国内第4キャリアとしてサービス開始された「楽天モバイル」。
ながらく相性が悪かったiPhoneへの公式対応が2021年4月に発表されたが、iPadに関しては今日なお自己責任ままだ。楽天モバイルとして動作確認は行っているが、動作を保証していない状態となる。そのため、いざどれくらいiPadで楽天モバイルが使えるのか不明瞭だったりする。
そこでこの記事では筆者所有のiPadに楽天モバイルSIMを挿れて所々検証レビューしていく。楽天モバイルをiPadで使おうと考えている人は記事を参考にしてほしい。
この記事の目次(タッチで移動)
広告
まずはじめに、iPadで楽天モバイルは使える?
【答え】楽天モバイルでも使える
筆者所有のiPad Pro 10.5(2017)で試してみたが、問題なく動作した。4Gでデータ通信でき、スピードテストでは楽天モバイルで一般的な通信速度(30Mbps前後)が出ていた。
日本国内で販売されるiPadは、ほぼほぼ国内すべての4Gバンドに対応しているのでSIMロック解除さえすれば楽天モバイルの4Gバンドでも問題なく使えると思われる。
なお、楽天モバイルとして公式に動作確認しているiPadは以下のとおり。
楽天モバイルが公式に動作確認しているiPad機種一覧(SIMフリー機種)
iPad Proシリーズ | |
iPad Pro 12.9(第3世代) | iPad Pro 11(第2世代) |
iPad Airシリーズ | |
iPad Air(第4世代) | |
iPadシリーズ | |
iPad(第8世代) | iPad(第7世代) |
iPad miniシリーズ | |
iPad mini(第5世代) |
楽天モバイルが公式に動作確認しているiPad機種一覧(ドコモ機種)
iPad Proシリーズ | |
iPad Pro 12.9(第4世代) | iPad Pro 11(第2世代、初代) |
iPad Airシリーズ | |
iPad Air(第3世代) | |
iPadシリーズ | |
iPad(第7世代) | |
iPad miniシリーズ | |
iPad mini(第5世代) |
※キャリア版iPadはSIMロック解除が必要
あくまで楽天モバイルが動作確認した端末であって、動作保証しているわけではない。2021年5月時点でiPadでの楽天モバイル利用は自己責任となる。
iPadで使えない楽天モバイルの機能は?
楽天モバイルでもとりあえずの通信は可能だが、それでもなおiPadだと使えない機能がある。もっぱら以下3点が挙げられる(情報は2021年5月時点)。
- Rakuten Linkアプリで通話できない
- APNの自動設定が機能しない
- 「楽天回線←→au回線」の自動切り替えが機能しない
1. Rakuten Linkアプリで通話できない
国内通話料が無料になる楽天モバイルの専用通話アプリ「Rakuten Link」。
iPadで通話したい人もまれかも知れないが、iPadだとアプリ使った通話が行えないので注意した方がいい。なお、楽天モバイルのSIMカードを挿れた状態ならアプリへのログイン自体は可能だ。
2. APNの自動設定が機能しない(テザリング設定は手動で設定する必要あり)
iPadで楽天モバイルを使う場合、SIMカードを挿れるだけでデータ通信できる。ただ、テザリングを使う場合は別途APNの書き足しが必要となる。
APN設定だが、あっけに取られるほど簡単だ。APN項目に「rakuten.jp」と入力するだけなので格安SIMなど使っている人なら苦にも感じないと思う。
APN設定手順
「設定」アプリ
↓
「モバイルデータ通信」
↓
「APN設定」
モバイルデータ通信とインターネット共有のAPN項目に「rakuten.jp」と入力する。ユーザ名やパスワードは入力しなくていい。
これでテザリングも可能になる。
3. 「楽天回線←→au回線」の自動切り替えが機能しない
楽天モバイルは当面の間、KDDIとの協業サービスとして展開される。楽天回線が繋がらない地域、通信が不安定な地域ではパートナー回線ことau回線で通信代替される。
楽天回線とau回線の切り替えはエリアごとに自動で行われるが、iPadだと自動で切り替わらず。これにより楽天回線が圏外になってしまったり、au回線ままで通信が継続してしまったりする。au回線は月5GBしか使えないので、あえて楽天回線が使える地域でau回線で通信するメリットはない。
iPadで回線を切り替える場合、逐一機内モードをON/OFFして手動で切り替える必要がある。楽天回線とau回線が混在している地域に住む人だとわりとストレスに感じるかもしれない。
楽天モバイルを公式サイトで確認する
[楽天モバイル公式サイトを開きます]
iPadで楽天モバイルを使ってみた(レビュー)
いざどれくらいの通信速度が出るのかスピードテストで計測してみた。
おおよそダウンロード30Mbps前後、PING値30ms前後の数値となった。ごくごく一般的な楽天モバイルらしい数値だった。
日本国内で販売されるiPadであれば、楽天モバイルの4Gバンドとの相性は悪くない。楽天回線もau回線も受信できるので、とりあえずはau回線が使える地域に住む人なら問題ないだろう。
楽天モバイルそれ自体の実測レビューは以下記事を参考にしてほしい。
この記事のまとめ
ここまでひととおりまとめてきた。
iPadでも楽天モバイルが利用できるのは確認できた。多少なりの勝手の違いはあるが、格安SIMなど使ってきた人であれば問題ないレベルだろう。創意工夫の範疇でどうにかなるので致命的なデメリットはない。
楽天モバイルは最低利用期間と違約金の設定がないので、いざとなれば即日で解約できる。格安SIM代わりに楽天モバイルを契約してiPadで使おうと考えている人には丁度いい条件が揃っていると思う。ぜひ試してみてほしい。
楽天モバイルを公式サイトで確認する
[楽天モバイル公式サイトを開きます]
関連記事
【レビュー】楽天モバイル「Rakuten WiFi Pocket 2B」は固定回線代わりになる?実際に試してみた
続きを見る