームウェアver.「1003」にてLE Audio機能に追加対応。

先にイヤホンのファームウェアをver.「1003」以上にアップデートしておく必要があります。

2025年2月時点でver.1008が最新

アップデートはオーディオテクニカの専用アプリ「Connect」上にて可能です。

 

 

【本題】オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW2」をLC3接続(LE Audio)する方法

【STEP1】LE Audioを機能ONにする

オーディオテクニカの専用アプリ「Connect」を開きます。

以下の方法はアプリバージョン「2.3.1」時点のもの

トップ画面右上の「三」をタップ。

「LE Audio」項目をタップします。

LE Audio」を機能ONにします。

イヤホンを再起動して【STEP1】は完了です。これでイヤホン本体のLE Audio機能がONになります。

 

 

【STEP2】デバイス本体側でペアリング再接続する

次にデバイス本体側で再度ペアリング設定を行います。

以下ではPixelスマホを使っていますが、他社メーカースマホでも似た項目があるはずです

新規ペアリングモードを立ち上げると従来仕様(Classic Audio)とLE Audio仕様の製品名が両方表示されます。

うちLE Audio仕様である「LEA-ATH-CK50TW2」をタップしてペアリング接続設定します

デバイス名説明
ATH-CKS50TW2従来仕様(Classic Audio)の設定に使う
LE_ATH-CKS50TW2従来仕様(Classic Audio)のBluetooth LE版の設定に使う
LEA_ATH-CKS50TW2LE Audio仕様の設定に使う。これを選ぶ。
LEA_ATH-CKS50TW2

LEA_ATH-CKS50TW2はなぜか2つ表示されます(筆者環境だけ...?)。イヤホン詳細画面に「LE Audio」の設定項目がある方が正解です。

「LE Audio」の設定項目がなかった場合、接続設定を1度削除。もう片方のLEA_ATH-CKS50TW2から接続設定し直します。

イヤホン詳細画面に進み、「LE Audio」を機能ONにします。

専用アプリ「Connect」を開き、トップ画面にある接続中コーデックが「LE Audio - LC3」表記に切り変わっていれば作業完了です。

これでLC3接続が可能。遅延30msの世界へようこそ。

 

 

【補足】LE Audio機能ON時の新規ペアリングモードの立ち上げ方法

ATH-CKS50TW2 は新規ペアリングモードを起動するためのボタン操作コマンドを搭載せず

新規ペアリングモードを起動する場合、既存のペアリングデバイスのBluetoothをオフにして、ペアリング再接続できない状態にします。この状況で5秒くらい経つと新規ペアリングモードに切り替わります。

通常だと専用アプリ上の「接続機器の管理」機能から新規ペアリングモードを起動できますが、LE Audioを機能ONにすると同機能が利用できないので注意。

 

 

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