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【月額0円〜】auの格安ブランド「povo」を徹底解説|メリット・デメリットを読み解く

2021年1月17日

2021年9月より「povo 2.0」にアップグレートされたauのオンライン専用プラン「povo」(ポヴォ)。

基本料金は0円。音声通話付き。専用アプリから任意の有料オプションを追加することでデータ容量を増やしたり、無料通話を適用できる。

全体として従来プランよりも玄人向けのサービス内容となったが、もとより「povo」は格安SIMなど通信サービスに慣れた人を相手にしている。そのせいか、基本料金0円と聞き俄然やる気?が出ている人も多そうだ。

この記事では2021年9月より提供される「povo」の新料金プランを解説。格安SIMユーザーやauユーザーなどで乗り換えを検討している人がいたら記事を参考にしてほしい。

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au「povo」の料金プラン

料金プラン

基本プラン「povo 2.0」

従来の月額2,728円プラン(povo 1.0)は新規受付終了。

月額料金(税込)0円〜
回線ネットワークau(4G/5G)
月間データ容量0GB〜
データ超過時の速度128kbps
データ容量追加料金(税込)1GB=390円ほか 
無料通話なし(別途オプション)
最低利用期間なし
解約金なし
MNP転出料なし
初期手数料なし
付帯特典5G利用料金込み、テザリング利用料金込み

無料通話オプション

月額料金(税込)内容
5分以内通話かけ放題550円1回5分以内の国内通話が完全無料に
通話かけ放題1,650円国内通話が完全無料に

データ容量の追加オプション

料金(税込)オプションの有効期限
データ1GB追加390円購入から7日間
データ3GB追加990円購入から30日
データ20GB追加2,700円 購入から30日 
データ60GB追加6,490円 購入から90日 
データ150GB追加12,980円購入から180日
データ使い放題220円購入から24時間

その他オプション

料金(税込)内容
DAZN使い放題パック(7日間)760円DAZNを無料&通信量フリーで利用可能
smash.使い放題パック(24時間)220円smash.を無料&通信量フリーで利用可能

 

「ギガ活」と「FIND povo」について

ギガ活

ギガ活とは、KDDIと提携している特定の店舗で買い物すると300MB〜1GBのデータ容量がもらえるキャンペーン。

買い物するとキャンペーンコードが送られてくるので、これを専用アプリから入力すればデータ容量が追加できる。

ギガ活は以下のような店舗が対象(2021年10月時点)。

ローソン1回500円以上の決済で300MBプレゼント(有効期限3日)
すき家1回500円以上の決済で300MBプレゼント(有効期限3日)
ドトール1回500円以上の決済で300MBプレゼント(有効期限3日)
丸亀製麺1回500円以上の決済で300MBプレゼント(有効期限3日)

なお、キャンペーンを適用するにはいずれも「au Pay」で決済する必要がある

FIND povo

2021年秋より開始予定。街中でpovoアイテムを見つけるとデータ容量がもらえる。たぶんポケモンGOみたいなノリだ。詳細は今後発表される。

 

通信回線はau、昼間の時間帯でも通信速度は問題なし

povoはauのオンラインプランの位置付け。auと同じくKDDIが提供している通信基地を利用しており、通信回線は「au」となる。

格安SIM(MVNO)ではなくKDDIが提供するキャリア・サービス(MNO)に該当するため、格安SIMのような昼間の時間帯の遅さもない。昼間の時間帯でも50Mbps〜100Mbps前後の通信速度で使いまわせる。昼間の時間帯の遅さに割りを食ってきた格安SIMユーザーにもおすすめだ。

povoなら昼12時台でも快適な通信速度

povo公式サイトをチェック

 

au「povo」のテンプレ運用方法

月3GBプランとして使う(月額990円)

  • 基本料金:0円
  • データ3GB追加:990円(有効期限30日)

合計:990円 + 通話料

おそらくこれが最もスタンダードな使い方だろう。

「データ3GB追加」オプションはもとより有効期限が30日と月額プランとしての位置付け。

競合ソフトバンク「LINEMO」の月額990円プラン(月3GB)を意識した格好だ。

無料通話はなく、30秒/22円の通話料が発生する。どうしても通話料がかさみがちな人であれば、1回5分以内の無料通話オプション(月額550円)の追加を検討あれ。

 

月20GBプランとして使う(月額2,700円)

  • 基本料金:0円
  • データ20GB追加:2,700円(有効期限30日)

合計:2,700円 + 通話料

従来「povo」プランの後釜。実質的に月20GBのデータ通信を月額2,700円で利用できる。

もとよりヘビーユーザーで月20GB前後使う人であれば、最初から月20GBプランとしてこちらを選んだ方がお得だろう。

 

3ヶ月利用前提の月20GB相当プランとして使う(実質月額2,163円)

  • 基本料金:0円
  • データ60GB追加:6,490円(有効期限90日)

合計:6,490円 + 通話料(3ヶ月分割で実質月額2,163円)

「データ60GB追加」オプションは有効期限が90日。

もとより3ヶ月くらいに分けて使う予定であれば、月20GBプラン(2,700円)よりも安く運用できる。

ヘビーユーザーであれば1ヶ月60GBのプランとしての運用もいいかもしれない。auの「使い放題MAX」(月無制限プラン)が割引なしだと月額7,238円なので、ここらといい勝負だ。

 

半年利用前提の月25GB相当プランとして使う(月額実質2,163円)

  • 基本料金:0円
  • データ150GB追加:12,980円(有効期限180日)

合計:12,980円 + 通話料(6ヶ月分割で実質月額2,163円)

有効期限が180日ある「データ150GB追加」オプション。

6ヶ月分割だと実質月額2,163円。なおかつ150GBを6ヶ月で割ると月25GB利用できる計算だ。

有効期限が180日あるので実質的にデータ容量を翌月に繰り越す形で使える。実際に月25GB使うかは別として、かなり融通がきくオプション内容だと思う。

 

とにかく安い「0円」運用(月額0円〜)

  • 基本料金:0円

合計:0円 + 通話料

povoは一切のオプションを追加せずとも利用可能

通話料は30秒/22円が発生するが、データ通信に関しては128kbpsで実質使い放題なので、メールやLINEを受信する程度であれば問題ない。さながら昔の格安SIMのような運用が可能。

特定の店舗で買い物するとデータ容量がもらえる「ギガ活」、街中でpovoスポットを見つけるとデータ容量がもらえる「FIND povo」など積極的に活用すれば、通信料金0円ながらデータ通信も使えるし

多少なりに高速データ通信も使えそうだ。

 

DSDS前提の通話回線として使う(月額550円 or 月額1,650円)

  • 基本料金:0円
  • 5分以内通話かけ放題:550円

合計:550円

  • 基本料金:0円
  • 通話かけ放題:1,650円

合計:1,650円

もとよりDSDSスマホを使いこなしている人なら検討余地あり。

近いポジションに国内通話料無料の楽天モバイルがあるが、楽天モバイルは専用アプリからの発信が必須となる。

対してpovoは通常の通話アプリから発信して、ただただ無料が適用されるので勝手がいい

データ通信回線はIIJmioのeSIMあたりを選べば安上がりだ。

povo公式サイトをチェック

 

au「povo」乗り換え前に確認しておきたい注意点

もっぱら以下のような点は事前に確認あれ。

  1. 実店舗サポート一切なし
  2. キャリアメール&留守番電話サービスの提供なし
  3. auユーザーとの間で「家族割」組めず
  4. auの着信転送サービスは使えず
  5. 「auかんたん決済」は今後提供予定
  6. au契約者が乗り換えると契約期間リセット
  7. LINEの年齢認証できず
  8. 短期解約だとブラックリスト入りする可能性あり
  9. 180日間、回線利用がないと自動解約されるおそれ

 

1. 実店舗サポート一切なし

au「povo」はオンライン専用プランの位置付け。auショップでの実店舗サポートは受けられない

これまで大手キャリアを契約していて、事あるごとにキャリアショップの店員に頼りっきりだった人だと、いざトラブルが起きたときに苦労するかもしれない。

 

2. auユーザーとの間で「家族割」組めず

au「povo」はauの料金プランだが、auユーザーを契約している家族との間で「家族割」を組むことはできない。

 

3. キャリアメール&留守番電話サービスの提供なし

au「povo」はauのキャリアメールこと@au.comメールが利用できない。

また、キャリアが提供する留守番電話サービスも利用できないので基本的にスマホ本体の留守電機能を使うことになる。

スマホ本体の留守電機能はスマホの電源がOFFだったり、圏外だったりすると機能しないので注意。

 

4. auの着信転送サービスは使えず

従来プランだとauの着信転送サービスが利用できたが、新料金プラン移行に伴い利用不可に変更となった。

 

5. 「auかんたん決済」は今後提供予定

従来プランだと標準提供していた「auかんたん決済」だが、新料金プラン移行に伴い休止状態に。

現在は「提供予定」との扱いになっている。

 

6. LINEの年齢認証できず

従来プランだとLINEの年齢認証が可能だったが、新料金プラン移行に伴い利用不可になった。

すでに年齢認証を済ましている人であれば問題ないが、新しくLINEアカウントを開設したい人だと年齢認証できず(ID検索できず)。

 

7. au契約者が乗り換えると契約期間リセット

au「povo」はauの料金プランの一つだが、au契約者が乗り換えた場合はこれまでの契約期間がリセットされる。auの長期契約優待など利用している人は注意。

 

8. 短期解約するとブラックリスト入りする可能性あり

au「povo」は最低利用期間や違約金が設定されておらず、いつでも解約(MNP)できる。

ただ、あくまでauが提供する料金プランとあり、短期解約した場合はauのブラックリストが適用される可能性がある

auは契約してから180日以内に解約するとブラックリスト入りする可能性が高くなる。ブラックリスト入りするとKDDIグループの通信サービスが契約しにくくなる。

実際にブラックリスト入りするかは不明だが、いざ解約なりMNPなりする場合は、契約から半年くらいは待った方がいいかもしれない。

 

9. 180日間、回線利用がないと自動解約されるおそれ

回線の最終利用日から180日の間、通話、SMS、追加オプションの購入など1回も行わないと自動解約となる旨が公式に提示されている。

かなりレアなケースではあるが、0円SIMとして放置しとく人など注意した方がいい。

 

この記事のまとめ

au「povo」の料金プランについてまとめてきた。

「ahamo」の二番煎じだった従来プランから一転、基本料金0円の料金プランとしてリニュアルされたことで活用できる幅が広がった。特に格安SIMを使ってきたような節約意識の高い人だといじりがいがあって楽しそうだ。

そのうえ、あくまで格安SIM(MVNO)ではなく、キャリア・サービス(MNO)としてサービス提供されるため、auならではの高品質回線が利用できる。この点、明確に強みであり、格安SIM(MVNO)ではなくpovoを選ぶ理由になる。

格安SIMユーザーやauユーザー、スマホ料金を節約したい大手キャリアユーザーなどau「povo」を試してみてはどうだろうか。

povo公式サイトをチェック

 

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