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【レビュー】楽天モバイル「Rakuten WiFi Pocket 2B」は固定回線代わりになる?実際に試してみた

2021年8月18日

楽天モバイルから登場した1円ルーター「Rakuten WiFi Pocket 2B」。

楽天モバイルは月額3,278円(税込)で月無制限のデータ通信が利用できる。同1円ルーターと組み合わせて使うことで月無制限の、事実上の固定回線代わりの運用も可能となる。

ただ、運用にあたって重要となるのが「楽天回線の通信品質はどうなのか?」というところ。

なんたって楽天回線だ。すでにサービス開始から1年以上が経過しているが、まだまだ通信が不安定な地域もある。

以下では、こうした楽天回線の通信品質も含めて「Rakuten WiFi Pocket 2B」の使い勝手をレビューしていきたい。楽天モバイルを固定回線代わりに運用しようと考えている人は記事をチェックしてみてほしい。

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Rakuten WiFi Pocket 2Bの製品概要

Rakuten WiFi Pocket 2B の主なスペックは以下のとおり。

端末価格7,980円 1円
端末色ホワイト、ブラック
本体サイズ縦6.4cm、横10.7cm、厚さ1.5cm
本体重量106g
連続待機時間(電源ON時)300時間
連続通信時間10時間
接続可能台数(同時)最大16台
WiFi規格2.4GHzのみ
充電ポートmicroUSB
SIMサイズmicroSIM

公式サイトでRakuten WiFi Pocket 2Bを確認する

本体サイズはほぼスマホと変わらず。厚さ1.5cmとスリムなので出先に持ち出すときでも邪魔にならない。ズボンのポケットに入れて持ち運べる。

連続通信時間は10時間。電源ONでの待機時間は300時間と業界一般的。いざとなったらスマホモバイルバッテリーでも充電できる。

他方、中華製造のOEM製品ということもあり、いくらか仕様が古め。充電ポートはmicroUSB、SIMサイズはmicroSIM、WiFi 5GHz帯に非対応となる。

特にWiFi 5GHz帯に対応しておらず、2.4GHz帯オンリーでの通信となるため、一軒家で1階から2階に向けて電波を飛ばすようなシチェーションだと電波干渉して辛そうだ。

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楽天モバイルのサービス概要

楽天モバイルの月額料金・最低利用期間など

※以下すべて税込

初期費用0円
月額料金1,078円〜3,278円(3段階従量制)
1,078円:データ通信量が月3GB以内
2,198円:データ通信量が月20GB以内
3,278円:データ通信量が月20GB〜無制限
最低利用期間なし
解約金(違約金)なし

楽天モバイルは月々のデータ通信量に応じた段階定額プランを採用。上限3,278円で月無制限のデータ通信が利用できる。

実際に月に数百GBのデータ通信を使う人もちらほら。楽天モバイルが #今月のデータ利用量 ハッシュタグで紹介している。

最低利用期間なし。いつ解約しても解約金(違約金)は発生せず。MNP転出料も無料。

WIMAXやポケットWiFiだといまだに25ヶ月縛りがあったりするが、楽天モバイルならいつでも無料で解約できる。この点、絶対的な強みとなる。

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【注意点】1日10GB以上の通信を行うと翌日まで速度制限される

楽天モバイルは月無制限のデータ通信が利用できると謳うが、1日あたり10GBのデータ通信を使うと翌日0時まで速度制限がかかる。速度制限時は最大1Mbpsでの低速通信となる。

あくまで速度制限であって通信制限ではないので「月無制限」なる物言いも嘘ではないのだが、最大1Mbps止まりだとNetflixやオンラインゲームなどするのは辛く、ガチ勢ほど悩ましい。

 

 

【注意点】パートナー回線(au回線)だと月5GBしか使えず

楽天モバイルは自社回線となる楽天回線にくわえて、当面の間のパートナー回線としてau回線が利用できる。もっぱら楽天回線が使えない地域、通信が不安定な地域だとau回線で通信代替される。

ただ、au回線は月5GBしか使えない。月5GB以降は最大1Mbpsに速度制限される。

もとより固定回線代わりに使おうと考えている人だと月5GBだと足りないだろうから、楽天回線が使えることが半ば必須条件となる。

 

 

【レビュー】実際に使ってみた

SIMカードを入れるだけで通信開始

楽天モバイルの開通作業を完了させ、ルーターにSIMカードを入れればそのまま通信開始できる。

SIMサイズはmicroUSB。SIMカードアダプタを装着した状態でも問題なく利用できた。

 

 

Wi-Fi接続はQRコードで簡単

スマホやタブレットなどQRコードが読み取れるデバイスであれば、QRコードを読み込むだけでWi-Fi接続できる。

なお、通常どおりSSIDとパスワードを使った接続も可能。QRコードが読み取れないPC環境だともっぱら手入力となる。

 

 

通信速度は悪くない

iPhone 12 mini接続時

MacBook Air接続時

Rakuten WiFi Pocket 2B でiPhone、Macと接続してスピードテスト計測してみたが、いずれも40Mbps台の数値が出た。PING値も30ms前後。ここ最近の楽天モバイルの通信速度と変わりない。

昼12時台に複数回計測した結果が以下のとおり。

ダウンロード速度アップロード速度PING
1回目計測40.5Mbps34.1Mbps32
2回目計測42.7Mbps15.4Mbps37
3回目計測41.7Mbps23.6Mbps30

Rakuten WiFi Pocket 2B と接続したMac上で計測した。

昼間ど真ん中であっても通信速度は快適。ネットサーフィンもYouTubeもWordpressでの記事作成も難なくこなせる。

通信速度もちろんPING値も30ms台に収まる。1桁ms台の光回線とまではいかずも、よくある格安SIMのような100msオーバーのPING値ではないのでパケ詰まりのような延滞は見られず。レスポンスよく、サクサクとページが読み込めるので快適だ。

 

 

楽天回線が使える地域に住んでる人なら固定回線代わりになる

すでに楽天回線に関して言えば実用性ある通信品質が見て取れる。昼間の時間帯でも問題なく通信できるし、通信速度も出てるので昼間っから固定回線として使いたい在宅ワーカーにもおすすめ。

ただ、パートナー回線のau回線だとあくまでもローミング通信とあって通信速度はたかが知れる。また、月5GBしか通信できないので固定回線として考えるとデータ容量が少なすぎだ。

以前に計測したパートナー回線の通信速度。昼間で10Mbps前後。

そのため、固定回線としての運用を考えると、通信品質、データ容量ともに楽天回線が利用できるのが前提となる。契約に際しては自宅で楽天回線が使えるか否かを確認したい。

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この記事のまとめ

Rakuten WiFi Pocket 2B は楽天回線さえ使えれば固定回線代わりになる。他方、パートナー回線(au回線)だと固定回線代わりの運用は難しい。

ーーー以上が当記事の総評だ。

楽天回線それ自体の通信品質は向上しているし、ルーターも悪くない。楽天回線が使える地域に住んでいる人であれば、問題なくおすすめできる段階にある。

固定回線サービスやWIMAX、ポケットWiFIだと縛り期間が長く、とりあえずで手が出しにくい欠点があるが、そこは楽天モバイル。最低利用期間なく、いつでも無料で解約できる。この点、なによりの評価ポイントとなる。

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