スマホユーザーから支持を受ける5000mAh前後の小型モバイルバッテリー。
コンパクトなサイズ感はもちろんのこと、5000mAhあればスマホをだいたい1回分はフル充電できるので、時々モバイルバッテリーを使うくらいの人なら5000mAhあれば十分だったりする。
そうした5000mAhのモバイルバッテリーの中でひときわ個性的で実用的な製品がある。
それが今回レビューする「cheero Power Plus 5 Stick 5000mAh」。
本体重量126g。片手で握り込める名前のとおりのスティックタイプのモバイルバッテリー。
その最たる特徴がUSB Type-Cポート。
最大18W出力できるUSB PD準拠のUSB Type-Cポートを搭載しており、iPhoneやAndroidスマホがこぞって急速充電できてしまう。
同等ポジションの他社製品だとせいぜい12Wの通常充電が限度となるため、cheero Power Plus 5 Stick 5000mAh のUSB PD対応はそれだけでセールスポイントになる。
コンパクトでハイパワーなモバイルバッテリーを探している人におすすめ。以下レビューしていきたい。
この記事の目次(タッチで移動)
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【レビュー対象製品】cheero Power Plus 5 Stick
発売時期 | 2019年12月 |
直販価格 | 2,680円(税込) |
カラーリングは黒1色。
○ cheero Power Plus 5 Stick 5000mAh の評価ポイント
・持ち運びに便利なコンパクト&軽量サイズ
・USB PD規格の最大18Wの急速充電に対応
× ダメなところ
・USB PD充電時の発熱がわりとある
・外装ボディに指紋がつきやすい
cheero Power Plus 5 Stick 5000mAhレビュー
製品概要
・cheero Power Plus 5 Stick 5000mAh は、TRA株式会社が販売するモバイルバッテリー。cheero(チーロ)は製品ブランド名。
・バッテリー容量は5000mAh。USB Type-CポートとUSB Type-Aポートの2ポート搭載。USB Type-Cポートで最大18W、USB Type-Aポートで最大12W出力できる。
・USB Type-CポートはUSB PD準拠の18W出力となるため、USB PD充電に対応しているiPhoneやAndroidスマホなど大方のデバイスに急速充電できる。
製品スペックシート抜粋
バッテリー容量 | 5000mAh |
充電ポート数 | 2 |
充電出力 | ①最大18W(USB Type-Cポート) |
②最大12W(USB Type-Aポート) | |
①②最大18W(2ポート同時充電時) | |
本体サイズ(実寸) | 縦12cm、横2.7cm、厚み2.5cm |
本体重量 | 126g |
同梱品一覧
製品本体ほか、USB Type-C to Cケーブル(40cm)が同梱される。
USB PD充電に使えるUSB Type-C to Cケーブルなので、USB Type-Cポートで使えば最大18Wまで出力できる。
なお、USB Type-Aポートを使った充電を行いたい場合、別途USB Type-Aのケーブルを用意する必要がある。
充電スペック
USB Type-Cポートで最大18W出力。USB Type-Aポートで最大12W出力できる。
2ポート同時充電時は2ポート合計18W出力に抑えられる。
USB Type-Cポートは急速充電「USB PD」準拠の18Wであり、iPhoneやAndroidスマホも急速充電仕様で充電できる。
また、30W前後のUSB PD対応デバイスも充電可能。以下レビューするが、MacBook Air(M1)も充電できるので、Macユーザーならいざというときの保険用バッテリーとしても検討余地あり。
バッテリー容量
バッテリー容量は5000mAh。通常サイズのiPhoneが1回フル充電できるバッテリー容量。
毎日モバイルバッテリーを使うような人であれば10000mAhも大容量モバイルバッテリーを選んだ方がいいかもしれないが、時々使うくらいの人なら5000mAhでも問題ない。なによりコンパクトで軽い。
サイズ・重量感
サイズは縦12cm、横2.7cm。厚みは2.5cm。
片手でらくらく握れるスティックサイズのモバイルバッテリー。
表面はアルミ素材で高級感あり。ただ、指紋が付きやすいのできれい好きな人だと気になりそう。
スマホと一緒に手で持ったときも邪魔にならない。片手でそのまま持てる。
本体重量も126gほど。昨今のスマホが200g近いのに比べると非常に軽い。
充電レビュー
スマホは問題なく充電可能
iPhone 12 miniを充電したところ、USB Type-Cポートで約17W、USB Type-Aポートが約8Wで充電できた。
iPhoneシリーズは最大20WのUSB PD充電に対応しているため、USB Type-Cポートを使えば急速充電できる。USB Type-Aポートだと最大12W止まり。
タブレットも問題なく充電できる
iPad Pro 10.5を充電したところ、USB Type-Cポートで約17W、USB Type-Aポートで約7Wで充電できた。
iPad ProシリーズはUSB PD充電に対応しているのでUSB Type-Cポートで充電すれば最大18Wの急速充電が可能。
MacBook Airもギリイケる
MacBook Airを充電したところ、USB Type-Cポートで約17Wで充電できた。USB Type-Aポートでは充電できず。
MacBook Airはじめとした昨今のノートPCは急速充電規格「USB PD」に対応。USB PD準拠のモバイルバッテリーを使えば充電できる。
とはいえ、バッテリー容量が5000mAhなので、あくまで保険の保険程度に。MacBook Airを主として充電したいのであれば、最初から出力と容量が大きいモバイルバッテリーを選んだ方がいい。
【おすすめ抜粋】MacBook Airが充電できるAnkerモバイルバッテリーまとめ(2023年)
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ワイヤレスイヤホンは余裕
ワイヤレスイヤホンを充電したところ、USB Type-Cポート、USB Type-Aポートともに約1Wで充電できた。
ワイヤレスイヤホンはもとより1W台での充電となるため、USB Type-Cポート、USB Type-Aポート、どちらを使おうとも出力は変わらない。
モバイルバッテリー本体への給電はMAX1時間半ほど
モバイルバッテリー本体への給電はUSB Type-Cポートから行う。USB Type-Aポートは給電非対応。
USB PD準拠で給電できるので給電スピードは早い。バッテリー残量0%の状態からMAX給電するのに、だいたい1時間半ほどだった。
なお、USB PD準拠で給電するためにはUSB PD充電器が必要。通常の充電器だと給電スピードが落ちるので充電時間もかかり気味だ。
充電中の発熱はわりとある
小さめのモバイルバッテリーの宿命とも言える発熱。
cheero Power Plus 5 Stick 5000mAh も充電中は温かさが認識できるレベルの発熱がある。
精神衛生上の不安を覚えるレベルではないが、太ももにくっつけておくと低温やけどしそうな感じの温かさ。少なからずズボンのポケットに入れたままの充電は止めた方がいい。
なお、バッテリー内部が一定の温度以上になると自動で通電をストップさせる機能も付いているので、下手なノンブランドのモバイルバッテリーよりは安全仕様がしっかりしてる。
この記事のまとめ
ここまでcheero Power Plus 5 Stick 5000mAh をレビューしてきた。
○ cheero Power Plus 5 Stick 5000mAh の評価ポイント
・持ち運びに便利なコンパクト&軽量サイズ
・USB PD規格の最大18Wの急速充電に対応
× ダメなところ
・USB PD充電時の発熱がわりとある
・外装ボディに指紋がつきやすい
これ1本あればスマホを約1回分はフル充電できるので、毎日モバイルバッテリーを使うわけではないが、時々使うくらいの人なら十分。
サイズもコンパクトかつ軽量なのでカバンの中に放り込んでおくには丁度いい。なにより国産メーカーが作っているモバイルバッテリーなので安全担保ある。
下手なノンブランドの格安モバイルバッテリーに手を出すくらいなら cheero Power Plus 5 Stick 5000mAh を一度試してみては。
レビュー対象製品
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